アメリカの小学校(わんぱく留学)・中学校(ジュニア留学)に、体験入学し、現地の児童と一緒に授業を受ける小学生のためのホームステイプログラムの現地からの活動報告です。

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2013年 わんぱく留学/ジュニア留学 活動報告

  

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Santa Rosa 活動レポート 04月05日(金)-06日(土)【写真】

 とうとうアメリカを出発する日です。早朝7時45分に所定の場所に集合し、それぞれのホストファミリーに連れられて子どもたちがやってきました。中高生のグループとはちょっと異なり、小学生のグループの別れ際ではあまり涙を流す傾向はないのですが、今年はちょっと違いました。ホストファミリーも子どもたちも涙を流す光景があちらこちらで見られ、思わずこちらももらい泣きしそうでした。いつも何らかの忘れ物がありますが、さすがに昨日の注意がきいたのか、ファミリーの家に○○を忘れたという報告がなかったのが幸いです。ハグをしてなかなかファミリーから離れたがらない子どもたちもたくさんいました。私たち2人の引率が帰国前日にまさかの体調崩しで、一時はどうなるかと思いましたが、今日の子どもたちはみんな元気そうだったので、とりあえず安心しました。というのも今までと違い、今日は帰国で、具合が悪くなって途中で病院に行くということができないので、日本に帰るまでは、とにかくみんなに元気でいてもらわねばならないからです。渋滞なども特にはなく、スムーズにサンフランシスコへ到着しました。空港まではSuzeとSuze先生のお兄さんの通称「G(じぃー)」がきてくれました。また、リンタロウとユウジのホストファーザーのジョージも一緒にバスに乗っていましたが、ジョージは今日から息子の住んでいる州に一週間ほど行くそうで、バスを降りたら最後のハグをしてお別れをしました。最後にスズ先生とGと全員でグループ写真を撮影して別れました。

チェックインに関しての注意事項をして、スムーズに搭乗手続きを終え、その後セキュリティーゲートを通り搭乗口である99番ゲートへ。約1時間ほどの空港での買い物をする時間があったので、子どもたちは最後の買い物を楽しんでいたようでず。結構お小遣いが残っている子が多く、ドルを残して帰っても仕方がないので、家族や親戚や友達などに各々お土産を選んでいたようです。飛行機への搭乗もスムーズにいき、成田までのフライト時間は思ったより短く約9時間だそうです。機内では、まだアメリカでの思い出がまだ新鮮なうちにホームステイの感想文を書いてもらいました。帰国後、感想文を中心とした文集を作成して後日皆さんのご家庭にお送りしますので、楽しみにしておいてください。成田到着後、沖縄のリンタロウ、佐賀(福岡空港)のフウカとユウジの3人は成田から出発するフライトのため、成田でお別れでした。そして、ジュニア留学のワシントン州に行っていた生徒と合流し、バスで羽田空港まで移動。昨日会社のスタッフより、週末は日本が爆弾低気圧に覆われているために、飛行機が心配だと連絡があったのですが、成田到着までが何の問題もなくスムーズにいったために、まさか羽田でそのことでバタバタするとは思っていませんでした。雨こそ降っていましたが、そこまで天気が悪いとは感じていなかったので、羽田到着後、電光掲示板にほとんどのフライトが天候不順のためキャンセルという文字に愕然としました。私たちの便はほとんどが6時過ぎのフライトだったので、航空会社のスタッフに聞くと、現時点ではまだわからないが、おそらくキャンセルになるだろうと言われ、慌てて会社と連絡をとったりその対応におわれていました。ただその時点では私たちのフライトは運行予定にはなってはいたものの、時間とともにどのように変わるかは本当に未知にものであったため、あとは神に祈るのみ。搭乗手続きも一旦ストップされた状況の中、あとはその判断を待つのみとなった。羽田のごった返す客の波にもまれながら、あっちへ走りこっちへ走りで、まさか最後の最後でこの土壇場かと思うことでした。しかし、最終的になんとか私たちのフライトは全て運行するということになったので、本当によかったです。子どもたちもわけもわからずただ待たされるだけ待たされて本当に疲れたことと思います。ただでさえも長旅の時差ぼけも加わり、さすがに最後のフライトの中ではぐったりとした様子であったようです。私はというと、サンフランシスコ空港までは声は出ていましたが、成田に到着した頃には完全に声が出なくなってしまいました。みひろ先生も帰国前日から体調をくずしたため、私たち2人が声を出せない状況であったので子どもたちに大変不便をかけてしまいました。でもリーダーたちがよく手助けしてくれました。本当にありがとう!!

羽田で各県の子どもたちと別れるので、ここでもまたチームサンタローザの子供たちとお別れです。11日間という短い時間ではありましたが、お互いが仲良くなってくれたと思います。アメリカでハグをすることに慣れた子どもたちは、やはりここでもハグをしていました。短いホームステイではありましたが、子どもたちはホームシックや病気、ケガなどいろんなことも体験した子もたくさんいます。これらの経験が今後彼らの生活にどのように活かされるのかは未知数ですが、決して忘れてはならないのが、このホームステイでお世話をしてくれたホストファミリーやTCの先生方は、本当に皆さんのことをまず第一に考えてくれ、常に自分たちのことよりも子どもたちのことを優先して様々なことをサポートしてくれました。そのことをどれだけ理解しているかはわかりませんが、彼らの細やかなサポートなしには今回のホームステイを無事に終えることはできませんでした。帰国してすぐに新学期が始まり、また通常の日常生活に戻ります。ただ、ホストファミリーやTCの先生方に対してのお礼の手紙を必ず一週間以内には出してください。毎年、私たちの子どもは無事に日本に着いたか? 連絡がないので心配だなどのメールが私たちのもとにやってきます。無事についたこと、そしてお世話になったこことのお礼を必ず保護者と共に送るようにしてください。今は、無事に子供たちを連れて帰れたことにほっとしています。今後も皆さんの成長を楽しみにしています。11日間、本当にありがとうございました。皆さんとの出会いは私の宝です。今後もホストファミリーやチームサンタローザの仲間たちとの絆を大切にしていってください。

