Puyallup 更新情報

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    Puyallup活動写真アルバム

    日々のグループの活動の様子が映された写真や動画を掲載しています。

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    2024
    Mar
    26

    数日前からの不安定な天気のため、昨日から天気予報を何度もチェックしていた。早朝集合と天候不良のため、みんな問題なく来られるかを心配していたが、私が到着した時には、既に何人かの生徒も到着しており、一番遅く来た生徒が集合時間ぴったりの6時という素晴らしさ。当初は時間的にもバタバタして出発式もできる余裕はないのではないかと心配をしていたが、早朝にもかかわらず、加治木高校の宇都校長先生、立和名教頭先生、そして吉永先生がお見送りにきてくださったので、出発式の挨拶をしていただいた。6時30分にバスが出発予定であったが、6時20分には準備が整い鹿児島空港を出発。途中大雨にも見舞われたが、福岡空港に到着したのも予定より30分も早く、プログラムを運営する側としては、この時間的な余裕は一番助かる。福岡空港到着後は、搭乗手続きもスムーズに終えたが、スーツケースの重さがオーバーしている子がいて、中身を出していたが、何がそんなに重たかったのかと聞くと、春休みの宿題を終わらずにもってきたとのこと。果たして日本の宿題をアメリカでどれだけこなすことができるかは、疑問ではあるが、それもホストファミリーに見せながらでも、少しでも効果的な使い方をしてほしい。セキュリティーから出国審査は気づいたら終わっていたというくらいにスムーズ。昔はパスポートに出国日のスタンプが審査官により押されていたが、今や全てが機械化されており、スタンプを希望する場合にはカウンターにもっていかないと押されない。スタンプが押されないことで、様々な手続きができないという不都合もあることを、先日ニュースで見たことを思い出した。機械の中だけでしか管理されず、見えない証明よりも、スタンプが押されて、自分が海外に行った証のようなものが欲しいと思うのはやはり古い考えなのだろうか。 福岡から台北までのフライトは約2時間半。意外に好評だった機内食。ただみんな口を揃えて話していたのが、微妙に甘い麦茶っぽい飲み物のこと。「アメリカで売っている緑茶”Green Tea”も同じような感じだよ」と話すと、「え~っ!?」という反応。最初のカルチャーショックか。 台北に到着すると、温度は21度。今から空港で10時間を過ごすことになる。最初にここで加治木・鹿屋合同グループのため、初顔合わせ。ここに来るまではゆっくりと自己紹介することができなかったので、この有り余る時間を有効に使おう。ここでは、通りいっぺんの普通の自己紹介とは違い、それぞれが自分のことを印象に残そうとユーモアいっぱい、かつ自分の言葉で自由に話しているという印象を受けた。相手の話を聞く姿勢、うなずきながら、反応しながら耳を傾ける様子を見ていると、本当に素晴らしい生徒たちだ。さすが選ばれた生徒達で、この調子だと、きっとホストファミリーともうまくやっていけると確信する。 その後、グループ単位でケーススタディを行う。ケーススタディは、過去にホームステイに参加した生徒たちが悩んだことや問題を起こした事例をあげ、自分だったらどう考え、判断し行動するかを一緒に考える学習方法である。模範解答になるのではなく、色んな意見が出て良いことを話すと、問題によっては自分も同じように悩むかもしれない、どうすればいいかわからないということもあったので、助言を行う。それが終わると、加治木高校での報告会で発表する案件を話し合いたいというユイトの提言で、しばし加治木チームのショートミーティングを行う。それぞれが意見を出し合い、話をまとめていく姿を見て、逞しさを感じた。 その後は夕食を兼ねた自由時間を約2時間とる。そこで発覚したことが、食事をするところや他の店で、日本円の現金は使えないということを知る。円安が影響しているのかはわからないが?円の力が弱くなっているからだろうか。昨年の夏は日本円の現金も使えたので、そのように生徒には伝えていたが、ドルはあまり使いたくない模様。日本円を台湾ドルに換えられる両替所があったので、手数料は若干かかるが、必要に応じて、2,000円や3,000円分を換えている人が多かったようだ。台湾ドルは1ドル4.8円くらい。飲茶を食べたり、思い思いの時間を過ごしたようだ。再度集合をかけ、入国審査、税関での注意事項、シアトル到着後の流れと到着日翌日のスケジュールの話をする。10時間という時間は長いと思っていたが、学習の時間にあてたり、サヨナラパーティーの話し合いをしたり、生徒の質問や不安なことに対して助言を行い、生徒達にとっては仲を深めるためには十分な時間になったようだ。 そして、いよいよ搭乗時間。生徒達はぐったりしているかと思いきや、元気である。夜遅くまで友人たちと一緒に時間を過ごすことは、修学旅行以外はなかなかないだろう。修学旅行に行くようなワクワク感があるのだろうか。彼らの若さがうらやましい。(笑)。元気で笑顔が見られている以上、何も心配はない。 さぁ、いよいよシアトルに向けて出発だ。今から約10時間かけてのロングフライトだ。時は既に夜中を過ぎているが、ここで機内食(夕食)がでてくる。機内食タイムが終わると時間は既に夜中である。自然と眠くなる時間帯で、ほとんどの生徒は眠りについていた。2回目の食事が出ると、一時間ほどして無事にシアトルに到着。24時間以上かけて、やっとアメリカに到着だ。以前来た時と異なり、最初にスーツケースを受け取りそれから入国審査であった。いつも乗っていたトラムもなく、新しいターミナルができたようだった。一番緊張する入国審査であったが、ここでも特に問題はなく、全員がスムーズに終えられた。 台北までは元気だった生徒たちは、さすがに長旅の疲れは隠せないかと思ってはいたが、意外に元気そう。 シアトルの空港にはTCのクリス先生とそれぞれのホストファミリーがウエルカムボードで迎えてくれた。この歓迎が一番嬉しい。クリス先生は、髪の毛をピンク色の染めたとても優しそうで元気のある先生だ。とてもこの仕事が好きだ!と言っていたので、私も話が合いそう!!ここで家族との写真をとったのだが、撮る前に帰ってしまったファミリーもいて、家族との写真がない生徒の分は、また明日とって送ります。遅い時間なので、それぞれのファミリーに連れられて空港をあとにした。仕事や家族の都合で空港に来られなかったリョウヤとコウキ、そして私はクリス先生の車でステイ地へ。車窓から見えるアメリカの街並みに無事に全員がファミリー宅に到着し、初めてのアメリカの夜を過ごしていることだろう。明日の朝、生徒達と会うのが既に待ち遠しい思いである。 こうやって毎日全員が無事に活動を終えられることを念頭に日々を充実した時間にしたいと思う。 保護者の皆様、加治木高校・鹿屋高校の諸先生方、また、同校の同窓会の皆様、明日からの派遣生の活躍をどうぞお楽しみに!”Team Puyallup” 長旅本当にお疲れ様!そしておやすみなさい。See you tomorrow!

