8月下旬に出発し、アメリカの一般家庭にホームステイしながら、米国公立高校交換留学生として、約10ヵ月間米国公立高校に在籍し、異文化交流、相互理解を行いアメリカの高校生と一緒に学習し、単位を取得するプログラムです。

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プログラム内容
■ プログラムの特色
■ 募集要項
■ 留学費用
■ 出願方法
■ 出願から事前学習開始まで
■ 留学事前講座
■ 事前学習
■ オリエンテーション
■ 説明会

プログラム資料
■ アメリカの学校生活について
■ 高校留学における危機管理
■ 異文化適応の段階と経緯
■ 高校留学の落とし穴
■ 保護者の皆様へ
■ Q&A
■ 資料請求
■ 高校留学適性試験

プログラム実績
■ 出身校別参加者数
■ 帰国後の英語力
■ 帰国後の進路
■ 後輩へのアドバイス
■ 先輩からの便り

留学参加者
■ 英語学習に役立つホームページ
Page for 39th Students

●Questions and Answers

01 1次募集から3次募集までありますが、いつ出願しても同じでしょうか?
02 高校の何年生で参加するのが理想なのでしょうか?
03 学校の先生や両親に反対され、大学で留学することを勧められました。 どうしたら良いでしょうか?
04 高校留学生の適正とはどのようなことでしょうか?
05 低い英語力でも高い判定を受けることがありますか?
06 事前学習がたくさんありますが、終了できますか?
07 留学準備期間中は、どのようなことを勉強しておけばよいのでしょうか?
08 オリエンテーションがたくさんあるのですが、全部受けなければなりませんか?
09 留学準備中に、参加を取り消されることがありますか?
10 ELTiSとSLEP TESTの違いは何ですか? ELTiS220点はどれくらいのレベルですか?
11 SLEP TESTで50点以上、ELTiS220点以上を取りましたが、留学事前講座は受講した方がよいのでしょうか?
12 出発までに、ELTiSの点数が212点以上取れなった場合はどうなるのですか?
13 英語力が不安ですが、現地公立高校の授業についていけるのでしょうか?
14 1年間の高校留学で、どの程度英会話力や英語力は向上しますか?
15 短期のホームステイに参加したことがあるのですが、そこの家庭から高校に通うことができますか?
16 アレルギーや持病がありますが、参加できますか?
17 センターの高校留学では、日本で受入れをする必要があるのですか?
18 留学期間中、本人の在籍している日本の高校ではどのような取り扱いなりますか?
19 工業高校に通っていますが、学校の先生から、留学届で行く場合は、単位を認定するために、アメリカの高校で同等の科目をとるように言われましたが、可能でしょうか?
20 現地の高校は、交換留学生としてどのような対応をしているのでしょうか?
21 留学先高校は、どのように振り分けられるのですか?
22 アメリカの高校では、日本の在籍高校の学年と同学年に入るのですか?
23 ホストファミリーはどのような方々ですか?
24 ホストファミリーと良い関係を作るにはどうしたらいいでしょうか?
25 期間中、ホストファミリーが変わる事がありますか?
26 留学期間中、生徒と直接連絡をとっても良いでしょうか?
27 治安は良いのでしょうか? また、危機管理に関する指導は行われるのでしょうか?
28 留学期間中、アジア人であることによる人種差別の心配はないのでしょうか?
29 留学期間中、携帯電話を持っていくことはできますか?
30 米国の西海岸から留学地までの移動費用は、参加者個人によって異なるということですが…。
31 留学先の高校やホストファミリーが決定するのはいつ頃ですか?
32 留学中のお小遣いはどれくらい必要ですか?
33 留学期間中に、日本へ一次帰国することができますか?
34 留学期間中に病気や怪我をした場合不安ですが…。
35 留学期間中にトラブルは発生するのでしょうか? また、その時どうすればいいのでしょうか?
36 留学期間中、身近に日本語で相談できる人はいますか?
37 強制送還や、途中帰国がありますか? その場合はどのような対応になりますか?
38 センターのプログラム上の立場と役割は何ですか?
39 再適応オリエンテーションの前に、日本の高校に復学するのですが、それでも再適応オリエンテーションに参加しなければなりませんか?
40 交換留学を終了後、引き続き留学することは可能ですか?
41 帰国後の進路選択にはどのようなものが考えられますか?
42 この交換留学と語学留学や大学留学の違いは何ですか?
43 交換留学以外で米国高校に留学できるプログラムはありますか?
44 高校留学にどれだけの意義があるのでしょうか?
  1. 1次募集から3次募集までありますが、いつ出願しても同じでしょうか。
  2. 1次募集の締切りと3次募集の締切日は、約4ヶ月の違いがあります。 さらに、1次募集と2次募集の間は約2ヶ月の違いが発生します。 つまり、1次募集者と2次募集者とは、約2ヶ月の差の中で準備が始まり、1次募集者と3次募集者との間には約4ヶ月の準備における差が発生します。 そういう意味では、募集が進めば進むほどセンターの判定は厳しくなり、遅れてスタートしても、1次募集者と同様に準備できるかどうかという基準で判定が行われていくということになります。 また、参加者は高校留学生に必要な英語力の基準であるELTiSのスコア220点以上を取得する義務があります。 センターでは、全員がこの基準をクリアできるよう、SLEP TESTを定期的に実施し、英語力を測定しながら、英語学習の指導をします。 早く出願すれば、早くから事前学習に取り組むことができ、それだけ英語力向上が期待できます。 センターの英語学習には「聞く学習」として、日米文化の違い等を説明した英文を聞いて、それを書き取る学習も含まれています。 英語を書き取ることで、より集中して英語を聞く習慣がつきますので、リスニングは確実に上達します。 ですから、英語力に自信のない方や成績が平均的な方は、できるだけ早い時点で出願し、早めに英語学習を開始し、担当者のアドバイスに、耳を傾けた方が得策だろうと思います。

