パターソン高校で過ごす二日目の朝。1週間の滞在はとても短く、昨夜はお別れのことを考え涙を流した生徒もいたようだ。日本へのおみやげを買いにホストファミリーに買い物に連れて行ってもらった生徒は興奮した様子でその話をしてくれた。
朝は7時に集合。0時間目はアグリカルチャーリーダーシップのクラスに全員で参加。学校が始まったばかりの9年生にプレゼンテーションをして学校のことなど教えてあげるらしい。今日はグループに分かれて何についてのプレゼンテーションをするかトピックを考えることから始まった。それぞれのグループがアイディアを出し合い、その中からいいものを選び出した。生徒たちは行き交う英語に困惑していたが、辞書を使って言葉を一生懸命調べたり、ホワイトボードに先生が書いたことを書き写したりしていた。1時間目からはそれぞれのパートナーとクラスに参加。メカニックスなどの農業系のクラスからスペイン語、数学などそれぞれの授業に参加させてもらった。
ランチをすませ、TCのジムとスザンが運転するバンに乗り込み、スチュワート&ジャスパー農場へ。60年以上アーモンドを栽培している農場で、広大な敷地を持つ農場だ。まずは、映像でアーモンドが収穫されるまでを見せてもらった。機械でアーモンドの木を揺らすことでアーモンドの実が落ち、別の機械で落ちた実を吸い上げる。そこからの工程を実際にそれぞれの建物に入れてもらい見せてもらった。アーモンドを大きさ別に分ける機械や、手作業で傷のあるアーモンドやちりなどを判別したり、それぞれ区別されたアーモンドのサンプルをデータベースに入れる作業などを見学させてもらった。社長さんにもお会いすることができ、とても学びの多い時間を過ごさせてもらった。
次に訪れたのは、ビル氏のもつ酪農場へ。2000頭を6人の従業者で世話している。時間のない中、見学させてもらったのはオペレーションの機械。昔はすべて人の手でされていたものが、それを手助けする機械があることで格段に効率がよくなったという。お母さんの牛は1年に2回、子牛は1年に1回ワクチン接種をするそうだ。ここでも生徒たちから質問が飛び交い、知識を多く持つビルさんから多くのことを教えていただいた。
今日のスケジュールはこれだけではない。夜にまたパターソン高校に集まり、パターソン高校のFFA(Future Farmers of America)と呼ばれる将来の農業者たちである生徒たちとともにホットドッグを食した。ホストシスターやホストブラザーたちとの時間を楽しむ生徒たちの姿が見られた。女子生徒たちは、伊佐農林高校にメッセージをもらおうと、パターソン高校で主に私たちのスケジュールをしてくださっているグリーン先生やホストブラザーやシスター、学校の友人のビデオを撮らせてもらった。彼らがどれだけ伊佐農林高校生との時間を楽しんでくれているかが伝わってきたビデオとなった。
いよいよ明日は帰国前最後のスケジュール。盛りだくさんの一日に夜はさよならパーティーだ。短期間ながら本当に多くの方々にお世話になった。さよならパーティーではその感謝の気持ちで思う存分おもてなしできたらと願っている。
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