ホームステイと留学のMNCC

ウィンターホームステイは、中学生・高校生を対象としたプログラムです。アメリカのクリスマス、年末年始を体験してください。


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■ 2018年度 活動報告

ウィンターホームステイ

●2018年チームポートオーチャード活動報告

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1月6日(日)

January 6

とうとうこの日がやってきました。アメリカの地に足を踏み入れてから、約11日。完全とは言えなくても、サイズの大きいシャツがだんだんと体に馴染んでいくように、朝起きて顔を洗い、夜ベッドに入るまでの様々な生活の動作が、何となく当たり前のように感じるようになってきた頃に、お別れを言わなければならない時がきました。
今朝は、いつもより早い時間にスタディーセンターに集合です。幸い、雨は降っていません。早めに着いた私の時計は7時20分ですが、まだ周りは薄暗く、まだ生徒たちは到着していません。この場所に来るのも今日が最後なのだなと寂しい気持ちになりました。しばらくすると、ホストファミリーに連れられて、生徒たちがスーツケースと一緒に集まってきました。
スーツケースをバスに積み込み、出発時間までホストファミリーやアメリカで仲良くなったホストブラザーやシスター、グループのメンバーなどと話をしたり、写真を撮っている光景があちらこちらで見られます。また戻っておいでというファミリーの声が聞こえたり、大きなホストファザーからのハグを受けて、埋もれるように包まれている生徒がいたり、涙を抑えることができない生徒、無言でファミリーの横に佇んでいる生徒、それぞれのお別れをしています。そして、出発の時。バスのドライバーは、いつものJZさんです。イヴォンヌ先生が、バスに乗るよう促し始めました。生徒たちは離れがたく、その動きは、ゆっくりです。涙ぐみながら最後のハグをしている生徒もいます。全員バスに乗りましたが、ホストファミリーは、まだバスの外から手を振っています。生徒たちも、バスの窓に近寄り、手を振り返しています。生徒たちを椅子に座るように促し、バスはゆっくり走り始めました。到着した日とは逆方向に、シアトル空港へ向かいます。見慣れた風景が後方へ消えていきます。また会う日まで、しばらくの間さようなら。
日曜日の高速道路は空いていて、順調にシアトル空港へ向かうことができました。空港では、航空会社のカウンターで搭乗手続きを終え、保安検査場への列に並びました。イヴォンヌ先生とサラ先生とは、ここでお別れです。先生方は、生徒一人一人とハグをして、お別れをしていました。
保安検査を受けた後は、全員そろうまで待ち、搭乗口へ進みました。飛行機の搭乗まで、少し自由時間を取り、生徒たちは食べ物を買ったり、お土産を買ったりして過ごしました。帰りの飛行時間は、行きよりも長く、10時間かけて、日本へ向かいます。機内では、ホームステイの体験を通しての感想文を書いてもらいました。感想文の中には、日本に帰ってからの意気込みなども書いている生徒もいました。私たちのグループは、宮崎、沖縄、熊本、大分、長崎からの混成グループですが、初めて対面した時から、わずか11日間。今では、昔からの友達のように仲良くなり、同じ異文化での経験を共有した仲間です。ホストファミリー、TCの先生方、アメリカで知り合った人々、そしてグループのメンバーとの間に芽生えた絆の糸を、これからますます太くしていくかどうかは、皆さん次第です。ぜひこれからもいろんな形で関わりを持ち続けてください。
最後になりましたが、引率者として、14名の参加者の皆さんとともに、アメリカでの体験を共有することができ、心から嬉しく思っています。引率という立場ではありましたが、生徒たちには、元気をもらったり、笑顔をもらったり、感動したり、感心したり、もらうものが多かったように思います。生徒たちにとっては、きっと忘れられないこの経験を、私も共有させてもらえたことは、この上ない貴重なギフトだと考えています。ウィンターホームステイプログラムに参加していただき、ありがとうございました。また、いつの日か再会できることを願いながら、このレポートを締めくくりたいと思います。ありがとうございました。

1月4日(金)

