アメリカの小学校(わんぱく留学)・中学校(ジュニア留学)に、体験入学し、現地の児童と一緒に授業を受ける小学生のためのホームステイプログラムの現地からの活動報告です。

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2009年度 わんぱく留学/ジュニア留学 活動報告 

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Santa Rosa 活動レポート 04月03日-04日 【写真】

あっという間の9日間であった。早朝の出発にもかかわらず、たくさんのホストファミリーが見送りにきてくれた。フィル先生もやってきてくれ、生徒に出された算数の宿題をチェックしたものを持ってきてくれた。リクトが出した宿題の答えが100%ということで、フィル先生も大変感心していた。最後の写真をとり、スズ先生の運転するバンに乗り込む。ミホとノゾミのホストマザーのテリーから生徒達全員にキャンディーのネクレスをプレゼントしてもらった。カンとヤスクニのホストマザーからは、車の中で食べなさいと、全員にジュースやスナック、ポップコーンなどの差し入れまでしてくださった。コウキのホストマザーは、メールアドレスを知りたがっていたので、帰国後にメールを書いてあげてほしいと思う。本当に最後までよくして頂いて、感謝の気持ちでいっぱいだ。別れのシーンで、小学生はなぜか、ドライであまり泣く子はない。心の中では寂しくて、もっといたいと思っていることだろう。最後の写真をとり、スズ先生の運転するバンに乗り込む。途中で渋滞があったものの、時間通りにサンフランシスコ空港に到着。空港が見えてくると、テリー先生は、口数が少なくなり、泣いていた。私もたまらない気持ちになり涙があふれてきた。空港では、テリー先生&スズ先生(私のファミリー)とHugをし、最後の写真をとり、そこで別れた。

行きは8時間だったが、帰りは10時間のフライト。また長い旅が始まった。ただ、10時間のフライトの中では、ちょっとした問題があった。生徒達が、席をたって友達の所に行くためにうろうろしたり、話し声がうるさくて眠れないなどと、周囲の客から苦情が出たらしく、キャビンアテンダントから私に生徒に注意して欲しいといわれた。もちろん私もそれまでも彼らの行動が目につき、幾度となく注意はしていたのだが、このような形で周囲に迷惑をかけてしまったことが本当に残念でならなかった。しかもそれが、小学生ではなく、中高生であるジュニアのグループに対する苦情であったということが残念な結果であった。大声や奇声を発するとかいうことではなかったのだが、小さな声のおしゃべりが、集団になるとそれは一つの大きな騒音になるということだ。睡眠や読書をする人にとっては、ちょっとした音や声でも騒音に聞こえるのだ。飛行機に乗り込む前に十分に注意したにも関わらず、このような結果になったことは、反省すべき点であった。

成田に到着後、入国審査と税関はスムーズに進み、羽田までバスで移動。成田に到着した時間帯は、アメリリカで過ごしていれば、午後10時で眠たくなる頃だ。最後の力をふりしぼり、羽田行きの貸切バスに乗り込む。サンタローザは、毎日が雲ひとつない晴天だったが、日本に到着すると、天候が悪く、鹿児島行きも霧があり、最悪羽田に引き返すかもしれない条件付フライトであったが、鹿児島空港に無事到着して本当によかった。帰国して子どもたちが日本の家族と再会する時が私にとって、一番安堵する瞬間である。

生徒たちは、ホストファミリーからたくさんのお土産をもらった子も多いようだが、一番のお土産は彼らの心の中にあると信じたい。ホームステイはこれで終わりだが、お互いの心の中に築き上げられた家族との愛情や友達との友情は、ここで途絶えさせるのではなく、今後もずっと続いて欲しいと思う。

