2006年7月28日に、一人の留学生が鹿児島にやってきました。名前はアネッテ・ウルマー(Annette Ulmer)。ドイツのトゥットゥリンゲン出身、16歳の高校生です。彼女は9月から来年6月までの約10ヵ月間、日本の一般家庭にホームステイしながら、鹿児島県立志布志高等学校に通い、日本の日常レベルでの文化を学ぶことになります。留学期間中、彼女はおそらく様々な異文化体験や人との出会いを通じ、多くのことを学ぶでしょう。彼女は7月末から約一カ月間、鹿児島市内で日本語の特別集中講座を受講中です。センターではその集中講座から彼女が留学を修了するまでの間、彼女の留学生活をサポートしていきます。

 

 

 

 

 

 

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ドイツから、パリ、ソウルを経由して、7月28日のお昼頃に鹿児島空港に到着。興奮して飛行機の中ではほとんど眠れなかったそうで、ほぼ24時間起き続けていたため、この日は一日眠たそうにしていました。飛行機から見る桜島がとてもきれいだったとのこと。「桜島が噴火したら、鹿児島の人はどこに逃げるのですか?」との質問に、相当、桜島を怖がっている???ドイツの夏は涼しいらしく、鹿児島の猛暑には参った様子でした。ドイツの夏は涼しいらしいです。
日本に来て初めての食事は、おにぎり、玉子焼きに、豆腐ハンバーグに日本茶。日本の食べ物は、ドイツに比べると、とてもヘルシーだと言いながら、美味しそうにほおばっていました。箸使いもなかなかなもので、上達が早いようです!
?コンビニで見つけた、○清のカップヌードル!「ジャーマンポテトって何?」との質問に、「え?ジャーマンポテトは、ドイツの食べ物じゃないの?」と聞くと、「聞いたことがない。」とのこと。。。説明すると、買って食べてみたいとのことで、早速購入。お味の方は?と聞くと、まぁまぁだったようです。半分は残していました!(笑)。食べた後の容器をきれいに洗って持って帰りました!!笑。一体何に使うのだろう??しかし、よく目についたなと思ったら、よくよくみると容器の背景がドイツの国旗になっていた”!アネッテは美人だから。。。この写真はCMのようでしょう?
初日は私(福島@MNCC)の家に泊まったアネッテ。夜に、家族と食事に出かけたが、睡眠不足のため、もうかなり眠そう。。早めに帰宅し、9時には就寝。翌日は、お昼の12時まで寝ていましたが、疲れは取れただろうか。。。ちなみに、一番最初に会った時に、知っている日本語を話してと言うと、「おみそをください。」でした。。。思わず笑ってしまいました。彼女の日本語帳を見せてもらったが、上手にひらがなやカタカナや漢字を書いていました。?

 

日本語集中講座の授業風景です。アネッテの他には、アメリカ、カナダ、オーストラリア、韓国、タイからの生徒達が学びに来ていました。授業は全て日本語で行われますが、アネッテ以外のほとんどの人たちは鹿児島にある程度住んでいる人たちがほとんどで、結構日本語がわかるようです。

アネッテは、最年少ですが、他の生徒達(といってもほとんどが成人)ともすぐに慣れた様子で、楽しんでいたようです。時々、わからない言葉をアメリカ人のシャロンが訳して教えてくれると言っていました。初日は、初対面のときの会話を勉強していました。一刻も早く日本語、そして日本での生活に慣れ、そして、9月からの高校生活でスムーズなスタートをきることができるよう願っています。

頑張れ! アネッテ!!!
日本語講座受講中の最初のホストファミリー。桜ヶ丘の田松ファミリーと対面。田松家には、8月1日から9日まで滞在予定です。田松家では、バーベキューをすると張り切っています! 長女のチヒロさんは、今年の春にジュニア留学でアメリカに行ったばかりで、英語大好き少女! お父様のお仕事の関係で家族で一年間アメリカに住んでいた経験があります。アネッテは、初めての畳部屋の布団生活! 楽しみだね!! 田松家の皆さん! アネッテとの生活を楽しんでくださいね。そして、いっぱい日本語教えてやってくださいね!!そして、田松ファミリーとアネッテの思い出写真待ってます!!

