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筆 者: 濱 田 純 逸
●08月20日 水曜
初めて一日中おなかのふくれていた記念すべき日である。昼買った食物がハンバーガー二個、チョコシェーク、フレンチフライ。(全部でニドル少し。)キャシーにこのことを教えたらびっくりしていた【注092】。その上に夕方家に帰ったら、ローズベリーというすごくおいしいアイスクリームがさらにいっぱい出て、もう見るのもいやなほど食べさせられた。気分がよくなったので、キャシーに「私はスキヤキが作れるから金曜日にジャパニーズストアーへ連れていってくれますか?」(本当に作ったことないのによく言えるものだと自分で思う。) そしたら喜んで、どんな内容の食べ物ですかと聞いてきた。私の答「たくさんの野菜とたくさんの日本の食べ物をしょうゆと砂糖で煮るんだよ。日本のおもしろい食べ物ですよ。」キャシーは日本のこんにゃくに興味を示した。どんな種類のものかと聞かれたけどわからなくてボニャボニャッというジェスチャーをして見せた。金曜日はすごくいそがしい。おもちゃ屋さん、洋服屋さん、ジャパニーズストア。おみやげを買えるのはたのしみだけど、短時間でこんなに買えるかな。動作がのろいとこんな時困ってしまう。おみやげを何にするか決めるのに二時間半かかってしまったし。おもちゃ屋さんでパズルを買うのが一番楽しみだ。あっ、今、ジムが帰ってきた。(11時ごろ)キャシーの声が大きくなるからすぐわかってしまう。仲がいいんだからあ。変わったお金を二個手に入れた。かナダのお金五セント【注093】とアメリカの新しいお金五十セント。すごく大きくて気に入ってしまった。
注092 |
彼らは参加者が多食であることにびっくりする。同時に参加者は食事が質素であることにびっくりし、肥満が多いことを不思議がる。この日の彼女の昼食は、現地の常識では多すぎる。ハンバーガー二個というのがまず彼女の身体からは、ありえないことなのである。キャシーがびっくりしたことは私にしても当然だと考える。
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注093 |
シアトルはカナダの国境に近いため、カナダのコインが流通している。もちろん、実際には利用できないのであるが、お釣りの中に、カナダの1セントや5セントが混入していることは多く、受け取った側も、支払う側もそれほど気にはせず、利用していることが多い。
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登 場 人 物 |
中学二年生のホームステイ参加者/鹿児島県出身 |
田中みゆき |
ホストファーザー/ワシントン州シアトル市在住 |
ジム アレトン |
ホストマザー |
キャシー アレトン |
7歳の双子の姉 |
ラナ アレトン |
7歳の双子の妹 |
キム アレトン |
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