  3. 高校の何年生で参加するのが理想なのでしょうか。
  4. いつ参加することが最も理想的かという視点では、答えは見つかりません。 つまり、各学年で参加することの特徴はあったとしても、各参加者の成績も、環境も、個性も、進路も異なるのですから、どの学年が1番良いという考え方は、望ましい考え方ではありません。 各学年で参加する場合の、特徴を十分に理解しておいた方がいいと思います。 例えば、高校1年生で参加する場合、出願時は中学3年生であり、高校受験と事前学習が重なり、準備が大変になりますので、出願する場合は第3次募集までに出願することが望ましいと思います。 この場合帰国後は、休学扱いの場合は高校1年生のままであり、留学扱いで高校2年に進級しても、大学受験に向けて十分な時間を確保することができます。 高校2年生で参加する場合、1年間の高校生活にも慣れ、準備においても余裕を持ってすることができる学年となります。 しかし、帰国後、高校1年間で学習したものを思い出すまでに、2学期は苦労することになります。 高校3年生で参加する場合、精神的にも大人に近い、落ち着いた年齢となり、異国で1人生活するとき、自己判断力や問題解決能力にもすぐれ、また、米国高校生との交流もより高い次元でのものが可能であり、実質的にも期間中に得るものが多い学年であるといえます。 しかし、帰国後、休学扱いの場合でも、大学受験まで約7ヶ月しかなく、偏差値の高い大学への進路は不利となります。 留学扱いで行っても、同級生とは実質的に約3ヶ月遅れて卒業することになります。 実際にセンターで交換留学に参加した、過去の参加者の学年別内訳は、高校1年生が25%、高校2年生が43%、高校3年生が32%となります。

  5. 学校の先生や両親に高校留学の参加を反対され、大学で留学することを勧められました。どうしたら良いですか。
  6. まず皆さんの周囲にいる方々が、なぜそのようなアドバイスをされるのか、というところから考えてみましょう。 それにはもちろん個々に様々な理由があるとは思いますので、一概に答えがあるわけではありません。 センターの経験上でお話をしますと、日本の教育には、まだ「受験」というシステムが根強くあるからかもしれません。 高校生にとっては、大学進学や就職など、高校卒業後の進路がその後の人生に大きくかかわってくると考えられているため、例えば学校の先生は、留学することで、「大学受験」や「就職活動」に支障が出ることを懸念するのかもしれません。 また、ご家族が高校留学に反対するのは、わが子を異国に送ることへの漠然とした不安や経済的な事情などから、留学という決断を先送りしているのかもしれません。 もしくは、周囲の方々は、高校留学よりも大学留学の価値を信じているのかもしれません。 まずは、皆さんが高校留学をしたいという気持ちを持っているのであれば、周囲の方々が、高校留学に反対する理由をはっきりと知り、自らの考えを伝える必要があるのではないでしょうか。 センターでは、過去に周囲の方々の本当の真意がどこにあるか分からないまま、ただ単に「反対されたので、高校留学をあきらめた。」という方々をたくさん見てきました。 そして、彼らのほとんどは、そのことを後悔しているのです。 最終的には「自分の人生は、自分で選択する」という視点が大事であり、そのためには、高校留学についての情報収集を行い、知識を得ることが必要です。 もちろん、未成年者である高校生は、経済的な面でも保護者のご理解とご協力が不可欠です。 周囲の方々と十分に話し合いをし、皆さんの高校留学参加への強い意志と説得力のある行動が周囲の方々に伝われば、きっと道は開かれるはずです。

  7. 交換留学生の適性とはどのようなことでしょうか。
  8. 交換留学生としての適性には、様々な資質が求められます。 明るく、社交的で、適応力と自主性に優れていることが、まず、一番に指摘されることだと思います。 次に、克己心、判断力、問題解決能力、協調性などが挙げられます。 さらに挙げれば、忍耐力、向上心、好奇心、柔軟性、寛容性、自立心などの能力が求められます。 もちろん、これまで挙げた能力を、全て備えているという人はおりません。 自分自身の性格を考えて、それらの能力がないからといって、悲観することはありません。 また、高校留学に不向きな性向は、「わがまま」「自己中心的」であることを指摘できると思います。 もし、友人や知人から、よくそのように指摘される人は、苦労が多くなることは間違いありません。 でも、これら個別の能力の有無で一喜一憂する必要もありません。 総合的に判断する必要があります。

  9. 低い英語力でも、高い判定を受けることがありますか。
  10. センターのこのプログラムに対する考え方は、優秀な成績を持つ生徒だけを選考するのではなく、留学の意志のある者をセンターで「育てていく」という視点で考えています。 すなわち、英語力が平均的であっても、留学の意欲が強くあり、留学適性や人格的なものが抜群であったり、さらには特筆すべき特技の持ち主とか、何かに抜きんでた才能を持つとか、人的交流に情熱を持っているとか、ボランティア活動に積極的であるとかなどの、留学希望者の持つ個々の才能や個性が、審査の際には大きな要因となり高い判定をすることが数多くあります。 センターが書類だけでは判断しづらい出願者に対して保護者同伴の上、個別に約3時間のカウンセリングを行い、判定するというのも大きな意味があるのです。 ただし、このような場合でも出発までのELTiS220点以上の取得義務は当然変わりませんので、早めの段階で出願して事前準備に取り掛かって、センター指導の下に必要な英語力を養っていくという方法で対応して欲しいと思います。

  11. 事前学習がたくさんありますが、終了できますか。
  12. 「センターの高校留学は事前学習が大変だから、別の業者の制度で行く」という人がいました。 学校の先輩からその大変さを聞かされたのだそうです。 でもよく考えてください。なんだか変です。そのような姿勢では、高校留学そのものが成功するはずもありません。 高校留学は、センターの事前学習以上に大変なことなのです。 毎年、参加した生徒はこれらの事前学習を終了して、出発していきます。 だからこそ、高校留学そのものもうまくやっていくことが出来るのです。 事前学習をやり通すことができなかったら、留学しても得るものより失うことの方が多かったということすら起こるのです。 みんなががんばってやっているわけですから、あなただけやれないわけはありません。気持ちで負けないでください。