January 4

【movie03】
昨夜から降っていた雨も、今朝は止んでおり、空には、雲の隙間から青空が見えていました。スタディーセンターに向かう途中、通りの向こうに虹が見えました。今日は、いいことがありそうです。
先日ホストファミリーに贈るプレゼントとして、タイルをデザインしましたが、スタディーセンターに着くと、そのタイルが完成していました。午前中は、それぞれがデザインしたタイルをラッピングし、ホストファミリー宛のThank youカードを作りました。生徒たちは、アイディアをしぼって、カード作りに取り組んでいました。中には、英語の文章で悩んだり、どのようなメッセージにしようかと考えていたり、また折り紙でカードをデザインしたり、絵を描いたりして、全員が時間をかけてカードを作っていました。このタイルとカードは、サヨナラパーティーでホストファミリーに渡すことになります。きっとファミリーも喜んでくださると思います。カード作りが終わった後に、サヨナラパーティーの具体的な話や役割、全体の出し物についてなど、全員で話をし、確認しました。ランチタイムをはさんだ後、再度サヨナラパーティーの準備の時間です。有効に時間を使うために、時間を区切りました。まずは、個人の出し物をする人、デモンストレーションや全体の出し物の担当者、司会者、最後のスピーチをする人に分かれて、それぞれの準備と練習の時間に充てました。また、お世話になったアメリカ人TCの2人の先生方へ、お礼のカードを準備しましたので、担当者がそのカードに生徒一人ずつメッセージを貼り、綺麗にデザインしていきます。これは、先生方に見られないように、こっそり準備を進めなければなりません。折り紙を細かく切って、それを先生方の名前をかたどって貼っていました。とても細かい作業ですが、出来上がったカードはとても素敵でした。個人の出し物をする生徒たちは、あちらこちらで、練習をする姿が見られます。司会者2名とスピーチをする生徒も、台本を書いたり、発表の順番を決めたりします。全体の出し物は、じゃんけん列車ゲームに決まりましたので、その出し物担当の2人は、ルールの説明などを英語で行うため、その準備にとりかかります。そして、準備が終わった人や、出し物をしない生徒たちは、開場の飾りつけや日本の紹介ボードの準備をします。そして、最終的に全体のリハーサルをして、本番に臨みます。USAダンスをすることが今日決まりましたので、生徒たちはその練習も全員で行いました。最初は、あまり気のりのしていない様子だった男子も、踊り始めると楽しそうで、生徒たちはUSAダンスを初めて踊る割に、上手にできていて、本番が楽しみです。高校生の女子が、リーダーシップを発揮してグループをまとめてくれて、とても助かりました。彼女がテキパキと指示を出し、USAダンスの練習を進めてくれました。そうこうしているうちに、あっという間に時間は過ぎていきます。リハーサルが終わったのが、16時過ぎ頃でした。私たちの夕食として、TCの先生方がピザを頼んでくださっていました。そのピザをみんなでいただき、全員で片づけや会場の飾りつけをして、サヨナラパーティーに向けてスタンバイです。最後にもう一度プログラムの順番通りにリハーサルを行いました。リハーサルを終え、全員で円陣を組み、みんなで掛け声をかけ、気持ちを盛り上げていきました。