帰国後はすぐに新学期が始まり、慌しく過ごすことになると思うが、お世話になったホストファミリーやテリー先生やスズ先生、そして学校のフィル&ビル先生やバディーたちには必ずお礼の手紙を書くことを忘れないで頂きたい。私自身もみんなと一緒に楽しい時間を過ごすことができたし、今こうして撮影した写真を見ていくと、毎日が慌しかったので、じっくりと考えることもなかったのですが、みんなとてもいい笑顔をしていることに気付きました。この笑顔が期間中、私にとって大きな支えになっていたのはまぎれもない事実です。サンタローザの8名はホストファミリーに大変愛され、毎日の学校生活もまじめに取り組み、積極的に活動をしていたことを、本当に誇りに思います。これといって大きな問題も起きずに、無事に帰国できたことも、彼らが私の指示を忠実に守ってくれたからだと感じています。本当にみんな素晴らしい子どもたちでした。サヨナラパーティーも短い準備時間の中で、成功させることができたことには、ホストファミリーや先生たちにもお褒めの言葉を頂き、私も本当に嬉しいことでした。このホームステイで体験したことを、今後の皆さん方の生活に大いに活かして頂くことを期待したいと思っています。保護者の皆さまもこれまでのサポートありがとうございました。

 

Santa Rosa 活動レポート 04月02日 【写真】

今日がサンタローザで過ごす最後の日である。私は朝から涙目状態で、9日間は本当に短くて、。フィル先生のクラスでは、ヨガの授業!!みんなで座禅を組んで瞑想をした。生徒達が折り紙で、カブトの作り方を教えると、みんな大喜び。すると、隣の部屋からバンド演奏の音が。。。。行ってみると、新聞紙で作ったカブトをかぶったミュージシャンたちが、生演奏をしているではないか!ちょうどイナホがマイクを握って、「Wild thing!!」と歌っており、大盛り上がりであった。その様子をビル先生がビデオにとってくれており、そのCDをくださった。本当にありがたい。

今日が生徒達と過ごす最後の日なので、みんながハグをしたり、別れを惜しんでくれる。午後は、さよならパーティーの準備と練習である。毎日が忙しく、今日しか準備をすることができなかったので、私に急かされてしかられながらも、短い時間でみなよくやってくれたと思う。

さよならパーティーには、クラスの生徒達やフィル先生もきてくれた。フィル先生のクラス全員の子どもたちが、一人ひとりにカードを作ってくれたらしい。本当にありがたい。食べ物は、日本の子どもが持ってきたお菓子とともに、ホストファミリーがポットラック形式で食事をもってきてくれた。ミホとノゾミのホストマザーは、御飯や豚の煮物など日本の味を持ってきてくれ、本当に私たちのことをよく考えてくれており、感謝してもしきれない。パーティーでは、みんなでドレミの歌を日本語と英語で歌い、かえるの歌を輪唱で歌った。イナホのキーボード、カンの手品、リクトの絵、ノゾミとコウキの習字、カンとヤスクニの合気道、タクミは、こままわしをする予定だったが、こまを忘れてきてしまったので残念ながらできなかった。練習ではとってもかっこよかったので、残念であった。そのかわりに、「日本のことをどれだけ知っていますか?」のクイズや、先生にお礼の色紙をあげることのサポート役をしてもらった。そして、唯一の6年生であるミホが、英語でお礼の言葉を述べた。最後に私のThank you speechでは、途中でまともに話ができないほどに、涙が溢れてきた。そして、テリー先生とスズ先生が、修了証書を一人ずつ渡してくれた。言葉で表せないほどの感謝の気持ちでいっぱいだ。長い一日だったが、9日間の集大成がそこにはあった。素晴らしいパーティーだったと思う。

      

