1月5日(日)-6日(月)
January 5-6
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金曜日のサヨナラパーティーを無事に終え、昨日の土曜日がホストファミリーと過ごす最後の週末。帰国前にゆっくりと荷造りができる余裕があって良かったと思う。今朝は、6時半にスタディセンターで集合。まだ暗闇の中、生徒たちはホストファミリーに連れられ、スタディーセンターへやってきた。ホストファミリーと最後まで抱き合って別れを惜しむ姿があちらこちらで見られた。タニーシャ先生は自分の車で空港まで行くとのことで、バスが出発する前にタニーシャ先生から朝ごはんとしてドーナツがみんなに振る舞われた。既にホストファミリーからも朝ご飯を持たされ、いらないという子もいたが、タニーシャ先生の心遣いがありがたい。バスは予定通り7時に出発。早朝だったので、バスの中ではほとんどの生徒が眠っていたようである。2時間ほど走ると、シアトルの街が見えて来た。空港に到着すると、既にタニーシャ先生は到着し、私たちを待っていてくれた。集合写真を撮影し、チェックインの時間。搭乗手続きもスムーズに済ませ、セキュリティーゲートへ。タニーシャ先生とはここでお別れである。最後まで見守ってくれたタニーシャ先生と最後に記念撮影をしたり、ハグをして別れる。パスポートを見せ、顔と名前をチェックされ、その後は手荷物やジャケット、靴なども脱いで、相当な精密度のありそうな機械の中を通される。
私たち人間も大きなレントゲンのような機械の中に入れられ、洋服や体の中に何か隠されていないかをチェックされる。何人か荷物がひっかかったりしていたが、ほとんどが難なく通り抜けられた。最後の生徒と出てきた時には、班長がグループ毎に並ばせてくれていた。時間的には十分余裕があったため、搭乗口にたどり着いてから、約1時間ほどショッピング。生徒は、まだお金がたくさん余っているとのことで最後のショッピングを楽しんでいた。飛行機が出るのは12時30分くらい。機内で昼食が出ると言っていたが、待ち切れずここでハンバーガーを食べていたのは、ミクとリコの小学生組。機内に乗り込み、いよいよ飛行機は離陸。
約10時間のフライトを経て、日本に到着。アメリカ入国時とは違い、スムーズに全員が入国手続きを終え、貸切バスで羽田へ。幸いにもバスも渋滞に巻き込まれることなく早めに羽田に到着した。各県への搭乗手続きもスムーズに終わり、各県へ。体調不良の生徒もいて心配したが、なんとか大丈夫だったので、本当によかった。みんなが協力してくれるので、安心だ。ここでみんなバラバラだが、みんなが別れを惜しんでおり、最後までみんなで一緒に過ごす様子が見られた。たくさんの県の混合グループであったが、みんなすぐに打ち解け、そして、最後まで仲良くとても良いグループであったと思う。明日から学校も始まる人もいるとのこと。しばらくは時差ボケに悩まされると思うが、また徐々に日本の生活に戻していってほしい。また、お世話になったホストファミリーやTCの先生方にお礼の手紙やメールを送ることも忘れないで頂きたい。
このチームオークハーバーの仲間と今回お世話になったホストファミリーや先生方との出会いは、皆さん方の今後の人生に大いにinspire(自分が何かをやりたい、何かができると思わしてくれること)してくれる人々だったに違いないと思う。12日間の思い出が単なる楽しかった思い出だけに終わるのではなく、今後もこのインスパイアされた気持ちを維持し続け、そして様々なことにチャレンジしていく、そんな人生を歩んでいって欲しいと思う。12日間、本当にありがとうございました。また会いましょう!!
