アメリカの小学校(わんぱく留学)・中学校(ジュニア留学)に、体験入学し、現地の児童と一緒に授業を受ける小学生のためのホームステイプログラムの現地からの活動報告です。

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2012年 わんぱく留学/ジュニア留学 活動報告
  

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Petaluma 活動レポート 04月04日 (水) - 5日 (木) 【写真】

  いよいよ帰国日です。今日は学校に行っていた日よりも1時間以上早い集合だったため、子どもたちも早起きをしたことでしょう。ホストファミリーに感謝の言葉を伝えたいから言って欲しいと、メグリが私の所にやってきて「9日間とっても楽しかったです。この親切はずっと忘れません」と言った時、ホストマザーは、目にいっぱいの涙を浮かべてメグリのことを強く抱きしめ「絶対にまた戻ってきなさい。あなたがいなくなるのが本当に寂しくてたまらないわ」と言っていました。その姿に私も目頭が熱くなりました。バスに乗っても何人かの生徒はしばらく泣いていましたが、しばらくすると、もとの元気な子どもたちに戻っていました。車酔いをする子はあらかじめ酔い止めの薬を飲ませ、バスの前方に座らせていたので、来た時のようにひどく具合の悪くなる子はいませんでした。渋滞のために少し時間が遅れたため、搭乗手続き、セキュリティーチェックがかなりバタバタしました。一緒にきてくれたフェイス先生とは、ゆっくりと別れを惜しむことができないままさよならをしたのが心残りです。そういえば、フェイス先生のご主人は、シークレットサービスに従事しているということでしたが、以前オバマ大統領夫人と娘さんが中国を訪問した際に警護を担当したらしいのですが、その時の現地の新聞に一緒に写っていたという新聞記事を見せてもらいました。写真も見せてもらいましたが、スキンヘッズで、乗口についた時は、空港で十分な時間が取れず、子どもたちは楽しみにしていた買い物があまりできずに、かわいそうな思いをさせました。私たちのグループが最後に飛行機に搭乗しました。飛行機の座席に着いた時に、とりあえずは無事に帰国するための第一段階を終えて、まずは一安心。

ここに来るまでの間、口々に「帰りたくない〜」という子ばかり。カノンは「先生、私、将来高校留学をしたい」と私に言ってきました。彼女はクラスでとても上手に英語でのプリゼンテーションをこなしていました。アメリカの学校でやっていけるという自信をつけたのでしょう。アメリカの友だちにプレゼントをもらったと嬉しそうに見せてくれたノゾミ。みんなたくさんの思い出と共にアメリカの地をあとにしました。朝も早かったために、飛行機に乗るやいなや、寝入る子どもたちも多かったですが、飛行機に乗っている時間は約11時間もあるので、文集作成のための感想文を書かせました。長時間のフライトもあっという間で、帰りも騒いだり注意を受ける生徒も一人もおらず、無事に成田に到着し、入国審査、税関を経てバスへ搭乗。行きと同じで、ジュニアのグループ半分とバスに乗車し、羽田空港へ。羽田到着後は、各県空港への搭乗手続き。ここで鹿児島、佐賀、大分組はそれぞれお別れです。10日間一緒に過ごしてきた仲間との別れは寂しいものですが、また機会があれば、Team Petalumaの同窓会をしたいですね。この10日間でたくさんのことを学びました。学校や家族、食べ物など、日本とは違うこともたくさんあり、様々な発見がありました。お世話してくださったホストファミリー、フェリシア先生やフェイス先生、学校の先生、一緒に学び、いろいろと助けてくれたアメリカのお友達、そして一緒に行動を共にしたTeam Petalumaの31人の仲間達、この出会いを大切に、そして今後もこの絆を絶やすことなく、今後も末永くおつきあいしていきましょう。具合が悪くなったり、ホームシックになったり、大変な思いをした子もたくさんいましたが、周りのたくさんの人たちに支えられてここまでこれたことを忘れないでください。みんなの笑顔と元気が私たち引率者の励みでもありました。みんなを無事に日本に連れて帰れたことで、私たちも引率者としての使命を果たす事ができました。帰国早々に入学式や新学期が始まり、何かと慌しい季節になりますが、しばらくは、時差ぼけのために、昼間に眠くなったり、夜中に目がさめたりすることもあるかもしれませんが、数日もしたら元にもどるでしょうが、自分でコントロールするようにしてください。

最後にひとつだけお願いがあります。それは、帰国後1週間以内に、必ず無事に日本に着いた旨、そしてお礼の手紙やメールを書くようにしてください。皆さんが帰国した後も、アメリカのお父さんとお母さんはあなた方のことを自分の子どものように心配しています。帰国後何の連絡もないと、悲しい思いをさせないようにしてください。このホームステイで学んだことをこの場限りで終わりにすることなく、今後の皆さん方の社会生活の中でどのように活かしていくかを考えてほしいと思います。31名のチームペタルマのみんな、10日間本当にお疲れ様でした。また会いましょう!

 

Petaluma 活動レポート 04月03日 (火) 【写真】

  ホームステイも今日で最終日。みんないつもより大きな荷物を抱えて登校してきました。クラスメイトへのプレゼントやお菓子が入っています。スーツケースに入れていてはお土産をいれるスペースが無くなるため、子どもたちには日本から持ってきたお菓子類はクラスメイトやホストファミリーにプレゼントするように伝えました。コウキは、クラスの人数分の鉛筆を丁寧に袋に入れて、その袋には「Thank You」というスタンプが押されていました。とても素敵なプレゼントです。そういえば、この学校には昔、霧島に行ったことがあるという日本とアメリカのハーフの子がいてびっくりです。 今日が最後ということで、多くのクラスで日本の文化を紹介する時間やパーティーの時間を作ってくださいました。子どもたちのためにたくさんのお菓子を準備してくれたので、私たちもスーツケースの半分はお菓子だったという有り余るほどのお菓子を持っていって、一緒に食べました。ねるねる(?)、笛の付いたキャンディー、薄いカツの駄菓子、きのこのやま、奄美の黒糖など、様々なお菓子が並んでいましたが、どれもアメリカの子どもたちや先生たちに大変好まれていました。女の子からは、アポロのチョコレートが人気でした。やっぱり日本のお菓子は世界一ですね。改めて、日本のお菓子のレベルの高さを感じます。