  13. 留学準備期間中は、どのようなことを勉強しておけばよいのでしょうか。
  14. まず、センターの「英語学習」をやっていただきます。 また、今まで習った英文法も総復習する必要があります。 英語の勉強以外では、同じくセンターから与えられる「自由研修」を通して自分自身の意見を持てるように、どんな些細な事も自分で問題意識を持って考える訓練を行ってください。 そのためには、新聞には毎日目を通して日本国内のみならず世界の情勢にも関心を持つようにしてください。 さらにこれまでの参加者が指摘してきた通り、案外、身近な日本の事についての知識が不足しています。 日本の事について聞かれた時に最低限答えられる程度の知識も身につけておきましょう。 いずれにせよ、センターが提供する事前学習の指示通りに準備を行っていけば、それで充分だと思います。 勉強方法で悩むことはありません。

  15. オリエンテーションがたくさんあるのですが、全部受けなければなりませんか。
  16. この留学は、オリエンテーションが大変充実していることが大きな特色の一つであり、これを受けることが、留学への成功の近道であると考えています。 そして、それらの費用は留学生参加費用の中に含まれています。 何回も説明してありますが、これだけの量のオリエンテーションを日本で実施している団体は多くありません。 それを逆に嫌がる参加者もいますが、それは本末転倒であり、留学を通してより多くの事を得るために、このオリエンテーションは非常に重要であると、センターでは考えております。 特に春のオリエンテーション前は、参加者は極度に神経質になり、不安を訴える者が多くなります。 ところが、オリエンテーション終了後、大勢の同じ目的を持つ者と時間を過ごし、その夢に向けて現実的な視点で留学を捉えるようになります。 そして、それまで一人で黙々と留学の準備をしてきたと思っていたのに、異なる県の友人たちが数多くできて、仲間意識が芽生え、勇気が沸いてきます。 これまで、このオリエンテーションに参加した生徒のほぼ全員がこのオリエンテーションを高く評価し、絶賛しています。 中には、もし留学しなかったとしても、このオリエンテーションで学んだことは自分の人生に大きく影響してくるだろうとアンケートで答えている生徒もいます。 不安で心配かもしれませんが、勇気を持って臨んで欲しいと思います。

  17. 留学準備中に、参加を取り消されることがありますか。
  18. もちろん、いくつかの理由によってそのような事態が発生する可能性はあります。 例えば、事前学習の取り組みが怠惰であったり、オリエンテーションを修了できなかったり、出願後に成績が下降していったり、交換留学生として不適格な言動をとったり、さらにはこのパンフレットに記載されている参加資格に抵触する事実や内容が判明したりした場合など、いろいろな理由によってそのような事態が考えられます。 特に、出願してから出発するまで1年以上もありますので、この間に選考時とは状況が変わり、当然上記のような事態になる可能性はあります。 ただし、自らの意志の強さを試されることでもありますので、交換留学生としての真剣な姿勢で取り組みさえすれば、当然回避できる問題でもあります。

  19. ELTiSとSLEP TESTの違いは何ですか? ELTiS220点はどのくらいのレベルですか?
  20. ELTiSは、英語の知識量を問うSLEP TESTや英語検定試験に比べ、英語を道具として使う、実践的な英語運用能力を問う問題形式といえます。 数学の計算問題や、統計グラフを読み取る問題など、アメリカの高校の授業を想定した内容が特徴です。 ELTiS220点の取得には、英検2級程度の英語力と、ELTiSの問題形式に沿った対策が必要となるでしょう。

  21. SLEP TESTで50点以上、ELTiS220点以上を取りましたが、留学事前講座は受講した方がよいのでしょうか。
  22. 本当に生徒のことを考えれば、センターでは留学事前講座を受講されることを勧めざるを得ません。 何故ならば、いかに英語力のある学生でも、留学初期の頃の授業では、ほとんど分からない状態がしばらくは続くからです。 しかし、余分な費用が必要となりますので、それを積極的に勧めることはできません。 保護者と充分に相談して、任意に考えて判断してください。

  23. 出発までに、ELTiSの点数が220点以上を取れなかった場合はどうなるのですか。

    大変重要な質問です。出願時期によって、第一次募集、第二次募集、第三次募集と分けて募集は行われます。 第一次募集で出願した人は、出発までに一年以上の準備期間がありますが、第三次募集で出願した人は約9ヵ月の準備期間になります。 その準備期間中に3回〜6回、センターではELTiSの試験を無料で受ける機会をつくりますので、日本を出発するまでに220点以上のスコアを取得しなければなりません。 さらに、数年前まで交換留学生の英語力判定試験として利用されていたSLEPも補助的な試験として活用しながら、ELTiS220点以上の取得に向けてサポートしていきます。 でも、既に説明されているように、既定の期日までに220点以上のスコアに達しない場合は、留学事前講座をを受講していただくことになります。 但し、日本出発までの間にも、先述しました両方の試験は定期的に実施されますが、その間に規定のスコアを取得することができたとしても、講座の受講は必要となります。  そして、米国に出発後の講座期間中にも同様の試験が行われます。  もし、あなたが日本を出発するまで、220点以上のスコアを取れず、さらに、その講座期間中においても、220点以上のスコアに達することができなければ、講座終了後に帰国するという重要な事態が起こります。 このような事例は、これまで3名発生しています。 全体的には全参加者の0.3%という割合ではありますが、当事者にとっては最悪の結果というだけでなく、センターにとっても極めて不名誉なことになります。  また、米国国務省が交換留学生に求める英語力試験の数値(旧試験のSLEPで45点以上、現行のELTiSで220点以上)、この点数に出願時に(つまり、出発の約一年前に)クリアした留学生の割合は全参加者の15%程度にしかすぎません。 ですから、80%以上の留学生が準備期間中に英語力を伸ばしていることがわかります。 でも、あなたにとって、それは単なるデータでしかなく、全出願者にその結果が保証されているわけでもありません。  結局、留学を希望するあなた本人が、交換留学生として、米国国務省から求められているELTiS220点以上のスコアを、出発までに取るという強い覚悟と結果が求められているのであり、それができなかった場合は、背水の陣を引いて日本を出発し、留学事前講座を受講し、それでもなお220点以上のスコアが取れない場合は、当然のこととして、米国の高校から受け入れを拒否されるという結果があるだけです。 さらに、その後、早期帰国や強制送還の対象となり、その場合の帰国経費も別途必要になる可能性があるだけでなく、出発までに支払った費用も返還されることはありません。  それらの理由は、センターも現地公益教育法人も、留学生が高校入学時には規定のELTiS220点以上を取得するものとして、取得することを前提で、全ての事務作業が同時進行して行われていくからです。 英語力の向上や努力することにおいて、その自信や覚悟がないのなら、高校留学そのものを断念することです。  高校留学は極めて価値の高い体験ですが、反面このような厳しさがあることも承知して下さい。

