ホームステイと留学のMNCC

冬のホームステイは、中学生・高校生を対象としたログラムです。アメリカのクリスマス、年末年始を体験してください。


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冬のホームステイ・ホストファミリーと
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冬のホームステイ

Photo Album  写真アルバム

●2011年活動報告

1月5日(木)

1月7日(土)

January 5th
-
January 7th

 アメリカ滞在最後の日の朝がきた。11時半にスタディーセンターに集合し、サンフランシスコ空港へ出発する。スタディーセンターには次々とホストファミリーと一緒に生徒たちが集まってきた。スタディーセンターの前が、スーツケースと別れを惜しむ人々で混雑した。小さなホストブラザーやシスターと抱き合う生徒、マザーが泣きながら「また必ず戻っておいで」と、涙を流す生徒に声をかけている様子、家族で最後の写真を撮っている様子、泣きながらファミリーと抱き合っている生徒、仲良くなったアメリカ人の子どもたちと連絡先を交換している生徒、などなど、様々な別れのシーンがあった。バスが到着し、いよいよお別れが近づいたことを実感したが、なかなかその場を離れらない生徒たち。アメリカ人の先生の呼びかけで、ホストファミリーも一緒に全員でバスの前で全体写真を撮った。その後、重い足を引きずりながら、一人一人バスに乗った。バスの中から外にいるファミリーに最後まで手を振りながら、シトラスハイツを後にした。約2時間半ほどで、サンフランシスコ空港に到着した。

チェックインを済ませ、先生方にお別れをして、保安検査場に向かった。日本に到着した後、生徒の一人は羽田空港で解散した。その他の生徒たちは、すぐにホテルに向かい、その日はすぐに就寝。翌日、早朝集合した後、羽田空港にバスで向かった。チェックイン後、それぞれの出発ゲートへ向かった。こうして、一人一人離れていく度に、プログラムが終わってしまうんだなと寂しい気持ちになった。生徒たち同士、また会おうと約束しながらお別れをしていった。

私たちは、本当にアメリカに15日間もいたのだろうか、と疑ってしまうほど、あっという間に時が過ぎていった。しかし、その時間には、29人分のそれぞれの思い出がつまっており、それが生徒たちそれぞれの人生の層になり、その間の経験は、生徒の自信、やる気、目的につながっていく。生徒たちは、日本とは全く異なる異文化の生活を通して、嬉しい気持ちや楽しい気持ちと共に、辛い気持ち、悔しい気持ち、悲しい気持ちも感じたことがあったと思う。また、自分が苦手なことや初めての経験に挑戦したり、新しい発見をしたりして、学習することも多かったと思う。そんな自分が感じたことや学んだことをぜひ振り返ってみて、言葉でまとめて欲しいと思う。そうすることで自分の頭の中を整理し、学習したことを再確認することができ、今後のよい記録になる。プログラムは終わってしまったが、今回のプログラムを通して築き上げた人間関係を今後も大事にして、続けて欲しいと思う。最後に、私たちを受け入れてくださったホストファミリー、親身にお世話してくださった先生方、大変ありがとうございました。また、生徒たちにこのような素晴らしい機会を与えてくださった保護者の方々に、尊敬と感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。皆様、本当にありがとうございました。

1月4日(水)

January 4th

 いつものように朝の会をした後、午前の授業が始まった。今日は、「日本でできないことで、アメリカでできることは何か」について生徒たちが発表していた。盛大にクリスマスを祝う、サンクスギビングを祝う、16歳で車の運転ができる、家の中で靴を履く、ホームスクールのシステムがある、レストランで食べ切れなかった食事を持って帰れる、自分の家庭以外の家の冷蔵庫を開けられる、知らない人にも挨拶をする、宿題が少ない、車が右側を走る、バス停が少ない等の意見が出ていた。生徒たちは、アメリカに来たばかりの頃より、手を挙げて発表する生徒がかなり増えた。自分の意見を言うことに慣れてきたこともあるだろうし、自信もついたのだと思う。そして、何より自分を表現する楽しさを感じているのかもしれない。

また、本、はち、花、宇宙人、などのいろいろな絵が描かれているサイコロを転がして、出た絵に関して一文ずつストーリーをつくり、その隣の人がまたサイコロを振り、出た絵に関して英文を作り、話をつなげていくという授業もしていた。一番目の生徒は、「本」が出て、「昔々、ハリーポッターの本を読んでいました。」と言い、次の生徒が「花」が出たので、「ハリーポッターは花が好きです。」というふうに物語を作っていた。生徒たちには少し難しかったかもしれないが、分かる生徒が教えたりして、協力しながら自分のできるベストを尽くしていた。とても面白い授業だった。このプログラム期間を通して、年齢の差を越えて、生徒たちの仲も深まった。帰国を目前に、お互い連絡先の交換をしている生徒もいる。日本に帰ってからも連絡をし合って、友情関係を続けて欲しい。