    2024
    Mar
    27

     アメリカ到着2日目は、あいにくの寒空の雨模様。 全員が元気に登校。2日目だが、体調を崩す者もおらず、飛行機も夜中の便でぐっすり眠れた?からか、まだ時差ボケがあることは誰からも聞いてはいない。今日は早朝からTCのクリス先生が15人乗りの大きなバンで複数の生徒と私をピックアップしてくれた。 4人の生徒はホストファミリーが今日行くスパナウエイ高校へ直接送ってくれた。日本の制服でアメリカの高校に通おうと言っていた加治木高校組は、結局ユイトだけが制服を着てきたようだ。しかし、まずは「これは日本の学校の制服です」ということから話ができるので、他の生徒からは異彩をはなっていたので、掴みはOKだったのではないだろうか。軍隊の制服のようだと言われていたみたいである。ここの高校には日本語クラスがあるということで、生徒達もとても楽しみにしていた。 日本語や日本文化に興味がある生徒とのコミュニケーションは、お互いがGive & Takeができるからだ。日本から来られた葉子先生が日本語クラスの先生で生徒達と共。に私たちを歓迎してくださった。クラスに入るとまず目を見張るのが、壁に貼られた習字などの作品。日本語を効果的にもっと学びたいと思わせるような工夫がいっぱい。思わずたくさんの写真を撮った。私も日本語教師になる勉強をしたことがあるが、外国人に日本語を教えるのは難しいと感じていた。しかし、葉子先生の英語と日本語を交えながらゲーム感覚で進められるテンポの良い授業はとも楽しかったようで、生徒達の表情も笑顔がたくさん見られ、大変生き生きとしていたように思う。人とのコミュニケーションは、互いに相手のことに興味をもって話すことが大事なのだとつくづく感じた。自己紹介をしたり、相手の趣味を聞いたり質問をするという形式で授業が進められていく。その後は、高校内の様々なクラスを紹介してもらうスクールツアーで葉子先生や日本語クラスの生徒達が校内を案内してくれた。家庭科のクラスでは、赤ちゃん人形を取り出してきて、この人形を数日家庭にもってかえり、赤ちゃんの世話をすることを学んだりするそう。手話のクラスでは、日本はバナナみたいな形をしているから、バナナを手で表現するらしい。健康学、美術、コンピューター、体育館など様々なクラスを紹介してくれた。短時間ではあったが、沢山のクラスを一気に見ることができたのはとても貴重な体験だった。

     クイックツアーは終わり。その後、生徒達にアメリカ人のバディーが付いて、彼らが受けるクラスで実際に授業を一緒に受けさせてもらった。その時は、引率者など大人は中に入れないということで私とクリス先生はカフェテリアで待つことに。そこで今後のスケジュールなどの細かな打ち合わせを行う。クリス先生は、昔からたくさんの長期の留学生の世話をしたり、短期でも昔ホストファミリーになっていて当時ホストした日本人ともいまだに付き合いをしていることなど、異文化交流が大好きなようだ。 私もそうだが、この仕事は好きでそこに生き甲斐を感じられないと、想像以上に大変な仕事である。今回初めて一緒に仕事をすることになったクリス先生だが、初めて会ったとは思えないくらい、昔から知っているかのような懐かしい感じで、仕事の話をしていても、同じ思いや感じ方が共通のところがたくさんあり、一緒に仕事としてとても心地よいと思える先生である。よりよいプログラム作りをという意味においては、同じ方向を向いていると感じられ今回私たちのグループの御世話役がクリス先生で良かったなと感じた。

     授業が終わり、生徒達がバディーに連れられてカフェテリアに集まってきた。 今日はスケジュールは変更になり、ここでアメリカ人の生徒とランチを食べることはできなかった。今日は学校が早く終わる日だったようだ。彼らとの別れを惜しむ日本語クラスの生徒達。インスタ、メールなどをお互い交換して写真やビデオを撮ったりしていた。ここで予め持参していたMNCCのジャパンホームステイのチラシを葉子先生に渡し、是非このクラスの生徒たちにも案内をしてほしいと伝えると大変興味を示された。生徒達にもこのことを伝えると是非トライしたいという子達がたくさんいたことは嬉しかった。日本語クラスを持つ高校が他にもあるということで、そのチラシをまたコピーして持って行こうということになった。

     午後はクリス先生宅でオリエンテーションを行うことに。そして、ホストファミリーにサヨナラパーティーであげるギフト作りをすることになる。白いキャンバスをもらいそこに思い思いのアートで色付けをするのだ。習字を書いたり、シールをはったり絵をかいたり、みんな、なかなかのアーティストぶりである。途中外にある卓球台で卓球を楽しんだり、みんな思い思いの時間を過ごしていたが、まずはこのプロジェクトを今日中に終わらせることだ。ここで、ピザ、スナック、ジュースをご馳走になった。先生宅に90キロある大きな犬がいるとは聞いていたが、本当に大きくて生徒達もかなりびっくりしていた。2ピースも食べたらお腹が一杯になりそうなビッグなアメリカンピザ、犬も大きければ、何もかもビッグサイズのアメリカに生徒達はカルチャーショックを受けたことだろう。アイスクリームはアメリカ人の食文化の一部であると言わんばかりに、アイスクリーム好きのクリス先生がアメリカンスタイルのアイスの作り方を伝授してくれた。バケツのような大きさのアイスクリームにチョコシロップや味付けのフレイバー、ルートビアーやホイップクリームをかけたりするのがアメリカンスタイルだという。日本人の多くが苦手とするルートビアを最初に一口ずつ試し飲みをしていたが、やはり苦手のようだった。 今日のハイライトは何だったかとクリス先生から問われると、スパナウエイ高校での日本語クラスで出会った生徒のことを話す生徒がほとんどだった。

