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Salem引率者レポート
7月23日(火)
さぁ、いよいよ待ちに待ったアカデミックホームステイのスタートです。
成田空港で17名全員がそろい、「初めまして」の子も多いはずなのに…
オリエンテーションの段階で知り合いになっている子たちを中心に、徐々に仲良くなっている様子が見られました。置いてけぼりなのは大人のほう…。まあ、子供たちが仲良くなるのが一番良いことなので、寂しさを感じつつほっと一安心。
成田空港を16:45分に出発し、約9時間の飛行時間を経て、シアトルに現地時間の9時30分ごろ到着。外国人を見つければ、とにかく英語で話しかけ、100人に英語で話しかけるという目標を達成しようと頑張る少年たちの姿が見られました。もう米国入りする前に、4割は達成していたとかいないとか…
バタバタしながら、シアトル空港からポートランド行きの国内線に乗り換え、約30分でポートランドに到着。
空港の出国・入国審査などではパスポートを用意しなさいだの、チケット出しなさいだの、靴をぬぎなさいだの、ポケットに入っているものすべて出しなさいだの…子どもたちは必死についてきました。チケットもパスポートも大事に管理できる子たち!とても素晴らしかったです。
ポートランド空港で、アメリカ人のお二人の先生と合流。その後、Pittock Mansion という大きなお屋敷を見て、ポートランド市の絶景の前でグループ写真をパチリ!
Rose Gardenに移動し、バラよりも野生のリスやウサギに興奮して、'Stand up,Please.'と動物にまで英語で話しかけポーズをねだる子供たち。まぁ、それもいいですね!
午後6時には学校で各々のホストファミリーと対面し、それぞれのご家庭に連れられて行く彼らの表情はやる気に満ち溢れていました。
心配していた飛行機酔いも車酔いもなく、無事1日目、移動日を乗り越えられました。大きな花丸です!
明日からは英語のレッスンがあります。どんな内容を学習するのかな。楽しみですね。
7月24日 初めてのENGLISH LESSONと消防署見学Salem2日目
朝は、昨晩、ホストファミリーとどのように過ごしたか、話が盛り上がります。日本食を用意されていたこと、家族グループで中華料理店へ行ったこと、日本からのお土産が喜ばれたこと、何言っているかわからないけど、おもてなしの優しい心は伝わってきたこと、各々の子供たちが嬉しそうに話していました。どの子もみなよい表情です。
午前は、初めての英語の学習でした。 今日の午後に見学に行く消防署や明日のビーチで使うワードを学習しました。 二班に分かれて、前半と後半に分かれて学習した子供たち。先生たちも子供たちを楽しく学ばせようと工夫をされていて、トランプゲームのように遊んでみたり、答えられたら紙飛行機を飛ばせるようにしてみたり…。楽しそうな活動ではありますが、先生たちは本当に一切日本語を使わないので、子供たちは次第に必死になっています。「○ということ?」「あぁ、こうしてって言ってるよ。」聞き取った英語を自分のこれまでの経験を結びつけながら理解しようとする子もいますし、聞き取れた子が上手に理解を促すシーンも見られます。ここでは、自然と助け合う状況が生まれるので、自然と「ありがとう」「Thank you!」という言葉が出てきているのも、とてもいいなと思います。
昼はホストファミリーが用意してくれたランチをいただきました。アメリカンスタイルのお弁当は子供たちにとってもなかなか興味深いものがあったようで。「先生、ぼくねインスタントラーメン(日系企業のもの)渡された。お湯あるかな…?」慣れない環境を考慮してくださったホストマザーの優しさ?と学校で子供がお湯を得られるのかわからない不安との間で複雑な思いの子も(笑)いいですね。こんな体験をどんどんできたらいいですね。