 

Santa Rosa 活動レポート 04月04日 (木) 【写真】

 今日はあいにく朝から冷たい小雨が降る天気でした。カリカルメカックでの最後の授業でもあり、ここアメリカでのホームステイも最後の日となりました。今日の予定であった午後の活動である記念植樹は、雨のために残念ながらキャンセルになりました。後日ジオ先生が天気の良い日に植樹して写真を送ってくれるとのことです。2年前にこの学校に来た時もジャスミンの木を記念に学校の庭園に植えてくださり、その木もまだそのままあったことを大変嬉しく思いました。思えば、2年前は東日本大震災直後の渡米であり、その時もここカリカルメカックの学校の先生や子どもたちが、震災被害にあった子どもたちのために励ましの手紙を約100通書いてくれ、その手紙を鹿児島の赤十字を通して送ったということがありました。その約一年後にカリカルメカックの学校宛に日本の被災地の学校からお礼の手紙が届いたということで、校長先生からその時の手紙を学校の職員や生徒達とシェアしたとのことを聞き、本当に嬉しく思います。思えば、2年前の震災直後の渡米だっただけに、とても気の重い旅であったことも事実です。こんな時に海外へ行っていていいのだろうかと、私自身も本当に後ろ髪を引かれる思いのホームステイであったことは間違いありません。中にはこんな時に子どもをホームステイには行かせられないとキャンセルされた親御さんもいらっしゃったのです。しかし、あの時だったからこそ、アメリカの人達が一生懸命に被災者のために募金活動をしていたことを目の当たりにしたのです。2年前に参加した子どもたちもそのことを肌で感じてとても感動していたことを思い出します。そういえば、2年前に来たときに、日本のラジオ体操をアメリカの子どもたちに披露したのですが、その時のことを覚えてくれたベックマン先生が「あの時の体操をまた子どもたちに教えてくれないか?」と言われ、今年もラジオ体操をしました。ラジオ体操はストレッチにとてもいいし、日本人にとっては欠かせない運動であることを説明して、ちょうどラジオ体操のCDももってきていたので、数人の日本人の生徒たちと披露しました。一人のアメリカ人の女生徒が「汗をかいたわ!とても気持ちがいい運動ね!」と言ってくれたのが大変嬉しかったです。

今日は最後の授業ということで、折り紙をするクラスや、日本語の挨拶を教えるクラス、算数の分数のクラス、スペイン語のクラス、ビデオを見るクラス、そしてブックフェアーといって、様々な種類の本などを校内で売るというイベントもあり、子どもたちはそこで弟や妹にお土産を買ったとかなど様々でしたが、おそらく子どもたちが一番残念だったのは、悪天候で、リセスタイムという休み時間に校庭に出て思いっきり遊びまわることができなかったことでしょう。最も子どもたちが輝かしい目をしている時間帯です。最後のランチタイムの後は、たくさんのアメリカ人の子どもたちが、私たちのところにやってきて、「サヨナラ、アリガトウ」と日本語でいってくれたり、ハグをしたりハイタッチをしたりする姿が見られました。アサトは女子に人気があったのか、一人のアメリカの女子がハグしてもいい?と聞いてきたけど、彼は恥ずかっており、なかなか自分からハグしない。すると積極的なアメリカンガールから彼にハグしてきており、周囲の女子たちからヒューヒューいわれていたのが笑えました。本当に心から私たちを歓迎してくださったことを心より嬉しく思います。校長先生も是非また来年も来て欲しいといってくださり、本当にありがたいことです。

午後からはグリーンタウンというお店がたくさんあるところに歩いて行く予定でしたが、雨のために、予定を変更しカープールで行きました。最初ボーリングに行く予定でしたが、それもいざ着いたら変更になり(こちらでは、一瞬にして予定がかわることが多々あります)、結局歩いてこそ行きませんでしたが、そのグリーンタウンで買い物をすることになりました。街並がなんとなくヨーロッパ調の素敵な建物が並んでいる街でなんだかとても落ち着く街です。但し、今日はホームステイも最後の日ということもあり、何人かのホストファミリーが、午後の活動は生徒と一緒に過ごしたいという要望を言ってきており、全員の生徒が買い物に行ったわけではありません。