 午後からは、Ronald McDonald Houseという施設に行き、ボランティア活動をした。まず施設に到着したら、責任者のルイスさんが説明をしてくださった。ここは、病気の子どもの治療のために遠方からやって来た家族のために、宿泊場所を提供している施設だった。子どもたちは、癌や重度の火傷を負った重い病気や症状の子どもがほとんどで、良い治療を求めてここを訪れるらしい。ここに来る家族の80%はアメリカ国内からの方々らしいが、残り20%はメキシコなどの国外からもやってくるとのこと。支払いができる家族には、1泊20ドルで施設を提供しているそうだが、支払いのできない家族がほとんどだそうだ。この施設の周りには5つの病院があり、カリフォルニア州立大学の医学部附属の病院のようだ。施設の中には、建物が3つあり、全部で18家族が滞在できるようになっている。

 生徒たちは、3つのグループに分かれて、施設の清掃活動を行った。会議室を掃除するグループ、宿泊施設2棟のそれぞれダイニングルームと子どもの遊ぶ部屋の掃除を行った。とても綺麗な施設で、新しいように思えたのだが、築15年ほどらしい。清掃の人も雇っているらしいが、ほとんどがボランティアの方々が掃除をしたりして、綺麗な状態を保っているようだ。施設の中にハンバーガーショップのマクドナルドの人形やポスターが飾ってあると思ったら、マクドナルド社の基金で成り立っている施設であった。ホストファミリーも含めて、アメリカではボランティア活動が日常生活の中に自然に入り込んでいる。それを気負ってしている様子は全くなく、当たり前のように参加している。生徒たちも一生懸命掃除を行っていた。施設の方々が生徒たちにお礼を言ってくださった。こちらこそ、このような機会をいただいて感謝の気持ちである。プログラムの最後の活動で、また生徒たちが「ギブ」することができて、本当によかったと思う。

1月3日(火)

January 3rd

  午前中は、ホストファミリーの何人かの方が車を出してくださって、幼稚園訪問に行った。大きな教会に隣接している幼稚園だった。まずは、60人ほどの幼稚園児の前で挨拶をして、老人ホームでも歌った、「雪のうた」と「お正月」を歌った。そして、引き続き、「幸せなら手をたたこう」を日本語と英語で、幼稚園児も一緒に歌った。日米共通の歌なので、一緒に歌いやすかった。園児の中に、お母さんが日本人という子どもがいて、「雪のうた」を歌った後、その子が「ボクノ オカアサン モ シッテイル ウタ ダヨ。」と日本語で言ってきた。生徒たちは、アメリカ人の幼稚園児の口から日本語が出てきたので、拍手をして「すごーい!」と口々に叫んでいた。その後、6つほどのグループに分かれて活動をすることになった。半分のグループは教室に行き、そこで折り紙を折ってあげた。ボールを折って渡してあげたら、とても喜んで投げて遊んでいたが、その後潰していた。子どもは、日本もアメリカも一緒だなと思った。また、鶴を折ったり、飛行機を折ったりして見せていた。折り紙以外にも、磁石のおもちゃで遊んであげている生徒もいた。残り半分のグループは、外の庭でそれぞれ遊んでいた。砂場でバケツに砂を入れて山を作ったら、子どもがかなり喜んだらしく、何人かでたくさん砂山を作っていた。また、園児と一緒に三輪車に乗って遊んでいる生徒もいれば、鬼ごっこをして走り回っている生徒もいた。体を動かして暑くなったらしく、上着を脱いでいた。子どもに手を引っ張られて歩き回っている生徒もいたり、ボールを蹴ったり、遊具で遊んだりしている生徒もいた。しばらくしたら、教室にいる生徒と外で活動していた生徒が交代して、またそれぞれ折り紙を教えたり、外で遊んだりを始めた。そうしているうちに、あっという間に帰る時間になり、アメリカの子どもたちがフェンスの向こうからずっと手を振ってくれていた。日本の生徒たちも名残惜しそうにしていた。

スタディーセンターに戻り、ランチを取った後は、午後からサヨナラパーティーの準備をした。ホストファミリーへのプレゼントである写真立てを包装紙で包む作業をして、料理担当チームは、スタディーセンターの台所を使わせてもらって、料理を始めた。作る量も多いので、材料を切るだけでも大変そうだった。肉じゃがは、早く火を通すために、肉はひき肉を使っていた。生徒なりに工夫している。サラダは、日本から持ってきたドレッシングを使っていた。玉子焼きもオムレツのような大きな玉子焼きを4つほど作り、一口サイズに切り分けた。チャーハンも美味しそうな匂いを漂わせていた。ホストファミリーが気に入ってくれるといい。また、飾りつけチームは、折り紙で輪をつくりつなげた飾りをテーブルにつけ、折り紙をテーブルに置いたりして会場の飾りつけをしていた。○×クイズ担当も、クイズつくりを一生懸命考えていた。ソーラン節を踊る生徒や、AKB48のダンスをする生徒は振り付けの練習をし、司会者の2人は、考えながら式次第作りをしていた。とてもうまく英文で書けていたので、感心した。生徒代表挨拶の生徒も自分でしっかり挨拶文を作ってきていた。最初は個人の出し物を躊躇していたが、何人かが出し物をすると立候補してきて、プログラムが華やかになった。強制的ではなく、生徒が自発的に勇気を出して挑戦しようとすることは、とてもいいことだ。事前に準備する時間がたっぷりあったわけではない状況で、みんなよく頑張ったと思う。後は本番を待つのみ。みんなで、「私たちは今までよくやった。後はベストを尽くすのみ。ホストファミリーに楽しんでもらえるようなパーティーにしよう!」と誓って、ひとまず家路についた。