     今日気付いたのだが、1日ほとんど通訳を必要としなかったことには驚きである。いつも引率で来ている時には、やはりわからない時が多いので、念のために時々は通訳の役割をするときもある。このグループは話すことも積極的にやっているし、聞き取りに関してもかなり理解力が高いと感じる。さすが、選ばれてきただけはあるなと感じる。先生の家を後にする頃には雨もあがり、アメリカにきて初めての日差しを見ることができた。 明日はどんな日になるだろうか。また新しい発見や体験が待ち遠しい。

    2024
    Mar
    28

     3日目の朝。 いつものようにクリス先生のバンで迎えがきたのだが、今日は少し遅く到着。バンに乗りきらない生徒をホストファミリーが連れて行く予定であったが、都合で送れなくなったと連絡があり、ウーバータクシーを利用するとのこと。急なことで、私が二人の生徒と一緒に乗り込むということで、タクシーを待つ。日本でウーバーイーツも頼んだことがなかったが、アメリカでウーバータクシー!? クリス先生が、アメリカでのウーバータクシーは、バックグランドチェックといって犯罪歴がないかを厳しく調べられるとのこと。また、15分位の距離ではあったが、後ろからクリス先生がついてくるとのことで安心して乗り込む。コミュニケーションが大切だと思ったので、ドライバーと話をしてみる。日本から来たというと「日本は先進国で素晴らしい国だ。前の日本のリーダー(安倍晋三氏)が殺されたが、悲しいことだ。日本は安全な国だと思っていたが、あのような公衆の面前で信じられない。素晴らしいリーダーだった。日本はここ以上に街並みは綺麗な国だと聞いたが事実か?」など色んな話をした。とてもいい人でよかった。一緒に乗ったミユとシズクがお礼のチップ?にキャンディと折り紙をあげたようだ。喜んでくれていた。これで、また日本に対する印象がよくなったかな?(笑)もちろん費用はクリス先生が支払い済みとのこと。チップも弾んどいたと言っていた。急なことにも即座にて対応してくれたクリス先生に感謝。

     今日は、ピュアラップ高校へ。創立が1800年代に建てられたようで、学校は重厚感のある立派な建物だった。学校の中に入ると、デビッド校長先生が笑顔で出迎えてくれた。カフェテリアでバディーとして生徒の案内役の生徒が私たちをまっていてくれた。その中には日本人の留学生らしき子が一人。声をかけてみると岐阜県から交換留学生として来ている男子生徒で、MNCCのことも知っていた。留学機関は違うが、ここアメリカでセンターから現在高校留学している生徒のことを知っていたのだ。 ここのピュアラップ高校の生徒は、約1700人が在籍しているマンモス校のようだ。最初に校長先生自ら校内を案内してくれた。最初に案内されたのは本物のシアターのようで、舞台も座席も演劇やコンサートができそうな本格的な施設!その後別棟の体育館で、バスケットコート、プールなどの施設が備わっているのを見せてもらう。職業訓練に行くと、車の整備士になるための教室へ。そこには本物の車があり、装備品も専門的なものばかり。高校卒業後にはすぐにその職業につけるようなカリキュラムになっているらしい。その後は調理室へ。ここも料理を学ぶ人のための教室でアメリカの高校は、進学する人と自分の興味のある専門分野に進む生徒が半々のため、このように充実した多岐にわたる教育が準備されているようだ。高校である程度何に興味がもてるのか、何が自分に合っているのか、そういう選択肢がたくさんあっていいなとうらやましがる生徒もちらほら。校内のツアーが終わると、バディーと言われるアメリカ人の生徒がそれぞれのクラスへ連れて行く。 そこからは、私たちはクラスに入れないため、その後クリス先生とカフェテリアで待つことに。そこで、吉川先生という日本人の先生が来られ、なんとこの高校にも日本語クラスがあるということがわかったのだ。昨日の日本語クラスでも生徒達が一番楽しかった時間にあげていたので、もし時間が許せばそのクラスで授業を一緒にうけさせてもらえればありがたいと話をすると、快く受け入れてくれた。吉川先生も、生徒達が日本人がくるらしいという話をきいていたようで、私たちの生徒に是非会いたいと言っていたということなのだ。

     そこで、少し時間を調整し、そのクラスへ移動する。吉川先生は授業を受けに来る生徒に、漢字のフラッシュカードを見せてその意味を英語で答えることができたら、部屋に入れる という仕組み。転=Rolling、登=Climbing、払=Payのように。。。。アメリカ人の生徒はどんどん答えていく。クラスに入ると、お互い自由に会話をして楽しむ。日本文化を教えるスクラップブックや家族や日本の生活を紹介するためのアルバムを見せたり、日本から持ってきたお菓子を一緒に食べたり、日本の新聞紙を見せたり、折り紙を折ったりと、とても楽しく充実した時間を過ごすことができたようである。一人ひとりの表情がとても生き生きと輝いて見えた。 最後に、アメリカ人の生徒は日本語で自己紹介、そして日本人の生徒は英語で自己紹介をするという形でここでの授業は終わった。一クラスにおそらく40~50人の生徒がいたと思うが、きっとまだまだ一緒の時間を過ごしたかったはずである。その後全員で記念撮影を行い、ランチまで一緒に食べて別れを惜しんだ。ここでも最後に記念撮影とお互いのメールアドレスなどを教え合い、学校をあとにした。また、日本語が上手な子が多く、ここでもJapanHomestayの案内をする。今年はたくさんの日本語クラスの生徒が出願してくれることを願う!