高学年のクラスでは日本語を教えているクラスがいくつかありました。アミ、リョウヘイ、リナのクラスでは日本語で1から10を漢字で教えていました。漢字とその読み方のローマ字をホワイトボードに書いて、みんなにクラスメイトに教える姿はとても立派でした。日本から準備してきた日本を紹介するプリントも大活躍。担任の先生もとても誉めていました。マイ、リョウコ、ヒロキのクラスでは、あやとりを教えていました。アメリカの子どもたちもとても熱心にやり方を教わっていたようで、子どもたちも教え甲斐があったのではないでしょうか。一年生のクラスにいた、ミキ、イッセイ、ヒロタカは日本のコインの説明や、紙風船、けん玉を披露していました。おみやげに日本のお金、1円と5円をそれぞれの子どもたちにプレゼントとしてあげると、穴の開いたお金に喜んでいたようです。嬉しそうに5円玉を目にあててのぞく子どもたちは本当にかわいいです。その後、イッセイが日本で相撲をすることを話すと、それをやって欲しいということで、四股を踏むポーズをやってみせました。子どもたちは、この8日間で十分に日本の紹介をやり遂げたと思います。Good job!! Team Petaluma!!

昼休みには子どもたちが日本のお菓子や自分の名刺カードを配って回っていました。ヒロキが、「先生、もうみんなに配って、無くなっちゃった」と嬉しそうに話してきました。自分からはなかなかコミュニケーションをとるのが難しかった彼が、ビッグスマイルを見せてくれた時には、私も嬉しくなりました。現地の子どもたちも、子どもたちとの別れが寂しいようです。「今日で帰っちゃうの?」と尋ねてきました。滞在の初日にホストファミリーとのハグを恥ずかしがっていた子どもも、自然とハグをして別れを惜しんでいました。学校に通ったのはわずか5日間でしたが、子どもたちは現地の子どもたちと友情を育んだようです。みんなたくさんのメッセージカードや、プレゼントをもらっていました。大切な宝物ですね。この短期間で今までとは違う環境に適応し、仲良くすることができた子どもたち。何事にも子どもらしく素直に、一生懸命取り組んできた彼らに、学校の先生方もとても褒めてくださいました。

午後は、当初の予定(消防署)とは変わり、police station(警察署)の見学になりました。ただ、リョウコのホストファーザーは、消防士らしく、今日はリョウコとミキの2人だけは、消防署の見学にホストマザーによって連れて行かれました。今日は、car poolといって、何人かのホストファミリーの協力をいただいて、5、6人に分乗しての移動です。ペタルマ警察署に着くと、女性と男性の警察官が案内してくださいました。男性は柔道で黒帯を持っているらしく、生徒の中に柔道をやっている子はいるか?と聞かれ、リョウタが空手、イッセイが相撲をやっていると伝えました。署内に入ったところで、たった今逮捕されたという容疑者が署内にいるということで、私たちはいったん外に出て、先にパトカーや交通機動隊のバイク(日本でいう白バイ)、特殊部隊SWATの道具などを見学しました。交通機動隊の人はSWATの訓練も受けている人らしく、とってもかっこよかったです。SWAT隊が乗るというトラックに乗せてもらったり、警察犬を訓練する時に着る防着などを見せてもらい、しばらく外での時間を過ごしました。本物のパトカーやバイクに子どもたちは大興奮。日本のような白バイではなく、ハーレーのような黒い大型バイクで「cool(カッコイイ)」と言っている子もいましたね。パトカーにも乗せてもらったり写真を撮ったり子どもたちは大変喜んでいました。パトカーの後部座席には犯人が乗るため、安全のために運転席と後部座席の間には防犯の仕切りが取り付けられていました。そして犯人の座席は通常の布の椅子のようにはなっていませえん。なぜかというと、犯人がその椅子の深い所にナイフなどの武器を隠せないようにフラットになっているのです。それからしばらくして、署内に入り出口に出るのですが、実際に逮捕されている犯人が近くにいるということで子どもたちも少し緊張していました。犯人を乗せたパトカーが横にいました(おそらく今から護送される?)が、その横を通り、署内に再び入りそれからステッカーをもらい、警察署見学は終わりです。やはり、アメリカのポリスオフィサーは、体も大きくがっちりしていて、ヒーローという感じでかっこいいです。

警察署の見学が終わると、すぐ近くのデコレーションストアに行って買い物をすることができました。あまり買いたいものがないという男子もいましたが、値段が安く、友達などへのお土産には最適なお店だったので、結構たくさん買い物をしている子も多かったようです。レジでは慣れない硬貨にみんな手間取っていましたが、キャッシャーの人たちに教えてもらいながら、コインの使い方を学んでいたようです。

今日はホストファミリーとの最後の夜です。みんな何をして過ごすでしょうか。ここペタルマでの滞在も明日で終わり、もう日本に帰らなければなりません。子どもたちからは、「もう帰るの?」「まだホストファミリーと一緒にいたいよ」などといった声が聞かれました。でも保護者のみなさんは、子どもたちの帰国が待ち遠しいと思います。この8日間はホームシック、病気など子どもたちにとっても大変なこともありましたが、最後までよく頑張ったと思います。明日の朝はペタルマを出発して、午前発の便で成田へ戻ります。しかし、ここで終わりではありません。31人全員が無事に帰り着くまでまだ気は抜けません。最後まで気を引き締めて無事に日本に帰ります。子どもたちの成長した姿を見るのを楽しみにしておいてください。

 

Petaluma 活動レポート 04月02日 (月) 【写真】

 2日間の週末を過ごしてみんな元気に登校してきました。この土日、ホストファミリーといろいろなことをしたようです。朝会うと子どもたちが私のもとに駆け寄ってきて、土日のことを話してくれました。「サンフランシスコに連れて行ってもらった」、「ゲームをして遊んだ」、「教会に行った」などさまざまです。日曜日はこちらでは教会のミサに行く日です。昨日の日曜日は、私のホストファミリーが小学校の教師で、教会で聖書のクラスを受け持っていたため、私も一緒に参加しました。一緒の教会に行っている何人かのホストファミリーもいたため、そこに滞在する子どもたちもやってきました。タイチ、ユウタ、ユウト、ケント、リョウタ、ミキ、ミキノ、ナオの8人です。聖書のクラスでは、キリストを讃える6つのことを学びました。祈りをささげること、教会に行く事、聖歌を歌う事、神の教えに従うことなどです。そして、子供たちは親に従うことなどを学びました。私たちが様々な能力を持っていること(例えば、野球ができることなど)、仕事や家があり、洋服や食べ物を買うことのできるお金があることなど、全て神様のお陰であるという教えであることを学びました。その後、教会のミサで、聖歌やゴスペル音楽を聴いたり、神父様のお話を聞いたりして、それに参加することで、アメリカの人たちの日曜日の過ごし方を垣間見ることができました。子どもたちにとっては聖書は難しいことかもしれませんが、アメリカ人を理解するためには、教会に行く事もとても大切なことだと感じました。なぜならば、こちらの人たちの生活の中にはキリストの教えがとても根付いているからです。信じるものがあることは幸せなことだと思います。ところで、聖書の授業で、一部のフレーズを暗唱させるところがあったのですが、アメリカの子どもたちのように、ユウタも覚えて言う事ができ、拍手喝采を浴びていました。