  24. 英語力が不安ですが、現地公立高校の授業についていけるのでしょうか。
  25. 高校生活は、8月下旬から9月上旬にスタートしますが初めの数ヵ月は、学校の授業や宿題等にどの留学生も苦労しています。 英語での環境に適応し、慣れるまでは、ほとんどすべての学生は、不安と困難を感じるのが当然とも言えます。 ところが、学校生活が始まって3ヵ月を過ぎる頃になると、学校の授業にも要領を得、耳も慣れ、成績も向上し始めます。 成績の評価方法は、小テスト、宿題の提出状況、授業中の態度、出席状況、定期テスト等で総合的に評価されます。 分からない時は、黙っていないで、先生に相談し、心を開いて自分のできる範囲で前向きに努力すれば、悪い評価を受けません。 もちろん、出発前にELTiS220点以上のスコアを取得していることを前提にした話であり、前向きな努力を続ければ、努力しただけ、英語力も伸びてきます。 留学生の中には、学期末に学校の成績優秀者に選ばれる者も毎年出ています。

  26. 1年間の高校留学で、どの程度英会話力や英語力は向上しますか。
  27. 多くの高校生は、1年間高校留学をするとペラペラとしゃべられるようになると考えている人が多いようですが、かなりの個人差があります。 1年後にはほとんどの参加者は、日常生活には全く不自由をしないリスニング力を身につけることはできます。 しかし、話すことにおいては、よく話した人とあまり話さなかった人とで大きな差が発生します。 大事なとことは次のことです。 高校留学参加者の英語力は、各自個人差があります。 でも、1年後の帰国時においても同様に個人差があります。 特筆できることは、出発時の個人の英語力の序列は、帰国時の英語力の序列と全く変わらないということです。 つまり、出発時に英語力が低かった者が、高かったものを超えて帰国することはないということです。 出発時の英語力は、帰国時の英語力を占えるのです。 出発時点で英語力が高かった者は、留学初期から同期生の平均以上に英語をしゃべるわけですから、1年後はますます英語が話せるようになります。 同様に、平均以下の英語力の者は、留学初期は英語は思うように話せません。 1年後の英語力も、同期生の平均以下でしか推移しないのです。 ということは、出発までの英語の勉強が、高校留学のすべてであるということになります。 センターでは、高校留学生に対して、出発前に英検2級に合格し、帰国後に英検準1級を取得することを目標に掲げています。

  28. 短期のホームステイに参加したことがあるのですが、そこの家庭から高校に通う事ができますか。
  29. 以前お世話くださったホストファミリー宅から、現地公立高校に留学するには、そのホストファミリーと学区内の高校が受け入れを了承されることが必要です。 ホストファミリーと連絡を取り合い、先方と話し合われた上で、既に、ホストファミリーが了承している場合は、その旨をセンターへご連絡ください。 また、「できるなら、そこの家庭にお世話になりながら通学したい」という程度でしたら、米国公益教育法人の方でそのホストファミリーの意向をお尋ねして、ホストファミリーと学区内の高校が受け入れを了承されましたら、可能ということになります。

  30. アレルギーや持病がありますが、参加できますか?
  31. アレルギーや持病があることが、自動的に参加資格がないことに直結しませんが、アレルギーの内容によっては、米国公益教育法人より受け入りを拒否されたり、条件付き受け入れという判断をされる場合があります。 また、受け入れにあたり、プログラム費用とは別に、追加で費用の支払いを求められることがあります。 具体的には、犬や猫などの生物にアレルギー症状のある留学生、特定の食物や高原に対して重度のアレルギーがあり、受け入れに特別な配慮が求められる留学生、そしてベジタリアン(菜食主義)の留学生は、米国公益教育法人に追加の支払いが発生します。 もちろんアレルギー症状などは程度問題もありますので、追加支払いが必要かどうかは個別に判断されることになりますが、記述のとおり、追加費用の可能性があることをご承知ください。 個別にご相談等がございましたら、どうぞセンターへお問い合わせください。

  32. センターの交換留学では、日本で受入れをする必要があるのですか。
  33. この交換留学は、日本で義務的に外国からの留学生を受入れる必要は全くありません。

