1月2日といえば、日本はお正月休みであるが、こちらでは普通の月曜日だ。生徒のうち2人がホストファミリーとの用事で1人は休み、もう1人は午後から出席だったが、後は全員朝からそろっての月曜日だった。今日は、午前中アメリカのスーパーマーケット見学で、スタディーセンターすぐ近くのセイフウェイに行ってきた。鮮魚担当のオンさんが、スーパーの中を案内してくださり、詳しい説明をしてくださった。まずは、お花コーナーに行き、そこでどのような仕事をするのか説明をうけた。今は年明けでお花が入荷していなかったが、これからバレンタインデーがやってくるので、大忙しになるそうだ。バレンタインデー、クリスマス、サンクスギビングデーが一番忙しい時期だそうだ。このセイフウェイは、質のよいバラの花が安くで手に入ると有名だそうだ。
続いて、クッキーやケーキ、パンのコーナーへと移動。日本では見られないような、派手な色のデコレーションケーキがあり、生徒たちは写真をパシャパシャ撮っていた。そこには、デコレーションケーキの見本やサンプルブックがあり、お客さんが好きなデコレーションケーキを選べるようになっていた。デコレーション担当の女性がチョコレートケーキの飾りつけを見せてくださった。生徒の何名かも、チョコレートしぼりを体験させてもらった。
その横のパンのコーナーでは、大きなオーブンが2つあり、その横には、パンを発酵させる機械があった。オーブンの側は暖かく、温度計がついていた。また、みんなでその機械の大きさに驚いた。アメリカにいると、全てが大きくて、なんだか巨人の国に来たような気持ちになる。クッキーを1枚ずつもらって、食べながら、見学を続けた。野菜のコーナーでは様々な種類の野菜が大量にあり、レタスやきゅうり、ほうれん草などの置いてあるところは、定期的にスプリンクラーが作動して、野菜に水分を与えるようになっている。スプリンクラーが動くときは、雷の音が鳴るようになっていて、お客さんに注意を促すようである。その音が雷だというところに、アメリカ人の遊び心を感じる。
スーパーには、薬局もあり、病院で薬処方箋をもらい、この薬局で購入するようになっている。処方箋の必要のない薬も売られていた。驚いたのが、この薬局でインフルエンザの予防接種が打てるということだ。スーパーの薬局でインフルエンザの予防接種なんて、ちょっと違和感がある。乳製品や精肉コーナーを見学して、一般のお客さんが入れない場所にも案内していただいた。ジュースなどの裏側の冷蔵庫に入ったり、冷凍庫に行ったり、荷物が到着する場所を見せていただいたりした。そこには、不必要なダンボールをつぶす機械があり、オンさんが操作して見せてくれた。日本でもスーパーマーケットの裏側を見学したことがなかったので、とても興味深かった。次は日本のスーパーも見学してみたい。スーパーの説明をしていただいた後は、1時間とって、生徒たちが自由に買い物をする時間とした。但し、生徒たちには、3つの課題を与えた。まず、スーパーにある20の品物の値段をノートに書くこと、日本では見たことのない品物を5つ探すこと、最後に、日本とアメリカのスーパーの違いを5つ発見すること。明日ノートを見せてもらうのが楽しみだ。また、この時間を使って、明日のサヨナラパーティーに必要な材料の買い出しをした。スーパーの後は、スタディーセンターに戻って、みんなでピザとサラダのランチを食べた。
午後からは、英語の授業とホストファミリーに渡すプレゼントである、写真立てのデコレーションをした。授業では、アメリカで初めて挑戦してみた食べ物について意見を発表したり、日米の朝、昼、夜の食事にはどのようなものがあるのか発表していた。また、仮のお店をセットアップして、おもちゃのお金を使い、買い物客とレジ係りの担当を決めて、お金の支払い方の練習をしていた。生徒たちは、コインを使うのが慣れていないので、おつりを渡したりするのにも苦労しているようだった。授業の後の帰りの会では、荷物のパッキングについて説明をした。今週の木曜日には帰国である。信じられない思いだ。 |