午前中は、いつものようにクラスで授業。算数の授業では、計算問題はスラスラとといていますが、英語で説明されているとわからず、とまってしまいます。それでも辞書をひきながら、理解しようと努力しています。高学年のクラスでは、日本語を教えたり、折り紙を教えたり、日本から持ってきた写真を見せたりしながら、子どもたちなりに日本を伝えています。明日で学校が最後なので、それぞれのクラス写真を今日から撮りはじめました。明日までに全てのクラスを撮影します。学校内に咲いている桜の木の下でとったのですが、やはり、桜の木を見ていると日本への想いが募ります。今頃日本ではお花見を楽しんでいる頃でしょうか。

午後からのアクティビティは、老人ホームの訪問です。学校の近くの老人ホームまで歩いて向かいました。施設の方が楽器を用意して、演奏をしてくださいました。鉄琴や縦笛の美しい音色に子どもたちも聴き入っていました。演奏を聴いたら、子どもたちも一緒に演奏です。全員で鉄琴をたたいて、素敵な曲を演奏しました。優しい音に、老人ホームで暮らす方たちも喜んでくださいました。演奏のあとは、子どもたちから歌のプレゼントです。さよならパーティーと同じ「ドレミの歌」と「幸せなら手をたたこう」の2曲。何回か歌っているのですが、まだ英語の歌詞の部分は自信がないようです。それでも一生懸命に歌う子どもたちの姿は施設の方々をとても感動させることができたようです。終わると、おばあさんから、「すばらしかった」「子どもたちと会えてうれしい」といった言葉をかけてくださって、わたしもとても嬉しくなりました。子どもの笑顔がみんなを笑顔にするのは世界共通なのですね。施設の方からアイスクリームもいただき、子どもたちはうれしそうに食べていました。子どもたちからは、「yeah」と英語での返事も聞こえました。この一週間の生活で、少しずつ言葉も理解してきたようです。やはり、小学生の耳は飲み込みが早いです。子どもたちなりに、コミュニケーションを取ろうとしています。はじめは、相手の言いたいことが理解できなかったり、自分の思いをうまく伝えられずに、不満が溜まっていた子もいましが、全体としてコミュニケーションを取れるようになったと思います。言葉を使えなくとも、表情やジェスチャーで必死に伝えようとする姿を見て、子どもたちの成長を見ることができました。伝わったときに見せる笑顔が本当に素敵です。午後のアクティビティの前に、子どもたちには明日、明後日のことについて話をしました。明日で登校は最後ということで、クラスメイトや先生に自分の名刺や持ってきたお菓子を渡すことのできる最後の機会です。もうすでに配っている子もいますが、まだまだ持っている子もいたので明日でたくさんのクラスメイトに渡してほしいと思います。また出発が水曜の早朝なので、子どもたちには今夜のうちにパッキングをだいたい済ませておくように伝えました。みんなおみやげでいっぱいになっていることでしょう。

今日一日子どもたちを見ていて少し気になったのですが、子どもたちが注意散漫になってきたように感じます。アメリカに着いて7日目。慣れてきたのか、人が話しているときに子どもたち同士で話をしたり、写真を撮り続けたり・・・特に、忘れ物と落し物が気になります。もう一つ気になったことがあります。子どもたちがお互いのことをよく知らないままの子もいるのです。まだお互いの名前を知らないでいるのには驚きました。私が「これ誰の?」と聞いても、「あの帽子かぶった人」などと言うのです。それぞれのホストファミリーと生活しているとはいえども、子どもたちには同じチームペタルマという集団である思ってほしいです。ゴミを落としたことを指摘したときも、「自分は落としてない」「これはあの人がやった」などと答える子がいます。自分のせいではなくても、同じチームメイト、仲間だという意識を持ってほしいのです。さまざまな県・学校・学年からせっかく集った31名の仲間なのですから。クラスメイト、ホストファミリーと過ごすのはもちろんですが、日本からともに来ている仲間との時間も大切にしてほしいです。 学校も明日で最後です。クラスメイトと過ごす最後の時間、お別れパーティーや特別に時間を設けてくださるクラスもあるらしく、子どもたちもとても楽しみにしています。今までの疲れからか、体調不良を訴える子も何人かいました。みんな、今日は荷造りをだいたい済ませたら、たくさん寝て明日に備えてください。残り一日、体調管理に気をつけて、最後まで楽しみましょう! 明日、元気なみんなに会えることを期待しています。

 