Santa Rosa 活動レポート 04月01日 【写真】
日中の気温は20度位まで上り半袖でも十分だが、朝晩は結構冷え込むので、体調を崩しやすいようである。今日は、ヤスクニがお腹の調子が悪かったらしく、ホストマザーが薬を持ってきてくれた。タクミも夕べから風邪気味らしく、ホストマザーが同様に心配している。二人とも薬を持ってきていないようだったが、薬を飲むほどではないようなので、様子を見ることにした。食べ物が違うことと、朝晩の気温差もあるので、全員に今一度日常生活での注意をする。シャワーを浴びたらすぐに眠れる状態にするということや、9時には寝て十分な睡眠をとることなどだ。こちらでの朝は早いし、日中のスケジュールをこなしていくと、疲れは確実に蓄積していく。10時や11時過ぎまで起きていることもあるらしいので、そういうことも体調不良の要因と考える。ここでの生活も残りあと2日である。全員が元気な姿で日本に帰ることだけを考えて欲しい。

今日のビル先生のクラスでは、子どもたちがいつもと違う格好できている。ロシアのことを学ぶための授業だ。このように、アメリカの学校は先生によってバラエティーに富んだ内容で授業が進められる。彼のクラスでは、いつも円を作ってフロアに座って学ぶことが多い。テリー先生が言うには、ビル先生はとてもカジュアルなスタイルを持つ教師らしい。フィル先生のクラスでは、算数の授業で買い物ごっこをしたり、銀行口座を使ったり、とても実践的な内容だった。その後は、お互いが日本のことに関しての質問を受けたり、アメリカのことを質問したりした。日本の新幹線について教えてほしいとか、どんなゲームが人気があるのか、日本の学校は何人くらいいるのか、日本の食べ物やアメリカの食べ物では何が好きか、など、立て続けに手を挙げて質問してくる。彼らはとても好奇心旺盛である。彼らの名前をひらがな、かたかな、漢字で書いてみせると、「今日お母さんに見せたいから、私の名前も3種類の日本語で書いて!」と次々にやってきた。そうすると、「Cool !」(かっこいい!!)と言ってくれるのでとてもうれしい。

生徒の日記を見ているとおもしろい。先日のボランティア活動でのこと、カンの日記に、「僕とヤスクニが二人で引っ張っても引っこ抜けなかった茎を、女子が簡単に引っこ抜いた。女って恐ろしい!」誰だろうと思っていると、イナホの日記に「男子がこの茎が抜けないと言ったので、私が行ったらかんたんに抜けた。男子って弱い」と書いてあり、二人のストーリーがつながった。テリー先生やスズ先生に話すとこれまた大うけであった。

今日のランチは、ミホとノゾミのホストマザーが働くSushi屋で、久しぶりの日本食を味わう。子ども用のお弁当を用意してもらい、味噌汁つきの御飯に生徒達は大喜び!今日はコウキのホストマザーや、スズ先生(私のホストファミリー)の息子ローハンも一緒である。そして、テリー先生のマッチョなボーイフレンドも一緒にやってきた。そのお店のオーナーは、日本人で福岡出身とのこと。生徒達から質問攻めにあっていた。

それから、鉄道博物館/ロボット博物館に行く途中で、パトロール中のSanta Rosa Policeの二人の警察官に会い、生徒達は大興奮。今年は警察署の見学ができなかったので、そこで写真をとったり、質問をしたり、自転車でのパトロールだったのだが、それに乗せてもらったり、大喜び!すると、同じくパトカーでパトロール中の警察官を呼び出してくれて、パトカーまで見ることができた。車に乗せてもらって、またまた大騒ぎ!ここで思いのほか時間が過ぎてしまって、鉄道博物館に行くことはできなかったが、生徒達にとっては、こっちのほうがよかったのかもしれない。最後の少しだけ時間があったので、ロボット博物館には寄ることができた。そこにはなぜか、日本のウルトラマンとウルトラセブンの人形が飾られていた。

明日は学校最後の日である。そして、夕方からはサヨナラパーティー。準備や練習も含めて明日は長い一日になりそうだ。
体調を心配していたヤスクニとタクミも日中は元気に過ごせたようで、とりあえずは安心だ。

      