日本のお弁当常識はこちらでは通用しないのです。大丈夫。ちゃんとお湯もレンジもあります。どの子もおいしくいただきました。 午後からは、消防署見学。 ただでさえ何もかも大きいサイズのアメリカ。消防施設にある設備は、さらにビッグ。そして、もっと驚いたのは'Hey! Come on!'の一言で、日本の常識では、「施設見学ではそこまで入れないよね、普通。」というところまで見せていただけたことです。28時間勤務のFire fighter (消防士)が生活する部屋やトレーニングルーム、ベッドルームまで。しかも予定にはなかった消火体験までさせていただくことに。アメリカ人の大きな心に感謝です。
消防署見学の後は、家の形をした古い橋を見に行きました。 「変なことを考えたねえ。」とつぶやいた男の子の声が忘れられません。 全くもって同感です。でも、面白いですね。
学校に帰ってきたらあっという間にホストファミリーお迎えの時間です。 みんなホストファミリーの車をみつけたら、大きく手を振る姿から、昨晩でしっかり大切にされたのだなと思うことでした。 さぁ明日はビーチです。今日習った英語をどんどん使う機会があるといいですね。
7月25日(木) ビーチへGO!Salem3日目
今日も朝から昨晩の話から始まりました。
「先生、昨日ね、なんかコンサートに連れて行ってもらったよ。そしたら、なんかよくわからない話がずっと続いてね。ねちゃったよ。(笑)ホストファミリーのシスターもつまらないって言ってた。」どうやら教会のミニコンサート?イベント?に連れて行ってもらったようです。大人向けのありがたい話だったようですが、子供にはちょっと難しかったのかもしれませんね。他のお宅では,子供たちが力を合わせて卵焼きを作って、喜んでもらえたようです。日本のお土産を渡してどんなものかを英語で伝えられた子もいました。ペアになった子同士でけんかをしてしまって、ホストファミリーに少しばかりご心配をおかけしたところもあったようです。徐々に子供たちもアメリカに慣れてきて、自が出てきているようですね。3日目にして、反省会を開かせていただきました。
さぁ、いざ今日の活動です。バスを1時間半ほど走らせたところにあるビーチに行って、砂浜で遊ぶことになっています。水着も日本から持参していましたが、気温があまり高くないということで今日はサンドアートをして遊ぶことに。砂丘もあり、みんな一気に駆け上がりましたが、思った以上に急で、途中でルート変更する賢い子もいました。帰りは一気に駆け降りるアメリカ人の真似をしてみたのですが、ほとんどの子が足をもつれさせて思いっきり転んでいました!が、砂なので痛みはあまりなく思わず大笑い。全力で駆け上り、全力で駆け降りて、とても楽しかったようです。サンドアートではそれぞれが好きなものを適当に作り、作っては壊し、そしてまた作る!の繰り返しで、それはそれで楽しそうでした。
待ちに待ったお昼は、ビーチサイドにあるピザ屋さんでした。日本のパーティーサイズよりもだいぶ大きいサイズのピザをみて、子供たちは「でけぇ。」の一言。クラムチャウダーと一緒においしくいただきました!
行きも帰りもバスの中ではハイテンションな子供たち。先生が知っている英語の曲を流してくださるのですが、知っている曲を替え歌にして歌い、何度もリピートしてもらうので、'Again,please.'を何度もいうたびに先生に笑われていました。
しっかり体を使って疲れた子供たち。帰りはさすがにぐったりしていましたが、ホストファミリーが迎えにきてくれたのを見つけると、すぐさま駆け寄っていってました。
さあ、明日は農業体験です。どんな体験ができるのか楽しみですね。
ところで、、、昨日学習したビーチの英語を使ってたかな。。。記憶にございません。。。
農場で乗馬体験に川遊び!