     午後は、クリス先生のバンと、ホストファミリーの車に分乗してタコマの消防署へ。到着した時には、出動中とのことで、しばらく待っていた。すると、大きな消防車が戻ってきた。 消防車の紹介をしている最中にまた呼び出しがかかり、また急いで出動。すると今度は代わりに女性の消防士が案内の続きをしてくれた。24時間勤務のあとは2日間休みというスケジュールで勤務しているらしい。そのため、署内はキッチンやリビングルーム、ベッドルームなどがあり、さながら、家の中にいるような場所もある。日本では女性の消防士を見ることはあまりないが、アメリカでは結構いるようで、この地区でも30人の女性消防士が活躍しているとのこと。ホースで水をまいてくれたり、消防士の服装の早着替えをみせてもらった。1分以内に着替えるらしい。消防服を生徒にきせてもらえることができるかと聞いたら、まずとても汚く汚れていて、人の血液や様々な菌がついているかもしれないので、それを移してしまうことの懸念があるため、できないと言われた。ここで気づいたのだが、消防士が説明をする時に、数名の生徒がメモ帳を片手に一生懸命ペンを走らせているのに気づく。ホームステイが始まった1970年代中盤から1980年代前半くらいの初期の頃にこのような光景が見られたと聞かされていたが、最近ではカメラは構えるが、メモまで取る人はそんなに見かけないので、とても新鮮に感じている。クリス先生からもこの子達は、本当に素晴らしいとお褒めの言葉をもらった。サキとマナミのホストマザーが二人とも素晴らしく、毎日部屋を出るときには誰もベッドに寝ていなかったかのように、キレイにベッドメーキングがされていて、丁寧かつ敬意を表してくれる子達だと大変喜んでいた。誇らしい限りである。ホームシックもなく毎日を楽しんでいる様子が彼らの表情をみていればよくわかる。そこが安心のバロメーターだ。

     最後は消防署近くのドーキーズアーケードというゲームセンターへ。このようなプログラムでゲームセンターへ行くことには気がひけるのだが、生徒達は勉強勉強で疲れ切った頭を少し開放する時間も必要かもしれない。ここでも英語は使うので、今日のこの約一時間だけはお許しを頂きたい。お店の前でちょっと変わった風貌の男性と出会う。なんとセーラー服を着た男性なのだが、話をしてみると、実はとてもまじめにNHKのテレビで日本語を勉強している男性で、歴史で徳川家康や日光東照宮、日本のアンティークなものに興味があるとのこと。セーラー服はさすがにドン引きしたが、これも多様性の国アメリカかと前向きに受け取るようにした。ちなみに、最初に覚えた日本語は、「カワイイ」で、この制服はアマゾンで買ったとのこと。 ゲームに興じた生徒をフォローするわけではないが、色んな英語に気付き質問してくることがある。今日コウキは私の家に来た時、玄関に貼ってあったステッカーに気付き、これはどういう意味かと聞いてきた。「No Soliciting」私も知らなかったので、ホストファミリーに聞いてみると、「訪問販売お断り」だそうだ。日々目にするものが全て学習教材だなと感じる。これがホームステイの良さかもしれない。

    2024
    Mar
    29

    「TGIF!! =Thank God It’s Friday! 」日本では昭和時代に「花金」(花の金曜日)という言葉が流行ったが、アメリカでは週の最後の金曜日に、神に感謝!としてこの言葉をよく使う。今日から学校が春休みになるところが多くて、今日の活動は午前中ボランティア活動として、オリンピアのFood Bankへ。 生活困窮者に対して農家や企業、スーパーなどから、賞味期限間近や、まだ食べることができたり、使うことができたりする物で、市場に出すことのできない規格外の物がここに無償で提供される。ここで働く人達は皆無給、つまりボランティアで働く人達である。年齢層も様々。若い人から老人まで様々なたちが働いている15人が同時に中に入ることができないため、半分に分けて最初のグループがフードパッキングをする間、残り生徒達は近くの街並みを散策することに。今日は現地の受入機関のリサ先生が来て、一緒に回って説明をしてくれた。私はフードバンクの方にずっとつきっきりでいた。最初のグループでは、飲み物を15個ずつ袋詰めするもの。この担当は、ケイタ、ユイト、ユリ、ユキ。別のグループは、ピザを箱から出して種類ごとに袋詰めするもので、ミユ、ミヤ、マオ、シズクの4人でやる。その後、グループを交代して、後半のグループは、3つのグループに分かれて、玉ねぎの仕分けをした。傷みの激しいものは捨てて、食べられるものは、ナプキンで汚れをキレイにふき取る作業を、リョウヤ、コウキ、私の3人で頑張る。時間内になんとか一袋分終えることができた。白菜の傷みのある部分を包丁で切り取り、箱に入れる作業をユアとアミ。賞味期限切れのパンを袋をみて見分ける作業を、ナナミ、サキ、ナナミの3人で担当。見ているとみんなの手際の良さには驚いた。このような作業をしたことがない生徒達であったが、一度やり方を学ぶと作業の早いこと早いこと!!何をやらせても「できる」生徒達である!!その後、ここフードバンクのことについて、責任者のデビッドさんが説明してくれた。今週末がイースターであるため、施設内のスタッフは、イースターバニーの帽子を被っている。こういうところは、アメリカらしくて微笑ましい。まずはデビッドさんからこのような施設が日本にはあるかを聞かれ、生徒達はあまり聞いたことはなかったのか、答えにつまっていたが、ユイトが行政がやっていると答える。実際は、NPO法人などがやってはいるが、日本人の生徒達には、このような活動はあまり身近にはないようである。施設内にあふれた物を見ると国の豊かさを見るようだ。と同時に施設の周りに列を作って待っているたくさんの人たちを見ると、複雑な思いにもなる。アメリカの豊かさと貧困は常に紙一重である。

    今日の訪問地であるここオリンピアは、ワシントン州の州都である。このことは意外に皆知らない。ワシントン州ではシアトルの方が有名だし、大きな都市だからだ。オリンピアに到着したが、シアトルほど大都会には見えず、人も少なく感じた。次はすぐ近くにある州庁舎訪問である。州庁舎に入る前に階段のところで、ランチタイム。 ここでクリス先生がアメリカンクッキーをご馳走してくれた。いかにもアメリカのクッキーというようなビッグサイズである。それをみんなでシェアして食べる。ランチを食べる前に、リサ先生から、一つ注意がある。やはり日本人同士の生徒でいる時には、日本語しか聞こえてこない。リサ先生が言うには、日本に帰ったらいくらでも日本語は話せる。この10日間が唯一英語に浸れる時間だから、もっと英語を話しなさい。日本人同士でも英語を話すようにしなさいと。当たり前のことなのだが、なかなかできない。しかし、それから生徒全員がリサ先生の言う通りに英語で話し始めた。これには驚いた。私も何回も引率で来たが、このように注意されて即実行できるのは何人いるかいないか、である。それが全員即行動したのには驚いた。やはり意識が高い生徒達で、非常に誇らしく思う。ケーススタディーでこのことも学習したが、すぐに実行され、非常に嬉しかった。そして、今日来てくれたサキとマナミのホストマザー、そしてクリス先生にも積極的に話しかけていく様子が見られてさらに嬉しくなった。