6時半頃からホストファミリーや生徒たちがスタディーセンターに集まり始め、7時からサヨナラパーティーが始まった。まずは、日本料理や日本のお菓子などを楽しんでもらい、折り紙コーナーや日本語コーナー、お茶のコーナーなどで日本文化をホストファミリーに紹介した。2人の司会者のアナウンスとともに、7時半からいよいよ出し物がスタート。最初は緊張している生徒もいざ出番となると堂々と披露していた。会場からは、自分たちがホストしている生徒が出てくると声援を送ったり、歓声が聞こえてきたりした。生徒たちもその声に押されて勇気が出たのか、自分の出番ではなくても、舞台に上がって、仲間に加わっている生徒もいた。ピアノ、サックス、オカリナの演奏、サッカーのリフティング、逆立ち、三味線、なわとび、ソーラン節、AKB48のダンス、歌、クイズなどを順番に披露していった。みんな自分のベストを尽くして、本当によく頑張った。ホストファミリーも喜んでくれているようだった。最後の締めくくりに、生徒代表が感謝の挨拶をした。ただでさえ、人前で話をするのは勇気がいることだが、それを英語で行った。これが、彼女にとっても、自信につながったと思う。いよいよ明後日は、帰国である。生徒たちからは、帰りたくないという声や、また絶対戻ってくるという声が聞かれる。最後まで気を抜かず、1分1秒を大切にして、時間を「過ごす」のではなく、「使って」欲しいと思う。

1月2日(月)

January 2nd

 1月2日といえば、日本はお正月休みであるが、こちらでは普通の月曜日だ。生徒のうち2人がホストファミリーとの用事で1人は休み、もう1人は午後から出席だったが、後は全員朝からそろっての月曜日だった。今日は、午前中アメリカのスーパーマーケット見学で、スタディーセンターすぐ近くのセイフウェイに行ってきた。鮮魚担当のオンさんが、スーパーの中を案内してくださり、詳しい説明をしてくださった。まずは、お花コーナーに行き、そこでどのような仕事をするのか説明をうけた。今は年明けでお花が入荷していなかったが、これからバレンタインデーがやってくるので、大忙しになるそうだ。バレンタインデー、クリスマス、サンクスギビングデーが一番忙しい時期だそうだ。このセイフウェイは、質のよいバラの花が安くで手に入ると有名だそうだ。

 続いて、クッキーやケーキ、パンのコーナーへと移動。日本では見られないような、派手な色のデコレーションケーキがあり、生徒たちは写真をパシャパシャ撮っていた。そこには、デコレーションケーキの見本やサンプルブックがあり、お客さんが好きなデコレーションケーキを選べるようになっていた。デコレーション担当の女性がチョコレートケーキの飾りつけを見せてくださった。生徒の何名かも、チョコレートしぼりを体験させてもらった。

 その横のパンのコーナーでは、大きなオーブンが2つあり、その横には、パンを発酵させる機械があった。オーブンの側は暖かく、温度計がついていた。また、みんなでその機械の大きさに驚いた。アメリカにいると、全てが大きくて、なんだか巨人の国に来たような気持ちになる。クッキーを1枚ずつもらって、食べながら、見学を続けた。野菜のコーナーでは様々な種類の野菜が大量にあり、レタスやきゅうり、ほうれん草などの置いてあるところは、定期的にスプリンクラーが作動して、野菜に水分を与えるようになっている。スプリンクラーが動くときは、雷の音が鳴るようになっていて、お客さんに注意を促すようである。その音が雷だというところに、アメリカ人の遊び心を感じる。

 スーパーには、薬局もあり、病院で薬処方箋をもらい、この薬局で購入するようになっている。処方箋の必要のない薬も売られていた。驚いたのが、この薬局でインフルエンザの予防接種が打てるということだ。スーパーの薬局でインフルエンザの予防接種なんて、ちょっと違和感がある。乳製品や精肉コーナーを見学して、一般のお客さんが入れない場所にも案内していただいた。ジュースなどの裏側の冷蔵庫に入ったり、冷凍庫に行ったり、荷物が到着する場所を見せていただいたりした。そこには、不必要なダンボールをつぶす機械があり、オンさんが操作して見せてくれた。日本でもスーパーマーケットの裏側を見学したことがなかったので、とても興味深かった。次は日本のスーパーも見学してみたい。スーパーの説明をしていただいた後は、1時間とって、生徒たちが自由に買い物をする時間とした。但し、生徒たちには、3つの課題を与えた。まず、スーパーにある20の品物の値段をノートに書くこと、日本では見たことのない品物を5つ探すこと、最後に、日本とアメリカのスーパーの違いを5つ発見すること。明日ノートを見せてもらうのが楽しみだ。また、この時間を使って、明日のサヨナラパーティーに必要な材料の買い出しをした。スーパーの後は、スタディーセンターに戻って、みんなでピザとサラダのランチを食べた。