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1月3日(金)
January 3
[Movie4]
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早いもので、今日が活動最後の日である。最後の授業だが、ダーレン先生が昨日のシアトル終日研修で最も印象に残ったものを質問すると、スターバックスと答える子が多かったのには、先生も笑っていた。タニーシャ先生が次にみんなに渡したのは、小さなマシュマロと生のスパゲティ!マシュマロに生のスパゲティを突き刺して、建物のようなものを組み立てていくものである。生のスパゲティは、折れやすいが、それを支柱にして、建物の構造のようなものを作りあげていくもの。バランスを考えながらやらないと、すぐに崩れてしまう。一番高く、バランスを考えながら安定した建物を作り上げたのは、建築関係を学んでいるレアルのグループ。その後は、今日一日ほとんどパーティーの準備と練習である。私も朝から大忙しである。TCへのギフト、日本から持参したお菓子、飾りつけなどを生徒から集めて仕分け作業などを行う。準備として最初に取り組んだのは、ホストファミリーに渡すギフトである。写真をボードに貼り付け、絵や模様を書いたり、ステッカーを貼ったりしてみんな素敵に仕上げていた。こういうことをさせると、女子はうまいと感じることが多い。また、タニーシャ・ダーレン両先生へのサンキューカードも一緒に仕上げて、全員がこれを書き終わるまでにはやはり時間がかかった。2020年のダイアリーに、メンバーの誕生日を記し、メモ帳の部分にサンキューメッセージも書いてもらい、ギフトと一緒に、彼らに渡すように準備した。また、ランチ後には、会場の設営などの準備。通しのリハーサルを一回行う。そして、タニーシャ先生の強い要望により、料理を作る班を4班に分けて、キッチンを貸してくれる家族の家に行き、カレーライス、卵焼き、チャーハン、白玉団子のデザートを作った。前もって一人3ドルずつ集めて、私の方で食材をあらかじめ買っておいた。私は、料理には携わらなかったが、みんな立派に料理を作ってきてくれた。料理に自信のある年長(?)組、スミレ、スズ、レアル、リオを中心にみんな協力して一つのことを成し遂げてくれたことは、頼もしい限りである。私はずっとスタディーセンターにいたが、18時前になると、生徒たちも料理を持ってやってきた。ホストファミリーも徐々に集まってきて、ホストファミリーに優先的に料理を取ってもらう。小麦アレルギーがあるという方がいたが、タニーシャ先生が、事前にアナウンスをしてくれたお陰で、食べ物の中身を質問してきた方にはきちんと説明ができた。
今回2回目のホームステイを経験するタカノリの司会でパーティーは始まった。チームオークハーバーのプログラムは下記の通りである。
1.全員で「お正月」「ドレミの歌」&「幸せなら手をたたこう」の歌を英語と日本語で歌う。ピアノ伴奏はユウヤ(W)
2.リョウヤとコウタによるバスケットボールパフォーマンス
3.ミクの縄跳び
4.アラタのけん玉
5.ユウヤ(T)の目隠し剣道(ホストファミリーの男の子が相手役として参加)
6.ユウタとユウヤ(W)のピアノ。(ユウヤは、Let it be を歌いながら
7.アスカの新体操。
8.アンナのジャズダンス
9.スズによる着付け(ホストシスターに着せた後は、ギフトとして浴衣を贈呈)
10.レアルによる「風呂敷」の紹介。(風呂敷を先着4名にプレゼント)
11.リオとナホによる日本についてのクイズ
12.スミレ、アカリ、サクラ、アイジュ、クルミによる習字とリコによる似顔絵(たくさんの人が書いて欲しいと希望があったが、時間の都合で人数を制限)
13.ユウナによる生徒代表のお礼の言葉
14.引率者によるお礼の言葉(タニーシャ、ダーレン先生へ贈り物贈呈)
15.タニーシャ先生とダーレン先生による修了証書授与。
「芸は身を助く」とはいうが、全員本当にそれぞれの特技を活かして、素晴らしいパフォーマンスができたと思う。生徒のパフォーマンスが終わるたびに、盛大な拍手がおこる。自分の子供であるかのように、ビデオや写真を撮りながら、大変喜んでくれた。リハーサルを含めた通し練習も一回しかできなかったが、今こうやってレポートを書いている間もパーティーが無事に終わったことに心から安堵している。今日は朝から一日スタディーセンターで準備をしていたが、私にとっても、もちろん生徒たちにとっても長い一日だったと思う。
ラッキーなことに、明日は週末のため、一日休みである。そして、明後日はいよいよ日本への帰国である。悲しいような、嬉しいような、複雑な気持ちでいることだろう。明日は最後の週末。ホストファミリーとの最後の週末を楽しむと共に、最後の思い出作りを!