Santa Rosa 活動レポート 03月31日 【写真】

午前はいつものように学校で授業。最初戸惑っていた学校生活もだんだんと慣れてきたようで、校長先生の笛の合図で、8時15分になるとそれぞれのクラスに列を組んで入っていく。ビル先生の授業では算数やWriting、そしてスペイン語の授業まであった。英語でもいっぱいいっぱいなのに、スペイン語までとなるとさすがにちんぷんかんぷんのようだ。しかし、歌を歌ったり楽しい雰囲気の授業なので、退屈さは感じられない。ビル先生の授業は、ゲーム感覚で学ぶことの楽しさを教えているように感じる。フィル先生のクラスでも算数や図工のクラスがあった。計算問題は生徒達も問題なくとけるが、文章問題はさすがに四苦八苦している。

ミホが、日本から持ってきた写真のミニアルバムを見せていたら、アメリカの子供たちが寄ってきて、興味深そうに見ていた。そして、自分で作った折り紙を子どもたちにあげていたら、大変よろこんでいた。私から何も言われることなく、積極的に周囲の子どもたちとコミュニケーションをとっている彼女の姿は賞嘆に値する。彼女の周りにはいつもたくさんの子がいるのも、そういう姿勢があるからだろう。他の子にもミホのことを見習うように伝えた。

今日の午後の活動は、楽しみにしていたスヌーピー博物館である。学校から2ブロック先なので歩いていくとのことだったが、距離でいうと結構あって20分ほど歩いただろうか、暑い中の徒歩は結構きつかったかもしれない。でも、アメリカではどこに行くにも車社会なので、こうやって歩いてどこかに行くということも、また新たな発見があっていいのかもしれない。途中で見たアメリカの信号や横断歩道、線路やセブンイレブンなど、街の風景を楽しみながら歩いた。スヌーピー博物館は、まだできて10年ほどの博物館で日本からもたくさんの観光客がくるらしい。ピーナッツで有名なスヌーピーの作者であるチャールズ・シュルツは、ここサンタローザに在住していたため、街の至るところにスヌーピーのキャラクターが見られる。彼は2000年に亡くなったそうだが、彼の奥さんやお孫さんたちはここの街に住んでおり、遺産が街に寄贈されこの博物館が建てられたそうだ。よって、博物館には、家族から寄贈された貴重なスケッチや遺品の数々、彼の使っていたスタジオを再現した部屋などがあり、この街の人達がいかにチャールズ・シュルツという偉大な世界の漫画家を誇りに思っているのかが手に取れて見えた。最後に、スヌーピーの絵の描き方を習い、博物館からのプレゼントとして日本語で書かれたチャールズ・シュルツの本をいただいた。日本円にして、なんと1,500円もする代物であった。その後、スヌーピーショッピングセンターでお買い物。みんなそれぞれの家族や友達におみやげを選んでいた。

ここでの生活もあと残すところ3日である。残りの時間を悔いのないように過ごしたい。

 

Santa Rosa 活動レポート 03月30日 【写真】

2日間の週末を過ごし、みんな元気に登校してきた。日曜日、私はホストファミリーと車で1時間弱のアームストロング州立公園へ行った。そこで、ミホとノゾミ、そして、ヤスククニとカンのホストファミリーと偶然出会い、一緒に行動することになった。ミホとノゾミのホストマザーは、日本人とアメリカ人のハーフで、日本語もわかるので、彼女たちはラッキーである。おにぎりをにぎってくれており、私もご馳走になった。こんなところでおにぎりに梅干が食べれるとは...! ここでは100メートルはありそうな高い木々の中を1時間ほど散策して駐車場に戻る。そこで今度はイナホのホストファミリーとも出会った。イナホは、土曜日にサンタローザから車で4時間かけてスキーをしに行ったらしい。初めてのスキーだということであったが、ファミリーは、「イナホはまるでオリンピック選手のようにスムーズに滑っていたよ。」と話してくれた。イナホのホストシスターは、いつも彼女にぴったりと寄り添っている。