Petaluma 活動レポート 03月31日 (土) 【写真】

 3月31日土曜日。今日は朝からあいにくの雨模様。11時半から昨日の教会でさよならパーティーです。日本からの出発や帰国を考えたら10日間の日程ですが、現地で過ごすのは9日間。今日は5日目で、ここペタルマでの滞在期間のちょうど真ん中です。パーティーは例年は帰国の前日に行うのですが、今回は週末がイースターとういうこともあり、変則的に土曜日に開催することになりました。準備は昨日の午後に少しだけ歌の練習をして、出し物の打ち合わせをしたくらい。ドキドキする私たちをよそに、子どもたちはいつも通りのマイペース。まずは子どもたちみんなで歌を披露しました。ドレミの歌と幸せなら手をたたこうの2曲です。それぞれ英語と日本語の歌詞で歌いました。英語の部分は日本語になると、元気よく歌っていましたが、練習回数が少なくぶっつけ本番といっても過言ではありませんでしたが、よくできたと思います。見ていたホストファミリーもすごく喜んでくださり拍手喝采でした。子どもたちの様子を嬉しそうにビデオやカメラに収めている姿を見て、私もとてもうれしくなりました。他にも、リョウタによる空手のデモンストレーションや日本のことをどれだけ知っているかというクイズをして、とても盛り上がりました。クイズができた人には日本から持ってきたお土産をあげるとアメリカの子どもたちは大喜びです。生徒代表のThank you スピーチはマイが行いました。マイは、外国に住んでいたこともあり、英語の発音も大変上手で、何日も前から自分で文章を一生懸命考えて、堂々としたスピーチでした。最後に引率者2人からのお礼のスピーチをしてプログラムは無事に終了しました。その後は、ピクニックランチのため、それぞれのファミリーと持ってきたサンドウィッチなどを各々で食べて、その後は週末をそれぞれのホストファミリーと過ごすために、三々五々帰って行きました。今日のサヨナラパーティーでは、何人かの生徒は、ホストファミリーとの予定が入っていて来れない子がいたのは残念でしたが、それぞれのホストファミリーとまた別の思い出作りができてよかったのではないかと思います。月曜日にどのような体験をしたのかを聞くのが楽しみです。

その後は、昨日の午後のアクティビティで子どもたちが作った卵を探すEgg huntと呼ばれる、イースター行事の子どもたちの遊びを体験しました。子どもたちは事前に教会の敷地内に隠された卵を必死に探してイースターバスケットにたくさんの卵を入れていました。すると、あるホストマザーから女の子が泣いていると私のところに呼びにきて、行ってみると、笑っていない時の顔を見たことがない子が泣いていました。どうしたのか聞いてみるとバスケットにたくさんとったエッグを男子に取られたとのこと。取った男子を呼び注意をして返すように促し、一件落着。小学生のトラブル(?)はかわいいものです。 パーティーもお開きになり、子どもたちもホストファミリーとそれぞれ帰ります。はじめはホームシックで少し、心配な子どももいましたが、今日のパーティーで子どもたちがファミリーと笑顔でいる様子をみてホッとしました。そして、なによりホストファミリーのみなさんがいかに子どもたちのことを思ってくださっているのかも感じました。帰る前に、何人かのホストファミリーが私のところに来ました。ホストファミリーはみなさん「子どもたちにしたいことをさせたい」「見たいものは何なのか」「食べたいものがあったら教えてほしい」など、私に話してきました。ホストファミリーはみなさん、口をそろえてこう言います。"I want you to be happy"「子どもたちにハッピーでいてほしい」ただそれだけなのです。そのために尽くしてくださるみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。もちろん私たちを通さなくとも、自分で何をしたいか伝えることができる子どももいました。週末はファミリーとの時間を過ごして欲しいと思います。週末に日本食を作る子も何人かいるようです。みんなどんな週末を過ごしたのか、また月曜日に学校に元気に登校してくることを楽しみにしています。

 

Petaluma 活動レポート 03月30日 (金) 【写真】

  昨夜の雨が残り、少し肌寒い朝でした。午後は歩いて移動するので、雨が降らないことを祈ります。朝、ホストファミリーに連れられて子どもたちが学校に集まってくる時間は、それなりに多忙な時間です。というにも、毎日のように、子どもたちのことで「これを聞いてくれ、あれを聞いてくれ」と、たくさんのホストファミリーが私たちに話しかけてきます。この時間は引率者にとってもとても忙しく重要な時間でもあります。「ゆうべは咳をしていた」「あまり食べ物を食べない」「ゆうべはホームシックで泣いていた」などなど。。。毎日のようにいろいろとありますが、学校で過ごす彼らの様子を見ながら、個別に話をして、様子を伺い、帰りに迎えに来たときに、またホストファミリーに、状況を説明したりしています。体調不良は日常茶飯事なのですが、薬を持ってきていない子どもが多く、腹痛、下痢、頭痛、のどが痛い、咳がでる、鼻水がでる風邪気味という時の薬の時にとても困ります。ホストファミリーも自分の子どもに与えるのどの薬、咳止めシロップ、痛み止めなどを慎重に与えたりしていますが、今の所はそれが効いているようで、ホストファミリーがわが子のように細やかにお世話してくださる姿には頭が下がります。中には「この年齢はまだ一人でアメリカに来るには、早すぎるのかもしれないわね」と話をするホストファミリーもいます。全体的にはとてもいいグループなのですが、やはり小学生はかなり細やかなケアが必要なことを思い知らされます。それでも中にはアミのように、自分のことだけではなく、他者に大人なみの配慮のできるしっかり者の子もいてこれにはさすがに引率者の私たちでも驚かされます。今のところ、病気やホームシックをずっとひきずっている生徒はいません。翌日には元気に登校してきたり、徐々に元気になっていたりとしていますので、保護者の皆様、どうぞご安心ください。

今日も全員8時半までに登校し、一日のスケジュールを説明し、それぞれのクラスに分かれました。来週の月曜と火曜は校長先生が出張でいないため、子どもたちが会えるのは今日が最後ということで、9時から体育館に集まり、校長先生とゲームをする時間を設けてくださいました。まず始めに行ったのがRhinocerosと呼ばれるゲーム。名前を聞いてもピンとこなかった子どもたちですが、例を見せると一斉に「あー、これか」と言って納得しました。彼らいわく、日本の遊びでいうとジャンケン列車のようなものなのだそうです。他にも、氷おに(子どもたちが教えてくれました)やチーム対抗のバスケットボールのリレーなど、久しぶりに体を動かした感があり、子どもたちはとてもいい汗をかいたようです。音楽に合わせて自由にダンスをして、音楽が止まったら「フリーズ」(動くな!)と言われ、好きなポーズをとり、少しでも動いたらアウト!というゲームでは、「誰の音楽が好き?」と聞かれ、一斉に「マイケルジャクソン!」と「レディーガガ」(私に気をつかってくれた!?)。ベッカー校長先生がマイケルをかけてくれ、生徒はノリノリ!ベッカー先生も途中から入ってきて、とても校長先生とは思えないほどのノリの良さに、私たちを十分に楽しませてくれました。最後にベッカー校長先生が「ここの学校では楽しく過ごしていますか?」「アメリカと日本の学校についてどういう違いがあるのか教えてください」というと、何人かの生徒がそれに答えていました。そういえば、質問はないか?という問いにいつも真っ先に手があがるのがケンイチ。アメリカでは質問すると相手がとても喜びますという話をしっかりと実践してくれているようで、嬉しくおもいます。あっという間にベッカー先生とのゲームの時間が過ぎました。遊びに言葉はいりません。子どもたちの笑顔を見て、改めて感じました。最後にMeadow小学校の鉛筆も一人ひとりにいただきました。子どもたちも持ってきた日本のお菓子をあげて'thank you' と感謝の気持ちを伝えていました。教室に戻る途中に通る中庭の桜の木も少しずつ花を開かせています。アメリカに来て見ることができるとは思わなかったので、子どもたちも驚いていました。