そして、実は今回は病院に行く子や体調の悪い子、怪我をする子など、何回か病院に行く事があり、私たち引率者2人も常に気をはっていましたが、サヨナラパーティーを終えた昨夜から、急激に体調をこわし、今朝はみひろ先生は学校に行ける状況ではありませんでした。みひろ先生はいつも元気でエネルギッシュで英語力もネイティブ並みに堪能なため、様々な訪問場所での通訳は、ほとんどをみひろ先生に頼ってしまい、声と体力を酷使したみひろ先生は、今朝はほとんど声が出ない状況だったのです。そのために、今日はみひろ先生は一旦学校までは行ったのですが、大事をとって一日休んでもらうようにしました。かくいう私も体調が優れず、大声で生徒達を呼ぶ事ができず、小声で生徒達にはなしかけるという状況でした。私自身も徐々に体調が悪くなり、午後の活動の時は、子どもたちにも心配をかけてしまうほどにぐったりとしてきました。「先生大丈夫?」と声かけてくれる子達や私が声を出せないために、みんながお互いに声かけをしてくれ、今日は本当に助かりました。明日は出発の日で、私もみひろ先生もさすがにこの状態では長旅には耐えられないだろうというほどに弱っていたため、私たちのホストファミリーであるSuze先生が私たち2人を救急病院に行くべきだとすすめてくれました。薬を処方してもらい、なんとか明日の帰国に備えたいと思います。朝晩と昼の気温差が結構あるために、体調を壊す者が多いのも確かです。頭痛、腹痛、咳、風邪、のどが痛い、発熱、嘔吐、下痢、車酔いなど様々な症状がありましたが、常備薬を持ってきていない子どもが多かったので、これには本当に困りました。こちらは日本のように病院の横ですぐに薬をもらえるわけではなく、まずは、ドクターズオフィスで初診を行い、それに応じて詳細の検査が必要かどうかを判断され、その後詳しい検査が必要な場合があります。そして薬局は通常はスーパーマーケットの中にあるので、そこまで薬をとりにいかなくてはなりません。もちろん保険をかけているので病院に行く事はできますが、ちょっとしたことであれば、日本からもってきた薬で早めに対処できることが多いためです。私たち2人もこちらにきて、子どもを病院につれていく事があってもまさか自分たちが病院のお世話になることは思ってなかったため、本当に想定外であり、「最後の最後で自分たちか?!」と本当に情けない思いでいっぱいです。日頃の癖でしょうか、何でも写真を撮ってしまう癖があるため、救急病院でも不謹慎にも施設内の写真をとりまくりました。明日に子どもたちを無事に日本に連れて帰国させるために、最後の大仕事が待っています。今日のこの難局を乗り越えて頑張ります!今日の午後は、さすがにいつも口うるさい私がぐったりして声もろくに出せなかったために、みなが心配してくれ、カイが肩をもんでくれたり、メグリが頭をマッサージしてくれました。ありがとう!! そして、アサト、コウサク、ヒロトなどの班長たちがみんなをリードしてくれて、声かけをしてくれる姿にたくましさを感じました。それぞれがリーダーとしての自覚を持ちつつあることを嬉しく思います。

今晩は、ホストファミリーと過ごすの最後の晩です。毎回誰かしらか忘れ物をしますが、明日の忘れ物は絶対にだめだよと伝えて生徒を別れました。明日は早朝出発ですが、私たちのように体調を崩す子がいないことを望みます。最後の晩、どのようにして過ごす事でしょう。

 

Santa Rosa 活動レポート 04月03日 (水) 【写真】

  とても寒い朝が続くカリフォルニア。今朝も寒い!!!! 朝から体調不良が勃発でした!  いつも元気な女の子たちがあいついで、頭痛、微熱、腹痛を訴えました。ここアメリカは、子ども用のタイヤノールという薬が、発熱、腹痛、痛みなどの万能薬のようです。保健室に行き、処置もしてもらいました。気分が悪いながらも腹痛の言い方を英語で教えてもらったり、「保健の先生はどこでもやさしいね」と新しい経験をしました。お昼は、食物室で簡単な料理を学びました。Ms..Sueスー先生はカリカルメカック校の3〜5年生を対象に料理クラスや、栄養学を教える先生でした。今回はメキシコ料理のケサーディアを作りました。まず、材料に学校で育ててる野菜の中からほうれん草を摘みました。驚くことに摘んだほうれん草をそのまま、細かくちぎりなさい!といわれて、みな一同に「洗わないの?!!!!!」と驚きました。さすがに私も気になり、先生に確認しましたが、「雨が降ったら洗うけど、今朝は天気も良く、新鮮だし、そして何より化学物質を使用しないオーガニックな野菜だから」と答えました。アメリカらしさを体験するために、そのまま使用しました。トルティーヤに暖めたチーズ、サルサソース、アボカドなどをのせてアレンジしました。その前にまたハプニングが起きていました・・・・・。休み時間にバスケをしていた男の子が親指につき指のような怪我をして、午後に病院に行くことになったのです。(実は彼は、月曜日に別のことで医者を訪ねたばかりでした)ですので、彼が医者のところに行かないといけないと知ると「また?」と嫌がるのも納得できます。レントゲンを撮ったり、ERを訪ねたり、診察を受けたあと、セカンドオピニオンのために、再度検査してまた診察してと、長い時間を病院で過ごしました。幸い、骨折も脱臼もしていなくて、痛みがある間はそのままにしておくようにと、添え木のようなもので親指を固定をしてもらいました。ここでもまた新しい英語体験をしたようです。彼はこの2回の病院体験でハプニングに強くなっていったような気がします。

そして、いよいよ17時30分より、さよならパーティが始まりました。ポットラックパーティ(持ち寄りパーティ)で、それぞれ好きな食べ物を取り、しばらく食べました。手作りのラザニア、豆料理、サラダ、肉料理、フルーツ、色とりどりのデザート、飲み物と生徒が持ってきた日本のお菓子が並ぶテーブルもあっという間に、食べ物がなくなりました。そして生徒たちの出し物を披露しました。司会をAsatoとMiu Aikoの2人が引き受けてくれました。内容を簡単に紹介します。Ryoma MiharaとReika Miharaが双子でマジックショー。Karin, Mayu, Nao, Kanon がキーボードを演奏。Yujiro がヴァイオリン演奏。Yujiが皿回し。Meguri とChigusaがあやとり。Yukie, Konatsu, Miyu, Matsumoto, Ryoma Kawano が縄とび。Towa とKai が空手。Kosaku, Koichiro が剣道(Koichiroは剣道の受けとして、アメリカで始めて剣道を練習しました)。Kiroto, Kenta Hayashi, Kenta Nagasato, Shun , Shintaro, Yuka, Takaki がアメリカのファミリーに日本についてのクイズ。前にも触れましたが、自分がする!と自発的にスピーチを志願したRintaroが心のこもったサンキュースピーチを英語でファミリーにしました。そのあとに私がファミリーにお礼をいいました。そしてKaren, Fuka,, Kenta Nagasato が習字の披露。最後にディプロマプレゼンテーション(修了証書授与)をTCのGeo とChelsea がしてくれました。名前を呼ばれて、異文化体験の一つ、ハグしてもらったり、キスをしてもらったりすると、なれていないので、特に男の子が照れていました。最後にチームサンタローザから、TC先生やアシスタントの方々にそれぞれ日本からのお菓子やお土産をプレゼントをしました。先生方から、そしてMNCCのやっこ先生から心のこもったお礼のスピーチをきくと、司会のお手伝いをしながら私も感情的に泣いてしまいました。