今日は現地のケアナ先生のご自宅(農場)にお邪魔しました。
農場には広い遊び場があり、そこには大きなトランポリンやブランコ、くるくる回るやつ(すみません、名前がわからないのですが、大きな公園にある遊具です)があり、それを見た時の子供たちの素晴らしい反応!!「え?ここ、自宅?公園じゃなくて?」きっと心の声はみんな同じことだったでしょう。
ケアナ先生のご家族もいらっしゃって、同い年の女の子に男の子、小さな子もいたので一緒に遊びました。途中で、「おおい、馬に乗りたいか?」と先生のお父さんの一言で、子供たちのテンションはさらに上がり、乗せてもらうことに。いきなり乗馬体験です。まずは馬の手綱の引きかたや注意点などを教えてもらい、「さあ、誰からいく?」と聞かれてるとやっぱり怖い子供たち。ケアナ先生の5歳の妹さんがトップバッターになり、「あんな小さい子もいけるんだから、僕たちもいけるはず!」と思った子供たちは、今度は我先にのりたがり…。でも、思ったように馬は動かずに苦戦していたようです。でも、「カウボーイ」気分は十分に味わえたのではないでしょうか。よかったですね。
ランチは先生のご両親がホットドッグを用意してくださったのですが、これぞ本場!というような、シンプルで柔らかいパンに焼き立てのソーセージをいただきました。大きなスイカも、これまたたくさん食べさせてもらったのですが、見た目はそんなに違わないのですが、日本のスイカと食感が違うんですよね。ちょっと歯ごたえがあります。子供たちは、五感を使ってしっかり食文化の違いを知ることができました。
さぁ午後からはお待ちかねの川遊びです。今 日本では、これでもかっていうぐらい学校で川遊びを禁止されているのではないでしょうか。そんな状況の子供たちにはもってこいの、ちょうどよい川でした。しっかり大人の目も行き届く範囲で、でもちょうどよい水の冷たさで、探せばザリガニを捕まえることができる川です。平らな石で水切りをする子、ザリガニを探す子、小さな魚を追いかける子、それぞれが楽しく自然や友達と一緒に遊ぶ姿を見て、どこかホッとする瞬間でもありました。
帰りのバスの中では、「え?明日、みんなに会えないの?会いたいし。」という言葉も聞こえてきて、つい3日前は「初めまして。」と言っていたメンツが、いつの間にかしっかり仲間になっているんだなと感じたものでした。週末はホストファミリーとプール掃除をする約束をしたり、ホストファミリーのお孫さんのおうちに泊まりに行ったり、それぞれ計画があるようです。楽しい週末を過ごせると良いですね。きっと月曜日の朝は、決まって自然と報告会が開かれることでしょう。楽しみにしています。
Day trip to fish Hatchery, Murltonmah Falls and Vista House!
予想通り、朝は休日の話で盛り上がる子供たち。カーシネマに行った子、ホストファミリーのお孫さんの家にお泊りに行った子、ショッピングセンターに行った子、おうちのプールで遊んだ子、それぞれが楽しくアメリカンスタイルの休日を過ごしたようです。
さて、本日。予定では図書館見学になっておりましたが、少々スケジュール調整がありまして、本日は魚の孵化場と滝と絶景を一望できる建物を見に行きました。バスに乗って一時間半程度。まずついたのは、魚のたくさんいる場所…実は公園の中の池?川みたいなところを大きな鮭が大量に泳いでいまして。日本じゃまず生きて泳いでいる鮭をみることなんてほとんどありません。みんな鮭と気づくまでだいぶ時間がかかりました。餌をあげる体験もさせていただきました。男の子たちは魚釣りをすることもある、という子もいたのですが、不思議と目の前に70cmほどの鮭が泳いでいても釣り意欲はわかないようです。熊みたいに素手でとりたいというつわものがいました。
次に向かったのは、マルトンマ滝。高いところから水が噴き出しているのをみて、みんな「水、出てるね。」のあたりまえの感想しか言えず、、、上まで登る道があったのですが、途中で引き返すことになり、少し安心気味な様子に思わず笑ってしまいました。
本日最後は、ビスタハウス。大きな川と山と渓谷とを一気に眺望することができる家です。女の子の中で急に流行りだしたのが、インスタ映え。どこからどのようにデジカメをとると一番美しく撮れるのか、いろいろ考えて試行錯誤していました。きっときれいな写真が撮れていることでしょう。
明日は、午前中に英語レッスンをうけ、お金の使い方を学びます。午後は、1ドルショップにいって買い物をする予定になっています。日本の100円ショップと比較してみるのも面白そうですね。
百円ショップならぬ1ダラーショップへGO!