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1月2日(木)
January 2
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年明けの初めての活動報告!今日は待ちに待ったシアトル終日研修。いつもより早い7時半にスタディーセンターに集合し、バスは8時に出発。2020年を迎えて初めてみんなと会うが、お互いにハッピーニューイヤーを言いながら集まってくる。大晦日と新年は、カウントダウンパーティーをした者が多かったようだが、やはり日本で年明けを迎えるほどの忙しさもなく、比較的ゆっくりと過ごしたようである。シアトル市内まで約2時間。今日も相変わらず天気が悪く、オークハーバーを出てしばらくは、大雨に見舞われた。この調子で雨が降り続けば、せっかく楽しみにしていたシアトル観光も台無しと思っていたが、シアトルに近づくにつれてだんだんと曇り空に変わってきた。今日はタニーシャ先生の子供たち4人が全員私たちのグループについてきてくれた。バスの中で映画の話になり、2020年に公開予定のトムクーズ主演のトップガン2は、オークハーバーにあるネイビーの基地周辺で、撮影が行われたらしい。私のホストファミリーのルームメイトの知人が、その映画の中で、実際の飛行機を操縦したという話をしていた。自分の住む土地で世界的に有名な映画が撮影されるのは誇りであろう。バスはシアトル中心地へ。最初は、ワシントン大学キャンパス内のスザロ図書館を訪問。ワシントン大学は全米の中でも上位に入るほどの名門校である。まだ大学は始まってはいないようで、学生を見かけることはほとんどなかった。スザロライブラリーは、全米の中で最も美しい図書館として知られているようである。中に入ると、相当な数の蔵書と共に、天井の高さや奥行きの広さ、机や椅子も全てが荘厳な佇まいを呈している。映画ハリポッターを連想させる場所としても有名だという。最近オープンしたというスターバックスも観光名所の一つになっているようである。時間的にここのスタバには入れなかったが、みんなの目的は、やはりスターバックス一号店のようだ。次にシアトルのシンボル、スペースニードルへ。ただ入場料が高いので、ここは下から見るだけ。ダーレン先生が料金を調べたら40ドルするといっていたが、ネットで調べてみると20数ドルくらい?日本のスカイツリーや東京タワーもそれなりの金額がかかるので、こんなものだろう。ここではフードコートでランチ。ピザやサンドウィッチ、もしくは持参したランチを食べたが、みんな注文も難なくこなしているようで、私の助けは全く不要であった。ここでの生活も慣れてきた証拠である。その後はパイクプレイスマーケットへ。まずは全員で「ガムウォール」へ。噛み終わったガムが壁にくっつけてあり、そこはまるでアートである!ガムを噛んでいる子はいなかったので、そこに来たという証は誰も残さなかったが、みんな写真をとっていた。そこから2時間、自由に買い物の時間を与えられた。家族や兄弟姉妹、友人、親戚、そして自分自身に色んなお土産を選んでいたようである。スターバックスでお金をたくさん使った子もいたが、みんな満足のいく買い物をしていたようだった。土地柄、シーフードをよく食べるようで、大きな魚や、シーフードがダイナミックに並べられている。野菜や果物もたくさんあり、ファーマーズマーケットも併設。キャンディーショップ、小物、手作りのグッズ、Tシャツにトレーナー等。色んな店を見て回ると、あっという間に時間は過ぎたようである。スタバ一号店はさすがにすごい行列であるが、3分の1の生徒が何かしらかのスタバグッズを買っていたようだ。私は並ぶのも寒かったので、買うのを諦めた。その後は、モールへ歩いて移動。そこでまた1時間ほどの解散をして、最後のショッピングを楽しんだ。シアトルには世界的の名だたる有名な企業がたくさんある。スターバックス、マイクロソフト社、ボーイング社、アマゾン、シアトルマリナーズなど、アメリカは、やっぱりすごい国である。帰りのバスは若干の渋滞もあったが、予定通りスタディセンターに18時に到着し、無事にファミリーのもとへ。今日の終日研修が無事に終わってほっとしている。明日はいよいよサヨナラパーティーである。生徒にとっても私にとっても一番長く忙しい日である。明日はプログラムの集大成。みんなで成功させよう!!