グループが一つになったそして、17時40分を過ぎると少しずつホストファミリーが集まり始めました。生徒たちは、まず自身のホストファミリーをテーブルに案内し、デモンストレーションとして折り紙コーナー、習字コーナー、日本の遊びコーナーを設けていましたので、それらのテーブルにホストファミリーたちが集まったりして過ごしました。習字コーナーでは、ファミリーの名前を書いてあげたり、中には「平和」という言葉を漢字で書いて欲しいと言われたりしていました。折り紙コーナーでもホストファミリーに折り方を教えてあげたりしていました。時計の針が18時30分を示した頃、いよいよ生徒たちの出し物が始まりました。司会進行から、最後のお礼のスピーチまで、全てが生徒たちだけで行います。司会者2名の挨拶から始まり、まずは、開会の言葉を高校生男子が行いました。次に、ピアノの演奏、茶道、カップのパフォーマンス、けん玉、ピアノと篠笛、歌の披露、バレエ、空手の順で、個人の出し物を披露していきました。全員が全力を尽くし、時には笑いを誘ったり、感嘆の声が上がったり、会場からは大きな拍手をいただきました。個人の出し物の後は、ホストファミリーも交えてのじゃんけん列車ゲームです。じゃんけん列車ゲーム担当の生徒が、ゲームの説明をしました。生徒のアイディアで、言葉による説明だけでなく、前で実際にしてみせた方が分かりやすいということで、生徒2名が見本としてじゃんけんゲームをしてみせました。これも良いアイディアだったと思います。見本を担当した生徒も分かりやすいジェスチャーを工夫して行っていました。優勝者には、賞品として日本のお菓子をプレゼントしました。その後は、みんなで一生懸命練習した、USAダンスです。会場のホストファミリーも笑顔で見てくださいました。何より、踊っている生徒たちが楽しそうで、これが一番大事なことです。生徒たちが楽しそうにしていれば、それは見ている人たちにも伝播していきます。私たちの出し物を締めくくるのは、ホストファミリーへのThank youスピーチです。女子生徒がグループの代表として、しっかりと発表してくれました。スピーチの後は、TCのイヴォンヌ先生とシェリル先生に、生徒たちからプレゼントとメッセージを書いたカードを手渡しました。先生方も喜んでくださいました。その後、TCの先生方から生徒一人ひとりに修了証書が渡されました。これで、私たちのサヨナラパーティーは終了です。
生徒たちは、短い時間の中での準備だったにもかかわらず、素晴らしいパフォーマンスをしてくれました。生徒たちの一生懸命さが、ホストファミリーにも伝わったと思います。生徒たちのそれぞれのホストファミリーも、生徒たちのことを誇りに思ったことでしょう。個人演技をしなかった生徒も、折り紙、習字、日本の遊びのデモンストレーションのコーナーで活躍したり、会場の飾りつけをしたり、私たち全員がパーティーに関わり、一人ひとりがベストを尽くしました。明日はホストファミリーとの最後の時間を過ごし、日曜日には、いよいよ帰国です。日本を出発したのがずいぶん前のように感じると同時に、あっという間に帰国日が来たと感じます。生徒たちは、それぞれホストファミリーとの時間を最後まで大切に過ごし、良い思い出を作って欲しいです。日曜日のお別れは、きっと辛いものになると思いますが、また会う日を楽しみに前に進みましょう。