今日は子供たちが楽しみにしていたshopping Dayです。
午前中にアメリカドルの勉強とお昼ご飯のビュッフェで使う英語の単語のレッスンがありました。
「今日は、ダラーツリーにいくよ。全部1ドルの店だよ。ちなみに。今日は1ドル109円だよ。」ケアナ先生がレートをわざわざ調べて教えてくれました。子供はその時点で???となっています。「レートってなんだ?1ドルは100円なんじゃないの?なんで毎日、変わるの?1ドルは100円ってきめちゃえばめんどくさくなくていいんじゃん。」説明するほうも難しくなってきたので、「うん、もう少し大人になったらわかるから、とりあえず1ドルは100円ぐらいって覚えておいて」で終了です。ただでさえ英語でちんぷんかんぷんなのです。さらにここでつまづいてもらっては困ります。「つまり、100円ショップアメリカバージョンに行くんだね。」「…さっきから、そういってるんじゃん!」と私の全力のつっこみは上手にスルーできる子供たちです。英語は必死に聞こうとするのに、日本語の突込みは無視かい…。まぁ、いいです。
ビュッフェの英会話は、「アメリカのごはんといえば?」と問われ、「バーガー」など英語で答えられたら、的当てができるようになっています。ドミニック先生の授業は、子供たちが積極的に発表したくなるような仕掛けがしてあって、子供たちもノリノリで取り組みます。写真係の私にも目くばせをして、何を聞かれているのか?とか何を答えたらいいのか?などを求めてきます。ちょっとだけヒントをあげると、発表意欲が一気に高まる様子が見られて面白かったです。
授業が終わると、車で5分のホームタウンビュッフェへ。思い思いに好きなものを選んできます。フライドポテトとチキンとハンバーグが人気だったようです。自分たちでソフトクリームを作ったり、ブルーベリーパイを食べたりとデザートまでしっかりおいしくいただく子供たちでした。
ランチの後は、お待ちかねショッピングタイムです。日本なら無駄遣いしちゃだめだよ、というところですが、今回はお金を使う練習でもあります。どこまで口出ししていいものか。サングラスや麦わら帽子、絶対スーツケースに入らないだろうと思われるスポンジの棒を手にしている子供たち。一応、引率者として子供たちにしっかり伝えました。「それ、本当にいる?その棒は日本に持ち帰ることできないよ?お金の使い方、よく考えるんだよ。」と。あとは子供たちの判断です。何を買ったかは日本に帰ってからのお楽しみということにしておきます。
今週はあと残り一週間ということで、帰国を意識したのか、サイン集めが始まりました。お互いにノートにサインをしあっています。残された時間を意識するのはとてもいいことだと思います。大事に時を過ごしてほしいと願っています。さぁ、明日もブリッジに出かける予定です。楽しみです。
州議事堂見学とメリーゴーランド乗りにGO!
今日は午前中に英語のレッスンを受けてから、州議事堂と近くにある室内メリーゴーランドのある公園に行きました。
レッスンは、ウォーターフロントにまつわる英語です。海の生き物から橋などの建物、メリーゴーランドに関する言葉も学習しました。ケアナ先生はカードを作らせて、トランプゲームのように遊びながら発言させる練習方法がお得意なようで、子供たちは2枚のうち一枚は英語を、もう一枚は絵を描くように言われます。必要性を感じたのか、、、女子が正しく英語を書くために辞書を開く姿が見られるようになりました。真面目ですね。男子は、、、勢いとノリで、なんとか凌ぐという感じです。辞書、持ってきたんだから使いなよ、というと「えぇ、だって家にあるんだもん。」という子もいれば、「どこにあるかわかんない。」という子も。はなっから調べる気0です。。。「女子の爪の垢でも煎じてのませてもらいなさいよ。」とつっこみをいれると、昨日のごとくスルーされるかと思いきや、「それ、どういう意味?」と聞き返され、、、日本語も英語も学習する子供たちです。(笑)
レッスンの後は、ランチタイム!なんででしょうか。日に日にインスタントラーメンの子が増えています。そして、フォークを入れ忘れられている子も数人います。「先生、フォークがない。」といいに来るので、「ケアナ先生かドミニック先生に頼んでごらん。」というと、「ティーチャー、フォーク、プリーズ!」とすぐさま言えるようになっていました。ピンチは学びのチャンス!素晴らしいですね。帰ったら、ホストマザーにもちゃんと伝えらえるといいですね。