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12月31日(火)
December 31
[Movie3]
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今日も朝から曇り空。午後の活動では老人ホームまで歩いて行く予定であったが、今日は雨風がひどくて、車でいくことになった。ユウタが朝慌ててスリッパのままで学校に来てしまったが、ホストファミリーがわざわざ彼の靴をもってきてくれた。ここまでしてくれて、ありがたい限りである。今日の授業は、日本の家族とホストファミリーとの違いを述べるところから始まった。複数の生徒が「日本では家族でゲームをしたりすることはあまりないが、アメリカでは家族でゲームを楽しんでいる」という意見が出ていた。その後は、いつものように、宿題のチェック、そして必ず授業の中に取り組まれているゲーム。今日は椅子取りゲーム。おなじみのフルーツバスケットである。生徒たちはやはり体を動かすことが入っていないと、集中力がかけてくるので、タニーシャ先生の授業の進め方は、本当に楽しめる。最後にサヨナラパーテイーの話や、午後の老人ホームで歌う歌の練習をした。グループのしおりの中にある「ドレミの歌」と「幸せなら手をたたこう」の英語・日本語バージョン以外に、「正月」の歌を歌うことにした。「お正月」の歌は伴奏なしで歌い、ドレミと幸せなら〜の歌は、ユウヤ(W)にピアノ伴奏を、そして、指揮をレアルにお願いすることにした。ランチを食べた後は、いつものように、テーブルと椅子を所定のところにしまい、老人ホームへ。歩いて行ける距離だが、今日は雨が普段よりも強く降っていたため、タニーシャ、ダーレン両先生とクルミのホストファザーが車をだしてくれ、私たちを車で送ってくれた。訪問先の老人ホームは、とてもきれいで清潔な場所で、私たちが到着する頃には、何人かのシニアの方々がリビングルームにおりてきてくださっていた。年齢は様々で、80代から90代、中には100歳を超えている方も生徒たちはびっくりしていた。最初に新年の抱負をそれぞれが書くように言われて、日本の生徒は勉強のことを書く子が多いようだ。「英検○級合格」「高校受験に合格」「英語ができるようになる」などがある中、「常に笑顔でいたい」と書いたのが、小学生のミク。ほほえましかった。その後みんなで練習をした歌は、上手に歌えたと思う。やはり、言葉が違っても同じメロディーがお互いわかる曲のほうが良いと思う。「幸せなら手をたたこう」を最初に英語で歌うとシニアの方々も一緒に手をたたいてくれた。歌の後は、折り紙を折ったり、名前を漢字で書いてあげたり、日本から持参した英語の観光パンフレットや日本の家族や日常生活のフォトアルバムを見せながら英語をたくさん話すことができた。今日は本当に頑張って英語を使いこなしていたと思う。そして、シニアの方々が、何よりも興味をもって真剣に聞いてくださったことが本当にありがたい。子供たちも自分の祖父母と触れ合うかのように、とても丁寧かつ、優しく思いやりをもって接する姿を目の当たりにして、私も嬉しくなった。後になって気づいたが、男性のシニアが一人もいなかった。女性の方が長生きなのか、もしくは、男性は老人ホームにはあまり入りたがらないのか、どっちなのだろう。アメリカのシニアの方々は、年齢を重ねていてもマネキュアをぬっていたり、きちんとお化粧をしたり、アクセサリーをつけていたり、おしゃれにも気を遣っている人が多いように思えた。日々の生活で笑うことを忘れず、常に笑顔でいることができることが一番の長生きの秘訣なのではないかと感じた。私たちが活動を終えて、帰ろうとした時に、何度も「こんな素晴らしい子供たちを連れてきてくれて本当にありがとう。本当に楽しかったわ。彼らの英語は素晴らしい!」とみんなが口々に同じことを言ってくれたことに本当にみんなのことを誇りに思えたし、一生懸命英語を使って話をする姿に感銘を受けた。Good Job !! Team Oak Harbor! 帰りは雨だったので、ホストファミリーには直接老人ホームに迎えにきてもらった。日本にいたら、大晦日の日は、特別な日のように思えるが、今日は最後まで活動があったからか、とても年の瀬とは思えない。いつものことだが、アメリカでの年越しは、あまりにも静かに過ごすので、年越しをしたとは思えないのである。実際に私のファミリーは、新年が明ける前に寝てしまったので、私は一人で2020年の年明けをテレビのカウントダウンをひっそりと見ながら心の中で祝った。「残りのアメリカでの生活が安全で楽しく、無事にプログラムが終了できますように!」と願いながら。A Happy New Year!! 今年も皆さまにとりまして、素晴らしい年になりますように!!