体育館での活動が終わると、6th gradeのクラスではミキノ、スズノ、カノン、ユウタによる日本語の特別授業です。昨日作った紙をみんなに示しながら日本語と読み方、そして英語での意味を丁寧に説明していました。さすがは6年生。英語で完璧に説明できなくても、身振り・手振りや表情を使って教えていました。クラスメイトもノートにひらがなやカタカナの単語とその意味を書いていて、楽しんでいました。途中で、書き順に困って相談する場面もありましたが、とても上手で担任の先生もすごく誉めてくださいました。4人で協力してできていたと思います。Good job!また、Team Petalumaの宿題で「何でも日本紹介」で、ユウタの「富士山」とカノンの「運動会」もクラスで紹介され、アメリカの子どもたちも大変喜んでくれていてよかったと思います。
昨日の授業で折り紙を教えたクラスでも、日本語を教えていました。ミキ、イッセイ、ヒロタカの3人が先生です。習字の半紙を用意してきて、「しあわせ」と「かぞく」の二つの言葉を教えます。クラスメイトも日本語に興味を持ってくれたようです。3人ともとても嬉しそうでした。なんと、担任の先生の図らいで毎日子どもたちに日本のことを紹介する時間を設けてもらいました。ありがたいことです。それを聞いて、子どもたちもとても喜んでいました。また3人でいろいろ話し合っていましたが、来週は、持ってきた日本のアルバムで日本の紹介をするようです。担任の先生も3人のことをとてもほめていました。「この3人は、本当に礼儀正しく、静かに授業も聞くし、本当に素晴らしいわ!」と。

ランチタイムのころには雲も上がり、きれいに晴れました。リナはクラスメイトからもらった手紙を見せてくれました。他にも手紙や絵をもらった子がいて、「アメリカの子どもから「どうして日本の生徒は午後の授業を受けないの?」と聞かれました。もっと、一緒に過ごしたいそうです。さすがは小学生。参加している子どもたち同士もそうですが、アメリカのクラスメイトともすっかり仲良くなったようです。ナオやアミは持ってきた名刺をアメリカのお友達に渡していましたね。自分のクラス以外の友達とも交流していました。生徒たちが昼休みを終える1時5分まで一緒に過ごしたら、午後の活動です。ジュンはホストファミリーが今日からレイクタホという遠くの町へ泊りがけでスキーに連れて行ってもらうので、みんなとは別れて帰りました。他の子どもたちは地元の教会に行き、サヨナラパーティーで使うイースターエッグを作り、その後サヨナラパーティーの練習と話し合いをする時間です。昨日より距離があり、子どもたちはヘトヘト。でも日頃運動不足になりがちなので、いい運動になりました。教会に着き、活動する部屋に入ると、机の上にはカラフルなプラスチックの卵の容器とチョコレートやキャンディが準備してありました。色とりどりのエッグを見て急に元気になった子どもたち。さっきまでの疲れも吹き飛んだようです。国際結婚をしてアメリカに十数年住んでいるという日本人の方が日本語で、イースターがどのような行事なのかを絵本の読み聞かせで教えてくださいました。その後、イースターのエッグハントで使うエッグづくりを体験しました。エッグづくりを終えると、明日のさよならパーティーで歌う歌を練習しました。ドレミの歌と幸せなら手をたたこうの2曲を英語と日本語で歌います。慣れない英語の歌詞は自信がないのか、声が少し小さかったけど、日本語のほうになると、急に元気になるのが見ていて笑えました。中高生になると声は小さく、元気がないケースが多いのですが、さすが小学生。元気は有り余るほどあるようです。歌っている時の子どもたちはみんなとてもいい表情でした。明日もその調子でがんばって欲しいものです。

明日はさよならパーティー。例年は出発の前日に行いますが、今回は変則的に滞在期間の半ばの土曜日に行います(なので、あまりさよならという感じがしませんが、ホストファミリーに感謝の気持ちを伝えましょう)。ホストファミリーと出かけて来れない子もいますが、ファミリーとの貴重な時間を楽しく、大切に過ごしてもらえればと思います。ジュンはレイクタホにスキーにノゾミはサンフランシスコに連れて行ってもらえるそうです。まだ、全員は把握していませんが、他にも映画館や動物園、ショッピングモールなどいろいろな場所に行くようです。 子どもたちを見ていると、まだあいさつや返事がしっかりできていないように感じます。人とすれ違ったらこんにちはと言い、ものをもらったときはありがとうと言う、当たり前のことですが、これが英語になったからといって変わるわけではありません。つねにhelloとthank you の言葉は言うようにと伝えました。週末は、ホストファミリーが家族のために予定を立ててくださっているようです。遠くまで連れてってもらう子もいます。これはすべて子どもたちを思ってしてくださることです。そのことをしっかりと理解して、感謝の気持ちを伝えることと、残された時間に自分はホストファミリーのために何ができるかを考えて過ごすようにして欲しいものです。

ちなみに、今、こちらでのホストファミリーと子どものコミュニケーションは、辞書ではなく、I-Pad,やGoogleなどの翻訳システムで行なわれているのがメインのようです。但し、インターネット翻訳ソフトは、時々変な訳され方をされてでてくる場合があり、笑えます。 時々、変な日本語のTシャツを見たときに、そのことを強く痛感します。正しい言葉も出てくるのですが、ほとんどが変です。その変な日本語をみて、小学生は「意味がわからない」と、首をかしげていることが多いようです。ちなみに、今日のどが痛いという生徒がホストファミリーに持たされたのど飴の袋にメモ書きにはこう書いてありました。「学校にこれらを取る。彼らはあなたの咳を助けるでしょう。あなたの先生に尋ねる。あなたはそれらを持つ事ができる場合」おそらく、この文章だと子どもは理解はできないでしょうね。ホストマザーは、「学校にこれをもって行きなさい。これらはあなたの咳に効くでしょう。
もし、これをなめる時は先生に尋ねなさい」ということを言いたかったのでしょう。