ランチタイムが終わると、みんなで州議事堂までバスで移動です。「何するところ?」と聞かれるので、「県議会が開かれるでしょ。それのアメリカバージョンだよ。」と答えると、「県議会ってなに?」とさらに聞き返されたので、「県の予算とかルールなどを決めるために話し合う場所。ここはオレゴン州の決まりなどを話し合うところだよ。」と答えると、「おぉ、真面目なところだね。つまんない。。。」との感想が…。でしょうね。決して、遊ぶための場所ではございません。だから、さっきからドミニック先生に「静かにしてね」と言われているでしょう…。英語の静かな指示は、子供たちに届きにくいようです。
ラストはお待ちかねの、メリーゴーランドです。思ったより、スピードがはやく、写真はぶれるし、子どもは酔うし!でも、今日のハイライトだったようです。そりゃ、州議事堂の後ですもんね。
気づけばあっという間に3時半。学校に戻る4時にはホストファミリーが迎えにくる時間です。家に帰ったら、金曜日にあるさよならパーティーの準備をするように伝えてあります。リコーダーの練習をしている子、マジックを用意している子、サッカーのリフティングをする子、それぞれやりたいことがあるようです。ホストファミリーにばれないようにこっそり練習ができるといいですね。
図書館の一室を借りて、文化交流会!
今日は、月曜日に予定されていた図書館での文化交流会が行われてました。午前中は、どんなことを紹介するかを考え、おりがみやEnglish name を日本語の当て字に変える内容に決めました。その場で使える英語の表現として'What's your name?' 'Would you like to learn about Japanese culture?' 'Would you like to make a Origami?'
'を学習した子供たち。一気に英語のレベルがアップしてついていけません。センテンスが長すぎます。そこで考えました。手首あたりに書き込んで、言い方を忘れたときには、ちょこっとのぞき見しよう作戦です。折り紙を折るときに使う英語で、折るはHold、三角はTriangleなどの単語も学習しておきました。
さぁ、ランチを食べてからいざ本番です!図書館の部屋の一か所をかりて、お客さん?を呼びこんでいく形式でした。「さぁ。こちらの準備もできたぞ!いつでもきていいですよ。」と少し緊張気味でありながらやる気満々のこどもたち。しかし、待てど暮らせど、来ません。一人目――――!きたーーーーー!と思ったら、春のホームステイプログラムの時の先生が顔を出してくれました!二回目の子は、顔なじみで、感動の再会です。どうやらドミニク先生がゲストに来てと頼んでくれていたようです。二人目!きたーーーー!と思ったら、今度はドミニク先生の大学の先生でした。こちらも特別ゲストです。三人目―――!!と思ったら、今度はケアナ先生の大親友が、誘われてきてくださったとのこと。どうやら待っていても一般のお客さんは来ないと気付いた子供たち。「こないなら、呼びかけにいくしかない」ということで、看板をつくって図書館をぶらつくことに。「日本の折り紙、一緒にしませんか?」「一緒に遊びませんか?」と書かれた紙をもって、すれ違う学生一人ひとりに声をかける子供たち。夏休み中ということもあり、人も少なかったのですが、だからこそこれだけ自由にさせてもらえるのです。来てくれたアメリカ人と一緒に折り紙をおったり、日本のことを聞かれたりする子供たちの表情はとても楽しそうでした。子どもたちの誘いにのってくださって、合計12人の方が一緒に日本文化を楽しんでくださいました。人数はそこまで多くないのですが、一人ひとりがじっくりと子供たちと時間を過ごしてくださったので、とても良い交流の良い機会となったと思います。
今日の呼びかけの経験は、きっと土曜日のカーウォッシュでも生かされることでしょう。