 午後からは、英語の授業とホストファミリーに渡すプレゼントである、写真立てのデコレーションをした。授業では、アメリカで初めて挑戦してみた食べ物について意見を発表したり、日米の朝、昼、夜の食事にはどのようなものがあるのか発表していた。また、仮のお店をセットアップして、おもちゃのお金を使い、買い物客とレジ係りの担当を決めて、お金の支払い方の練習をしていた。生徒たちは、コインを使うのが慣れていないので、おつりを渡したりするのにも苦労しているようだった。授業の後の帰りの会では、荷物のパッキングについて説明をした。今週の木曜日には帰国である。信じられない思いだ。

12月30日(金)

December 30th

 

今日のシトラスハイツの空は灰色で、冬らしい雰囲気だ。気がつけば、明日は大晦日だ。全く年末の雰囲気は感じられない。生徒たちも同じことを言っていた。授業では、アメリカの祝日がテーマだった。まずは、アメリカの学校の休暇について話をしていた。アメリカの学校で一番長い休みは何か、1週間の休みは何か、など先生が質問をして、生徒たちが、手を挙げて「夏休み!」などと答えていた。中には、「ゴールデンウィーク!」と言って、笑いが起こっていた。そして、アメリカの休日の絵と文字が別々に書いてあるカードを裏返して、トランプ遊びの「神経衰弱」のように、組み合わせを当てるゲームをしながら、休日の学習をしていた。また、祝日にはどのようなことをするかと説明を受けたりもしていた。英作文のテーマは、アメリカのお正月の祝い方は、日本と違うと思いますか?というもので、生徒たちは英文で自分の考えをノートに書いていた。

今日はアメリカ人の先生が、生徒一人一人の写真を撮っていた。これは、サヨナラパーティーでホストファミリーに渡すプレゼントに使うためだ。来週、写真のフレームの飾りつけをするようだが、それぞれのデザインでいい贈り物ができるといい。ホストファミリーにとっても、良い思い出になると思う。授業の最後に時間を少しもらって、サヨナラパーティーの話し合いをした。来週は、いよいよサヨナラパーティーである。料理、個人の出し物、全体の出し物、などを決め、それぞれ担当者も決めた。料理は肉じゃが、サラダ、チャーハン、玉子焼き、もちと決まった。来週の月曜日にスーパーマーケットの見学に行くので、その時に材料を買うことにした。全体の出し物は、○×クイズをすることになった。クイズ担当は男子4人と女子2人で、クイズの進め方なども担当者に任せる。早くも罰ゲームとして、アメリカ人の嫌いそうな「酢こんぶ」を食べさせようというアイディアが出ていたので、どんなゲームになるかとても楽しみである。

午後からの活動は、シトラスハイツの消防署に行った。3つのグループに分かれて署内の見学をした。以前、日本の消防士のグループも見学に来たことがあるらしく、使用している道具は、見た目は少し違うが、同じようなものを使っているらしく、日本の消防士の方もとても興味深そうに話を聞いていたらしい。言葉は違っても、同じ職業同士深い話をし、意義深い時間を過ごしたのではないだろうか。とても興味深い。このシトラスハイツの消防署には、大きな火事や事故、救助のために、特別な道具を備えた車(レスキューと呼ぶらしい)があり、一つの家くらいあるのではないかという大きな消防車だった。この地域では2台しかないらしい。それ以外に、通常の消防車、救急車もあり、中に乗せてもらったりして見学した。先ほどのレスキューには、車のドアをこじ開けたり、つぶしたりするための道具やドアを切ったりする道具があり、これがかなりの重さだった。生徒たちも試しに持ってみた。消防士はこれらの道具を一人で持って作業するかと思うと、ものすごい力が必要だと思った。消防署内には、トレーニングルームもあり、日々筋力トレーニングを行っているらしい。説明をしてくださった消防士の腕はポパイみたいな太さで、生徒たちはその消防士の方の腕を触らせてもらっていた。また、消防車以外にも消防士志願者を訓練する場所にも案内してくださり、水難救助のボートを見せてもらったり、救助犬がはしごを渡るのを見たりした。最後に、消防士が火事のときに身に着ける重い服装を1分で着るところを見せてくださった。そして、消防署の方々にお礼を言って、スタディーセンターへ戻った。

体調を崩した生徒がいるので、毎日注意していることだが、改めて生徒たちに、手洗い・うがいを徹底すること、マスクをすること、同じコップなどを使わないことなど注意した。明日は、最後の週末なので、ホストファミリーとの時間を大事に過ごすように、そして、ファミリーのために何ができるか考え、行動するように話をした。日本と違う年末を体験し、じっくり観察して欲しい。

12月29日(木)

December 29th

 