まだ、あとは明日の残り1日だけ。午前は学校で過ごし、午後は家庭でゆっくり過ごす(帰り支度をする)ようになっています。今日の生徒たちはとても自信に満ち溢れ、輝いていました。修了証書を頂いたとき、全員の笑顔がとても素敵でした。生徒たちにとっても、自信と成長を、そしていっぱいの感謝を感じることのできた、すばらしい「さよならパーティ」でした。

 

Santa Rosa 活動レポート 04月02日 (火) 【写真】

 今日から、カリカルメカックランゲージスクール校に通いました。1000人規模の英語とスペイン語で学ぶ大きな学校でしたが、ここも現地の生徒はとてもフレンドリーでした。目を合わせたら、にこにこと挨拶をしてくれました。6つのクラスに分かれて、3年〜5年生のクラスに参加しました。毎回自己紹介の度に緊張する生徒たちです。3年生のクラスは算数でした。算数教材もとてもユニークで、楽しそうに面積や、外周の長さを学んでいました。4年生、5年生は最初に英文法の復習からしていました。代名詞の問題、接尾辞の問題。形容詞の問題と様々。もちろん、日本の生徒には何の話をしているのかわからないことばかり。読書の時間まであり、自分たちより年下の現地の生徒が分厚い本を読んでいるのに、日本の生徒たちは薄い本さえ読めないと、英語の本を読むことは困難なようでした。興味があったのは、ある文法のクラスで、自分たちの名前をネイティブアメリカンの言葉で表現しようというものでした。ネイティブアメリカンの名前を表すのに、ゆっくりしか動かない男の子であれば、"The boy who is slow."(ゆっくりな男の子)と名付けるようです。それと同じように自分の特徴を形容詞で表現する勉強でした。いくつかを紹介しましょう。The boy who is happy. The girl who is sporty. などのように、めいめい自分のことを表していました。グループで活動するのが一番楽しそうでした。ランチタイムは食べる場所が限られていて、人数が多いので学年ごとに時間を区切って食事をしていました。ここの学校でも、ボランティアが子どもたちを見守り、厳しく指導していました。5年生のクラスでは、あらかじめジオ先生が準備をしてくれていたプリントで日本語での挨拶や自己紹介をアメリカの子どもたちに教えていました。昼休みの交流はというと、子どもたちは、上手に遊べていました。遊びに国境はないようです。英語を聞きながら説明を聞いたり、見ながら遊びを学んだり、バスケをしたり。たくさんの笑顔が見ることができてほっとしました。同じ学校に3日間来ることができるので、もっと仲良くなれそうです。そして、時々アメリカの子どもたちが、私たちのところにきて「ランチを一緒に食べようって日本語でなんていうの?」「ランチが終わったら一緒にカードゲームをしようって日本語でなんていうの?」いろいろと聞いてきました。本当に日本人の子どもたちを歓迎してくれている様子がよくわかります。

後の活動は、ウィンザーファイアーデパートメント(消防署)に学校から片道20分ほど歩いて見学に行きました。今日も天気が良かったので、とてもいい運動になりました。子どもたちはアメリカのカロリー過多な食べ物を毎日のように食べているので、この位の運動は必要だと感じます。午後の活動は日本人同士気楽に話ができるとき。午前中の英語イマ―ジョンプログラムで、英語を聞いたり話したりして、気を遣う、このひとときも子どもたちには必要な時間です。そして消防署に着くと、素敵な笑顔で消防署員の方々が出迎えてくれました。すばらしい体格に圧倒する生徒たちもいました。生徒たち、そして私自身も初めてでしたが、消防署の中を見せていただきました。司令塔のコンピュータールーム、大きなキッチンには、シフトごとに使う冷蔵後が3つ。リビングエリアには、座り心地がよいソファ。寝室にお風呂もありまるでホテルのようにきれいでした。彼らは24時間態勢でこの仕事に従事しているため、ここは一つの家のようなものでもあり、消防署員同士も家族のようなものだと言っていました。ガレージにははしご車と消防車があり、とても重いこと。消防員の仕事がとにかく大変で命がけであることを知ったようです。話を聞く姿勢も自然と静かになっていました。今日の話を聞く態度は素晴らしかったと思います。ジオ先生が言っていたのですが、ここの署長さんが来年は自分もこのようなプログラムで日本からの生徒をホストしてみたいということをおっしゃっていたようで、今回の子どもたちの訪問がまた一つ日本とアメリカの架け橋を作ってくれたようです。とてもありがたいことです。

学校の先生から一つだけ残念な報告もありました。授業中に日本人の生徒がつまらなそうにしていたそうです。不満ではなく、学校の先生たちは、日本人の子どもたちがせっかくきてくれたのだから、楽しい時間を過ごして欲しいと誰もが考えているのです。英語の授業が理解できないのは当たり前ですが、わかってもわからなくても相手の目を見て、だらしない座り方ではなく、正しい姿勢で椅子に座り、ノートや鉛筆、辞書などを机に出し、わからない単語を一つずつでも調べようという姿勢を持って欲しいと、やっこ先生がみんなに改めて話しをしました。残すところあと2日しか滞在しない学校です。言葉がわからなくても、このような積極的な姿勢は伝わります。相手を敬うことが得意だったはずの日本人。それなのにすぐ他人や環境のせいにしたり、周りを見て動けなかったり、子育て真最中の私もたくさんの課題を頂きました。それでも班長や副班長などグループのリーダーが今日の注意を聞いて、それぞれの役割を正しく認識し、下級生を指導しようとする姿勢が見えてきたことは嬉しく思います。明日からは、またそれぞれが異なる態度で接してくれることでしょう。