1月3日(木)

January 3

ポートオーチャードは、今朝も雨が降っています。年が明けてから、3日目の朝とは思えません。あっという間に時間が過ぎていき、いよいよ明日が最後の活動日です。生徒たちも、私と同じように感じているようでした。
さて、今日は、シアトル研修の日です。シアトルでは、スペースニードルというタワーがあるシアトルセンターへ行き、そこにある音楽博物館で過ごします。雨が降っているので、室内での見学ということで、ちょうど良かったです。スタディーセンターに生徒全員が集合し、ホストファミリーの一家族、イヴォンヌ先生とサラ先生の家族も一緒にシアトルに行きます。バスの中は賑やかで、生徒たちのおしゃべりが聞こえてきます。1時間ほどで、目的地に着くと、運転手のJZさんが教えてくれました。渋滞にかかることなく、順調にシアトルまで行くことができました。まず、音楽博物館で、博物館の規則を生徒たちに説明しました。@4、5名のグループに、大人が一緒に行動すること、A飲食物は持ち込み禁止、Bカメラのフラッシュは禁止、C大きな声を出したり、走ったりしないこと、などを生徒たちに伝えました。また、金銭管理や持ち物の管理についての注意事項も行いました。展示エリアには、バックパックなどの大き目の荷物も持って入れませんでしたので、ランチやコートなどは、カートのような入れ物に入れて、博物館の受付で預けました。博物館の係の方からも管内の説明があり、生徒たちにはグループの目印として、シールが渡され、生徒たちはそれぞれ胸や手などにつけていました。このシールがあれば、博物館内のレストランやギフトショップでの買い物が、10%割引になるということでした。その後、3つのグループに分かれて、それぞれのグループにイヴォンヌ先生やサラ先生、ホストファミリーがついてくださり、まずは博物館内のMarvel museumへ見学に行きました。Marvel museumは、アメリカのスーパーヒーローの展示がありました。スパイダーマン、ハルク、キャプテンアメリカなど、中には生徒たちも初めて見るスーパーヒーローもいました。展示室のあちこちにスーパーヒーローの人形が展示してありましたので、生徒たちは一緒に写真を撮ったりして、楽しんでいました。こちらでは、1時間半ほど過ごし、一旦博物館の外に出て、お昼ご飯を食べるために、フードコートへ向かいました。フードコートには、スターバックスやハンバーガーショップ、サンドイッチ、ギリシャの料理など、お店がありましたが、ほとんどの生徒が家からお弁当を持ってきていました。フードコートのテーブルを囲み、昼食をとりました。食べ終わった生徒は、フードコート内を散策したり、スターバックスに行ったりして、集合時間まで過ごしました。ランチの後は、再度博物館へ戻り、今度は、Music Museumの方へ見学に行きました。博物館の中には、ホールに、ギターを積み上げた塔のようなオブジェがあり、それらのギターは実際に使われていたギターなのだそうです。そして、ホールでは、巨大なスクリーンに映像を映して、ミュージックビデオのように音楽が流れていて、迫力がありました。このMusic Museumには、ジミ・ヘンドリックスやニルバーナ、パールジャムなど、有名なロックバンドの展示がありました。レコードのジャケットやそれぞれのバンドにゆかりのある品が飾ってあったり、レコーディングをするスタジオを再現した部屋があったり、彼らの音楽をヘッドフォンで聞くことができる場所があったりしました。既述のミュージシャンは、とても有名な人たちですが、生徒たちには、あまり馴染みがないようでした。男子にこのバンドを知っているか聞きましたが、「僕は、音楽が好きですが、エグザイル系なので、よく知りません。」と言っていました。ここは、音楽をする人やロック好きの人には、天国のような場所だと思います。また、別の階にはホラー映画の展示があり、映画で使われた首だけの人形が展示してあったり、ドラキュラが入っているような棺桶がありました。生徒たちは棺桶に入って写真を撮ったりしていました。棺桶の中では、何か声がするらしく、「怖―い!何かしゃべってる!」と騒いでいました。
また、映画「ターミネーター」で使われた金属のロボットみたいなものがあったり、「13日の金曜日」に出てくるジェイソンのマネキンが展示してあったりしました。私の年代にとっては、懐かしい映画もあり、学生の頃を思い出しました。最後に、博物館内のギフトショップに寄って、Tシャツやマグネットなど、生徒たちはお土産を買っていました。
そして、私たちは、またバスに乗り、シアトルを後にしました。帰りは、渋滞のため、来た時よりも時間がかかり、ポートオーチャードまで2時間ほどかかりました。生徒たちは、車が走り出したときは、まだ元気でしたが、しばらくすると声が聞こえなくなり、見ると、全員が眠りに落ちていました。スタディーセンターに到着し、生徒たちは迎えに来てくださったホストファミリーと一緒に帰って行きました。明日はいよいよサヨナラパーティーです。このホームステイの集大成となりますので、みんなで協力して、パーティーを成功させたいと思います。