    最初にリサ先生が州庁舎の建物に入る前の階段を数えながら何段あるかを数えるように言われた。その数字に何らかの意味があるのだろう。約1時間、ボランティアの男性が州庁舎の中を案内してくれた。アメリカの州舎はどこも歴史的な建物で、重厚感は半端ない。 州庁舎に入り、入口にたたずむ銅像から壁や床の大理石などのどれも素晴らしい。うなずきながら話を聞く生徒たちにどのくらい理解できたか?と聞くと、半分くらい、3割くらいと、様々。集中して耳を傾けて行くことで、耳を少しでも慣らすことができると思う。しかし、今日は場所柄の緊張感で少し疲れたのではないかと思う。ここにはアメリカ初代大統領であるジョージ・ワシントンの顔が至る所にある。それはワシントン州という同じ名前がついているからだそうだ。ちなみにアメリカ合衆国は全部で50州あるが、42番目に正式に州政府として認められたので、最初登ってきた階段は42段あったそうだ。 約1時間ほどのツアーが終わると、州庁舎内のお土産屋で買い物。許された時間がすくなかったので、ゆっくりと買い物ができなかったようだが、週末にゆっくりと買い物をしてほしい。出来るだけ小銭の使い方も買い物で慣れてほしい。

    州庁舎を出ると、咲き誇る桜の花や周りの噴水の場所などをしばし散策して今日の活動を終える。それからバンとファミリーの車に乗りステイ地へ。これで今週の活動は終わりである。1週目を無事に何事もなく終えることができて一安心である。 明日からイースター週末で生徒にとっては最初で最後の週末である。来週みんなからの報告を楽しみだ。

    2024
    Apr
    1

     今日から4月。アメリカに到着してから2,3日は曇り空で雨が降っていたが、先週の金曜日からは天気もよく日中は過ごしやすい温度であった。今朝クリス先生が迎えにくると、少し浮かない顔をしている。毎日早朝から私たちの送り迎えや運転やプログラムの運営など一人で頑張っていて、その上、ホストファミリーまでしてくれているので、さぞかし疲れているのだろうと思っていたら、今日午前中訪問のサムナー高校訪問ができなくなったとのこと。それで調整が必要になったとのことであった。ホームステイでのスケジュール変更は 「あるある」なのである。それで水曜日に訪問予定だったアメリカ車博物館をかわりに入れることになった。時間調整のため、クリス先生宅に行きホストファミリーに渡すギフトのラッピングをすることに。1時間ほどの時間を費やし、バンとファミリーの車に分乗してアメリカ車ミュージアムへ。しかし、中に入るとなんといきなり日本車がずらり。昭和時代のお父さんたちが喜びそうな昔の車が年代別にいっぱい!日本語もあちらこちらに!ミヤは、お父さんが車好きだからまたお父さんとここに来たいと言っていた。そして、突然コストコに行くことになった。これもスケジュールにはないことだったが、コストコは行ったことのない人もいて、みんな楽しみな様子。コストコでランチ。ホットドッグやピザと飲み物を頼み、しばしコストコの雰囲気を楽しむ。それから一周ツアーをする予定だったが、買い物をしたそうだったので、もう少し時間をとることにする。今日は映画の予定はなしになる。今日のキャンセルになった高校訪問は、水曜日に変更になるということだったが、当日までわからない模様だ。その場合は、今日できなかったスカベンジャーハントは、水曜日の午後になる予定だそうだ。しかし予定は未定にして決定にあらず。アメリカでの予定の変更に対しては、柔軟に対応しなければ...。 この週末はシアトルの街に行った者、マウントレイニアにハイキングとはいい難い、山登りに行った者、有名なパイクプレイスマーケットやスタバの一号店、ガムウォールに行ったり、家族の集まりでイースターパーティ、また、サプライズでマリナーズとレッドソックス(吉田正尚!)の試合に行った者など、様々であった。ちなみに、ここワシントン州では大谷翔平の名前はあまり出ない。ここでは今でもイチローがスターのようだ。何はともあれ、皆何事もなく無事に週末を過ごせたのも、みんなが安全管理を守ったこと、またホストファミリーの細やかなケアのお陰である。

     土曜日に私とナナミは、クリス先生宅にイースターディナーに招待された。 クリス先生宅に滞在しているケイタとユイトは、ベトナムとスペインから一年間の留学生としてきている男子と4人でクリス先生のお手伝いを金曜から土曜日まで頑張ったようである。特にクリス先生が感激していたのが、ケイタとユイトは、たくさん人がくるから、窓を綺麗に拭こうといってくれたことだという。

     先週リサ先生からのアドバイスで、アメリカにいるうちはできるだけ英語を話そう! といわれて以来、日本人同士であちらこちらで英語での会話が聞こえるが、その中でもユウキ、ナナミ、ユアがよく英語で話をしている。これには感心する。先生たちが見ているから英語を話す、というのではなく、私たちがいないところでも英語で話をしているのを見聞きしたので、その意識の高さには感心させられる。そして、英語での質問もよくしているのもよく見るのである。

     今日はサヨナラパーティーの話し合いをして、大体の打ち合わせを行う。あと3日後にはもうここアメリカで過ごす最後の日である。 明日くらいからは荷物を大体まとめ上げておくように話しをする。こちらでの時間は毎日が充実していて、あっという間に時間が過ぎていく。生徒達は口々にまだ日本には帰りたくないと言っている。また、ホストファミリーがみんな優しくて、感謝しても感謝しきれない気持ちでいるとも言っている。ケガや病気をすることなく、そしてホストファミリーのために何ができるかを考えながら残りの時間を過ごしほしい。とにかく無事に帰国することだけを考えている。

    追伸:今日はエイプリルフール。ホストファミリーに優しい嘘をついてみてはどうか?とアドバイス。 どんな嘘をついたのか、ファミリーの反応はどうだったかを聞くのが楽しみである。