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12月30日(月)
December 30
[Movie2]
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12月30日(月)
アメリカに到着して初めての週末を過ごし、どんな顔でやってくるかが楽しみだったが、みんな生き生きとした表情で安心した。夜中に何度か目が覚めたり、昼間に眠たいという子もいるようだが、もうそろそろアメリカ時間に合わせて生活できるように注意喚起を行う。あと季節柄、体調をくずしそうな子もいるので、体調管理もしっかりしてほしい。早いもので、アメリカに到着して5日目である。到着したのはついこの間のようだったが、週末もあって、もう半分が過ぎようとしている。今日の授業は、週末に何をしたか、何が一番気に入った活動だったかを問うものであった。みんなファミリーとの週末を楽しんでいたようである。コスコやモールに買い物に行ったり、山登りのハイキングをしたり、ボーリング、ゲームセンター、ゴルフや映画に連れていってもらったり、ホストファミリーが私たちのために、様々な計画を立ててくれていたことに、感謝の気持ちでいっぱいである。既にホストファミリーに料理を作ってあげたという子もいた。素晴らしい!!今日は、タニーシャ先生の子供であるジュリアンとジェネシス、そしてサクラのホストシスター、ブルック、タカノリのホストブラザーのマシューも私たちの授業にボランティアとして手伝いにきてくれた。彼らは宿題のチェックをしてくれたり、それぞれのテーブルでわからない英語などを教えてくれた。今日は日記を読むのに時間がかかったが、大変読みごたえのあるものばかりであった。クルミの日記は大好きな(?)ネコの絵で自分の気持ちが表現されていたり、ストーリーがあって、とてもおもしろかった。レアル、ユウナ、ユウヤ(W)の日記は英語で書かれてあり、英語学習への意欲が感じられる。サクラは、自分の名前と同じ「サクラ」という日本料理のレストランに連れていってもらったようだ。グループのフェイスブックにそれぞれのファミリーが写真やビデオをアップしてくれている。ユウナの日記にはホームシックになったことが、書かれてあった。ガイドブックに書かれてあったお母さんの文字を見ただけで寂しい気持ちになった、と。但しここでの生活を諦めずに楽しみたいという前向きな気持ちも書かれてあった。みんな前向きな姿勢でホームステイを楽しむ姿が垣間見れ、頼もしい。5日目だが、まだ全員が仲間の名前を覚えているかといえば、そうでもなさそうだ。タニーシャ先生が、全員に円陣を組ませて、自分の名前を言って、次の人は隣の人の名前を順番に言っていくという形式の自己紹介をやっていったが、集中して聞いておかないと、途中でわからなくて止まってしまう。最終的に言えなかった人は、また最初の列に並ばされて、再度覚えることを余儀なくされる。こうなると、みんな必死である。そんな中で、スラスラを言える子、途中で止まってしまう子、色々だが、アイジュの時に、マシューがイス、イシュー、イシャーなどと、言えそうで言えない時にはみんな大笑いで、楽しみながら覚えられたのではないだろうか。こういうゲームでもしないと、みんななかなか覚えようとしないのだろう。生徒にとっては、机上の学習よりも体を動かしながらするものが楽しいようだ。鼻の頭にグリセリンを手を使わずにつけて、そこに丸められた白い綿をくっつけて、雪だるまが描かれた大きな紙に鼻から直接つけて、雪だるまの絵を完成させていくというゲームも楽しいものであった。また、今日はアメリカのお金について学んだ。硬貨であるセントの種類を実物を見ながら学習した。これでシアトル終日研修では、お札だけではなく、硬貨もうまく使うことができるであろう。このように、実生活に直結したことをたくさん学んでいる。ランチ後は、Boys
& Girls Club(日本でいう放課後の学童保育のようなもの)に行き、アメリカの子供たちとローラースケートやゲームなどを楽しむ。日本では、宿題をしたり、勉学が主流だが、アメリカでは、活動を楽しむことが主流のようである。しかし、順番に並ぶことや、協力しあうこと、ルールを守ることなどは徹底されているようで、ただ単に遊んでいるだけではない。社会のルールを守りながら楽しむ場であるようだ。最初は慣れないローラースケートのようだったが、何週もまわるうちに、だんだんと上手になっていたようだ。最後に、ここのスタッフからアイスクリームのご馳走をしてもらい、楽しい時間はあっという間に過ぎた。その後は歩いてスタディーセンターへ。ここオークハーバーの良い所は、午後の活動場所が全てスタディーセンターから程よく歩いていける距離にあるところだ。明日の老人ホーム訪問もここのローラースケート場のすぐ隣の建物である。今日からもうサヨナラパーティーの準備に入る。料理を作るためのグループの設定。何を作るかの話し合い、食材をそろえるために、一人3ドルずつ集めさせてもらう。