1月2日(水)

January 2

新年明けましておめでとうございます。生徒たちにとって、生まれて初めての外国での新年の幕開けです。生徒たちは、どのような初夢を見たのでしょう。夢の中で英語を話していたかもしれません。生徒たちが全員そろい、まずは「明けましておめでとうございます!」という挨拶からスタートしました。生徒たちの日記には、アメリカではお正月は特に何もしなかったと書いている生徒が多かったです。一昨日に、生徒たちに年末年始の過ごし方について、日米の違いを5つ書いてくるように話をしていましたが、例えば、「日本の年越しは落ち着いて過ごすが、アメリカはパーティーをして盛り上がる」とか、「アメリカには年賀状がない」、「正月に花火が上がる」、「お中元がない」などの発見が書かれていました。
いつものように健康観察と今日のスケジュールなどの連絡事項を終え、午前中は、サヨナラパーティーでホストファミリーに渡す、プレゼント作りをしました。ホストマザーのドナさんが来てくださり、正方形のタイルにデザインをする方法を教えてくださいました。タイルの裏には、自分の名前を日本語と英語で書き、タイルを作った日、ホストファミリーへのメッセージを書きました。タイルの表には、生徒たちがそれぞれのアイディアで、デザインしていきます。実際に絵を描く前に、タイルの背景に色を塗るステップがあり、その上に絵を描いていきます。それが乾いたら、タイルの光沢を出す液体を塗るという手順です。生徒たちは、ホストファミリーの好きなものを描いたり、漢字を書いたりして、一生懸命取り組んでいました。ホストブラザーが、スターウォーズが好きだからという理由で、「STAR WARS」と書いている生徒もいましたし、ワシントン州にある、美しいレニア山を描いている生徒もいました。タイルのデザインをしながら、話をしたり、他の人が描いているタイルを覗いてみたり、楽しそうに活動していました。最近では、生徒たちから英語が口をついて出てくる様子も見られます。こちらの生活に馴染んできているようです。生徒たちがデザインしたタイルは、ドナさんが焼いて完成させ、また持ってきてくださるようです。どのような仕上がりになっているかとても楽しみです。
ランチを食べた後は、ゲームで楽しみます。その前に、30分ほど時間をもらって、サヨナラパーティーの話をしました。個人の出し物は、それぞれが準備してきていますので、グループ全体の出し物や司会者、スピーチをする生徒などを決めていきました。生徒たちが中心となって行うパーティーですので、ホストファミリーにも喜んでいただけるような会にしたいと思います。また、明日のシアトルへ向かうバスの中で、もう少し話を進めようと考えています。話し合いの後は、ゲームです。ホストシスターやブラザーも何人か来てくれていましたので、一緒に楽しみました。まずは、連想ゲームです。2つのチームに分かれて、生徒の一人が与えられた単語の絵を描き、それを見た他の生徒たちが正解を当てるというものです。2つのチームが競って、かなり盛り上がっていました。日本語では答えが分かるのですが、英語で何というのか分からず、やきもきしている生徒もいました。また、フルーツバスケットをしたり、椅子取りゲームをしたり、カップゲームをしたりして、過ごしました。フルーツバスケットは、日本では、フルーツの名前を使いますが、アメリカはレッド、ブルー、イエローなど、色でした。カップゲームとは、音楽に合わせ、プラスチックカップを使い、全員で決められた動きをするものです。全員が綺麗にそろったら素晴らしい光景です。もし生徒たちが希望すれば、このカップゲームをサヨナラパーティーで披露することを提案しました。
グループの仲も深まってきていて、アメリカの生活にも馴染んできているようですが、ここでの滞在も残すところ4日となりました。今週の日曜日には、日本へ帰国しなければなりません。生徒の日記の中にも、ホストファミリーにどんなお返しができるか考えて行動したいとか、英語を自分で使えるようにもっと積極的に頑張りたいとか、ホストファミリーに日本料理を作ってあげたとか、生徒たちのやる気が感じられる内容があり、読んでいて嬉しくなりました。生徒たちには、一日一日を大切に使い、充実した時間にして欲しいと思います。明日は、シアトルへ一日研修です。大都市に行くということで、こちらは緊張していますが、注意事項なども行い、気を付けながら、楽しい一日にしたいです。