今日、学校が終わり、写真を送る作業をしていた時、フェリシア先生から電話があり、今晩ヒロキのホストファミリーの教会でコンサートがあるので、来ないか?という誘いがあったので、私のホストファミリーと一緒に出かけました。フェリシア先生の家に滞在しているタイチとユウタも一緒でした。他にもミキノもホストマザーとやってきました。教会も前で出迎えてくれたのは、ヒロキのホストファーザー、日本語で「羊飼い」のTシャツを着ていていきなり、みんなのカメラの被写体になりました。牧師であるヒロキのホストファーザーとホストマザーは、教会の人たちとバンドをしており、キリストの歌をロックやブルースでアレンジされた曲を披露してくれました。会場に教会の厳粛なるものとエレキギターとロックなど、縁遠い感じがしましたが、ホストファーザーが、実はKISSの大ファンだということもわかり、更に驚きです。私自身、今日もいい出会いがありました。神に感謝!!(笑) おかしかったのは、ヒロキが、演奏の途中で寝入ってしまったことです。よく、この音楽の中で眠れるなといった感じでした。

 

Petaluma 活動レポート 03月29日 (木) 【写真】

 学校に登校2日目。全員8時半の授業開始に合わせて、子どもたちも各クラスの教室の前に向かいました。アメリカの小学校ではドアの前で列を作り、担任の先生の合図が出るまでは教室に入ってはいけません。子どもたちもクラスメイトと一緒に並んで楽しそうに話していました。中には授業を受けている時にあくびをしている子がいました。授業を受ける時間は日本時間でちょうど子どもたちが寝る時間にあたります。眠たくなるのは仕方のないことです。自分なりに眠気を覚ましながら、授業を受けていました。

6th gradeのクラスのミキノ、スズノ、カノン、ユウタの4人が日本語とその読み方、英語を紙に書いていました。担任の先生が日本語を教える時間を明日の授業の中で設けてくださったので、そのための準備に一生懸命です。明日学校へ行くのが楽しみですね。カノンは先生の説明を理解し、他の子どもにも伝えていました。また算数の授業ではiPadを使って数字のパズルをしていました。子どもたちは「日本の学校にも取り入れればいいのに」と言っていました。ジリリリリリとベルが鳴ると、子どもたちがお待ちかねの休み時間です。日本のチャイムとは違う音にまだ慣れていないようで、クラスメイトに教えてもらって休み時間とわかった子もいました。休み時間を終えると、イッセイ、ミキ、ヒロタカのクラスでは折り紙の授業を行いました。折り紙の先生はもちろんこの3人。昨夜家で準備してきた新聞紙をクラスメイトに配ってかぶとを作りました。日本語が書かれた新聞紙を見ただけでクラスメイトは大喜び。みんな日本のことに興味があるとわかって、3人もうれしそうでした。ミキは英語を使って折り方の説明をしていました。折り紙を配ってあまり複雑ではない紙飛行機も作りました。さらに、明日は日本の文字を教えるということで3人ともはりきっていました。

ランチは低学年のクラスと一緒の時間に食べました。ランチは教室の中では食べません。校庭にあるベンチに座って、それぞれ食べていました。ユウトはホストファミリーにチーズが好きと伝えたところ、ピザのような生地に自分でチーズをトッピングするランチを持ってきていました。おいしそうでした。食べ終わるとまたすぐに走って遊具で遊びに行きました。休み時間もあれだけ走って、さらに昼休みも遊ぶ子どもたち。彼らのパワーには驚かされます。クラスメイトとも仲良く遊ぶ姿を見て、小学生の柔軟性を改めて感じました。

午後からは学校の近くにあるスーパーマーケットの見学です。一緒に遊んでいたクラスメイトとも"see you tomorrow"とあいさつをし、みんなで歩いてスーパーマーケット・G&Gに向かいました。昨日の活動のあと、ナオがホストマザーと行っていましたね。すでに何人かホストファミリーと来たことがある子どももいたようです。店に入ると、オーナーの方の説明を聞きながら店の中を見学しました。ベーキング、惣菜、鮮、精肉、乳製品、野菜・果物のコーナーを順に案内していただきました。初めて見る食べ物もあり、「あれは何だろう」「食べてみたい」などいろいろな反応がありました。値札の見方も分からず、何人もの子どもから「これは何ドルなの」と聞かれました。日本とちがって、商品の値段に消費税がかかることもしっかり覚えておきましょう。別に普段は見ることできないお菓子やケーキの調理室や商品を搬入する倉庫にも入ることができ、子どもたちは大興奮。さすがはアメリカの食料倉庫と言われるカリフォルニア。店内の商品は近郊でとれた新鮮なものばかりなのだそうです。ワインもすごい数の種類がありました。お店の方への質問の時間ではナゴミが事前に考えてきた質問をしていました。最後に、見学したお菓子コーナーで作ったカップケーキをもらって子どもたちは大喜びでしたが、買い物ができず残念がっていました。今度はホストファミリーと連れて行ってもらってね。メグリはもらったカップケーキをホストファミリーへのお土産にすると言っていましたが、渡したのかな? スーパーマーケットの見学を終えると、同じ敷地内にあるフローズンヨーグルトのショップで一休み。食べたい子どもはアイスクリームやスムージーなどを自分で注文しました。食べたいものを指し示して、必死に伝えていました。お釣りでもらった硬貨がかっこいいと集めると言った子もいました。どの硬貨がいくらなのか子どもたちで考えながら話をする様子も見られました。最後に隣の公園に移動して、ホストファミリーが来るまでしばらく遊んでいました。

アメリカに到着して3日目になりますが、子どもたちの様子もさまざまです。クラスメイトと仲良くなってつねに楽しんでいる子もいれば、初めての経験にまだ少し慣れていない子もいます。ホームシックに特効薬はありません。本人がペタルーマでの生活をいかに楽しめるかにかかっています。ホストファミリーは、子どもたちのために尽くしてくださいます。常に子どもたちにhappyでいてほしいのです。そのことを考えて、ホストファミリーと過ごして欲しいと思います。それぞれのホストファミリーが迎えに来る前のミーティングで彼らにそう伝え、今日の活動は終了しました。