料理を指示できるレアル、リオ、スズ、スミレを中心に料理グループを決めたり、サヨナラパーティーでホストファミリーに渡す写真を一人ずつ、クリスマスツリーの前で撮影して、今日の活動を終えた。日本では今日は大晦日を迎えた頃で、一足早く新年を迎える頃ですね。こちらでは、全くといっていいほど正月気分を味わうことはないだろうと思います。おそらく、日本に帰国して、門松などを目にして、初めて新年を迎えたのだという実感をすることでしょう。こちらでは、みんなアメリカを楽しんでいますので、どうぞご安心を!家庭によっては、日本のNHKの紅白歌合戦を見ることができる家庭もあるかもしれません。あー、私も見たいなぁ。。。。(笑)でもこちらは、アメリカでのカウントダウンを楽しみたいと思います。それでは!!保護者の皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。
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12月27日(金)
December 27
[Movie1]
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12月27日(金)
2日目の朝、外はどんより曇り空。体感温度は昨日と同じ1度くらい。旅程表には授業は8時からとなっていたが、実際は9時からということで、特に2日目の朝ということもあり、少しでも遅く始まるのはありがたかった。着いて翌日ということもあり、初めてのホストファミリーとの生活は問題なかったか気になったが、皆、特に問題もなく、初日を無事に過ごすことができたようだ。もう一人のTCをする予定のブレンダ先生は、急に体調が悪くなり、急遽タニーシャ先生のご主人のダーレン先生がやることになった。身長は2mはあるかというくらいの大きなダーレン先生は迫力がある!タニーシャ先生の2番目の息子であるジュリアンもアシスタントをしてくれる。彼はいつもMNCCのグループが来るのを楽しみにしてくれている。今日は初日の授業ということもあり、まずは英語で自己紹介を一人ずつ行った。名前、年齢、好きな事。みんな堂々と慣れたもので感心した。もう少し大きな声を出してくれたらなぁ。。。その後は、ホストファミリーとの生活上の注意など、オリエンテーション。現地受入機関であるCHIからの書類やハンドブックを生徒に読ませて、理解を促す。重要なところは、確認のために、私が日本語に訳した。ホストファミリーはボランティアでお世話をしてくれるため、できる限りお手伝いをしたり、家族と一緒に過ごす時間を充実させてほしいということ、一緒にゲームをしたり、日本のことを教えたり、ファミリーは生徒たちが楽しく安全にすごしてくれることだけを願っているということ。わからないことや問題があったり、具合が悪くなるようなことがあったら、とにかくファミリー、タニーシャ、そして私に話をすること。コミュニケーションがいかに大切かということを何度も繰り返して話をした。生徒たちはうなずきながら聞いていたので、理解をしてくれていると思う。堅苦しいオリエンテーションの後は、グループ事に、与えられたアルファベットの頭文字から始まる英単語をできるだけ書くというもの。各テーブルごとに競い合うというもの。一番多い単語数を稼いだのは、アカリ、ユウヤ(W)、アンナ、スズ、リオのグループ!ダントツの80の単語を書き上げてご褒美のキャンディーをもらった。日記を読むと、旅の疲れもあるが、ファミリーやTCの先生が暖かく出迎えてくれたことに対する感謝の気持ちが素直に表現されていたり、積極的に行動すると楽しくなるし、いつも笑顔でいることの大切さをこの一日で学んだと書いている子もいて嬉しくなった。レアルは英語で日記を書いていた。Good Try & Good job!! 今日はナホの14歳の誕生日で、タニーシャ先生からプレゼントが渡され、全員でハッピバースデイを歌った。アメリカで迎えた14歳の誕生日は、きっと忘れられない思い出になったことだろう。最後には、IDカードが渡されて、特に1月2日のシアトルでの終日研修時の注意もこの時に少し話してくれた。ここは重要なポイントのため、私も日本語で説明。初めてのランチもそれぞれだ。夕食の残り物や、サンドウィッチなど、好き嫌いもあるだろうが、美味しそうに食べていたようである。日本とは異なる食生活を体験することも、異文化体験の重要な部分。日ごろおいしいものを食べている日本人は、いつもの食事が当たり前ではなく、本当にありがたいことを実感していることだろう。今日の午後は、オークハーバーの消防署訪問。当初の予定では、今日はBoys & Girls Clubで過ごすことになっていたが、消防署の日と変更になった。歩いて行ける距離のため、みんなで消防署までの約15分間を歩いて移動。程よい運動であった。消防署に到着すると、すぐに消防署内を案内してくれた。通報が入り、情報収集をしたりする部屋、トレーニングルーム、リビングルームやベッドルームなど、24時間シフト制のため、交代での勤務となる。消防署だが、ここでは、火事よりも病人やけが人の救急要請や交通事故などの方が多いとのこと。