さぁ、明日はいよいよさよならパーティーです。子どもたちにお世話になったホストファミリーに手紙を用意しておいてねと話しました。そして、内緒でドミニク先生とケアナ先生にサンクスカードを用意したからばれないようにメッセージ書いててねとお願いしました。だれかが書いたあと、そのままにしてどこかへ行ってしまったので、カードを見つけたドミニク先生にしっかりばれてしまいました。「へい、ゆうこ、わすれもの」といって届けてくれた時のやっちまった感は言葉で言い表せられませんが、先方も先生職。うまく交わしてくれましたので、最後まで知らないふりをしてくれることでしょう。そんなこんなでいよいよ明日が本番です。ちゃんと準備できているかは怪しいですが、みんなが楽しんでくれるパーティーになったらいいなと思います。
ホストファミリーとのお別れ会
今日は、ついにホストファミリーとのお別れ会。今週からいろいろ準備をしてきた子どもたちです。
午前中はアメリカ人のお二人の先生ではなく、日本人引率者である私と子どもたちで準備をする時間となっていました。流れとしては、オープニングスピーチとオープニングダンス(ひょっとこ踊り)から始まり、それぞれの出し物にうつりました。日舞、習字、マジック、なわとび、サッカー、折り紙、剣道、けん玉、リコーダー(ピアノ付き)を披露した後、エンディングスピーチで「オレゴン州が僕たちの第二の故郷になりました」と伝え、みんなで「カントリーロード」を少し替え歌にして歌い、最後にホストファミリーに手紙を渡すという形で締めくくる計画を立てました。
ひょっとこや日舞のダンスは衣装もばっちりで、なかなか普段耳にしないリズムだったので、アメリカの方々も日本らしさを十分に感じてくださったと思います。マジックでは、参加型にして一人の男性にご協力いただいのですが、まさかの失敗!新聞紙を破いてもらい、あれ、不思議!ひっくりかえすと破けてない!というマジックになるはずだったのですが、英語での打ち合わせは難しかったのでしょう。しっかり破れたままでした!この瞬間、会場のみなさんの笑いが一気に高まったのは言うまでもありません。「いいぞ。面白いぞ!」という和やかなムードとなりました。習字では、会場の方々に名前をきき、漢字で当て字にして書くという内容だったのですが、結構人気があり、「私も書いて」と次々にオーダーを受けていました。縄跳びが、二重跳びやはやぶさが目をひいたようです。「ヒュー」と口笛が聞こえていました。サッカーはヘディングなどを披露したのですが、誰よりも子供たちが楽しんでいました。折り鶴は、ホストファミリー一人ひとり千代紙を渡して、英語で説明しながら折るという内容でしたが、折り鶴って説明しようとすると結構難しいのですね。日本人みんなで協力しあって、折ることができました。剣道は、袴と竹刀を生で見たことがない方もいらっしゃったようで「サムライ」という言葉が聞こえてきました。竹刀を一緒にふってもらって、体験型の稽古ができました。リコーダーはありがとうの花をきれいな音色で響かせ、みんなしーんとなって聞き入っていました。けん玉は、地味にスキルが高い二人が簡単そうに技を披露したので,アメリカの方がぼくにもできそうだとチャレンジしてくださいました。が、なかなか難しく、、、こちらも楽しく遊んでいただけたかと思います。カントリーロードはオレゴンセイラムという地名にして歌い、難しいところは英語が堪能な子にソロで歌ってもらいました。この曲はホストファミリーもみんな知っているので、会場が一体になって歌うことができました。
最後は、一人ひとりホストファミリーに手紙をわたし、ハグや握手をして絆を深めて終わりました。
ELCIというアメリカの受け入れ先の学校から認定証のようなものとアメリカ日本のミニ国旗をいただき、子供たちも嬉しそうでした。
最後にみんなで全体写真とホストファミリーの写真を撮ったのですが、初日からだいぶ距離感が近くなったなと感じた瞬間でした。きっと本当に子供たちにとっては第二のファミリーになったのではないかなと思います。
まぁ、若干グダグダ感はありましたが、みなさんが楽しそうだったので、いいさよならパーティーになったのではないかなと思います。
明日は、本当の最後の活動、カーウォッシュです。濡れますね、最後の最後に。こりゃ楽しんで、はじけて終われそうです。どうぞここでケガだけはしませんように。心からの願いです。