「まだあと6日もある」と私に言ってきた子がいましたが、「6日もある」ではなく「6日しかない」と思って、ホストファミリーとの時間を大切に過ごしてほしいと思います。もちろん学校でのクラスメイトと過ごす時間も大切にして、このわんぱく留学が素敵な経験となるようにできたらと思います。明日は午後から教会に行きます。午前中の授業で日本文化の紹介をするクラスもありますね。子どもたちも楽しみにしています。週末にはホストファミリーに遠くまで連れて行ってもらう子もいるようです。夕方から少し小雨がぱらついてきたので、天気が心配です。明日の活動も歩いての移動なのでぜひとも晴れてほしいと祈って、今日のレポートとします。

 

Petaluma 活動レポート 03月28日 (水) 【写真】

  アメリカに来て二日目。ゆうべはホストファミリーにあいさつや自己紹介をすることができたのかな? 朝は曇り空で雨が心配されましたが、綺麗に晴れました。みんなの日頃の行いがいいおかげでしょう。今日からいよいよ学校生活が始まりました。アメリカでは親が車で送るかスクールバスに乗るのが一般的です。子どもたちはそれぞれのホストファミリーに学校の入口まで送ってもらいますが、ホストファミリーの家が学校のすぐそばにあるアユは、歩いての登校です。学校は8時30から開始ですが、まずはジムに移動して校長先生から歓迎のあいさつをいただきました。「もし、寂しくなったり、怖くなったりしたら、いつでも校長室にきてください。ハグをするから」ととても優しく、子どもたちもホッとしていました。また、9.11の同時多発テロが起きた時に、日本の生徒から送られた千羽鶴を大切に飾っていたり、花の種を置いていたりする話に子どもたちは興味津津です。教室での注意なども伝えて、校長室を見学したら、いよいよ教室に向かいます! 一つのクラスに3、4人の子どもたちが配置され、それぞれのクラスに分かれていきました。

自分と同じ学年のクラスになるとはかぎりません。ドキドキした様子の子もいれば、早く教室に行きたくて待ちきれない子もいました。英語がわからないから低学年がいいと話していたイッセイは、自分のクラスが2nd Gradeだとわかるとホッとしていました。授業ではクラスの子どもとペアになって、今どこを見ればいいのかを指をさして教えていました。音楽の授業では先生がギターの伴奏でAdeleの曲を合唱していました。子どもたちが笑顔で歌っていたのが印象的でした。算数の授業ではリョウヘイの計算のスピードが早く、担任の先生もSmartと誉めていました。言葉がわからなくてもクラスメイトと楽しむことができる活動は子どもたちにとっても活動しやすいようです。休み時間も日本とは違う過ごし方に子どもたちは驚いていました。低学年から先に休み時間に入ります。授業終了のベルが鳴ると、子どもたちは走って校庭に行きました。休み時間はランチタイム以外でお菓子やスナックを食べることができる時間。子どもたちはここぞとばかりに日本から持ってきたお菓子をクラスメイトにあげていました。おっとっとをあげていたチサトは女の子たちから囲まれて大人気でした。ミキノはお尻にどろんこがつくほど遊んでいました。

12時過ぎ。まだ授業をしているクラスメイトに別れを告げ、バスが来るまでみんなランチです。ホストファミリーが作ってくれたランチは、子どもたちには生まれて初めての物もあり、子どもたちからいろいろな反応が見られました。「このジュースの開け方が分からない」「サンドウィッチにピーナッツクリームとイチゴジャムの組み合わせは合わない」「生のキャロット初めてだ」など。とても楽しんでいました。ランチからも異文化に触れることができました。中でも多くの子どもたちが質問されたのが「食べきれないけど、どうしよう」ということでした。私が無理に食べる必要はないと言っても「もったいない」「残したらホストマザーに失礼なのではないか」と心配するのです。アメリカではそんなことはありません。食べたくなければ無理をしてまで食べなくても失礼だとはなりません。要らない場合は No,thank you としっかりと自分の気持ちを相手に伝えることが必要です。もし、食べきれなかったり、必要ないのにもらった場合は、はっきり断る勇気も子どもたちには持ってほしいと感じました。

昼食を食べて、Santa RosaにあるSnoopy Museumに行きました。館内ではガイドの方の説明を聞きながら、作者直筆の原画や大きな壁面の絵に大興奮。子どもたちはずっとカメラで撮りっぱなしでした。中には撮りすぎてバッテリーが無くなりかけの子もいました。館内を一通り回ると、アクティビティルームでアニメーションの体験をしました。10コマのパラパラ漫画作りです。なかなか絵のアイディアが出ず真剣な子どもたちを見て、施設の方が "don't be so serious" と笑っていました。子どもたちはみんな一生懸命取り組んでいました。イッセイの作品は施設の方から親がArtistなのかと聞かれるほど、とてもお気に入りだったようです。それを聞いたイッセイも嬉しそうでした。

アクティビティを終えると、カフェテリアに移動しスヌーピーの形のクッキーを食べると、みんなで歌を歌ってユウタの誕生日を祝いました。誕生日をアメリカで迎えるのも貴重な体験ですね。TCのFelicia先生が持ってきてくださったバースデーケーキも食べて子どもたちも楽しい時間を過ごせました。隣接しているアイスリンクも少し見学したら、お待ちかねのGift Shopに行ってそれぞれお土産を買いました。初めてドルを扱う子どもが多く、レジでの支払いに苦労したようです。最後にスヌーピーの人形の前で記念撮影をして、予定より少し遅れて、ホストファミリーが迎えを待つ場所へ向かいました。あとはそれぞれのホストファミリーに帰り、今日の活動は終えました。

帰りに子どもたちにひとつ伝えたことがあります。ランチのときと重なる部分もありますが、自分の意思表示をはっきりするということです。食べたい時はYes,please、いらないときはNo, thank youと伝えるように、わかったかわかっていないかをはっきり示して欲しいのです。わかってないことをしっかり伝えることができるよう昨日教えた I do not understandをみんなでもう一度復唱して確認しました。ホストファミリーになにか言われてわからなかった時は、ぜひ使って自分の状態を伝えてほしいと思います。二日目で昨日来たばかりということもあり、まだ長旅の疲れがある子も見られました。今夜も早くベッドにはいってぐっすり寝て欲しいと思います。また明日、元気な子どもたちと会えることを期待します。

 