12月31日(月)

December 31

【movie02】
週末明けの月曜日です。アメリカに到着して、初めてのホストファミリーと過ごす週末でした。生徒たちは、グループのメンバーもいない中で、英語だけの生活を2日間過ごしましたが、スタディーセンターに集まった生徒たちの顔は、どれも晴れやかで、笑顔が見られました。そんな生徒たちの様子に、一安心した私でした。週末はどうだったか、尋ねると、「最高でした!」、「楽しかったでーす!」、「シアトルに連れて行ってもらいました。」など、口々に答えてくれました。27日に到着しましたが、もうすでに4日目です。時間があっという間に過ぎていきます。生徒たちも、到着した頃より、だいぶこちらでの生活に馴染んできているようです。
さて、本日のスケジュールは、午前中にシニアセンターに行き、文化交流をします。そして午後からは、サラ先生のお宅でクッキー作りやゲームを楽しむ予定です。シニアセンターへ向かう前に、再度生徒たちと施設で披露する歌の確認をしました。生徒たちも、忘れずに折り紙を持参してきていました。中には、紙風船を持ってきている生徒もいました。準備万端です。ホストファミリーの方々が何人か来てくださり、シニアセンターまで車で送ってくださいました。生徒たちは3、4人に分かれて、車に乗り込みました。今日訪れるシニアセンターは、軍に所属していた方やその家族だけが入所できる施設です。施設にいる方の中には、戦争でケガをして、手足が不自由な方もいらっしゃいました。施設に到着したら、リビングルームのような広い場所に、入居者の方々が集まっていらっしゃいました。とても綺麗な施設で、クリスマスのデコレーションがしてありました。早速、イヴォンヌ先生が生徒たちを、それぞれの入居者の方のところへ行くように指示をして、それぞれ自己紹介をした後に、折り紙がスタートしました。なかなか英語で教えるのは、難しいことですが、折っているところを見せたりしながら、伝えていました。入居者の中には、右手が不自由な方もいて、生徒が折り紙を押さえて、左手で折っている方もいました。生徒たちの性格は様々で、大人しい子もいれば、よく話をする生徒もいて、それぞれの個性があります。ここにいる生徒たち全員が、初対面のアメリカの方々に、身振り手振りで交流し、自分のベストを尽くして、真剣に活動に取り組んでいる姿を見て、とても感心しました。折り紙だけでなく、紙風船で遊んでいる光景も見られました。紙風船は当たってもケガをすることはありませんし、スピードも出ません。そして、遠くまで飛んでいくわけではありませんので、室内で遊ぶには適していることを改めて感じました。手足の不自由な入居者の方も、楽しそうに遊んでいるのを見て、心から嬉しくなりました。日本にいる時は、紙風船で遊ぶことは全くなかったのですが、昔からあるこのような遊びがとても役に立っているところを見て、日本の文化の素晴らしさを再確認しました。折り紙の交流が一段落ついたところで、音楽の披露として、女子生徒のピアノ演奏、「ふるさと」の合唱、「お正月の歌」と「かえるの歌」の全員合唱をしました。施設の人たちにも、とても喜んでもらえたようですし、入居者の家族の人にも感謝されました。このようなボランティアも兼ねた交流活動は、生徒たちが主体的に動く活動でもありますので、生徒たちにとっても、よい経験となりましたし、他の人に喜んでもらえたことで、自信にもつながり、心も満たされたと思います。午前の活動が終わり、午後からはサラ先生のお宅に行き、クッキー作りやゲームをして、過ごしました。今日作ったクッキーは、サヨナラパーティーで、ホストファミリーの皆さんに食べていただきます。14名の生徒を3つの班に分けて、交替でクッキー作りをしました。みんな楽しそうに活動していました。この午後の活動の間に、生徒一人一人と話をする時間を作りました。その中で、アメリカでの目標を再確認し、それを達成するために、どのようなことをしているか尋ねたり、残りの約6日間をどのように過ごしたらよいかアドバイスをしました。生徒一人一人と話をすることができ、私にとっても良い時間でした。時間の関係で、全員との話ができませんでしたが、また水曜日に話をしたいと思います。また、今日は、生徒の1人が誕生日を迎えたということで、ホストマザーが誕生日ケーキを用意してくださいました。そして、全員でハッピーバースデイの歌を歌って、お祝いしました。その生徒の誕生日は大みそかのため、小学校の頃から、友達との誕生日パーティーを経験したことがなかったそうで、とても喜んでいました。特別な誕生日になりましたね。今日の活動で、グループのメンバーの絆が深まったように思えました。
いよいよ明日から新しい年になります。明日は元旦で活動もありません。生徒たちには、アメリカの大晦日とお正月の過ごし方について、日米の違いを5つ書いてくるように伝えました。皆さんにとって、2019年が素晴らしい年になりますように。

