日中の気温は20度位まで上り半袖でも十分だが、朝晩は結構冷え込むので、体調を崩しやすいようである。気温に合わせて衣服を調整するように伝える。食べ物のせいか、お腹の調子が悪い子がいたり、体温調整がうまくできずに風邪気味の子もいたりするが、今のところは大事には至ってはいないようである。ヒカルとシュンスケのホストマザーは医者で、ホストファザーは教員を休職し、子育てと家の中の役割(つまり主婦)をしているらしく、毎日の学校の送り迎えもホストファザーがしてくれている。本当に細やかな世話をしてくれ、感謝の念に絶えない。それぞれのファミリーからがきて、自分の子供のように彼らの体調を細やかに気にしてくださることはありがたいことである。それぞれのクラスに入り授業を受けているが、まだ辞書の使い方が足りないようである。授業の様子を見回るスコット先生は常に辞書を開くように促している。そして、アメリカに英語を学ぶために来ているのだから、日本人同士で日本語を話すことを極力避けるよう生徒再度伝えるように言われた。私とのコミュニケーションも大切なことを除き、出来るだけ英語で話すように促し、私も極力生徒に英語で話すようにしている。
ここラスポーザス小学校では、8時15分から授業が始まり、10時10分から20分間のリセスタイムという休み時間があり、お菓子を食べたり、外でバスケットボールやサッカーをして遊ぶ。チャイムがなったら、それぞれがバラバラに教室に戻るのではなく、クラスごとに並び教室の入るのだが、その通り道までも厳しく決められており、規定どおりの通路を通らないといけないようになっている。こちらの小学校はかなりの規律を重んじているのがわかる。休み時間には、運動場に数人の先生方が危険な遊びをしないように常に監視しており、何か危ないことをしている生徒を見ると、笛をふいて注意をし、危機管理はかなり徹底していると感じた。今日は算数の授業をしているクラスがあり、計算は生徒達も理解できるためにすらすらと解いていたようである。
いつものように昼食をとり、午後は警察署とスーパーマーケットの見学。警察署では、様々な施設を見せてもらい、質問がないかと問われると、男子が矢継ぎ早に質問するのにはスコット先生も私も大変感心した。「日本のように指名手配に報奨金などはあるのか?」「パトカーは特別な場所で作ってもらうのか?」などなど。質問の中で笑えたのは、「犯罪人の取調室では、日本のように牛丼とかでるのか?」というもの。一応聞いてみると、さすがに、牛丼は出ないらしいが、食べ物は適宜に与えるとのこと。そして、犯罪人の写真や指紋をとる部屋では、実際にカズヤに犯罪人になってもらい、写真をとったが、微妙に笑顔だったのがいまいち! もっと犯罪人らしい顔をしろと周りからはやしたてられていた。それで、私が見本として犯罪人とはこういう顔をするのだという例を見せたら、一斉にフラッシュを浴びた。最後にパトカーや覆面パトカーを見せてもらい、記念撮影をして警察署をあとにした。
次はVonsというスーパーマーケットへ。まずはスターバックスでサンプルのシェイクをもらい生徒達は大喜び。その後はクッキーをもらい、次は何をもらえるのだろうとワクワク!大きな冷凍庫の部屋の中や肉をミンチにするダイナミックな器械などをみせてもらい、スーパーの裏側まで見せてもらい生徒達はアメリカの物の豊かさに驚いていたようである。こちらのスーパーは1日いても飽きないほどだ。今日もアメリカのダイナミックな一面を垣間見た一日であった。
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