    2024
    Apr
    2

     今日は丸一日アメリカの大学ツアー。4月から高校3年生になる彼らにとって、アメリカの大学を見学できるのは、良い機会である。 最初に訪れた大学は、私立のPuget Sound University。最初にビデオを見せてもらい、大学の概略を学ぶ。日本のように共通テストなどの点数で合否が決まるのではなく、アメリカでは、高校での成績や教師からの推薦状、また課外活動など、自分自身が高校時代に活躍したものがあれば、それらも書類審査の対象になる。今まであまり質問がなかったが、今日はたくさんの生徒が質問してくれた。その後、現役の大学2年の学生であるレイが大学内の施設を案内してくれた。彼は音楽を専攻していて、サックスフォンを吹くそうだ。彼いわく、自分は大学の名前で選んだのではなく、この大学の雰囲気や自分が学びたいと思う専攻があったので、この大学を選んだという。キャンパスはとても広く、Evergreen Stateといわれるだけあって緑が多く、施設も充実していた。カフェ、レストラン、ジム、プール、ボルタリング、テニスコート、サイエンスクラスルーム、寮、図書館など沢山の場所を案内してくれた。サイエンスの建物に入る前に、数学の十分に広いキャンパスだと思ったが、ここは比較的小規模な大学だそうだ。アメリカの大学に行きたいと言っていたのは、コウキだったが、キャンパス内を歩くうちに、自分も行ってみたいという人もちらほら。しかし、ここは私立。授業料はかなり高い!

     その後、約1時間かけてUniversity of Washingtonへ向かう。アメリカ国内でもトップクラスに入る大学である。 ここワシントン大学はもう街の中の一角だが、その広さは計り知れない。ちょうどお昼の時間に着いたので、ユニバーシティビレッジと言うショッピング街やレストランやカフェテリアのあるエリアでアメリカの大学生になった気分でランチを満喫。 天気も良く、生徒にとってはまるでピクニックである。その後自由時間で、生徒たちは買い物へ。そこで生徒達が、昔日本に住んでいたと言うアメリカ人の女性から声をかけられ、生徒たちはしばし会話を楽しんでいたようだ。その女性がお店からチョコレートを買って「みんなでシェアして食べてね」と渡してくれた。生徒たちはとても喜んでいた。

     それからまた車で移動し、大学の本キャンパスへ。ここでも現役の大学生が日常的に来学する人々に大学内を案内している。日本で言うオープンキャンパスみたいに、この大学に入学を希望している生徒が保護者と共に来ているツアーに合流した。あちらこちらでゾロゾロ歩くツアー客がいっぱい。日本ならば、職員が案内するのだろうが、こちらでは全て現役の学生がボランティアでやっているようだ。最初に案内してくれたのが、ディランという男子学生で台湾人だそうだ。帽子に「東京だち」と書いてあったので、聞いてみると日本人の友達にもらったらしく、意味を聞かれたが、多分「東京の友達」?のスラングかな?と伝えた。合っているかな?マナミが、「あれだけの長い時間(約1時間以上) 1人で全て案内するなんて私にはできない。すごいですね。」と言っていた。彼らは高校などでプリゼンテーションなど、人前で話をすることに慣れているので、こういうことを実践的にやりながら、プレゼン能力やコミュニケーション能力を磨いていくのだろう。人前で話をすることになかなか慣れていない日本人には、よい刺激になっただろう。原稿を覚えて話をするのではなく、自分の持っている知識を自身の言葉で表現できるようになると、スラスラと話ができるのだと思う。日本人の生徒にももっとこのような能力を養ってほしいと願う。 芝生に寝転がって本を読んだり、パソコンを開いている学生を見ると、この光景に憧れる生徒が続出。途中、何度か野生のリスを見かけては、カメラを向ける生徒たち。アメリカ人にとっては普通の光景だが、彼らにとっては野生のリスすら珍しいのである。途中桜舞い散るキャンパスの中を歩いていると、まるで日本にいるかのような錯覚に。日本の花見が恋しい。暖かい日差しの中、芝生でリラックスしながら、ゆったりと勉強している彼らの姿を見ると、時間に追われながら勉強をしている日本人の生徒が少しかわいそうに思えてくるのは私だけだろうか?もちろん、私たちはほんの表面しか見えていないのかもしれないが...。

     キャンパスツアーが終わる頃には、日差しの暑さに皆疲れきったようだ。バンの中では、ほとんどの生徒が眠っていた。 途中渋滞があったが、予定よりも早く着いた。Chriss先生は往復の運転大変だっただろうと思う。今日の活動も無事に終わることができた。あと、ここでの生活も残すところ、2日である。最後まで悔いのないように、もっともっとたくさん英語に耳を傾け、そしてできるだけたくさん英語を話して欲しい。今日もお疲れ様。ゆっくり休んでまた明日。Have a good rest and good night!

    2024
    Apr
    3

     今朝も全員元気に登校!午前中は、タコマにあるチャーターハイスクールへ。 ここは小さな学校で、全校生徒が9年生から12年生(日本でいう中学3年生から高校3年生まで)160人だそう。このくらいの小規模校がわたしたちにはちょうどよいのかもしれない。最初から私たちを温かく迎え入れてくれた。スケジュールも細やかに決められており、3つのグループに分けられ、歴史、英語、数学の授業を受けることになる。それぞれバディがついて、教室に連れて行かれた。歴史の授業では、アメリカの大統領選挙の話をしていたようだ。オバマ前大統領の演説を見せられていた。大統領選の年には、こちらの学校では必ず授業でトピックにされる。国民一人一人が自国の大統領を決める仕組みのため、自分や家族、地域社会、そして、国のために、どの大統領を選ぶのかは、非常に身近な問題なのである。日本ではこのような政治的な討論を授業の中で取り上げる事はあまり無いので、生徒たちにとっても新鮮だったのではないだろうか。授業から帰ってきて、通常の授業は難しかった、と口々に言っていた。その後、全員が1つの部屋に集まり、円座を組み、それぞれが英語でが自己紹介をして、質問をし合った。今日はさすがに、今まで質問をしていなかった生徒に必ず質問するように伝えると、たくさんの手が上がった。最初からこうあって欲しかったが…。この学校には日本語クラスは無いが、日本語を勉強してる子がいて、片言の日本語をしゃべる生徒がいた。みんな会話が弾んでいた。その後、ランチを食べるために学校の近くのフードコートに行った。アメリカ人のバディも一緒で、ここでもみんな楽しい時間をすごした。別れを惜しむようにハグをする生徒たちをみていると、こんな短時間でも友達になれるのは素晴らしいことである。お互いの連絡先を交換しあい、これからも末長い付き合いをしてほしい。メール等のやりとりでも充分英語の学習に役立つはずである。