Petaluma 活動レポート 03月27日 (火) 【写真】

 朝から素晴らしい天気に恵まれ、絶好のホームステイ出発日和。朝一番のフライトであったために、鹿児島空港集合は6時30分。ちょうど鹿児島空港が開く時間だ。空港に到着すると、既に10数名の生徒達が外で待っていた。佐賀や大分の子どもたちもかなり早い時間に搭乗手続きをしなくてならなかったために、同じような状況だったかもしれない。今年は、わんぱくもジュニアも例年になく多い人数だったために、搭乗手続きもかなり時間がかかったが、なんとか時間内に間に合ったので、最初の難関はクリア。このように、初日、アメリカに到着してホストファミリー宅に無事に到着するまでは、常に緊張の連続である。鹿児島8時10分発の飛行機は、荷物の重量の関係で出発時間が遅れたが、おそらく、私たちのグループの荷物がその要因だったのではないかと思うことだった。国内線の飛行機に、一人当たり20キロ近いスーツケースが約50人分載っているわけだから。羽田で大分や佐賀の生徒と合流し、貸切バスで成田へ。バスの中での子どもたちの話題は、もっぱらもうすぐオープンするスカイツリーのことばかり。遠目に見れたスカイツリーに一斉にカメラを向ける生徒達を見ていると、アメリカ行く前のちょっとした東京観光のようだ。九州の空港から、だんだんと空港が大きくなっていくので、注意事項を話すのにも力が入る。小学生の指導の楽しさは、まずは素直であるということ。素直に話を聞いてくれることが、この子達のいいところ。そして、無邪気な笑顔が、私たちの疲れまでも吹き飛ばしてくれる。それでも少しでも目を離すと、手から離れる帽子、チケット、手に持つ上着。。。。とにかく手に持っている荷物を最小限にとどめることが、物を失くすことを少しでも防ぐコツと思い、できるだけ注意深く子どもたちの周囲を観察する。今回は31人という大人数だが、南さんと2人なので、掌握はしやすく、彼女との連携もうまくいっていると思う。

成田空港では、たくさんの外国人がいるので、子供たちにとっては、英語にトライする絶好の場でもある。あちらこちらで、声をかけている姿が見られた。午後4時出発の便は、15分早くなり、3時45分になっていた。サンフランシスコまでの飛行機の中で大変嬉しいことがあった。アメリカに到着する直前に、何人かのキャビンアテンダントが三々五々私のところにやってきては、「子どもたちはどこに行くのか」「どういうことをするのか」「いくつくらいか」の質問に始まり、「この子どもたちはとても素晴らしい。みんな礼儀正しいし、きちんとお礼を言うし、騒がしいことはないし、こんなグループは初めてです」と言われたのです。「この子達の日本の保護者に、素晴らしい子供たちだったと是非伝えて欲しい」とも言われました。通常生徒の団体は、飛行機の中で他のお客様に迷惑をかけることが多いようで、こういうことを言われたことは、恐縮なくらい嬉しい言葉でした。子どもたちにもそう誉められたことを伝え、これが行きだけでなく、帰りのフライトでも同じように賞賛の言葉を頂くようにしたいね、と伝える。このように一人ひとりの行動が、一歩日本を出たら、「日本人はすばらしい」という評価になるので、私たちは日本人の代表でいるのだという気持ちがとても大切だ。もし、飛行機の中で大騒ぎしたら、それだけで、「日本人は...」という評価になってしまうから。

入国審査や税関審査も難なくクリアし、いよいよアメリカだ。8時間のフライトを終え、サンフランシスコ空港に到着して、まずは、フェリシア先生に会った。それぞれが自己紹介をしたのだが、メグリが「先生、私さ、英語はわからないけど、なんかすっごっく楽しい!」と行った言葉がとても印象的であった。自分が楽しむという気持ちは、ホームステイで一番必要なことだと思う。彼女が満面の笑顔がそのことを物語っている。生徒がホームステイを楽しむことが、しいてはホストファミリーが生徒に一番望んでいることだからです。生徒がHappyでないと、ホストファミリーもHappyにはなれないのです。空港にはフェリシア先生と、現地の空港出迎え専用のスタッフが出迎えてくださり、本当に楽しく優しい先生。ご主人のオースティン先生もこのお仕事を手伝っているが、実はTOSHIBAで働くビジネスマン。2人とも日本通で、日本人や日本の伝統文化など、日本大好き人間。口を開けば、Positiveな事しか言わない。このポジティブな言葉は、周りの人をHappyにしてくれる。見習うべき生き方です。フェリシア先生は、今まで日本人のグループしかお世話したことがないらしい。それだけ、日本人に対してとてもいい思いを抱いてくれている。きっと過去のホームステイした生徒が、みな素晴らしい軌跡を残してくれたからなのであろう。私たちも今日ユナイテッド航空のキャビンアテンダントから受けた賞嘆の言葉を忘れず、そして、Team Petalumaとして、彼女の心に残る日本人になりたいと心から思った。ペタルマに行く途中にサンフランシスコの象徴であるゴールデンゲートブリッジを生徒達に見せたいと、途中でバスを止めてくださり、約15分ほど写真撮影をする。サンフランシスコはさすがに寒い。おまけに今日は雨まじり。バスで約1時間30分ほどで、ペタルマへ到着。お昼はとても豪華なレストランでお昼をご馳走になる。そこで、フェイス先生(フェリシア先生の妹さん)が出迎えてくださる。ウィークデーのお昼なので、まだお仕事をしているファミリーがほとんどのため、生徒とTCの先生たち、そして、一部のホストファミリーも交えてのウエルカムパーティー。ホットドッグとフレンチフライや、ホストファミリーが作ったクッキーやケーキなども振舞われた。こちらのケーキやクッキーは、色鮮やか見た目はきれいだが、その甘さと原色のクリームで、遠慮しがちな子どももいたようだ。でも意外にとても美味しかった。ホストファミリーを待つ間に、椅子取りやビンゴゲームなどをして、しばし時間を楽しむ。そうするうちにホストファミリーが三々五々にやってきた。子どもたちはあらかじめ用意しておいた暗記した英語での自己紹介文で挨拶をしていた。日本とアメリカで3月27日を2日間過ごす事になり、まさにその通り、長い一日(二日!?)が終わった。明日から学校が始まります。また新たな出会いと感動と発見を小学生の目線でたくさん体験して欲しいと願っています。


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