火事出動は本当に少しだけとのこと。質問コーナーでは、ユウナが「出動がないときは何をしているのか?」との問いに、「体が資本の仕事のため、トレーニングルームで体を鍛えて体形を維持することや、勉強をしたり、また学校現場に教育指導などに行くこともあるらしい。また会社などを訪問して、義務付けられている消火設備などがきちんと守られて設置されているかなどの管理監督の仕事もあるとのこと。レアルは「お給料はどのくらいもらうのですか?」と質問。苦笑しながら、さすがに実際の金額は言われなかったが、家族を養い、食べていけるだけはもらっているよと、教師と同じくらいかな?」と。ユウヤ(ワタナベ)が、「今まで怖い経験をしたことはどんな時か?」との質問には、「火の中に入っていったり、様々な過酷な現場に足を踏み入れるのは怖いと感じることもあるが、そのために毎日トレーニングや様々なことも想定して準備もしているし、何よりも人を助けることが、自分たちの仕事なので、それが最も大切なことだと思う。」という言葉には、仕事に対する確固たる自信と誇りを持っているんだなと感じた。やはり、人のために命を懸けている仕事ほど、尊いものはない。その後、実際にサイレンをならし、フル装備で消防車のサイレンを流しながら、火事現場を想定したトレーニング用のビルで実際に人形を使って中にいる人間を助け出すというデモンストレーションをしてくれた。とても迫力があり、みんなの目が釘づけになっていた。放水も体験させてもらったが、積極的にやりたいのは女子のみで、男子は誰一人でしてトライしたがらなかったのは残念!最後にみんなで記念撮影をして消防署をあとにする。今日は金曜日、まだ時差ボケもあるとは思うが、明日明後日の週末は、タニーシャ先生が言ったように、できる限りホストファミリーとコミュニケーションをとって、楽しい週末を過ごしてほしい。 |
12月26日(木)
December 26
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12月26日(木)
出発日の朝は、あいにくの雨模様。どの県も早朝の集合だったが、全員が無事に集まり出発できたようだ。ウインターホームステイの出発は体調が一番心配なところだが、みんな元気そうでなにより。私は鹿児島からの9名と一緒に搭乗。鹿児島空港のJALカウンターで、「MNCCのグループですよね?」と声をかけられ、なんと10年ほど前にセンターで高校留学をした子からだった。彼女も中学生の時に、MNCCのホームステイに参加後、高校留学を経験。その後はフロリダのディズニーランドで働いたり、様々な海外経験を経て、今鹿児島空港での地上勤務をしているとのこと。ただ2カ月後にはアメリカ人との国際結婚で、アメリカに移住するらしい。高校生の時から見違えるような大人の女性になっているのに驚いた。この仕事をしていると、こうやって様々な場所で活躍する元参加者と出会うことがあり、嬉しい報告を受ける。羽田到着後は、宮崎、大分、長崎、佐賀、兵庫からの生徒たちとスムーズに合流することができ、貸切バスで成田空港へ。途中簡単にお台場のフジテレビ、スカイツリー、ディズニーランドと、ワクワクするような建物をカメラに収めながら、あっという間に成田空港へ到着。時間的には十分に余裕を持った移動だったため、空港はそこまで混んでおらず、搭乗手続きやセキュリティーゲート、出国審査もスムーズに進み、私が最後に出てきた時には、既に班長がグループ毎に並ばせて人数確認まで済ませてくれていた。なんとも頼もしい!国際線出発の時間まで6時間と十分に時間があったため、結局ランチは、バスの中ではなく、搭乗ゲートに着いてから取ることとした。早い時間で他の乗客が誰もいなかったため、私たちだけの空間。ひと段落したところで、それぞれが自己紹介。もう既に仲良くなっている者もいたが、ここで改めて、メンバーの確認をする。その後、全体写真の撮影の並びを決めた。その後はサヨナラパーティーの話し合いで、それぞれが何のパフォーマンスをするのかを決めた。今からアメリカに行くのに、もう帰りのことを話し合うのもおかしな感じだが、早め早めに色んなことを決めておかないと、現地に着いてからは毎日がタイトなスケジュールのため、なかなかそういう時間が取れないのである。その後、一時間ほど自由行動の時間を与え、買い物に行ったり、日本から持参した宿題をやる姿もちらほら。日本の生徒は本当に宿題が沢山あるのだなと実感。タカノリが、私に「ストレス軽減チョコレート」を持ってきてくれた。お母さまから託されたとのこと。お気遣いありがとうございます。みんなしっかりした子ばかりで、今のところ、ほぼストレスは感じていませんが、きっと期間中は忙しさからこのチョコが必要になることがやってくることでしょう。再集合後はケーススタディーの学習を行う。出発直前のケーススタディで、できる限りこのホームステイが有意義なものになるよう、そして様々な問題が軽減できるよう、様々な意見を出し合ってもらった。時間はあっという間に過ぎて、搭乗の時間。今から8時間5分のフライトだ。