今日はサンフランシスコへの終日研修。マンティカの町にホストファミリーが住んでいる生徒達は、TCのデブラ先生の家が集合場所になっている。今朝はしっかり防寒して来た様子だった。なかにはホストマザーから上着を借りてきていた生徒も数人いた。昨日の夜から自分の本来のホストファミリーのところに移動したクミさんは、そのホストマザーからのお見送り。「お化粧してないのに」と言いながら笑顔でクミさんの肩に手をまわしてパチリ。今日の運転手さんもサンフランシスコ空港到着日と同じエディーさんだった。彼はすごく気を遣ってくださり、サンフランシスコの街の中できれいな場所、有名な場所になると写真を撮るように声をかけてくださっていたが、半分くらいの生徒は寝ていたり、または映画を見ていた。(TCのミシェル先生が2時間半のバス移動は退屈だろうということで、DVDをたくさん持ってきてくださった。多数決で行きと帰りに見る映画を決めた。)
マンティカのみんなの人数確認が終わるとトレーシーの町へ行く。全員揃うと早速サンフランシスコに向かってLet’s go。ミシェル先生は何か大きなものを持ってバスに近づいてきたのでよく見たら沢山の上着を持っていた。理由を尋ねると寒くなった生徒に貸すためだそうだ。本当にいろいろと気を遣ってくださるホストファミリーやTCの先生には感謝だ。
サンフランシスコまでの道のりは車窓からの景色が変わり面白い。生徒の中にはこの辺りの地形の変化をしっかり観察している人がいる。ここで寝ている人と起きて見ている人では、得るものが違ってくるのだろう。みんな夜にしっかり寝て、日中は時間を充分に活用していろんな事を体感、観察して欲しいと思う。移動時間に生徒やTCの先生と話した。ヨウヘイ君をホストしているミシェル先生は、日本に行ったことはないけど日本のことが大好きな方だ。日本食もそうめん、肉じゃが、味噌汁、すき焼きなどが大好きで、今回私は彼女に頼まれてすき焼きと肉じゃがのレシピを持ってきたくらいだ。(ミシェル先生はずっと前からTCの先生を何度もされている)ミシェル先生の今日の朝ご飯は味噌汁。家で食べる時間がなかったのだろうか、ストロー付きの魔法瓶に味噌汁を入れて持参していた。ストローに小さな豆腐やわかめを詰まらせながらも「I
love miso soup.」と笑顔。アメリカにもホッカイロがあるみたいで、これも生徒の為にと持ってきてくださっていた。ヨウヘイ君は英語をけっこう理解できるみたいで、家ではいろんなことが話せて楽しいとミシェル先生。ヒロコさんとサチナさんのホストマザーも、2人が家ではよく話してくれると教えてくれた。ヨシエさんとマオさんから聞いたところによると、15日前にホストファミリーに初孫が生まれたらしく、その赤ちゃんを生徒達もだっこをしたらしい。ふたりのホストファザーは今日一日仕事を休んでくださり終日研修の引率に来てくださった。移動中に今朝集めた日記に目を通す。私が直接目にしない、生徒達が家に帰ってからのホストファミリーとのふれあいの時間が書いてある。教えてもらった単語を「英語の部屋」にしっかり書いている生徒や、もっと積極的に話しかけようと自分を励ます生徒など様々だ。中にはびっしりと日記を書いている生徒も。その生徒にとってこの日記は後で貴重な記録・宝物になるだろう。
そうしているうちにサンフランシスコの街が見えてきた。今日は快晴。まずはゴールデンゲートブリッジへ。青い空に赤い橋。とてもきれいだった。海外ドラマのフルハウスにでてくる橋だと気づいた生徒は改めて感動していた。みんなでグループ写真を撮ってから40分ほど自由行動。近くのお土産屋さんで財布からお金を出して、手に持ったまま歩きまわっている生徒がいたのですぐ注意。「Oh,
sorry」との返事が返ってきた。ポップコーンや葉書を買ったりして、みんなちゃんとレシートやお釣りの確認をしていたので嬉しかった。コインの使い方をマスターしたいという生徒は、どれが何セントか確認に来てくれた。みんな集合時間を守り、次はゴールデンゲートパークというとても広い公園に行った。ここでは春休み最後の週末を楽しもうと公園内でバーベキューをしたり遊んでいる家族の姿が見えた。公園の中に現代的な美術館や博物館、日本庭園もあった。公園の全景を見れる展望台が無料だったので希望者だけ一緒にエレベーターで上がった。他の生徒は集合場所、時間を確認後それぞれ行動。