週末は生徒やホストファミリーからも電話がかかってこなかったので、何も問題はなかったのだと思っていたが、みんなそれぞれの週末を楽しんだようだ。どの生徒達も笑顔で、楽しかった週末の話しをしてくれた。タクミのホストマザーが、野球の試合に行った時に、生徒達みんなのために、Tシャツを買ってきてくれた。生徒達は大喜びであった。ここまで生徒達のことを想ってくれるホストファミリーには、言葉では言い尽くせないほどの感謝の気持ちでいっぱいになる。

タクミのホストファミリーは送り迎えができないので、いつも私のホストファミリーが彼を拾っていくのだが、朝ホストマザーと会うときに、「彼はとても丁寧でいい子。よく食べるし、今までいろいろな国の子を預かったが、今度からは日本の子どもを預かりたい」と言ってくれるほどだ。大変嬉しいお言葉である。コウキのホストマザーも、「彼は本当にいい子で、とてもかわいいのよ」と言ってくれる。

今日の午前中はHarvest for the Hungry Gardenでボランティア活動をした。現場に早くついたので、日本の家族に手紙を出すようにと、TCのテリー先生がハガキを買ってくれており、それにアメリカでの生活の様子を書いて、今日日本に送りました。生徒達が帰ったあとに着くかもしれませんが、アメリカからのエアメールを楽しみにしておいてください。続いて、テリー先生が準備したおもちゃのお金でドルのお勉強。みんなよくわかっていたようだ。 すぐに、ここの担当者のマーティンさんがやってきた。ここでは無農薬の有機農法で、より安全な果物や野菜を作っており、ホームレスの人達に新鮮な野菜や果物を供給することも仕事の一つとしているらしい。もちろんここで働く人達はみながボランティアだという。どこまでもボランティア精神が根付いているアメリカは、やはりすごい。ここで、雑草除去、水まき、種まき、野菜の収穫など、様々な農作業を経験させてもらった。朝は肌寒かったが、作業を続けていくうちに、だんだんと体が温まっていき、汗ばんできた。心地よい汗に、心地よい疲れであったと同時に、人のために何かをするという達成感が感じられた。

午後からはいつものSanta Rosa Charter Schoolに戻り、授業を受ける。フィル先生のクラスは、体育と科学の授業。PEといわれる体育は、体育というよりは遊びのように思えた。ドッジボール、サッカー、鬼ごっこみたいなもののなかで、どれでも好きなものをしてもいいというものである。ビル先生のクラスは、Readingの授業と、同じくPEで、Russian Baseballというロシア式野球を楽しんだ。ここで野球大好きのヤスクニは大変なハイテンションで、点数が入るたびに、Obama大統領のTシャツを着た子とハイタッチをして大騒ぎであった。今日、ビル先生は自分のペットである犬をクラスに連れてきていた。「名前は、日本の名前でヒロというんだ。ヒロって、広いって意味だろう?」と言っていた。授業中に犬がウロウロするのを見たことはないが、なんか、アメリカっぽくてGOOD!!

今日は学校が2日目であったが、クラスメートとはだいぶ打ち解けているようだ。みんなの笑顔が私にとっては一番の支えである。そして、全てのホストファミリーが、彼らとの時間を楽しんでいるということが何よりも嬉しい。

 

Santa Rosa 活動レポート 03月27日 【写真】

アメリカ到着翌日で、今日は元気な顔で会えるかどうかが心配だったが、みんなゆうべはよく寝たようで、元気な姿で登校してきた。カンと一緒に滞在しているヤスクニが夕べ寝る前にホームシックになって泣いていたことを、カンから聞いた。元気なヤスクニがホームシックとは意外であったが、今朝の本人はケロっとしていた。初日の晩の一時のことだったらしい。ホストファミリーにはわからないように泣いたそうで、そこは大人の対応だったなと感心した。

