平成29年12月28日
34期生の皆さんへ
Merry
Christmas & A Happy New Year!!!
皆さん、楽しみにしていたアメリカのクリスマスはいかがですか?街もイルミネーションで飾られ、家族や友人とプレゼントの交換をしたり、それぞれの家庭のクリスマスを過ごしたことでしょう。さて、いよいよ今年ももう残りわずかです。皆さんの渡米生活も早いもので5ヵ月が過ぎ、1月の下旬には、高校留学の半分を終えることになります。アメリカで迎えるクリスマスがにぎやかな反面、お正月という日本人の一大行事がなく、物足りなさを味わうことになるかもしれません。
この時期は、一番留学生の気持ちが落ち込みやすくなる時期です。日常生活にも慣れ、言葉に対する悩み、例えば「英語がわからない」とか「授業がわからない」といった悩みも一応乗り越え、生活が安定してくる頃、ふと何かが不足しているのではないかと悩む人もでてくるでしょう。学校では、「Hi!」と声をかけあう友達、仲の良い友達はたくさんできても、本当に心から話し合えて、自分も相手もお互いに「親友」と思えるような友達ができない、などなど…。
また、言葉の問題もずっと少なくなるこの時期、周りを初めて冷静な目で批判的に見る余裕もでてきます。自分の周囲のいろいろなことについての欠点が目についてきます。なかでも、自分が家族の一員として多くの時間を共に過ごしているホストファミリーや、学校の友達の粗が目立ち始めてくるでしょう。ホストファミリーに対する不満の多くは、自分の知っている、または、人から聞く家庭との比較によっておきます。多くの場合、「隣の芝生は青く見える」程度のものですが、生活や価値観の違い等が原因で溝がどんどん広がってしまう例もありますので、気を付けなければなりません。異なった価値観を持つ者同士が言葉や文化の壁を乗り越えて生活するわけですから、このような問題がおきるのが、より自然なのかもしれません。これまで悩みを乗り越えた皆さんは、もう一回りも二回りも大きく成長し始めているのです。こういう段階を経て、また、もう一回り大きくなれるのです。大切なのは、相手側の物の見方に立って考えられるように、ここでもう少し「大人」になることです。何か問題が起こったら、自分の気持ちを率直に伝え、また、相手の気持ちを理解しようとする“心のゆとり”があるかどうかにかかってくると思います。もちろん相手の国の文化や人々も、自分の国のそれと同じように様々な面を持ち合わせています。それらは、皆さんの見方によって良い面と感じたり、悪い面と感じられるものでしょうが、しかし、それらを含めて受け入れて、理解しようとする姿勢が皆さんには求められていることを忘れないで欲しいと思います。
留学生活も折り返し地点にさしかかってきました。出発から今まで、みんな本当によく頑張ったと思います。残り半年です。2018年が、皆さんにとって素晴らしい年になるよう、心から祈っています。
酒井・内園/MNCC
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