 

Santa Rosa 活動レポート 04月01日 (月) 【写真】

 今日のサンタローザは星がきれいです。現地時間は夜の10時30分。子どもたちはとうに疲れて寝ている頃でしょうか・・・。子どもたちの心がこの星空のように明日も元気できらきらと輝きますように・・・。到着して以来、雨や曇りの日が多かったサンタローザでしたが、朝から天気は快晴でした。午前8:00〜8:30頃、スヌーピーの作者、チャールズ・M・シュルツ美術館前に集合した頃は、とても肌寒い天気でした。建物の外にスヌーピー、トラックにもスヌーピーといった夢が広がるワールド。木曜、金曜と先週は午前中が学校で、午後がアクティビティでした。ところが、今日は先に美術館に集合し、午後が学校となっていましたが・・・。あるファミリーは、予定を間違って先に学校に送ってしまいました。でも、さすが滞在6日目ともなると生徒が変わってきています。英語が完璧でなくても、自分の力でNo School(ノースクール)! Snoopy(スヌーピー)と教えてあげられたそうです。彼女は初日学校で何を話していいか、何をしたらいいかとずっと私に質問攻めをしていた消極的な生徒でしたが、自分で気持ちを伝えることが簡単になれたのでしょう。そして週末にバスケ観戦、野球観戦、サンフランシスコに行ったなどと忙しく休日を過ごしたせいか、みなの顔には疲れがやや残っているようでした。

さて、美術館ですが、一般の美術館と同様、カメラはフラッシュ禁止なら撮影許可、中の展示物は触っていけないものは触らないこと、ツアーの案内中はお話をせずに静かに聞いていることをとても強調されました。アメリカのこの人の話を聞くときは、必ず静かに聞くことを徹底しています。日本の生徒は質問のときには、手は挙がらないのに、人が話しをしているときは、なぜかこそこそ話をしています。他人を尊重する上で、とても大切なしつけだと感じました。入り口を抜けるとシュルツの友人で日本人アーティストの、ヨシの作品がありました。これは、シュルツの一こまの漫画の一片を3755枚(彼の10年分の作品といわれています)集めて一つの絵(チャーリーブラウンとルーシー)を作っていました。あまりの見事で偉大な作品にみな感激していたようです。その他、原画のコーナー、シュルツの書斎のコーナーで質疑応答をしながら、興味深く展示物を見ていました。漫画を描くクラスにも参加させてもらい、スヌーピーを簡単に描くことができました。最後にあまり時間がありませんでしたので、ギフトショップでバタバタと買い物をし、美術館を後にしました。

ごたごたしながら、学校へ着くや否やランチタイムでした。比較的こどもたちは上手に子どもたちの間に入り、お菓子交換をしたりとコミュニケーションをとっていました。3つのグループに分かれていた、リーブリースクールでは、一つの幼稚園クラスが午後早めに解散するので、クラスにすぐ入りました。最初はヨガをしました。疲れていた子どもたちにとって癒しの時間のようでした。ここでも積極的に前で活動してくれる生徒がいて、大変嬉しく思いました。幼稚園のタミ先生はとてもハートフルな素敵な先生で、子どもたちに大きなハグをくださいます。そして幼稚園のこどもたちも生徒にハグしてくれました。生徒1人1人の名前が書いた紙袋には、愛情たっぷりのお手紙やイラストなどの贈り物が入っていました。先生の優しさとこどもたちの素直さに生徒も3日間楽しく過ごせました。4年生のクラスは、前回の復習をしながらグループごとにゲームをしていました。残念ながら、日本人の生徒には内容が理解できないまま終わりましたが、同学年とこどもたちということもあり、手紙をもらったりと、じゃれあったり、じゃんけんで遊んだりと自然に交流できていました。2年生のクラスは、クラスはそのままでしたが、先週の先生とは変わり、新しい先生と理科をしました。4月22日のアースデーにちなんでグループに分かれて学びました。3R(リサイクル・リユース・リデュース)を英語で学び、丸い紙を渡され、自由に自分たちの地球の絵を描いていました。また「もしも、地球があなたの手の中にあったら・・・どうする?」という問いかけに対して、現地の子どもたちはすらすらと自分の考えを書いていきますが、日本語で説明しても、なかなか自分の考えをまとめたり、想像することが難しい子どもたちが多いことに、将来の教育の課題を感じました。

最後はアセンブリーという、全校生徒が体育館に集まる朝礼みたいなものに、参加しました。こちらでは、朝の朝礼ではなくて、帰宅する前に集まって話をすることにやや驚いていました。校長先生が日本人の生徒も前に出させて紹介してくださいました。簡単な日本語を教えて、みなとお別れをしました。3日間という間でしたがすばらしい日々を過ごせたようです。

マークウエスト校では、今日はいつものクラスの子どもたちはテストがあるということで、パム校長先生から選択科目の授業で好きな教科を受けていいとのことで、子どもたちの要望を聞きながら、それぞれのクラスに入れました。英語もままならないので、さすがにスペイン語のクラスは誰も希望がなかったですが、一番人気はP.E.(体育)です。でもほとんどが体育に行きたいといったので、他のクラスにも分散するように言うと高学年の子達が譲ってくれました。他には、将来の仕事に関して学ぶクラスや、美術、演劇のクラスなどもありました。体育の授業では、バスケットボールをしたり、縄跳びをしたりしていました。縄跳びは、アメリカ人はあまりできないと聞いていましたが、やはりその通りで、日本人の女子が器用に二段とびをしている様子を見ると、衰えつつあるといわれている日本人の子どもの身体能力もまんざらでもないなと思います。