生徒たちの待ちに待ったサンフランシスコへの終日研修だった。朝8時にスタディーセンターへ集合して、サンフランシスコへ向けて出発。アメリカ人の子どもたちも何人か一緒に終日研修に参加した。バスの中は、サンフランシスコに着くまで、生徒たちの歓声でいっぱいだった。サンフランシスコに近づくにつれて、だんだん霧が出てきた。ゴールデンゲートブリッジは見えるか心配になったが、残念ながら、ブリッジに到着したときも、橋は厚い霧で覆われていて、橋の下の部分がわずかに見えるだけだった。それでも生徒たちは、友達と写真を撮ったり、見学したりしていた。写真を撮った後、サンフランシスコで過ごす上での注意事項を生徒たちに説明した。とても大事なことなので、厳しく話をした。ブリッジの後は、ピア39に向かった。途中、サンフランシスコの町並みをバスの車窓から観察することができた。シトラスハイツと違って、家々が隣接しており、2階建て以上の建物が多かった。坂も多く、びっくりするほどの斜面で、生徒たちも窓から写真を撮っていた。海岸沿いの住宅は、きれいな家が多く、高級住宅街といった感じだった。まだクリスマスツリーを飾っている家もあり、見ていて飽きなかった。ピア39は、世界でも有数の観光地で、たくさんの人でにぎわっていた。ピア39の入り口には、大きなクリスマスツリーが飾られていて、その前で全体写真を撮った。観光客の方が、写真を撮っている私に、「あなたも写真に入って、私が写真を撮ってあげるから。」と言ってくださった。見知らぬ私に、親切に声をかけてくださって、本当にありがたい。

写真の後、集合場所と時間を生徒たちに話をして、2時間の自由時間をとった。生徒たちは早く解散したくてうずうずしていたが、すぐにグループで散らばっていった。まずは、お店に入るグループ、昼食をとるグループと、様々だった。食事の頼み方が分からないと言っている生徒がいて、指をさしたり、欲しいものを言ってPleaseをつければいいから、トライするように促した。サンフランシスコは、クラムチャウダーが有名らしく、サワドーというちょっと酸味のあるパンの中に入ったクラムチャウダーを食べている子もいた。その後も、お店で日本の家族や友人にお土産を買っている生徒や、アイスクリームを食べながら歩いている生徒などを見かけた。男の子2人が、おそろいでサンフランシスコのロゴの入った帽子を買っていた。セールで5ドルと、とてもいい買い物をしていた。

ピア39の後は、ロンバードストリートというサンフランシスコで一番カーブの激しい通りに行った。ここも、よく観光客が訪れる場所で、かなりの急な坂道になっており、くねくね道が続いている。その両側には家も建っているのだが、余計なお世話だが、ここの住人の人たちは住みにくいのではないかと思った。私たちは、写真を撮りながら、下からこの通りを歩いて上り、そしてまた下った。サンフランシスコは坂が多くて、住んでいる人は大変な思いもするかもしれないが、坂道のおかげで、ユニークな、魅力的な景観を作り出している。写真を撮りたいなと思うスポットがたくさん目に付いた。サンフランシスコからシトラスハイツへの帰り道は、バスの中で大盛り上がりだった。この時間で、生徒たち同士もさらに仲良くなったと思う。明日学校に来れば、週末がやってくる。来週は、もう帰国である。日本にいたのがかなり遠いことのように感じると同時に、アメリカでの時間はあっという間のように感じるという、変な気持ちだ。明日は、時間を作れたら、サヨナラパーティーの話し合いをするつもりだ。

12月28日(水)

December 28th

午前の授業は、テキストに沿って行った。英文のストーリーを読んで、先生がその内容に関する質問をして、生徒たちが答えた。その内容には、レストランなどで支払うチップのことも出てきて、日本では馴染みのない、このシステムについて、先生から説明を受けていた。そして、2人ずつのペアになって、相手のホストファミリーについてお互い質問し合い(何人家族か、ペットがいるか、ホストブラザーやシスターがいるか、部屋は一人部屋か等)、その後、全員の前で発表していた。他には、「アメリカに来て初めて食べたものは何か?おいしかったか?」という質問に、英語で文章を作り、発表していた。料理の名前が分からず、一生懸命その料理の描写を英語で説明している生徒もいた。3人の先生たちも、「このグループの生徒たちは素晴らしい!とてもいいグループだ。」とよく褒めてくださる。その言葉通り、生徒たちは授業でも活動でも、真剣に取り組んでいる。ある生徒がレストランで、「このキャディーおいしいよ。」と飴をもらったらしく、それがまたひどい味だったということで、「これは何のキャンディーですか?」と聞いてきた。アメリカ人の先生に聞いてごらん、と促すと、自分で英語で質問し、そのスペルまで教えてもらっていた。食べたことのない飴にしても、アメリカの先生への質問にしても、トライすることはとても大事である。このように、毎日一つずつでも挑戦を続けて欲しい。

休憩をとった後の授業の続きでは、ボールを投げて受け取った生徒が、先生からの質問に答えるということをしていた。辞書を調べながら、みんなしっかり答えていた。生徒たちの日記にも、アメリカに来たときより英語が聞き取れるようになったと書いている生徒もいる。ランチの後は、午後の活動で、アメリカ人の子どもたちとカードゲームやモノポリーなどのゲームをして過ごした。7つのグループに分かれて、それぞれ違うゲームをした。アメリカ人の子どもたちにゲームの説明を受けていたが、英語で理解しなければならない。しかし、大体内容や遊び方を理解して、実際ゲームをしながら把握している様子だった。また、カードゲームの他に、ゲートボールのようなものや、ジェスチャーゲームなどもあった。ジェスチャーゲームは、引いたカードに書いてある英単語を、時間内に体を使って表現するものだった。生徒たちの姿を見ていると、言葉はコミュニケーションの方法の一つであり、唯一ではないということを改めて実感した。今日活動に参加してくれたアメリカ人の子どもたちにも心から感謝したい。