12月28日(金)

December 28

【movie01】
いよいよ今日から活動がスタートです。ポートオーチャードは、朝から小雨が降っています。教会であるスタディーセンターに、生徒たちがホストファミリーに連れられて、登校してきます。昨日到着したばかりで、少し疲れが残っているかなと思われる生徒もいますが、グループの友達と楽しそうに話をしている様子が見られました。スタディーセンターには、ホストシスター、ホストブラザー、そのお友達の3人のティーネイジャーも来てくれ、生徒たちのサポートをしてくれました。午前中は、英語での自己紹介からスタートしました。みんな、しっかりと英語で、名前、学校、好きな色、などを話せていました。その後、イヴォンヌ先生から、受入機関代表者からの歓迎の手紙を説明があり、そしてホームステイをする上で大切な姿勢である、感謝すること、自らすすんでお手伝いをすること、いろんなことにトライしてみること、などの説明をしてくださいました。また、早速今日の宿題ももらいました。渡されたプリントに、ホストファミリーに対する9つの質問が書いてあり、それをホストファミリーに質問して、その回答を英語の文章で書いてくるというものです。内容は、朝何時に起きなければいけないか、朝食は自分で作るのですか、いつシャワーを使っていいですか、など、ファミリーと生活する上で必要な内容でした。生徒の中には、イヴォンヌ先生の英語の説明を、ほとんど理解している生徒もいて、一人の生徒に、イヴォンヌ先生がどのようなことを話していたか、他の生徒に説明をしてもらいました。ちゃんと理解できていて、感心しました。イヴォンヌ先生から、これから私たちが過ごす、スタディーセンターの施設の説明もしていただき、実際にトイレの場所や、1階にあるお店の案内もしていただきました。その後15分の休憩をはさんで、授業で使うテキストの説明があり、テキストの最初の書かれている、アメリカで生活する上で知っておくべき基本的なことや表現を、英語で学習しました。アメリカには、たくさんのスラングがあって、日本の教科書では学習しない表現があります。Early bird、Back seat driver、pain in the neckなど、その中のいくつかの表現を教えてもらいました。生徒たちは、まだ疲れが残っているようで、全体的に大人しく、静かで、中には眠そうにしている生徒も見られました。それでも、ビンゴゲームが始まると、少し元気が出てきたようです。ホストシスターたちも一緒にビンゴゲームをしました。生徒たちは、自分の用紙に書かれてある単語が読まれると、嬉しそうに消していきました。中には“Come on BEACH.”と自分の欲しい単語を言ったり、”Baseball”という単語が読まれたら、”I like baseball.”と発言する生徒も出てきました。ゲームが終わり、ランチの時間になりました。それぞれがホストファミリー宅から持参したお弁当を食べました。自分で作ったという生徒もいて、家庭で生活しているという実感を持てたのではないでしょうか。ほとんどがサンドイッチ、チップス、果物、チョコレートプリンなどのお弁当のようでしたが、中には、カップヌードルを持ってきていたり、昨夜ファミリーが作ってくれたルイジアナ料理を持ってきている生徒もいました。食事ひとつとっても、アメリカと日本との違いを感じていると思います。さて、ランチが終わると、午後の活動として、消防署見学に向かいました。消防士の男性が、消防署の施設内を案内してくださったり、消防車や救急車の説明をしてくださったり、消防士が実際の災害時に着る服装を生徒たちに着させてくれたり、と親切に対応してくださいました。消防署内には、事務仕事をするオフィスの他に、消防士が寝泊まりするための部屋、台所、リビングルームなどもありました。常時4名の消防士が勤務しているそうです。多いときは、1日に30件ほどの緊急電話がかかってくるそうです。緊急時には、救急車と消防車が同時に出動するそうです。消防車には、様々な道具が備えられていました。中には、金属を切るための大きなカッターがあり、車などを切ったりするのだそうです。かなり重くて、女子が持ち上げようとしましたが、一人では持てませんでした。消防署にはジムもあり、消防士の方々は、体も常に鍛えているようです。最後に集合写真を撮りましたが、女子が消防士の隣に並びたそうにしていたのが、おかしかったです。今日のポートオーチャードも曇り空で、小雨が降っていましたが、消防署の後は、ポートオーチャードのダウンタウンへ散策に行きました。ダウンタウンと言っても、一つの通りの両側にお店が並んでいる、可愛らしいものでした。女子は、ホットチョコレートが飲みたい!と、Coffee Oasisというカフェに行ったり、キャンディーストアでお土産を買ったり、通りを散策していました。男子が、寒い中、アイスクリームを食べていたのには驚きました。男子は、あまり買い物には興味がないようです。さて、今日は18時からウェルカムパーティーを開いてくださいます。ホストファミリーが、それぞれ料理を持ち寄って、みんなで夕食です。パーティーの前に、一旦生徒たちは、ファミリーのお家に帰りました。生徒たちには、月曜日に持ってくる物の確認や他のホストファミリーとも知り合う良い機会なので、積極的に話しかけるように話をしました。18時になり、ファミリーと生徒たちが続々と集まってきました。テーブルに並べられた料理やデザートをいただくのが楽しみです。順番に並び、それぞれが好きなものを皿に取っていきます。中には、おかわりをする生徒もいました。ホストシスターとふざけている生徒もいたり、ファミリーと話をしている姿も見えました。今日で、アメリカ生活2日目です。これからだんだん、生徒たちもアメリカの生活に慣れていくでしょう。それと同時に、ホストファミリーやTCの先生方、アメリカで出会った人たちと良い人間関係を築いていって欲しいです。明日から週末に入り、活動はお休みです。生徒たちが、ホストファミリーと一緒に充実した時間を過ごすことを願い、また来週月曜日に生徒たちに会えるのを楽しみに待ちたいと思います。それでは、みなさん、良い週末を!

12月27日(木)