生徒の体調はというと、かなり疲れが出ているようでした。週末に発熱した子もいれば、疲れからか、ホストファミリーとのミスコミュニケーションが原因なのか、落ちこんでしまった子。でも今日の活動では少しずつ笑顔を見せてくれるようになりました。またアレルギー症状が出たのか、ある生徒は全身の痒みが止まらず、学校が終わり、医者にやっこ先生とTCのSuzeと行きました。ひどくなる前に薬を処方されてかゆみをおさめることができて、ほっとしています。心がタフな少年でも、実は体は疲れてストレスを感じていたのでしょう。1人1人がいろいろな形で強くなっているような気がした6日目でした。それでも今日は全員が揃ったので引率者としては全員の元気な顔をみることができてほっとしたところです。明日は全員が同じ学校へ行くこととなっています。少しはみんなゆっくり同じ現地の生徒と過ごすことができるでしょう。

 

Santa Rosa 活動レポート 03月29日 (金) 【写真】

 2日目の学校です。今日は、やっこ先生がリーブリー校に、私がマークウェスト校へ行きました。マークウェスト校は昨日に引き続き、最初の授業はアメリカの歴史でした。まずは生徒がペアに分かれました。現地の生徒はアメリカ、日本の生徒は日本で1600〜1700年代、1700〜1800年代に起きた大きな歴史の出来事を2つ、コンピューターを使って調べるようにとそれぞれ課題をもらいました。コンピューターの検索はできるものの、英語のため、詳しく情報がわからない。そして何よりも日本の歴史がよくわからない生徒たち。日本のことを全く知らないまま、外国へ来ることが多い私たち。まずは、自分の国のことをよく学ぶことが、異文化交流の最初のステップだと、肌で感じたようでした。現地の生徒もコミュニケーションをとりやすいように、翻訳機能を使って、意思疎通できるようにしてくれていました。もう一つのクラスで、昨日に引き続き、国語でした。ある読み物を読んでどう思うかをそれぞれ意見交換するものでした。自分の意見を述べる機会が多いアメリカの授業にこどもたちは刺激されたことでしょう。次の時間は、数学でした。三平方の定理を利用して、四角すいの面積を求める授業。これは日本では中3で習う内容なので、小学生には難しすぎる内容でしたが、計算などは英語がわからなくても解けているようでした。授業中では、声も小さく、消極的な生徒たちでしたが、休み時間には、打って変わって、積極的になった日本の生徒たちでした。お菓子を交換し合ったり、メールアドレスを教えあったりしていました。何人かの生徒にFacebookのアカウントを持ってるか?とも聞かれていましたが、フェイスブックが何かさえ知らない日本の生徒たち。現地の中学生はコンピューターを使うことが日常で、パワーポイントなども小学4年生で習ったりするようです。自己責任の下とはいえ、親が子どもたちを信頼し、SNSなどのコミュニケーションツールも普通に使わせている様子にびっくりすると同時に、とても進んでいることに感心しました。中学生の休み時間は、現地の男の子はバスケをしていたり、ギターを弾いている生徒がいたり・・・。女の子は日本の中学生のように、遊ぶというよりは、一箇所に集まり、話をしたりしていました。何人かの女子が日本の女子にキャンディーをくれたりしていました。比較的、男の子の方が現地の子どもたちと遊びやすいようでした。

リーブリー校の方もいつものメンバーで授業を受けました。今日は、ケンタ(ハ)とシュンはホストファミリーがマリンワールドに連れていってくれるということで、学校はお休みでした。リーブリーでは、コンピューターのクラスで算数のお勉強をしました。Coolmathというホームページでゲーム感覚で学べる算数です。こんなに楽しみながら学べるのであれば、私(福島)自身も数学嫌いにはならなかったかもしれないなぁと思うことでした。楽しみながら算数の授業が受けられるとは、さすがアメリカだなと感心しきりです。体育の授業では、ジオ先生が日本のラジオ体操を教えてくれないかということで、外に出てやろうとしましたが、意外に子どもたちは完璧に覚えていなくて、私がリードすることになった。半分くらいやったところで私自身も途中からわからなくなり、結局中途半端に教えることになり、申し訳なかったです。音楽があればおそらくできたのかもしれませんが、突然のリクエストでラジオ体操の音楽を準備できずに残念でした。その後はイースターのエッグハントを校庭でやって楽しみました。折り紙を折ったり、日本からもってきた新聞紙でカブトを作ってあげると喜んでいて、「私にも作って!」と言ってくる子が多かったです。名前を日本語(ひらがな、かたかな、当て字の漢字)で書いてあげると、アメリカの子どもたちはCool!!「かっこいい!!」と口々に言っていました。

午後の活動は、シャイロパークでエッグハントをしました。150個のお菓子の入ったカラフルなプラスティックの卵が、事前にSuzeによって公園に隠されていました。公園といっても日本で想像する公園とは違い、遊具もない藪だらけでワイルドな自然な場所。みんな、広い自然な場所を駆け回り、とても楽しそうに卵探しをしていました。その後は、小高い丘の頂上に上りました。頂上で、水曜日に行われるさよならパーティに段取りをしました。