先日もレポートに書いたが、彼らはとても積極的で、物怖じしない。私がこのレポートをタイプしているところへ寄ってきて、「すごーい!かっこいい!」と言ってきた。私にしてみれば、ただ日本語をタイプしているだけだが、すごいと言われると、何か本当にすごいことをしている気になってくる。アメリカに来て驚くのが、この真冬にノースリーブの人がいるということだ。寒さを感じる感覚が違うのかもしれないが、何か自由だなぁと思う。

明日は、いよいよサンフランシスコへの終日研修だ。帰りの会で、生徒たちに明日持ってくるものを確認した。サンフランシスコは、シトラスハイツと違い、大都会なので、引率者としては緊張する一日だが、明日生徒たちにしっかり注意事項を説明しよう。

12月27日(火)

December 27th

ホストファミリーと親戚の家に旅行に行っていた生徒も戻ってきて、全員そろって朝の会をした。土曜日に体調を崩し、大事をとって昨日休んでいた生徒も今日は元気な様子だった。いつものように3つのクラスに分かれての授業が始まった。「アメリカで生活する上で、どのようなことが日本と違うか」ということについて生徒たちに発表してもらっていた。「ベッドが違う。」と答えて、「どんなふうに違うの?」と質問され、予測していない質問だったのかちょっと戸惑いながら、「American bed is good.」と答えて、笑いが起こっていた。また、日本の浴槽の方が広いとか、アメリカの人は寝るのが早い、アメリカの人は浴槽につからずシャワーだけ、アメリカは全て大きい、朝ごはんを外に食べに行く、アメリカ人は知らない人とも気さくに話をする、アメリカでは高校生が車の運転をしている(州によっては14歳でも車を運転するところがある、と先生から説明を受けてみんな驚いていた)、など様々な意見が出ていた。アメリカと日本の違いについての意見交換の後は、逆に似ているところについての発表をした。最初生徒たちは、似ているところは何もない!と言っていたが、冬の寒さは同じだとか、方言があるなどという意見も出た。生徒たちにとって、アメリカと日本の違いよりも同じ(または、似ている)点を発見する方が難しいようだった。授業の中で、「おせち」の説明をしようとしている生徒がいて、英語での説明に苦労していた。「おせち」という発音が、アメリカ人の先生には「ソーセージ」に聞こえたらしく、最初先生はおせちをソーセージだと思ったようだった。笑ってしまった。

生徒たちには日本の生活が分かるような写真を持ってきてもらっていたのだが、昼休み時間を使って、ボードにその写真を貼り付ける作業をした。生徒たちに任せて、デザインや貼り方などを自分たちで決めて、貼ってもらった。かなり上手に出来上がったので、このボードを使って、今後も幼稚園やサヨナラパーティーなどで、日本について紹介していきたい。

午後からは、スタディーセンターのすぐ近くの老人ホームを訪問した。とても綺麗な施設でホテルのようだった。ロビーに飾ってあったクリスマスツリーがとても美しかった。まずは、生徒の一人がピアノ演奏をし、その音楽に惹かれるように施設に住んでいらっしゃるお年寄りの方が集まってきた。また、サックスやオカリナの演奏も引き続き行い、施設の方にはとても喜んでいただけた。そして、全員で歌を歌った後、生徒たちがそれぞれ折り紙を教えてあげたり、昼間に完成させた写真のボードを使って日本の紹介をしたりした。誰一人遊んだり、さぼったりする生徒もおらず、29名全員が一生懸命折り紙を折ったり、紙風船を紹介したり、写真ボードを使って日本の紹介をしたりしている姿に、本当に感動した。施設の方に喜んでもらえることももちろん大切な目的の一つだけれど、生徒たち一人一人が自分のできるベストを尽くして、アメリカのお年寄りの方々にギブ(与える)したことは、ギブしたと同時に、実は生徒たち自身にとって最高の自分へのテイク(受け取る)にもなったと思うし、大きな自信になったと思う。写真のボードのデザインを始め、楽器の演奏、そしてお年寄りとのコミュニケーションの取り方を見たりして、生徒たちのそれぞれの素晴らしい才能と可能性を発見できて、今日は本当に素晴らしい一日になった。施設を出る前に、生徒たちはお年寄り一人一人に握手をしながらお礼と挨拶をしてスタディーセンターへ帰った。帰りの会の時にも、今日老人ホームで私が感じたことを生徒たちに話し、どんなにみんながよくやったかということについて話をした。今後の生徒たちの活躍や成長がとても楽しみである。

12月26日(月)