     午後は、モールでのスカベンジャーハントをする。3人1組で5つのグループに分かれて、クリス先生からお題の用紙をいただく。 そこに書かれてあるものや、イメージするものをモール内で探して写真を撮ってくると言うものである。アメリカではよくあるゲームである。フードコートでクリス先生が待っているので、もしわからないことがあれば聞きに来るようにと言われた。例えば’Coffee company that started in Seattle’ シアトル発祥のコーヒーの会社は? これは簡単みんなが知っているスターバックス。このように、答えが決まっているものもあれば、’If I could buy anything no matter the cost I would buy...’ どんなにお金がかかってももし買えるものなら買いたいと思うものや、’Somewhere I could spend all day’ 丸一日でも過ごせる場所など人によっては答えが色々あるようなお題が15問ほどあったが、中には理解できないものもあり、道行く人を呼び止めたり、お店の人にも聞いたり、クリス先生に聞きにきたり、みんな協力し合い頑張っていた。

     ミヤとマオはアメリカの日本食を食べてみたいと、フードコートにあったOKI JAPAN という店で寿司と餃子を食べていた。韓国人がやっていたようだが、味の方はいかがなものだっただろう。みんなそろそろ日本食が恋しくなる頃かもしれない。 今日の活動も無事に終えられた。今晩はホストファミリーと過ごす最後の夜である。生徒からはここのところ、日本にまだ帰りたくないと言うことをよく聞いていたが、時間は無常にも過ぎていく。今晩は、スーツケースをパッキングをして、明日の帰国に備えなければならない。そして、立つ鳥跡を濁さずで、部屋のゴミなどがないように、忘れ物がないように再度注意を促す。 ちなみに、明日の午前中までは学校があり、午後からはボーリング、そして夕方からさよならパーティである。パーティーは、練習なしのほぼぶっつけ本番である。しかし彼らのことだから、きっとうまくいくはず。最後まで気を抜かずに頑張ろう。

    2024
    Apr
    4-6

    アメリカで過ごす最後の日。今日のスケジュールはみっちりとつまっていてとても忙しい!今日は全てのスケジュールをこなしてそのまま帰国の途につくため、みんな朝にはスーツケースをもっての出発である。 ホストファミリーが空港へ連れて行く生徒以外は、クリス先生の息子さんの車にスーツケースを持って行ってもらい、いつものようにクリス先生の運転するバンに乗り込む。最後に行く学校はEnumclaw高校。 車で約30分。ここはマンモス校で、校舎も最近リニューアルしたようでとても施設が整ったきれいな学校であった。校舎内に入ると、女性の先生が温かく出迎えてくれた。 ここでもグループに分かれて、アメリカ人のバディが校内の施設や授業を行っている教室に案内してくれた。アメリカの高校の科目は非常に多く、必修科目以外にも選択科目がかなりたくさんある。 家庭科のクラスには調味料から調理器具、冷蔵庫など、全てものが揃っていて、巨大な”キッチンクラス”である。農業関連のクラスは、屋外の子ヤギがたくさんいる場所へ。 生徒達のカバンに嚙みつこうとする姿に生徒達も苦笑い。音楽室、本格的なシアタールーム、カメラ撮影室、吹奏楽部の教室、化学や物理実験室、スペイン語のクラスなど、どこも広く、施設や設備が大変充実している様子がうかがえる。 そういえば、ここはワシントン州でシアトルマリナーズの本拠地。あるクラスでは、イチローの人形があった。今は大谷翔平のニュースで持ち切りではあるが、ここで大谷翔平のことを話す人はあまりいない。 私のホストファザーは名前すら知らなかった。マザーが「あのすごい契約金でドジャーズと契約した人よ」と言ってもピンときていないほど。(笑)イチローのことを話題にする人はまだここには多いようである。

    高校時代から将来自分がどの道に進むのかを意識しながら、多種多様な科目が用意されているため、幅広い教養科目から職業に結び付くようなカリキュラムまで一つの高校に全て揃っている。 農業、工業、商業を学ぶためには、その専門の高校が別に存在する日本とは異なり、アメリカの公立高校ではこれらが全て高校の中に存在している。 もちろん、アメリカは高校までが義務教育のため、日本のように高校に入るための受験などもない。

    それにしてもアメリカの学校はどこもカラフルである。 日本の学校は「白か黒か灰色」というイメージなのだが、アメリカの学校は校舎内にあらゆる張り紙があり、全てがカラフルで、そこに書いてある英語もとても興味深い文言があり、どれをとっても生きた英語が学べる。 そういう部分に気付きカメラを向ける生徒も多い。

    途中で、校内に女性の警察官がいるのに気づいた。 アメリカの大学にはキャンパスポリスが常駐しているのは聞いたことがあり、高校にも??と思っていたが、たまたま学校にいただけのようで、クリス先生が、その女性警察官に話をして、私たちにパトカーなど見せてくれないか?とお願いをしてくれたようだ。 パトカーの中に乗せてくれたり、一緒に写真撮影をしてもらった。 パトカーの後ろの座席は犯人を乗せたりするのだが、通常の車のようなクッションはなく、硬い座席だ。以前聞いたことがあるのだが、犯罪人などが時々おしっこなどをしたり汚すことが多く、そのような座席にしているとのこと。 全員で記念撮影をする時には、全員が一斉に手錠をかけられたポーズをして、なかなかユーモアのセンスもある生徒達である。(笑)

    その後ひとしきり校内のツアーを終えたら、「リーダーシップ」のクラスの生徒達が集まり、私たちとお互い色んな質問をし合う時間を設けてくれた。 日本のお菓子をあげたり、それぞれが作ってきた日本紹介のスクラップブックや鹿児島の観光パンフレット、折り紙、習字で名前を書いてあげたりと、どのテーブルも会話が盛り上がり、楽しそうに過ごしていた。 ここでもJapan Homestayの紹介をした。日本語クラスがある学校ほどの反応はなかったが、最初に歓迎をしてくれた女性の先生の娘さんが独学で日本語を学んでいるとのことで、是非応募したいと言っていた。