  34. 留学期間中、本人の在籍している日本の高校ではどのような取り扱いになりますか。
  35. 1988年度4月から高校留学において取得した単位が正式に日本の高校の単位として認められるようになりました。 そのため、現在では必ずしも休学して留年しなくてもいいのです。 例えば高校2年生の1学期終了後、1年間留学した場合、帰国して高校3年の2学期から復学することも可能です。 但し、進級についての判断は最終的には各高校の学校長が留学期間中に取得した単位や出席状況、学習内容を考慮し、決定しますので、その判断は各高校によって異なる可能性もあります。 事前に在籍高校に確認する必要があります。 留学に関する在籍高校の手続きとして、留学届(留年せずに進級または卒業)または休学届(留年し同級生とは1年遅れで卒業)のいずれかを提出しなければなりません。 これまでの参加者では、どちらかと言えば、留学届で復学した生徒の方が多いようですが、帰国後の大学受験のために、十分な時間を確保することを考え、休学届を希望する生徒もいます。どちらを選択するかは、各留学生の進路等を考慮し、ご家族や先生方と相談しながら決定することになります。

  36. 工業高校に通っていますが、学校の先生から、留学届で行く場合は、単位を認定するために、アメリカの高校で同等の科目をとるように言われましたが、可能でしょうか。
  37. 高校留学で得られる単位の認定に関しては、一つ一つの教科の単位の読み替えをするわけではなく、包括的に1年間の留学が有益なものであったかどうかということで、総合的に評価されます。 出席状況や成績や単位などを見て、最終的には各高校の学校長の裁量で判断されます。 そのため、日本の高校で履修している科目を考慮して、アメリカの高校での履修科目を決める必要はありません。 そもそも、他国の高校に留学するわけですから、学校の仕組みや制度も、授業内容も異なりますので、日本の高校における科目と同等のものを履修するというのは、不可能なことでしょう。 なお、アメリカの公立高校では、日本とは異なり、一般的に200科目ほどの科目が用意されてあり、日本にはないような科目を履修することが可能です。

  38. 現地の高校は、交換留学生としてどのような対応をしているのでしょうか。
  39. よく留学生が誤解しているのがこの問題です。 参加者は現地受入高校が、交換留学生に何らかの特別な対応をするのではないかと期待している人が多いようです。 例えば、英語ができないことで、特別な対応をしてくれるとか、最初は、学校の誰かが特別に留学生のために親身になって、お世話してくれるとか、アメリカ人の同級生が、交換留学生として、特別な目で見て、親しく話し掛けてくれるとかなどのことを当然のこととして期待しています。 でも、現実ではこれらのことは、一切、ありません。 日本的な甘えた依存心からくる発想です。 上記のようなことが期待できないばかりでなく、通常のアメリカ人高校生の一員として、学校側から何ら特別な対応を受けることは全くありません。

  40. 留学先高校は、どのように振り分けられるのですか。
  41. 果たして、自分の留学先の高校は、何州の、どの町の、どの高校なのだろうかと、興味は尽きないことだろうと思います。 残念ながら、留学生が留学先を希望することはできません。 米国公益教育法人が、留学生の提出するあらゆる書類を適宜判断し、受入れてくれる高校を最優先事項として、全米各州に振り分けていきます。 これまでの例では、西海岸3州(カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州)に派遣された生徒が最も多く、約70%になります。 次に、モンタナ州、アイダホ州、コロラド州、アイオワ州、テキサス州、イリノイ州、オハイオ州、ケンタッキー州、ニューヨーク州、ペンシルバニア州、ミズーリ州、マサチューセッツ州、ミシガン州、ニューハンプシャー州、インディアナ州、ミシシッピ州、ウィスコンシン州、メイン州、ジョージア州、アラスカ州、ロードアイランド州などに派遣されています。

  42. アメリカの高校では、日本の在籍高校の学年と同学年に入るのですか。
  43. アメリカの高校で、どの学年に割り当てられるかは、学校側の判断になります。 ほとんどの場合、同じ学年に入ることになりますが、学校側の判断で、日本での学年とは異なる学年に割り当てられることもあります。 但し、そのことで留学生にとって不利益な状況は起こりません。

  44. ホストファミリーはどのような方々ですか。
  45. ホストファミリーは、ボランティアで参加者をお世話していただく、普通のアメリカ人家庭です。 人種や民族や宗教、思想、家族構成、婚姻形態、年齢などによる差別や偏りはありません。 特に、日本人がアメリカ人としてすぐにイメージ化する、アングロサクソンのアメリカ人というわけではありません。 ご存知の通り、アメリカは人種のるつぼであり、そこに国籍を持つ者は人種や民族に関係なくアメリカ人ですから、ある特定の集団に偏った形でホストファミリーが決定するということはありません。 同様に、すべての家庭に必ず同世代の子供がいるというわけでもありません。 ただ唯一、ホストファミリーに共通するものは、ボランティアであるということだけです。

  46. ホストファミリーと良い関係を作るにはどうしたら良いでしょうか。
  47. ホストファミリーと良好な人間関係を作り上げることは、大変重要なことです。 過去に参加した留学生でも、留学期間中に第2の家族と呼ぶほどの関係を築き、さらにその後の人生を通して、その関係を深め、強い絆を育て続けている留学生がたくさんいます。 人間関係の構築に、唯一の方法や王道はありませんが、日本での日常生活で人間関係を作る時と同様に、アメリカでもホストファミリーに積極的に関わって、時間や体験を共有し、試行錯誤しながら時間をかけて人間関係を土台から作っていく家庭が必要でしょう。 そして、ホストファミリーとの生活で、頻繁に感謝の気持ちを表すことは非常に大切なことです。 そのために、ホストファミリーが無償で留学生を自宅に受け入れてくださっているという事実、そして10か月という長期間、アメリカで保護者として、留学生のお世話をしてくださっているということ、これらをまずは理解する必要があります。 ホストファミリーがいなければ、高校留学という経験は不可能です。 ホストファミリーには、留学生をお世話する義務はなく、留学生はお世話していただくという立場です。 それらを理解するだけでも、ホストファミリーに対して自然と感謝の気持ちは湧いてくるはずです。 センターでは、以上のことも含めて、オリエンテーションでも、留学を成功させるために、留学生に様々なアドバイスや指導を行ってまいります。