来週の水曜日はもうさよならパーティーです。個人での出し物、特技を披露するもの、司会や児童代表のサンキュースピーチは、リンタロウが自らやりたいと申し出てくれたのにはびっくりしました。とても積極的で感心したところです。すでにアメリカに来て、3日ですが、週末を2日はさむので、リーブリーとマークウェストの学校に行くのは、あと月曜日の1日のみ。今晩は、何人かのホストファミリーが子どもをサンフランシスコジャイアンツの試合に連れていってくれるとのことで、楽しみにしているようです。土日もファミリーがサンフランシスコに連れていってくれたり、日曜日がイースターということもあり、家族との最初で最後の週末を楽しく過ごしてくれる事を祈っています。ホームシックになってしまった子どもたちもその壁に立ち向かい、自分自身と戦っている様子がわかります。本当にこの短期間のホームステイでは、様々な葛藤と戦っている子どもたちです。日本の保護者の皆様、お子様方の帰国後の成長を心待ちにしていてください。

 

Santa Rosa 活動レポート 03月28日 (木) 【写真】

 初めて現地の学校へ登校する日。チームサンタローザを2組に分けて、私立のマークウェストスクールと、車で5分ほど離れた公立のリーブリ−スクールにそれぞれホストファミリーが生徒をくださいました。登校してきた現地の生徒たちは、フレンドリーで、積極的に挨拶してくれました。なかなか自分から挨拶ができないこどもたちが多かったのですが、
右手を差し出して、Nice to meet you. といい続けることで、少しずつ壁がなくなっているようでした。どちらの学校でもそれぞれ現地のTCやアシスタントが1人ずつ付き、2、3のグループに分かれて、少人数で各授業を受けました。

マークウェスト校では最初に校長先生に挨拶をして2つのクラスに別れて入りました。とても優しいパム校長先生がクラスを案内してくださいました。ただ、ここの学校は写真は撮ってもいいのですが、生徒の写真をインターネットやフェイスブックなどに載せないことを条件にと言われました。よって、マークウエストでの写真はあまりたくさんは掲載できないということと制限のある写真であることをご理解ください。8年生までいる学校で、入ったクラスは年上のクラスでしたが、学校も生徒達も日本からの生徒が来るのをとても楽しみに待ってくれていたらしく、いろいろと質問を浴びせられていました。アメリカの歴史の授業では、最初にStudentCNNという生徒にもわかるような内容のニュース番組のビデオを見せてもらいました。その後、パソコンのパワーポイントを使って、1700年代、1800年代のアメリカ歴史の中で最も興味のあるトピックを調べて、写真や絵などを入れ込むというちょっと高度な内容を勉強していました。先生は日本人の生徒にはその時代の日本の歴史について調べなさいということでしたが、子どもたちがいうには、小学校では日本史を学ぶのは6年からでまだ詳しくないということで、あまりわかる子がおらず、先生が日本の歴史をインターネットで調べてくれて、「Tokugawa」「Edo」など見慣れた言葉を捜しながら、それぞれの知識を重ねあわせながら進めていました。アメリカでは、小学校からコンピューターのクラスでパワーポイントの使い方を学ぶらしく、社会で役立つ実践的な勉強を早く始めていることに感銘を受けました。次は数学のクラスです。英語はわからないながらも、すでに知っている知識などを使い、計算問題などはスラスラと解いていくのをみると日本人の生徒を誇りに思います。リーブリースクールスクールでは、幼稚園クラス、2年生クラス、4年生クラスに入りました。 幼稚園クラスでは円になり一緒に遊びながら交流していました。4年生クラスでは、グループに分かれて折り紙を教えていました。

私がメインで担当した2年生クラスでは、英語の時間で、雷の本を学んでいました。その本の中に出てきたa thunder cake (雷ケーキ)をまず本のレシピ通り実際に作りました。驚くべきことにトマトソース入りのケーキでした。そしてその後は先生が本の中のどの登場人物になりたいかを生徒にたずねました。現地の生徒たちはとにかく積極的に手を挙げます。なんでも自分からトライしている姿に生徒たちも少し圧倒しながらも、物語を演じました。最初はその積極的な態度に圧倒されていた生徒たちも、少しずつ手を挙げるようになり、授業の半ばごろからチャレンジできるようになりました。最初から英語ができる生徒は、どのクラスでも交流することが簡単でした。英語がなかなか出てこない生徒にとっては、頭の中は???でいっぱいです。

日本では、当然言葉が当たり前のように理解できて、頼れる保護者や友達がいます。ところが、ホームステイ期間中は、まるで生まれたばかりの赤ちゃんのように、言葉を体全体で受け止めています。そして積極的に行動することで、自分で感動を得ることができるのです。現地の男の子が1人、ある生徒に自分で書いた絵と、英語で書いたメモを渡しました。 2年生が描いたかわいらしいヘリコプターの絵と一緒にI like you. ○○○(その男の子の名前)のメッセージ付きでした。その男の子は本当にうれしそうでした。というのも、前日、ひどいホームシックになり、ホストファミリーの家で初日からずっと泣いていました。夜にやっこ先生と長い時間話をしていました。翌日、彼は自分なりに頑張り、少しだけ積極的になりました。するとこんな嬉しい出来事に出会えたのです。来て良かったと心の中で感じたことでしょう。こうやって子どもたちは一つ一つ壁を乗り越えていって
います。

昼食はSuze先生が生徒みんなにピザを買ってくれました。小雨が降っていましたが、公園の大きな木の下で食べるピザはまた格別なものだったでしょう。午前中、学校でみんな緊張したせいか、とても食欲旺盛でした。

その後は、さらに3つのグループに分かれて、サンタローザのモールの中を案内してもらいました。そして町の中を歩いてまわりました。道具を展示してある美術館で、現代美術の造形アートに触れることができました。身近な道具で抽象的な作品に触れて想像力をかきたてられるように、各自興味深く写真を撮っていました。そして最後にサンタローザのビジターセンターを訪ねてツアーの終了でした。ここではお土産を楽しそうに見てまわっていました。

