2日間の週末を過ごし、みんな元気に登校してきた。日曜日、私はホストファミリーと車で1時間弱のアームストロング州立公園へ行った。そこで、ミホとノゾミ、そして、ヤスククニとカンのホストファミリーと偶然出会い、一緒に行動することになった。ミホとノゾミのホストマザーは、日本人とアメリカ人のハーフで、日本語もわかるので、彼女たちはラッキーである。おにぎりをにぎってくれており、私もご馳走になった。こんなところでおにぎりに梅干が食べれるとは...! ここでは100メートルはありそうな高い木々の中を1時間ほど散策して駐車場に戻る。そこで今度はイナホのホストファミリーとも出会った。イナホは、土曜日にサンタローザから車で4時間かけてスキーをしに行ったらしい。初めてのスキーだということであったが、ファミリーは、「イナホはまるでオリンピック選手のようにスムーズに滑っていたよ。」と話してくれた。イナホのホストシスターは、いつも彼女にぴったりと寄り添っている。
週末は生徒やホストファミリーからも電話がかかってこなかったので、何も問題はなかったのだと思っていたが、みんなそれぞれの週末を楽しんだようだ。どの生徒達も笑顔で、楽しかった週末の話しをしてくれた。タクミのホストマザーが、野球の試合に行った時に、生徒達みんなのために、Tシャツを買ってきてくれた。生徒達は大喜びであった。ここまで生徒達のことを想ってくれるホストファミリーには、言葉では言い尽くせないほどの感謝の気持ちでいっぱいになる。
タクミのホストファミリーは送り迎えができないので、いつも私のホストファミリーが彼を拾っていくのだが、朝ホストマザーと会うときに、「彼はとても丁寧でいい子。よく食べるし、今までいろいろな国の子を預かったが、今度からは日本の子どもを預かりたい」と言ってくれるほどだ。大変嬉しいお言葉である。コウキのホストマザーも、「彼は本当にいい子で、とてもかわいいのよ」と言ってくれる。
今日の午前中はHarvest for the Hungry Gardenでボランティア活動をした。現場に早くついたので、日本の家族に手紙を出すようにと、TCのテリー先生がハガキを買ってくれており、それにアメリカでの生活の様子を書いて、今日日本に送りました。生徒達が帰ったあとに着くかもしれませんが、アメリカからのエアメールを楽しみにしておいてください。続いて、テリー先生が準備したおもちゃのお金でドルのお勉強。みんなよくわかっていたようだ。 すぐに、ここの担当者のマーティンさんがやってきた。ここでは無農薬の有機農法で、より安全な果物や野菜を作っており、ホームレスの人達に新鮮な野菜や果物を供給することも仕事の一つとしているらしい。もちろんここで働く人達はみながボランティアだという。どこまでもボランティア精神が根付いているアメリカは、やはりすごい。ここで、雑草除去、水まき、種まき、野菜の収穫など、様々な農作業を経験させてもらった。朝は肌寒かったが、作業を続けていくうちに、だんだんと体が温まっていき、汗ばんできた。心地よい汗に、心地よい疲れであったと同時に、人のために何かをするという達成感が感じられた。
午後からはいつものSanta Rosa Charter Schoolに戻り、授業を受ける。フィル先生のクラスは、体育と科学の授業。PEといわれる体育は、体育というよりは遊びのように思えた。ドッジボール、サッカー、鬼ごっこみたいなもののなかで、どれでも好きなものをしてもいいというものである。ビル先生のクラスは、Readingの授業と、同じくPEで、Russian Baseballというロシア式野球を楽しんだ。ここで野球大好きのヤスクニは大変なハイテンションで、点数が入るたびに、Obama大統領のTシャツを着た子とハイタッチをして大騒ぎであった。今日、ビル先生は自分のペットである犬をクラスに連れてきていた。「名前は、日本の名前でヒロというんだ。ヒロって、広いって意味だろう?」と言っていた。授業中に犬がウロウロするのを見たことはないが、なんか、アメリカっぽくてGOOD!!
今日は学校が2日目であったが、クラスメートとはだいぶ打ち解けているようだ。みんなの笑顔が私にとっては一番の支えである。そして、全てのホストファミリーが、彼らとの時間を楽しんでいるということが何よりも嬉しい。
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