  48. 期間中、ホストファミリーが変わる事がありますか。
  49. ホストファミリーの変更は、ホストファミリーの引っ越しや突発的に生じた事由により、発生する事があります。 長時間の滞在となれば、予期できないことでもあり、生徒によっては、ホストファミリーが複数回もチェンジする事も往々にあります。

  50. 留学期間中、生徒と直接連絡をとっても良いでしょうか。
  51. センターでは、留学期間中の生徒と保護者間の連絡は、特に制限を設けていません。 しかし、裏を返してみれば、制限なく、気軽に連絡を取ることができる環境下に置かれることになり、それによって様々なトラブルを引き起こす可能性があるということになります。 例えば、ホームシックの誘発、文化交流の妨げなど、トラブルになりかねない多くの展開が予測されます。 但し、お小遣い送金のことや日本の在籍高校との事務的な連絡事項など、必要な連絡もあると思いますので、保護者と生徒間との距離を一定に保った上で、適切に連絡を取ることをお願いしております。

  52. 治安は良いのでしょうか。また、危機管理に関する指導は行われるのでしょうか。
  53. アメリカは治安が悪いというイメージがあります。 拳銃や麻薬類が氾濫し、常に危険と隣り合わせているのが日常的という感じで考えてしまいがちです。 しかし、このイメージをアメリカ全土に当てはめてしまうのは、とんでもない間違いです。 このイメージとは程遠い環境のアメリカも数多くあります。 確かに、日本は世界のどこの国とも比較できないほど安全で、治安は安定しています。 ですから、我々日本人は、そういう環境が当たり前と考えているのですが、同様の環境を日本以外に見つけることは不可能です。 反面、日本が安全なだけに、日本人には危機管理能力に問題性が見られます。 日本に住むなら危機管理能力をとやかくいう必要はないかもしれませんが、そうでない国が多いわけですから、危機管理は海外ではとても重要な要素となるわけです。 治安が悪いことによって、犯罪や事故に遭遇することも多くあるでしょうが、危機管理のあり方を学習することによって、危機から回避することが出来る可能性が高くなります。 そこで、センターでは、危機管理に関する事前学習オリエンテーションで徹底的に指導しています。 日本人が海外で犯罪や事故に巻き込まれるのは、治安の悪さもありますが、むしろそれ以上に危機管理能力の欠如がその最大の原因となっていることを理解しておく必要があります。

  54. 留学期間中、アジア人であることによる人種差別の心配はないのでしょうか?
  55. アメリカは多民族国家であるがゆえ、様々な人種、民族と共存した社会が構築されていますが、万人が全て同じ価値観を共有しているわけではありません。 人種差別の問題も同様であり、行く先々の地域で、どのような思想を持った人に出会えるか予測できません。 数十年前と比べると、差別意識は格段に薄まりつつありますが、それでも、わずか50年前まで、公民権運動が盛んな国でもあり、その不安が払拭できているとは断定できません。 留学期間中は、そのような人種差別の問題も、生徒自身に降りかかる試練の1つとして、うまく対応するために、また、同時に留学生自身が差別を行う立場になることを防ぐことも含めて、オリエンテーション等を通して指導していきますので、留学生の皆さんはしっかりと学習していくことが大切です。

  56. 留学期間中、携帯電話を持っていくことはできますか。
  57. センターではこれまで、携帯電話の持参を禁止しておりました。 これは携帯電話が交換留学の目的である「文化交流」を阻害する要因として考えられるためです。 あらゆるトラブルの引き金となり得る携帯電話は、留学生にとっても害悪なものにしかならない、という見方がセンターの見解です。 しかし、SNSが一般化している現代社会において、携帯電話が必需品として、生活の中に浸透しつつあるのも紛れもない事実です。 現在では、携帯電話を所持している生徒が至るところで見受けられ、皆が気軽に連絡できる状態にあり、むしろそうでなければならないとい風潮さえ、普遍的な価値観として多くの人々に認識されています。 そおこでセンターでは、38期生より携帯電話の持参については「任意」として対応しております。 つまり、あくまでも各ご家庭の判断に任せております。 なお、留学期間中の携帯電話に関する如何なるトラブルも、センターでは一切の責任を負いませんので、十分ご理解ください。

  58. 米国の西海岸から留学地までの移動費用は、参加者個人によって異なるということですが…。
  59. この交換留学の費用は、参加者が疑問を感じないように、詳細を具体的に明示しており、結果的に同様のプログラムの中でも、かなり安価な費用(15日間のオリエンテーションの食事代、宿泊費まで含まれていることを考えると)になっています。 参加者は同じ交換留学に参加していますので、当然同じ費用になります。 唯一違うのは、米国内での滞在先の場所が州単位で違うということです。 ですから、例えば、西海岸のカリフォルニア州の高校に通う生徒と、東海岸のニューヨーク州の高校に通う生徒の場合、米国内での移動費が大幅に異なってくるのは当たり前です。 通常は、これらの米国内での移動費用をある程度平均化して参加費用を設定し、参加者の均一化を図るという方法をとっていますが、センターでは、参加者の行先に応じて、米国内での移動費用を、個人的にかかった費用として、別途徴収する方法をとっています。 その際の起点となるのは、米国出入国する際の米国西海岸にある国際線離発着空港と考えています。 到着日と1年後の出発日の往復の費用の目安は次の通りです。 車で移動する場合、約2万〜2万5千円、西海岸三州(カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州)を飛行機での移動の場合は約3万円〜約4万5千円、大体、参加者の約70%程度はこの三州に滞在先が決定しています。 これ以外の州に飛行機で移動する場合が、6万円〜10万円ぐらいになります。