2日目というのは、初日より時差ぼけがひどくなる日です。初日は到着した喜びと興奮で元気なことが多いです。今日は、2日目で体の不調にやっと気づくころ。そして初めてイマ―ジョンクラスで戸惑い、疲れ果てていました。歩いてまわるツアーではもうくたくたですわってばかり。そして病院で診察を受ける子も出てきました。幸い、心配するような状態ではありませんでしたが、疲れがピークだったのでしょう。ゆっくりと回復してほしいものです。明日は、また同じ学校に通います。今日経験したことをまたいかして、「Tomorrow is another day」 明日は明日の風が吹く。と前向きにハプニングさえも楽しんでくれたら・・・。みんなそれぞれが、頑張れた1日だったと思います。

 

Santa Rosa 活動レポート 03月27日 (水) 【写真】

 出発当日、鹿児島は朝から雨でした。今日、1日こどもたちのさまざまな表情に出会いました。鹿児島空港に集合した時は、興奮、不安、緊張といった顔。いよいよ保護者と別れる場面では、下を向いて別れがさみしそうな顔、逆に素直にさみしさを出せず、恥ずかしそうな顔・・・・。すぐそのあとのセキュリティーチェックを出たら、自由をかみ締めるかのようなはしゃいだ顔。空港内のスペースを走ったり、はしゃいだりと元気だけど、出発からまずまず団体行動ができる子どもたちでした。羽田空港で、大分、宮崎、長崎の子どもたちと合流する頃には、鹿児島組はすっかり意気投合。グループごとに並び、人数確認も上手になっていました。羽田から成田間のシャトルバスに乗りこんだときには、一斉にほっとした表情。子どもたちは、用意して頂いたランチをめいめい食べて、ゆっくりとできました。やっこ先生からも、サンフランシスコ行きの飛行機内でのマナーを守ること、自分の体調や荷物を自分で管理することの確認がありました。

成田空港到着。羽田空港の人に多さに比べると、思ったほど混んでない成田空港でしたが、外国人の姿も多く見るようになってきました。子どもたちも、人間観察をしながらまだ日本にいながら異文化らしき空気を楽しむ顔。入国審査のときの英語や、初めてファミリーに会ったときの自己紹介の練習などもしました。少しずつ海外へ行く気分になってきたのでしょう。この表現は英語で何というの?などと英語の質問も増えてきました。飛行機に乗りこんでからは、いざ出発の段階で、霧のため視界不良として滑走路の変更が必要となりました。出発予定時刻は、35分ほど遅れ、18時30分に成田空港を飛び立ちました。機内のマナーについて事前に話していたので、各自座席が離れていましたが、ゲームをしたり、映画を読んだりと静かに過ごせていました。ANAのキャビンアテンダントの方からも生徒さんがサービスの度、きちんとお礼を丁寧にいってくれましたと、お褒めの言葉を頂きました。

現地時間午前11時10分にサンフランシスコ空港に到着。天気は曇り。気温14度。入国審査でいよいよ初めて英語を使います。How long? 10 days. (テンデイズ )What's your purpose ?(Sightseeing. サイトシーング)の質問の練習を何度もしたのに、違う質問をされたり、オフィサーによっては英語が早すぎて、何をいってるかわからなかったり、と新しい経験に戸惑う顔。予期していない、体調の悪化か乗り物酔いで戸惑う顔。でもすぐに、到着口に出ると、Welcome. MNCC の横断幕をもった現地の総責任者のSuz(スズ)と、Geo(ジオ)が温かく迎えてくれました。2人が生徒に1人1人、笑顔で挨拶していました。もうそれだけでにこにこと笑顔になる子どもたちの顔でした。サンフランシスコからサンタローザにバスで移動するときに、途中ゴールデンゲートブリッジのビスタポイントという場所で集合写真を撮りました。ここは小雨が降っていた上に、風も強かったのでバスから出て、外にいるのは寒くてしょうがないようでした。そのあと、お楽しみのホストファミリーとの初めての対面でした。パーティー会場の外で子どもたちの名前を書いたボードを持って手を振って迎えてくれるファミリーが見えてきたときは、全員がわくわくと興奮した顔。それまで、飛行機内や空港で気分の悪かった子も、あっという間に元気な笑顔になりました。それぞれのファミリーと緊張しながらも、各自、自己紹介をして、家族と写真を撮りました。そのまま家族ごとにウェルカムパーティの会場へ入りました。ホストファミリーと対面したものの、英語がわからない、何をいってるのかもわからない、と、なかなかなじめずに黙ってしまったり、日本人同士で固まってしまったりと、苦痛そうな表情もみえました。その間に割って入り、会話をすすめたり、話題を提供したりと、簡単な通訳をしていく中で子どもたちと家族は少しずつ触れ合っているようでした。ステイ先に同じ年くらいのこどもがいる家庭では、子ども同志は話せなくても、遊びを通して、心の交流をしている気がしました。中には、まだファミリーが迎えに来ない、別な用事がありファミリーの都合が変わってしまった、子どもたちには、英語の分からない不安に、予定がかわることの不安、いざ、ファミリーを目の前にすると、思った言葉が出てこないジレンマといったさまざまな場面に直面していました。

ウェルカムパーティの中で出されたもののなかには、生のにんじん、とうもろこしのコーンチップ、サルサをースとこどもたちには普段とは違う、食べなれない食べ物もあったでしょう。どうしよう・・・?と思いながらとりあえず、食べ物を口に入れてるという子は きっと何を食べたかも思い出せないくらいなのではないでしょうか。旅には(人生にも)予期せぬことは、必ずあります。失敗も必ずあります。そこから何かを自分で学び、簡単でいいので、どうにかこうにか何でもいいからチャレンジしようという気持ちをもってもらいたいと子どもたちに期待しています。


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