プログラム最後はカーウォッシュ!とハイキング
さよならパーティーをして終了証をいただきましたが、実は私たちのプログラムはまだ残っていました。そうカーウォッシュです。「カーウォッシュ?食べ物?」カシューナッツみたいな感じで聞き間違えている子もいます。「洗車だよ。」というと、「どうやるの?」なるほど。洗車をしたことがないこどもたち。自分たちで車を洗い、ドネーション(寄付)をもらって必要経費に充てるという活動でありましたが、子どもたちは洗車はガソリンスタンドで大きな機械でやるものだと思っていたようです。最初に、ドミニック先生から「車をしっかり水でぬらすこと、そしてからスポンジで洗う。最後にまた水で泡を流すんだ!」と説明を受けました。練習は、これまで自分たちが乗って活動場所に出向いていたバンとケアナ先生の自家用車です。
楽しくなってきました。南日本カルチャセンターのスタッフが使っているレンタカーもきれいにしました。もう練習は十分です。しかし、「カーウォッシュ!」と道路で呼びかけてもなかなかお客さんは来ません。というより、犬と散歩する人は通っても、車が通りません。「先生、もしかしたら、今日1台も来ないってことがあるんじゃない?」弱気発言が聞こえてきます。ケアナ先生が友人や親せきにSMSで呼びかけてくれました。うーーーん、こないね。。。とうなだれながら道路に座り込んでいると、先ほど犬を散歩していたおじさんが今度は車にのってわざわざ私たちのために戻って来てくれました。「みんな、きれいにするぞ!」と真剣な表情で洗車を始めると、すぐさま二台目が!近くにお住いのレディーが「お願いね」と寄ってくださって、気づけば二台同時に洗車をすることに。まさかの展開に子どもたちも「おーい、二手に分かれてやるぞ。」とチームワークが出てきました。一生懸命走って呼びかけをしていた子は、来てくださったアメリカ人に「カーウォッシュに来てくれてありがとう」と言いに行って、ハグを受けていました。そんなこんなしているうちに、さらにもう一台が!まさかのWaiting(待ち)です。ドミニック先生が、「おおい。みんな、スピードアップだ!」と声をかけるとさらに子供たちは一人一人が仕事をみつけ、働き始めました。3台分一気に終わらせると、さすがにもう来ないかな…もうあと15分したら店じまいしようか!と言っていると、、、「よろしく。」とスーツをきたビジネスマンらしき人とケアナ先生の長年の友達(文化交流でも呼ばれてきてくださった方)が2台同時にきてくださって、、、結局5台分+練習3台分の8台を洗車した子供たち。実は、ELCI(ドミニック先生たちが組織している英会話学校)のスタッフが途中で表れて、「おーい、ぼくのカーもきれいにしてくれよ。ドネーションするからさ。」といいながら私たちに渡してきたのは、10ドルと青いミニカー!!!しかもオープンカー!!!だから、結局は9台分を洗ったという実績が残りました。アメリカの洗車は日本より大胆なので濡らして、スポンジで汚れを落として、最後に水で泡を流して終わりです。走りながら乾かすので、日本より早く洗車ができます。子どもたちがちょっとお金を稼ぎたいときによくするんだそうです。
午後からは、滝の裏を通れるハイキングを30分ほどしました。滝に見慣れたのか、それとも洗車で疲れたのか、熱いのか、もう月曜日でさよならということに悲しいのか、、あまりテンションは上がらず、、、ちょっとぼけっとした感じでした。
明日は日曜日、最後のホストファミリーと過ごす日です。自分の使った部屋の片づけ、忘れ物の確認、荷造り、自分でできるでしょうか。「忘れ物をしても、簡単に取りに来ることができないよ。使った場所にいって忘れ物がないか5回は確認しておいで。」と伝えました。でも、毎日、デジカメを(家に)忘れました、パーカーがなくなりました、さよならパーティーでホストファミリーへの手紙を忘れました、、、と報告を受けました。いろいろ忘れ物には定評のある今回のメンバーですので、ちょっぴり心配です。パスポートだけは私が預かっていますので、とりあえずは帰国できるでしょう。もし、パンツやらタオルやら忘れたとしたら、、、すみませんが、あとはホストファミリーに処分をお願いしたほうが良いと思われます。とにかく、、、大事なものだけは忘れないでほしいと願っています。