  60. 留学先の高校やホストファミリーが決定するのはいつ頃ですか。
  61. 一概に申し上げられませんが、過去の事例で説明しますと、一番早く決定した者は1月でした。 そして、3月末までに決定した者が全体の30%、5月末までに決定したものが全体の75%、7月末までに決定したものが全体の95%でした。 最後の5%の留学生は、8月になって決定しております。 アメリカの高校は通常、9月上旬から始まりますので、8月下旬に出発しますが、特に、約1ヵ月間の留学事前講座を受講する者は7月の中旬には日本を出発しますので、それらの参加者の中には、出発時点では、留学先が未決定のまま出発することになる生徒もいます。

  62. 留学中のお小遣いはどれくらい必要ですか。
  63. 文具類、学校内のカフェテリアでとる昼食代、諸雑費のほか、お小遣いもいれて月150ドルで十分です。 アメリカの子供達は、自分でアルバイトをしてお小遣いを捻出しており、普通高額のお金を持ち歩いていませんので、高額のお金の所持はトラブルの原因となりますので、慎んでください。

  64. 留学期間中に、日本へ一次帰国することはできますか。
  65. 稀なケースとして、健康上の問題で、日本での治療が必要になった場合等、やむを得ない事情で一時帰国する可能性は考えられますが、原則、プログラム期間中に日本へ一時帰国することはできません。 10か月という限られた期間ですので、プログラム期間中はアメリカの生活に没頭し、様々な体験や学習をし、その貴重な時間を精一杯有効活用するよう努めてください。

  66. 留学期間中に病気や怪我をした場合不安ですが・・・。
  67. 病気やけがをした場合、当然、病院に行くことになります。 アメリカの医療は世界の最高レベルにあり、医療設備や医療環境も日本以上に進んでおります。 ですから、アメリカで治療を受けることそのものに不安を抱かれる必要はないと思います。 むしろ、医療費が極めて高額ですので、補償内容の充実した海外旅行保険に加入しておかれることを強くお勧めいたします。

  68. 留学期間中にトラブルは発生するのでしょうか。また、その時どうすればいいのでしょうか。
  69. センターでは、トラブルに対してどう対応するかについても、オリエンテーションで詳細を指導しますので、心配される必要はありませんが、現段階では次のことを知っておいてください。 まず、トラブルには、避けられないものと、避けられるものがあるということを知っておくべきです。 そして、期間中におこるトラブルは、大体、言葉の問題、人間関係の問題、成績の問題、金銭問題に集約されます。 トラブルを抱えることのない留学生は絶対に皆無です。 すなわち、何らかの問題や悩みや心配事を抱えながら、日常生活を送ることになります。 異文化の生活では、「はじめに問題ありき」という視点で臨み、それらの問題をどう解決していくかと鷹揚に考えていくことです。 もちろん、最大限にトラブルを回避するための努力は必要です。 それでも、回避できない問題は必ず発生しますのでパニックにならず、オリエンテーションで指導された対処方法で、対応することです。

  70. 留学期間中、身近に日本語で相談できる人はいますか。
  71. 現地には日本人のスタッフはおりません。 期間中に留学生が抱える悩みや問題は、留学生の直属のカウンセラー(アカデミックコーディネーター)に相談します。 現地で起こった問題は現地で解決することを基本としますが、必要な場合は、センター職員がe-mail等で留学生へアドバイスを行います。

  72. 強制送還や、途中帰国がありますか。その場合はどのような対応になりますか。
  73. 留学期間中に強制送還されたり、途中帰国するような事態が発生することが、留学生や保護者にとっては最悪のケースであるといえます。 それはプログラム実施者側にも同様の事がいえます。 心配されるようなケースは、残念ながら起こります。 強制送還になる場合の理由は、プログラム規則や趣旨に違反した行動をとったりした場合に起こりますので、自分の行動の結果責任ですから、今から心配するようなことではないかもしれません。 欲望管理や行動管理などの自己管理をしっかりして、周囲に流されることなく、当初の留学目的に自らが誠実に行動できれば、全くの杞憂にすぎません。 むしろ、不幸なケースは、健康上の理由で、医師からそれを勧められたりした場合などです。 異文化での生活には精神的タフネスさが必要です。 心配事や悩みは必ず発生します。 ノイローゼやストレスからくる精神不安定や情緒不安定などの状態に陥ったとき、医師から本国での治療を勧められたりする場合があります。 なお、これらの強制送還や途中帰国が発生した場合は、帰国そのものが緊急になりますので、帰国費用などに関して別途費用が発生したり、このホームページに記載された内容とは、全く異なる対応などが発生することを承知しておいてください。

  74. センターのプログラム上の立場と役割は何ですか。
  75. このプログラムでのセンターの主な役割は、日本における参加者の募集と出発までの事前研修と事後研修を行うことです。 つまり、日本サイドにおける参加者の選考と指導を担当しています。 もちろん、参加者の留学手続や渡航手続などの事務的なこともしますが、それ以上に、参加者を出発までに事前学習などを通して、徹底して指導して、留学生を「育てていく」というのがセンターの考え方です。 参加者に留学手続などの事務作業をすすめていくという、従来の日本サイドの仕事だけでは、留学生の準備は不十分です。 日本の学業成績が優秀だということだけで、留学が成功するほど甘くはありません。 指導なき高校留学は、参加者にも、実施者側にも、危機管理そのものが欠落しているといえるでしょう。 また、留学期間中は保護者からの相談やアドバイスにも対応したり、米国公益教育法人から送られてくるレポートや留学生の様子をセンターが中継して、保護者に連絡します。

  76. 再適応オリエンテーションの前に、日本の高校に復学するのですが、それでも再適応オリエンテーションに参加しなければなりませんか
  77. センターでは、日本の高校への復学については、再適応オリエンテーションの後に行っていただきたいと考えておりますが、学校の事情等でそれが叶わないことがあることも理解しております。 ただ、その場合でも、やはり再適応オリエンテーションには参加されることを強く勧めます。 約1年間、アメリカ人家族と家庭生活や学校生活を送り、アメリカの高校生と同じように学校生活を送ってきた高校留学生は、異文化の影響を受け、価値観や考え方、言動など、アメリカ人とほぼ同様な状態にあると言えるでしょう。 しかし、当の本人はそのような自分自身の変化に気づいていません。 そのことに起因する、日本における逆カルチャーショックや不適応など様々な問題が発生することになります。 これらは、当然学校生活に限らず、家庭生活や社会生活などあらゆる場面で現われます。 再適応オリエンテーションでは、留学生が日本での生活に円滑に適応していく手助けのため、今後発生し得る問題等を、過去の体験を具体的に提示しながら、指導していきます。