8時に学校集合で、8時15分から授業が始まる。フィル先生のクラスには、ミホ、ノゾミ、リクト、コウキ、そして、ビル先生のクラスには、ヤスクニ、カン、イナホ、タクミと4人ずつ2つのクラスに分けられた。フィル先生のクラスの最初の授業は、算数で掛け算だ。彼らにとって内容は決して難しくはないのだが、英語での説明が難しいようだ。それでもリクトは、フィル先生の質問に手を挙げて答えていたのにはびっくり! 先生方も感心していた。タクミは、いつもニコニコしていてフレンドリーな笑顔をふりまいている。とてもいいことだ。また、コミュニケーションの授業では、5人一組になって、言葉を使わずに4つの作業をいかにして相手に伝えるかということをしたり、科学の授業では、NASAや宇宙に関して学んだ。ビル先生のクラスでは、図工でクラフトを作ったり、音楽の授業で、ギターを弾いてみんなで輪になり歌を歌ったり、コンピューターに自己紹介のページを作ってもらったりと、日本とはまた違った様々なことを学んだようだ。それぞれにバディーがついて、いろいろと教えてもらう。バディーとは友達という意味だが、私たちのような交換留学生や転校生などが来たときには、学校の施設を案内してくれたり、わからないことの質問に答えてくれるパートナーみたいなものである。先生が「日本人の生徒のバディーになりたい人?」と聞くと、全員が一斉に手をあげる。アメリカ人のボランティア精神はこんなところから根付いているのだなと感じた。それにしても授業中、彼らはよく発表をする。自分の意見を言うことが、アメリカでの教育では重要なことのようだ。休み時間は、リセスタイムといって、20分くらいあるが、午前中の授業の中では、休みはこの一回のみである。なので、連続で2教科の授業を続けてするのだ。この休み時間には、お菓子を食べてもいいので、子どもたちは日本から持参したお菓子をアメリカの子供たちに分け与えて楽しんでいた。ミホやノゾミが持ってきた水を加えて作るキャンディーバーには、たくさんの人だかりができて、手の込んだ日本のお菓子にみんな大喜びであった。

今日のランチは、テリー先生からピザをご馳走になり、サンタローザの中心街にある公園で食べた。今日は汗ばむほどの気温で雲一つない快晴。そんなカリフォルニアの青い空のもとで食べるランチは一際美味しかった。

午後からは消防署見学。Santa Rosa Fire Departmentへ。数人の消防士が施設内を案内してくれた。24時間態勢なので、施設内はみんなが生活できる空間が作られている。キッチン、ダイニングルーム、ベッドルーム、リビングルームも備わっているさながら一軒家でもある。消防士は体が資本なので、トレーニングルームもあり、暇な時には体作りを心がけているらしい。消防車に乗せてもらったり、消防車の様々なしくみの説明を受ける。二人に消防服を着せてくれるというので、希望者を募るとほぼ全員が手を挙げる。じゃんけんをして、イナホとコウキがきせてもらった。重くて分厚くて汗だくになりながら、いかに消防士の仕事が大変なものかということを肌で実感したに違いない。将来消防士にならない限りは、なかなか出来ない貴重な体験であった。何か質問はないか? という問いに、イナホが「なぜこんなに全てのものが重いのですか? もっと軽く作れば動きやすいのに」との質問に、微笑みながら「いい質問だね。確かに軽くなったらもっと働きやすいのだけど、人を助け出すために、いろいろなものを壊したりしなくてはならないし、硬いものを壊すには、やはり重いものが必要になる。そして、自分たちの身を炎から守るためには、こういった頑丈な服でなければならないんだよ」と説明してくれた。警察署の見学は、最近そこの一人の警察官がオークランドという街で殉職したらしく、見学をすることが不可能であった。生徒達は楽しみにしていたが仕方がない。