この後はサンフランシスコでも有名なPIER39という場所に行った。当初のスケジュールだとここでの時間が余りにも少ないということで、午後に乗る予定だったフェリーの時間をずらして、ゆっくり歩き回れるようにTCの方がしてくださった。生徒は4人から5人ずつのグループに分かれて自由時間。レストランでご飯を食べたり、売店で軽食を買ったり、お土産探しに励む生徒などそれぞれ。残念なことに生徒の一人が、公園にカメラを忘れてきてしまったことに気づきそれを教えてくれた。TCの先生にその場所に電話をしてもらい、もし見つかったら電話をもらうように手配してくださったが、アメリカでは置きっぱなしにしてあるものはほぼ100パーセント戻ってこない。その生徒には使い捨てカメラを買うように勧めた。
フェリーの時間は5時半だったので、それまでに各自夕食を買うか食べるように指示があっていた。クレープにホイップクリームが日本では考えられないくらい沢山のったものを買っていたマミさんとユウミさん。おいしかったかな?サチナさんのピザはとてもおいしそうだった。
フェリーに乗る頃には天気が変わり、小雨が降ってきた。それでも船が動き出したら半分以上の生徒が屋根無しの場所へ移動して外を眺めていた。生徒の中にはとにかく積極的にTCの先生と話をする人がいて、見ていてとても誇らしい。有名なアルカトラズ島の近くを通り、ゴールデンゲートブリッジの向かい側の陸地に到着。レインコートを着た運転手のエディーさんが笑顔で私達の帰りを待ってくださっていた。あまり渋滞してなかったのか、トレーシーに早めに着きそうだったので、ここでおなかが減った生徒のためにファーストフード店がいくつも並ぶ場所で30分ほど時間を作ってくださった。さすが食べ盛り、育ち盛りの中高生。いろいろ買ってバスに乗ってきた。
明日からは2日間ホストファミリーとの週末。昨日のパーティーの時に、自分の生徒に週末何をしたいか確認して欲しいと言ってくださる家族がいくつもあった。中には生徒にしたいことのリストを作るように話をする家族もいた。唯一の週末だから、できるだけ生徒に楽しい時間を過ごして欲しいと思ってくださっているのが本当に伝わってきて、「Thank
you.」だけでは言い表せない感謝の気持ちがこみ上げてくる。月曜日は、スケジュールの最終調整後に訪問する学校がSouth West
Park Schoolというところになったので、そこへ行く。それから町を散策、博物館、警察署、郵便局に行く予定だ。ここで日本の家族や友達への手紙を書いた生徒達は、切手を買ったらいいだろう。いよいよ学校訪問が始まる。みんなには折り紙を持ってきてもらうように伝えた。週末もしっかりホストファミリーと会話に励み、月曜日からの友達作りに役立てて欲しいと思う。
生徒の日記から
今日はまずMickee’s Grove Historical Societyに行って昔のアメリカの学校の様子を勉強しました。私は先生が話していることを少しでも聞き取ろうとしっかり目を見て聞いていたら、少しだけ聞き取れるところがあって、その時はとても嬉しかったです。その後も動物園に行ったりキーホルダー作りをしたりして、とても充実した時間を過ごせたと思います。そして家に帰ってきてELEFANORとパーティーのためにブラウニーを作りました。ELEFANORは私に作り方をとても分かりやすく教えてくれて、とても嬉しかったです。そして作り終わった後みんなでゲームをしたり、外でトランポリンをしました。私は遊びながらどんどんみんなと打ち解け合っているようでとても嬉しかったです。そしてウェルカムパーティーはみんなの前で自己紹介と家族の紹介をする時は緊張しましたが、なんとか言うことができました。アメリカの家庭料理もたくさん食べることができたので、よかったです。
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