天候の関係でしばらくベルト着用サインが消えないというアナウンスで、事前にトイレに行くように指示があった。これは、夕食が出てくるのも時間がかかるかなぁと思っていたら、案の定、食事にありつけたのは9時前くらい。みんな待ち遠しい機内食だったことだろう。機内エンターティメントを楽しみながら、遅い夕食。空港にあったハーゲンダッツのアイスクリーム販売機の値段が360円で、高い!!と言っていた生徒たちだったが、機内食にハーゲンダッツのアイスクリームが出てきたので、大喜びであった。機内が暗くなるとみんな自然と眠りに入っていたようだが、熟睡できた人はどれだけいたことだろうか。おそらく2,3時間後には機内照明が明るくなり、日本で過ごしていれば夜中の2時くらいの時間に今度は朝食がでてきた。私的には夕食よりも朝食が美味しかったかな?今どきの機内食は、作ったシェフの紹介のチラシが入っていたり、エコノミークラスでもなんだかちょっと豪華な感じを味わえた。ずっと暗闇だった機内の外が段々明るくなることで、アメリカに近づいていることを実感。飛行機がシアトルに到着し、機内から降りる頃になんと機内アナウンスで、「南日本カルチャーセンターのホームステイの皆さま、アメリカでのホームステイをお楽しみください。」とのメッセージが。思わぬサプライズアナウンスに生徒たちも驚いていた。さすが、JALの細やかな気遣い!まだ寝ぼけ眼もいたが、アメリカに着いた緊張感もあることだろう。飛行機を降りると長い通路を通り、緊張の入国審査。滞在期間と目的を聞かれるため、「11Days、Sightseeing」(11日間、観光)という旨、そして多分聞かれるどこに行くのか?「Oak Harbor」(オークハーバー)と言えるようにしておくように伝える。最初にユウヤ(ワタナベ)を先に行かせて、私が最後尾に並んでいたのだが、彼が英語をしっかりと理解していたからか、見た目が大人に見えたのか、引率者と思われたらしく、結構色々なことを聞かれ、時間がかかっていた。スキンヘッズの気難しそうな入国審査官だったが、「なんのグループなのか」とか、「お金をいくらもってきていか?」など、通常以上に細かに質問されていたようだった。14歳以上は指紋やカメラで顔写真なども撮られて、みんな初めての体験に四苦八苦しながらもなんとかこなすことができたようだ。その後、税関審査だったが、いつもはグループだといって、ほぼ何も検査なく通れるのだが、今日はいつもとは違い、私を含めて、約半分の生徒がスーツケースを機械に通されるチェックを受けることに。結果誰一人としてスーツケースを開けなくてはならないことはなかったが、私もこの仕事をして以来初めてのスーツケースチェックに緊張した。後でTCのタニーシャに聞いたら、クリスマスシーズンでいろんな人たちが来るので、より厳しくなっているかも、とのことであった。肉、野菜、フルーツ類などをもってきていないかなどを聞かれた。特にソーセージ、ソーセージと何度も繰り返し聞かれた。さすがにソーセージを持ってきている人はいなかったので、そのことを伝えて、どうにかスーツケースを開けられて中身をあさられることはなかったのが幸いであった。今回は入国審査にとても時間がかかったという印象だった。審査官によってすごく異なる。今回は、アメリカへの入国がなんだか厳しくなっているように感じた。こうしてなんとか無事に空港の緊張エリアから抜け出すことができた私たちは、やっとTCのタニーシャ先生と会うことができた。タニーシャ先生の温かい出迎えを受けた後は、何人かの生徒は自ら自己紹介などをして挨拶をしていた。早速バスに乗って2時間半かけて一路オークハーバーへ。シアトルの外の気温はなんと1度。凍てつく寒さではあったが、なんだか空気がとても気持ちよく感じられた。バスの中では、外の景色を眺めるよりも眠気のほうが勝っていたようである。オークハーバーのスタディーセンターに到着した時には、既にホストファミリーが生徒の名前を書いたボードを持って待ってくれていた。バスの中でパスポートを預かり、全員をバスから降ろす。そうすると生徒は自然と自分の名前を書いたボードを持ったファミリーの所へ。一旦ホストファミリー宅へ帰り、夕方の6時からウエルカムパティーのためにまた戻ってくることになった。バスを降りる前に若干のスケジュールや時間の変更などもアナウンスされた。6時になるとスタディーセンターに徐々にやってきた。ホストファミリーが作ってくれた料理やケーキなどをでお腹を満たしていたようである。タニーシャ先生の挨拶から始まり、あとは食べ物を食べながら、お互い会話を楽しんだ。日本を早朝に出発し、長い旅路の後は、素晴らしいホストファミリーやタニーシャ先生の温かい歓迎を受け、安心したことだろう。今晩はとにかくゆっくりと休んで、明日からの活動に備えてほしい。道中トラブルもなく、無事にホストファミリー宅に届けられたことが何よりである。明日の朝も出発した時のように、元気な姿で会えることを期待して、今日のレポートを終わりにします。保護者の皆さま、明日からの活動記録をまた楽しみにしていて下さい。本日はこれにて!おやすみなさい。 |