8月5日 ホストファミリーとアメリカとチームオレゴンとお別れの日
「出会いがあれば、別れもセットでやってくる」つい二週間前に出会ったばかりのホストファミリーにドミニック先生ケアナ先生、仲間たちですが、もうお別れの日。朝7時にマーケットの広い駐車場に7時に集合して、行きよりも少しばかり重くなったスーツケースを預けました。 どうしてでしょうか。行きには「スーツケースが重い」という声は聞こえてこなかったのに、帰りは「重い」と感じるのは。重さをはかっても、2,3㎏しか増えていないのに。気持ちの問題でしょうね。やっぱり。それぞれホストファミリーと涙涙の別れって感じではなく、思いのほかあっさりと「バイバーイ」といって車に乗り込む子供たち。 お別れはもちろん寂しいですけど、これからまた飛行機に乗って自分たちの家まで帰るという試練がありますから、まだ落ち着いて浸ることはできないのでしょう。ポートランド空港では、ドミニック先生やケアナ先生、南日本カルチャーセンターの方とお別れし、本当に子供17人と引率者1名での帰国となるので、ちょっときつめに指導。 これまでのような気持ちで行動してもらっては迷子がでます。バディをきめて、とにかく相手がつねにいるかを確認してもらいました。と、空港ではちょっとひやひやしながらでしたが、飛行機にのってしまえばこっちのもの。子どもたちは積極的にデルタ空港の添乗員さんに欲しい飲みものを言い、機内食ではほしいメニューをいって断れれると「残念」というジェスチャーまでする余裕が。 こどもたち、実は、台風接近のために羽田から飛行機がでずにキャンセルとなって東京に一泊できるんじゃないかとワクワクしていたようなんです。引率者としてましては、「本当に?勘弁してくれよぉ。」という状況でありますが、引率者の心、子知らず。まぁ、ここでじたばたしても仕方がない。いざとなれば、スタッフの方々が指示をくださるだろうと、引率者も心を決め、子どもの陽気な発言を見守ることに。 本来なら「分からない」状況というのは、人間を不安にさせるものですが、「文化の戦場」と呼ばれるホームステイで心を鍛えることができたのは、子どもだけではなく、引率者である私自身、そして日本で見守られた親御さんたちも同様なのかもしれません。無事に成田に着き、羽田行きのバスに乗り込むまで少し外で待つことになったのですが、日本の暑さに参りました、滝のように汗が流れ落ちるのです。 ここである子が一言、「アメリカに帰りたい。」まさかの逆ホームシック。日本の暑さは脅威です。羽田につき、無事、県ごとにチェックインをし、出発ゲートと時間を確認して、あと残りの時間は自分たちで夕食をとるなりお土産を買うなりどうぞという時間を設けましたところ、10名の子がうどん屋さんにあつまっており、、、やっぱり日本人、お出汁が恋しかったようですね。 うどんを食べながら「先生、わたしたちね、中2になったらみんなでまた申し込もうって約束したんだ。」とのこと。「来年じゃなくて?」と聞くと、「来年だと6年生は中学生プロジェクトになって別々になるから。中2だとまたこのメンバーが集まるでしょう。」とのこと。このメンバーでまた行きたいのだそうです。 「いいねぇ。先生は小学校の先生だからそれには参加できないけどね。」というと、「うーん、ま、それは仕方ないね。先生なしでいいや。」ハイ、あっさりしています。笑 でも、それぐらいでいいです。子どもの絆におとなが介入するものではありません。それだけ、子どもたちでしっかり助け合い、学びあい、支えあえたという証拠です。 本当にこれで最後、という状況になり、「先生、2週間、お世話になりました。」と丁寧にごあいさつをしてくれながら手をふってくれた素直で面白い子どもたちと一緒にこのプロジェクトに参加できたこと、心よりうれしく思います。こちらこそ本当にありがとう。いい経験になりましたね。きっとこれからの人生の中で、今回の経験がなにかしらの形で活きてくると思います。 視野を広く、違いを大いに認め、器の大きなグローバルな人間とますます成長してくれることを祈っています。