終わった後は、ランチをとった公園に戻り、フリスビーや野球やベースボールを楽しんだ。ここサンタローザは、スヌーピーの作者で有名なチャールズ・シュルツの出身地で、街のあちこちにスヌーピーの銅像がある。そこでたくさんの写真を撮った。来週はスヌーピー博物館に行くので、それも生徒達の楽しみの一つである。公園では、アイスクリーム売りのおじさんがまわってきたので、テリー先生がまたアイスクリームをご馳走してくれた。明日から、週末で2日間は会えないが、みんなそれぞれのファミリーと楽しむことだろう。それぞれのホストファミリーは、子どもたちのことをとてもよく世話してくれるし、常に彼らが楽しく過ごせるにはどうすればいいかと考えてくれている。大変ありがたいことである。保護者の皆様、どうぞご安心のほどを! 彼らもみんな楽しんでいます!!

 

Santa Rosa 活動レポート 03月26日 【写真】
  早朝に鹿児島空港に集合し、羽田、成田、サンフランシスコ空港とたて続きの空港移動でみんなさぞかし疲れたことと思う。無事にサンタローザに到着し、引率者としては、まずは一安心。飛行機の中ではみんな言い付け通り、寝ていたようだが、決して十分な睡眠時間ではないし、密度の濃い睡眠とも言えないだろう。8時間半のフライトは長いようであっという間だった。それにしても、今日ほど日本とアメリカの航空会社の違いを思い知らされたことはない。日本語のわかるキャビンアテンダントがいるのだが、口の聞き方が「そういう物の言い方はないでしょう?」と思うようなことばかりだった。日本の航空会社だったら、あり得ない!! と思うような言い方や態度がとても気になり、日本の航空会社のきめ細やかなサービスの方が特別なのか、それに慣れてしまっている私にはとても不愉快だった(いきなりの愚痴から入ってすみません!苦 笑)。生徒達は体調崩すことなく、みな元気です。羽田から成田間のバスの中からハイテンションで、成田空港では、早速外国人に話しかける積極的な姿勢には、さすが小学生! と感心するばかり。厚木基地のアメリカ軍の男性に声をかけていたのは男子5人組。彼は「この子達はいくつなの? 小学生? この年で一人アメリカに行くなんて、すごく勇気のある子どもたちだね」と感心しきりだった。女子3人も気付けばあちらこちらで、声かけをして英語でのコミュニケーションをとろうとしている。小学生のトライの精神は旺盛である。

サンフランシスコ空港は気持ちよく晴れ上がっており、今から一週間の天気予報は、サンタローザは快晴が続くそうだ。空港では、TCのテリー先生とCHIの地域統括者であるスズ先生が出迎えてくださった。二人ともとてもエネルギッシュで優しい先生方だ。子どもたちは早速自分から挨拶と自己紹介をしていた。8人を乗せた大型バンは、スズ先生が運転し、サンフランシスコの街中を駆け抜けて一路ホストファミリーの待つサンタローザへ。サンフランシスコの街並は美しく、しきりにシャッターをきっていた。1時間半くらいかけてサンタローザチャータースクールに到着。そこでホストファミリーが出迎え、5時からのウエルカムパーティーまでの時間を各家庭で過ごす。パーティー会場のサンタローザコミュニティーセンターには、なんと桜の木がたくさんあり、美しい花が満開であった。今日は暖かいというよりも暑いくらいの気候で、ここの人達はみな半袖姿で、町の中を走ると、プールで泳ぐ姿も見受けられた。先週はとても寒くて、気候の変動は鹿児島と変わらないようだ。パーティーでは、お互いが家族と生徒を紹介し合う形で、生徒達は一人ひとりみんなの前で英語を披露した。

明日からはいよいよ学校生活が始まるが、今晩はゆっくり寝て、時差ぼけの子がいないことを願いたい。


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