    ここでの時間もあっという間で、ランチの時間には、なんと私たちに高校内カフェテリアのランチまでご馳走をしてくれた。みんなたくさんあるメニューの中から好きなメニューを選び、美味しそうに食べていた。 帰る間際には、高校から学校のキャラクターである蜂の絵の入った長袖Tシャツまでプレゼントしてくれたのだ。アメリカ最後の日の学校でも大変充実した時間を過ごすことができた。感謝しかない。

    学校からバンで帰る時、クリス先生は、その時間を有効に使い、生徒達にできるだけ英語で話をさせようと、毎回「今日一番良かった活動は何だったか?」の質問をしてくる。ほとんどの生徒がアメリカ人の生徒との時間をあげる者が多かった。

    その後は、ボーリング場へ。ここでは、今まで日本語クラスで出会った生徒達をクリス先生が招待していて、複数の生徒達がきてくれた。また葉子先生とお嬢さんもきてくれた。 帰国直前に再会ができ、またパーティーまで一緒に参加してくれ、みんな大変喜んでいた。ホストファミリーも参加できる方々が複数きてくれた。

    ボーリングでひとしきり楽しんだ後、そのボーリング場で最後のサヨナラパーティーが行われる。ここは、私たちがお世話になったファミリーや先生に感謝の気持ちを表すためのものである。 ピザや飲み物、そして、日本から持参したお菓子などを準備し、また日本から持参した飾りつけなどをみんなで手分けして、手際よく準備していく。

    そして、5時にパーティーが始まった。司会はアミ。簡単な打ち合わせをしただけだったが、会場に響き渡る元気な声でパーティー開会宣言。この瞬間から私も「あ、全てうまくいく!!」と確信したほど、素晴らしい始まりであった。 直前にユリとユウキのホストマザーがパーティーの途中で仕事に行かねばならないということで、この二人の演目を急遽最初の方に変更する。 当初各項目をできるだけ短めにやってほしいと言われていたので、全員での歌は削除していたのだが、直前に私が、「やはり最初に少し締めたい!」と思ったので、この歌を入れたいと思い変更する。しかし生徒はそれに対しても臨機応変に対応。 1番目に「幸せなら手をたたこう」の英語バージョンと日本語バージョンを一番のみ歌う。2番目にユウキの空手。いつも元気で笑顔のユウキが真剣な顔でキレのある空手パフォーマンス。空気が一気にひきしまり、かっこよかった!!拍手喝采!! 2番目は日本のクイズ(どのくらい日本のこと知っていますか?)シズク、ミユ、マオ、ミヤ、ナナミ、そしてユリ。日本で一番高い山は?日本はごはんを食べる時なんというか?日本の首都はどこか?などなど。。。。 答えられた人には、Prizeとして、お菓子や小物をあげたり、ユリが日本語で名前を習字で書いてあげたりした。

    次はマナミによるマジック。赤い袋から国旗がずらずらと出てくる定番のマジック。オーディエンスも大喜び。大変盛り上げてくれる。音楽はサキがキーボードでいい具合にサポートしてくれた。次は、ユイトのエーデルワイスの歌。 これも情感こもる素晴らしい歌声。会場もヒューヒューと拍手喝采。ユイトの別な面を見るようで素晴らしかった。次にユアの紙芝居。英語で紙芝居をするというアイデアが今まで初めてで素晴らしかった。 みんなが真剣なまなざしで見ているのがよくわかった。短めにするのは大変だっただろうが、Good Job!次は、リョウヤの剣道。胴着も持参して本格的。しかし出てきたミニチュア竹刀が手作りでかわいかった。 コウキをパートナーにして日本の剣道を上手に披露してくれた。次にコウキのダンス。音楽が流れると、キレッキレに踊るコウキがまたかっこいい!!そして、生徒代表の感謝の言葉は、ケイタ。自分で考えた英語で立派に述べてくれた。 最後に私がサンキュースピーチをする時に、私が感極まると、私の後ろからケイタが結構号泣していたのに気付く。写真を見ると号泣ぶりがよくわかる。(笑)しかし、「芸は身を助く」と言うが、みんな本当に素晴らしい特技を持っていて本当に素晴らしい。 最後にクリス先生の挨拶と修了証書が渡され、それぞれのホストファミリーと最後の記念撮影を行う。ここではみんなが自然とハグをする姿があちらこちらで見られた。 今日は残念ながらサヨナラパーティーに仕事の都合で来られなかったのは、リョウヤとコウキのホストファミリー。

    今回パーティの打ち合わせもあまり十分ではなく、またリハーサルすらできない状況で、一番心配していたにもかかわらず、大変スムーズに終えることができたのは、本当にありがたかった。みんなありがとう!!

    それからホストファミリーと空港へ向かうが、ホストファミリーが一緒に空港へ行けない人は、クリスのバンでシアトルへ向かう。空港でカウンターが開くまでの間、ホストファミリーやクリスと写真を撮ったりしながら、まったりとした時間を過ごす。 最後に彼らに別れを告げ、搭乗手続きを終える。セキュリティーを通り、飛行機に乗り込むまでの間、アメリカで最後の買い物。今日一日のスケジュールが本当に目一杯つまっていたので、飛行機に乗り込む頃にはさすがにぐったりしていたようだ。 それから約12時間の長時間のフライトも、ちょうど夜中のフライトだったため、ぐっすりと眠れたようだ。台湾に到着後は、約3時間待ちのため、また飲茶を食べたり、ここでお小遣いを最後のお土産に使い果たす者など、アッという間に時間も過ぎる。 台湾から福岡に到着すると、バスに乗り鹿児島へ。バスの中でも疲れを見せることなく、みんな元気に笑い、大変盛り上がっていたようだ。

    こうして12日間の研修を終えた。今回は二つの高校の合同実施ということだったが、お互いが切磋琢磨するように、よい関係が築けたのではないかと思う。 飛行機の中で感想文を書いてもらったが、この研修に参加できたことに感謝し、自分の体験を様々な形で今後の学校生活に還元し、自身の成長にもつなげたいということが書かれてあった。 私自身も今回皆さんと一緒に研修を行い、アメリカで一緒に過ごした時間はかけがえのない思い出であり、楽しい時間を過ごすことができた。12日間を心から感謝したい。 そして、無事に何事もなく帰国できたことに、心から安堵している。最後にみんなとハグして別れた時に、私のことをなぜか「Mom!」(笑)と呼んでくれたみんなのこと、これからもみんなをYacco Momとして、見守っていきたいと思う。ありがとう!!