  78. 交換留学を終了後、引き続き留学することは可能ですか。
  79. このプログラムでは、米国国務省管轄である交流訪問者(J-1)ビザを取得しますので、期間は1年間と制限されています。 しかし、この高校交換留学プログラムに参加する生徒だけを対象に、学生(F-1)ビザを取得し、引き続き同じ地域の公立高校、又は、私立高校の卒業を目的として継続留学するプログラムがございます。 もちろん、米国高校の卒業が保証されるものではありませんが、そのプログラムを利用されると、留学中、高校交換留学プログラム同様、米国公益教育法人と、センターからサポートを受けることが出来ます。 ただし、2年目以降の留学プログラムでは、プログラム参加費用に加え、高校の授業料とホストファミリーへの支払いが別途に発生いたします。 なお、この留学継続プログラムには、複雑な参加条件が多くありますので、事前にお問い合わせ下さい。

  80. 帰国後の進路選択にはどのようなものが考えられますか。
  81. 「留学」から連想されるものとして、大体の方々が「英語」をお考えになると思いますが、実際に留学を終えた生徒たちは、多岐の分野に亘る進路を歩んでいます。 英語を専門とした道を進む生徒は却って少なく、医師や研究職などの理系の側面を持った分野を目指す生徒らが増えてきているのが最近の傾向として見受けられます。 実際、過去の参加者は、次のような職業に就いています。 医師、看護師、大学教授、キャビンアテンダント、航空会社勤務、国家・地方公務員、教員、家業、銀行員、警察官、心理カウンセラー、英会話教師、病院職員、貿易会社勤務、米軍基地勤務、国際公務員、海外で日本料理店経営、自営業など

  82. この交換留学と語学留学や大学留学の違いは何ですか?
  83. 交換留学とは、高校時代にしかできない留学で、語学習得だけでなく、文化交流を目的としています。 最初から、アメリカの高校生と肩を並べて授業を受けるほか、家庭生活、あらゆる日常生活の場に英語があふれています。 また、このような環境の中では、言葉の不自由さ、異文化に対する戸惑い、対人関係などの幾多の困難に直面します。 これらの困難を乗り越えながら、人間的成長をとげ、さらに、相互理解を深める事ができるのがこの留学の良さと言えます。 大学の正規留学とは、学生の学びたい専門分野をよりその分野の研究が進んでいる大学や大学院へ行って勉強するための留学です。 アメリカでいう大学は、誰でも進学するものではなく、真に勉強したい人だけが行きます。 それだけ、内容も濃く、大学生は遊ぶ暇もないほど忙しく、勉強します。ですから、当然大学に入学する以前に大学の授業を受講できる程度の英語力が必要とされます。 そのため、ほとんどの学生がまず、語学研修から始めます。 この語学研修は、英語を母国語としない人と一緒に授業を受けることになります。 これが語学留学といわれるものであり、現在、日本から留学する人達の90%以上が最初の段階でこの形を取っています。 学生の中には、正規の大学生活に入る前に、この段階で正規留学を断念するケースも多く見られます。 将来的にアメリカの大学に進学される方は、交換留学を経験し、ある程度英語力をつけ、異文化生活に対する準備をしておくのも1つの方法でしょう。 実際、交換留学してからアメリカの大学へ進学するケースもあります。

  84. 交換留学以外で米国高校に留学できるプログラムはありますか。
  85. 参加者の目的や希望、条件に合った私立高校に留学するプログラムがあります。 希望する留学地域に留学できますし、スポーツや芸術などの専門分野に特化した高校への留学や、米国高校の卒業を目的とした1年以上の留学も可能です。 日本の高等学校に在籍していない場合でも参加できますし、過去の学業成績において多少不安のある方など、交換留学の参加資格に抵触する方でも参加できる可能性があります。 また、参加者は、交換留学生と同様に、留学準備期間中は、センターによる事前学習とオリエンテーションを受け、留学期間中は、米国公益教育法人とセンターによる充実したサポートが受けられます。 ただし、私立高校留学では、授業料とホームステイ費用は個人負担となりますので、年間の留学費用は交換留学に比べ高額になります。 詳しくは、お問合せください。

  86. 高校留学にどれだけの意義があるのでしょうか。
  87. 実際、高校留学した参加者達のこの質問に対する答えは、「異文化理解」「視野の拡大」「国際交流」「英語の会話力アップ」などに集約されます。 でも、センターとしては「自立」という大きなテーマを指摘したいと考えています。 未成年者の日本と米国の大きな違いは「自立」にあります。 すなわち、米国の子供たちのしつけや教育環境のキーは、「自立」なのです。 常に幼少時から、彼らは「自立」を求められる生活環境しかないのです。 それに比べて、日本の子供たちが幼少時から求められるものは、習い事や学業成績であり、勉強をすれば親や教師は満足しているというような生活環境であり、その延長は偏差値を中心とした成績至上主義だけであり、社会の一員として子供たちに求められるものは何もありません。 ですから、日本の高校生と米国の高校生を比較したときに、「自立性」という点では、全く雲泥の違いがあります。 これらの格差からすれば、いずれ日本社会でも青少年の自立性という問題が大きなテーマとしてクローズアップされることは間違いありません。 この交換留学プログラムで、日本の親元を離れ、1年間にわたり全く自分1人だけで、異文化の中で生活することに、センターは大きな意義を感じております。 その意味で、センターではこのプログラムを自立への旅立ちと位置づけています。

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