December 27

早朝、まだ日は昇っておらず、真っ暗で、空港施設内の明かりが灯っています。肌寒い中、宮崎空港にMNCCのステッカーが貼られているスーツケースを押しながら、お見送りのご家族と一緒に生徒たちが集まってきました。宮崎空港は、午前6時30分から開きますので、空港入り口付近には、冬休みで旅行や帰省されるのではないかと思われる旅行者も待っていました。ホームステイに参加する生徒たちの表情は、少し緊張しているように見えましたが、同時に未知の世界へ足を踏み入れることに対する楽しみもあるようでした。私たちのグループは、宮崎、沖縄、長崎、熊本、大分からの14名と引率者の私で、15名のメンバーです。生徒たちのほとんどは初めて対面することになります。6時30分になり、空港のドアが開きました。全員揃って、まず、なくてはならないパスポートの確認から始め、スーツケースに入れるべき物と、バックパックに入れるべき物の確認、Eチケット配布、本日のスケジュールについてなど、説明をしました。そして、各自スーツケースを預けた後、再度保安検査場入口付近で集合することにし、再集合までの間は、しばらくお見送りに来てくださったご家族との時間を過ごしていただくことにしました。朝早くの集合にも関わらず、お父さん、お母さんだけでなく、ご兄弟などもお見送りに来られていて、それぞれで話をしている光景が見られました。再集合の時間には、全員が時間通りに集まり、みんなで家族の皆さんに「行ってきます。」と挨拶をし、保安検査場へ向かいました。宮崎空港から羽田空港へ行き、そこで各県からのメンバーと合流です。やっとグループ全員がそろいますので、とても楽しみです。羽田空港に到着すると、Oak Harborに行く鹿児島のメンバーと到着がほぼ同時で、スーツケースを受け取るところで一緒になりました。集合場所でしばらく待って、大分、熊本、長崎、沖縄も無事に到着してきました。今日は、Oak Harborグループも一緒にシアトルまで行きますので、一緒に羽田から貸し切りバスで成田へ移動しました。成田で、国際線の搭乗手続きを終え、スーツケースも預け、いよいよ出国手続きです。生徒全員が、協力してくれたので、余裕をもって、出国手続きに行くことができました。生徒たちは、搭乗口に着いて、自由時間の前に、全員で自己紹介をしました。まず、言葉を一切使わずに、誕生日順に並んでもらいました。みんな身振り手振りでコミュニケーションを取りながら、並んでいきました。想像以上に早く並び終えて、もし間違っていたら、USAを踊ってもらうよ、と言うと、みんな笑っていました。その後、誕生日順にきちんと並べているかの確認も兼ねて、一人一人名前や出身県など自己紹介をしました。自己紹介の後、みんなで輪になって、手をつなぎ、短い期間ではあるけれど、全員で協力しながら、充実した時間を過ごそうと誓いました。最初大人しい様子の生徒たちでしたが、これで少し緊張がほぐれたように思えました。アメリカまでの道のりを一緒に過ごす中で、だんだん少しずつ仲が深まっていくことでしょう。成田空港までの行動を見ていて、生徒たちは、きちんと指示に従ってくれ、順調に手続きも進みました。集団で移動している最中も、前から他の人が歩いてきたら、邪魔にならないように自主的に動いている場面も見られ、嬉しく思いました。搭乗までの自由時間を過ごした後、班の役割分担をして、話し合いをしたり、ケーススタディを行ったりしました。機材到着遅れのため、少し出発が遅れましたが、搭乗の案内アナウンスが流れ、手にパスポートと搭乗券を持って、列に並び、機内に入りました。研修生は機内でも、静かに過ごしていて、周りへの配慮もできているようでした。9時間ものフライトは長いなぁと思っている生徒もいたようですが、あと1時間で離陸態勢に入りますという機内アナウンスで、もう到着!?と、あっという間の9時間でした。時差の関係で、もう一度12月27日の午前中からのやり直しです。忘れ物がないように確認して、みんなで飛行機を降り、シアトル空港に足を踏み入れました。シアトル空港は、建物自体が狭い上に、多くの人たちで混雑していました。入国審査を受ける列に並んでいる間に、11daysとサイトシーングを繰り返しつぶやいている生徒も何人かいて、緊張の面持ちでパスポートを握りしめている生徒もいました。生徒たちにとって、大きな挑戦です。何事もなく入国審査もクリアして、スーツケースを取り、到着ロビーに進みました。スーツケースの出てくるターンテーブルでは、生徒たちが協力して、出てきたスーツケースを降ろしました。国際線ターミナルからは、トラムに乗って、到着ロビーまで移動し、エスカレーターを上がったところに、これからお世話になるTCの先生方と地域責任者のサラさんが待っていました。生徒たちは、先生方から話しかけられる英語に、まだ慣れない様子でしたが、それでも、先生方と話をしたり、挨拶をしたりしていました。ポートオーチャードまで、バスで約1時間。道もそんなに混んでおらず、順調に行きました。生徒たちは、窓からの景色を写真に収めたり、友達とおしゃべりをしたりして過ごしていましたが、バスが走り出して、しばらくすると、ほとんどの生徒が眠りに落ちていました。日本は、午前4時頃ですから、眠くなるのも仕方ないですね。さて、ホストファミリーの待つスタディーセンターに到着し、いよいよファミリーとの対面です。TCの先生が生徒たちの名前を呼ぶ前から、ホストファミリーが受け入れる生徒に近づいてきて、話かけたり、自己紹介をしたりしていました。ファミリーの中には、ウェルカムボードを持って、待っていらっしゃる方もいました。引率の私には、ホストファミリーから、生徒たちの食べ物の好き嫌いを確認されることもあり、気配りをしてくださっていることに感謝です。あっという間に、生徒たちはそれぞれ、ホストファミリーと一緒に帰って行きました。いよいよ生徒たちのアメリカの家庭生活が始まりました。今日は、長旅で疲れているでしょうから、ゆっくり休んで、明日からの活動に備えましょう。ホームステイの初日について、明日生徒たちから色々な話が聞けるのがとても楽しみです。
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