December 26th

 クリスマス明けの学校。今日は、一日活動の日で、アメリカ人のティーネージャーが学校に来てくれ、交流会をした。まずは、6つのグループに分かれて、それぞれのグループにアメリカ人の子どもたちが入り、ゲームを交えた自己紹介を行った。トイレットペーパーをちぎって、その長さの分だけ自己紹介をするというものだ。最初は、みんなおとなしくしていたが、「忍者」というゲームになったときは、かなりの盛り上がりだった。このゲームは、グループで輪になり、忍者のような構えをして(この構えが結構笑える。忍者というより、空手のようだ。)、隣の人に手を触られたら、輪から外れるというシンプルなゲームだが、シンプルなだけに、かなり盛り上がった。生徒たちの叫び声が外まで聞こえていた。「忍者」の後、日本について様々な質問を受けていた。例えば、学校の校舎はどのような建物か、何人くらい生徒がいるのか、休みの日はどんなことをしているのか、どんな映画が好きか、どんなファッションに興味があるか、など。そして、絵を描いたりしながら、アメリカについての説明もしてくれた。また、別のグループは、クッキー作りを始めていた。日本のクッキーと違い、団子のように丸めていて、生徒はそれを見て、「団子みたい。」と、くすくす笑っていた。子ども同士だと馴染むのが早いなぁと思った。それにしても、毎回受ける印象だが、アメリカの子どもたちは、自主性があり、恥ずかしがるということがないと改めて感じた。声も大きいし、自分自身であることに自信があるように感じる。アメリカにいると、わくわくする。

 お昼前には、マカロニチーズを作り始めた。やはり、料理や体を使ったゲームなどは、交流しやすい。マカロニを茹でるのにも、箱に英語で書かれている茹で時間を確認し、鍋に水を入れて準備していた。マカロニチーズはこちらの子どもたちがよく食べるものらしい。ランチは、みんなで作ったマカロニチーズ、クッキー、サラダ、レモネードだった。おかわりをする人もいたので、相当気に入ったらしい。日本のマカロニと違うと言っている生徒もいた。午後一番に、今度は、私たちが、日本のゲーム「だるまさんが転んだ」と日本の歌「雪の歌」と「お正月の歌」を紹介した。だるまさんが転んだについて、生徒の代表2名に英語で説明してもらったが、今日決めたことなのにもかかわらず、とても上手に説明していたので、感心した。この「だるまさんが転んだ」が、また盛り上がった。アメリカの子どもたちは、だるまさんが転んだ、と日本語で言えないので、「だるまさん fell down」と言ってもらった。見ていても、とても面白かった。その後も、宝探しや伝言ゲームなど、活動が続き、今日の活動が終わる頃にはすっかりアメリカの子どもたちと打ち解けていた。生徒の表情も生き生きしているし、生徒たちの日記を読んでみても、アメリカでの生活を楽しんでいる様子が伝わってきて、安心している。

 ホストファミリーとのクリスマスも楽しく過ごせたようだ。みんなけっこうたくさん日記を書いていて、いろいろな発見をしていることが分かった。「アメリカのお母さんは、子どもたちに何かをしてもらう時、”Girls”と言う。」、とか、「アメリカのマクドナルドの飲み物のサイズが日本と比べてかなり大きく、ホストファミリーに“日本では、大きなサイズのことを、アメリカンサイズって言うんだよ。”と教えてあげたら、ファミリーが大笑いしていた。」などと書いてあって、私も日記を読みながら笑ってしまった。今日は活動の合間に、生徒一人ずつと短い面談をしたのだが、全員に話すときと違い、生徒のことがより近くに感じることができて、よかった。アメリカでの生活のことや困ったことはないか、ホームステイをする上でのアドバイスなどをした。今日一日では、面談が終わらなかったので、今週時間を作って話をしたい。まだ到着したばかりだが、生徒たちからは、「来週は帰国なんだねぇ、嫌だぁ!」という声も聞こえてきた。一日一日があっという間に過ぎていく。この貴重な時間を十分活用して、できるだけ多くのトライと観察をするように、今後も生徒たちに話をしていきたい。

12月23日(金)

December 23rd

 朝9時から初の学校での授業が始まった。スタディーセンターには、9時前から生徒たちが集まり始め、みんなニコニコ顔で登校してきたので、安心した。こちらの気候は、九州と同じくらいの寒さなので、そういう点では適応しやすい。しかし、風邪など引かないように、生徒たちには、手洗い・うがいをしっかり行うように話をした。今日の午前中の授業では、まず期間中のスケジュールや連絡一覧表をもらったり、プログラム上での注意事項の説明を受けた。そして、IDカードをそれぞれいただいた。このカードには、生徒たちがどのようなプログラムでアメリカに来ているかの説明が書いてあり、またホストファミリーやアメリカ人の先生の連絡先が記載してある。プログラム期間中は、このカードを肌身離さず持ち歩くように説明した。このオリエンテーションが終わったあと、スタディーセンターとして、こちらの教会の部屋を提供してくださっている、教会の神父様が挨拶に来てくださった。生徒たちに、アメリカで見るもの、体験するもの全てを楽しんで欲しい、とお話された。このような場所を提供してくださり、本当にありがたい。

 授業には、ホストブラザーやシスターも手伝いに来てくれたり、今日は日本に20年くらい住んでいたというアメリカ人の男性も挨拶に来てくださった。おそらく日本で購入したのではないかと思われる半纏を身にまとっての登場だった。日本語とユーモアを交えながら話をしてくださり、生徒たちからも笑いがおこっていた。このように、日本のご家族も含め、たくさんの方々のご協力やサポートを得て、このような体験ができるのだとつくづく感じた。その後、英語の授業に入ったが、29名の生徒を3つのグループに分けて、テキストを使ったり、ゲームを交えたりしながら、学習をした。ボールを投げて、それを受け取った生徒が話をするというゲームをしたが、初めての英語での授業で、生徒たちは緊張している様子だった。しかし、授業が進むにつれて、その緊張もほぐれてきているようだ。今日は、生徒の一人が誕生日だったので、先生方が、サプライズでカップケーキとアイスクリームを用意してくれて、みんなでハッピーバースデーの歌を歌って、お祝いした。彼女もアメリカで誕生日を迎えるというスペシャルな体験ができて、嬉しそうだった。ランチタイムには、それぞれが家庭から持ってきたお弁当を一緒に食べた。ホストファミリーから作っていただいたという生徒も何人かいて、可愛らしい弁当ボックスにサンドイッチやにんじん、スナック菓子などがつまっていた。「コーラだって言われたんですけど、おいしくないです。」と女子2名がドクターペッパーを持ってきた。ホストファミリーに、ドクターペッパーはあまり好きじゃないと言ったほうがいいとアドバイスをして、3人で笑い合った。

 午後からは、シトラスハイツの警察署へ行き、署内を案内していただいた。通常は入れないような、緊急電話がかかってくる部屋にも案内していただいた。「どう対応したらよいか分からない経験をしたことがあるか?」と聞いてみたら、訓練をしっかり行うので大丈夫とのことだった。部屋にはパソコンもたくさんあり、壁一面にシトラスハイツの地図や勤務中の警察官の居場所などの情報が映し出された画面があった。この部門で働く人たちは、冷静さと同時にパソコンや情報の取り扱いの知識なども必要なのだと感じた。この後は、パトカーや白バイを見せていただいたりした。白バイは、白バイに乗る警察官が、自宅に持って帰り、メンテナンスも自身で行うらしい。白バイは、ハーレーダビッドソンで、重さが800パウンドもあるらしい。一度倒れたら起こすのが大変だ。警察署の後は、シトラスハイツにある、サンライズモールへ行った。モールには大きなクリスマスツリーが飾ってあり、その前でサンタクロースが座っていた。サンタクロースと一緒に写真を撮るために、子どもたちの長い列ができていた。生徒たちも興奮して、サンタクロースの写真を撮っていた。

 明日からクリスマス休みである。家族だけでなく、ファミリーの親戚や友人たちなど、たくさんの人たちとも会える良い機会なので、ぜひたくさんコミュニケーションをとって、楽しいクリスマスを過ごして欲しい。月曜日に生徒たちからいろいろな話が聞けるのが楽しみだ。

12月22日(木)

December 22nd

  いよいよ待ちに待ったアメリカへの出発日。年齢も出身県も様々の参加者たちのグループだ。アメリカに行くことだけでも緊張しているはずだが、さらに17日間を一緒に過ごす仲間たちのことも気になっていることだろう。羽田空港で合流した29名と引率者の私は、無事サンフランシスコ行きの飛行機に乗り込んだ。ほとんど初対面のメンバーだが、徐々に打ち解けてきているようだ。エンターテインメント機材の調子が悪く、出発が約1時間遅れたが、サンフランシスコ到着は、ほぼ予定通りだった。入国審査も無事終えて、スーツケースをゴロゴロ押しながら、到着ロビーへ出たら、いよいよアメリカに来た!という実感がわいてきた。空港にアメリカ人の先生3名が出迎えに来てくれていた。先生方も興奮気味に生徒たちに話しかけていた。バスに乗り込み、いざステイ地であるシトラスハイツに向かった。仕事を終えて家路につく人たちの車で道路は混んでいた。クリスマス休暇前の混雑も影響しているのかな。バスの中では長旅の疲れから、眠っている生徒もいた。町に入ると、クリスマスのイルミネーションなどが目に付いた。

2時間ほどかかって、スタディーセンターへ到着した。外には、待ちきれないホストファミリーが出てきて、待っていた。生徒たちも、疲れと緊張で顔がこわばり、言葉も少なかったが、ホストファミリーと対面し、安心した様子だった。ホストマザーで、生徒と会えて、「あなただって、すぐ分かったわ!」とかなり大喜びしている方もいたり、手作りの歓迎のボードを持って、出迎えてくださるファミリーもいたりした。ホストブラザーでスーツケースを運ぶのを手伝ってくれる子もいた。生徒たちにとっては、初めてのアメリカ、初めてのホストファミリーということで、ドキドキの連続だったと思うが、今日はゆっくりファミリー宅で休んでほしい。また、明日学校があるので、生徒たちの様子を聞いてみようと思う。とにかく、みんな元気に無事アメリカに到着したことが何よりである。明日からの毎日を充実させていくよう頑張りたい。

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