 

アネッテ in 霧島(7月30日)
7月29日から3泊4日で我が家に滞在したアネッテを連れて、実家のある霧島に遊びに行きました。霧島神宮でお守りを買ったり、陶芸教室で自分専用のコップを作ったり、そうめん流しに行ったり・・・。我が家のやんちゃ坊主とも遊んでくれた優しいアネッテでした。(K/MNCC)

 

 

指宿の砂むし温泉に行ってきました。全て初めてのことなのに、アネッテは気丈にも(?)楽しんで砂に埋まり温泉にも入りました。夕食は、初めての回転スシのお店で何でも口にしていました。我家も楽しい週末でした。トランプでは始まりのじゃんけんと最後の罰ゲームで大盛り上がりで、「しっぺ」を仕掛けるたびに大騒ぎ。日本語学校には千裕が一緒に行き、エンジョイしています。めったに聞けない千裕の英語も通じていて、感心しています。春の留学の成果でしょうね!  (田松家母)
     

短い間でしたが、アネッテが大変お世話になりました。田松さんのお母さんから教わった「まっ、いいっかぁー!」という言葉、アネッテはその後も使っていますよ。ちゃんと適切な場面で使っていたので、おもしろいでした。留学生活では、「まぁいいっか」精神は必要だと思います!様々な体験をさせていただき、アネッテも良い思い出ができたことと思います。本当にありがとうございました。         (福島@MNCC)?

 
 

 

 

?8月9日から15日は星ヶ峯のMファミリーにお世話になりました。ありがとうございます!!!

一緒に習字をしました!まずは平仮名で書いて,次に漢字で書きました☆とっても上手です!左の写真は、アネッテの名前を漢字で書いてみました。12日はシティービューバスに乗って市内観光をしました。水族館いおワールドにいったり、城山の展望台から桜島をバックに写真を撮りました。13日の夜は福岡に行っている兄と兄の友達を”おかえり〜”とAnnetteが出迎えてくれて,みんなびっくりしながら習い始めのドイツ語を使ったりとても楽しい時間を過ごしました(^^)v みんなアネッテが高校生と聞き、びっくりしていたようです。この日は夜遅くまでみんなでおしゃべりをして楽しく過ごしました。最後の日はみんなで焼肉を食べに行きました。           (M 千種)

 

   

 

   
     

 

鹿児島市内でのステイが最後の星ヶ峯の田中ファミリー。お母様が、ご自宅で英語教室を主宰していらっしゃるので、授業にも参加したアネッテ。ホストシスターの小夏さんは、アネッテが来た時にはちょうどアメリカにホームステイに行っていたため、一緒に過ごした時間は少しでしたが、以前アネッテもアメリカにホームステイに行ったことがあったため、二人は、アメリカでのホー ムステイ話に花が咲いたようです。休みには、家族に桜島まで連れていってもらい、楽しい時間を過ごしたようです。最後の夜は、家族全員が揃って、サヨナラパーティーをしてくださいました。田中家の皆様、大変お世話になり、ありがとうございました!

 

 

 

8月25日に留学先の鹿児島県志布志市に移動しました。25日は志布志高校に出向き、担任の東丸先生から学校生活の規則等の説明を受けました。英語科の諸先生方のサポートで充実した留学生活がおくれることでしょう。その後、志布志でお世話になるホストファミリー(森田さんと田浦さん/共にご親戚同士)に会いました。これから10ヵ月間お世話になります。どうぞよろしくお願いします!!

 

       

アネッテの志布志高校での学校生活の一こまです。クラスメイトと授業を受けたり、お弁当を食べたり、全体集会に参加したりと、通常の生徒と同じように毎日がんばっています!

 

 

アネッテの日本での生活も4ヵ月が過ぎて、制服も冬服に様変わりです。11/30から期末テストが始まり、アネッテも英語、数学、家庭、国語のテストを受けます。同校にはオーストラリアからの留学生ベッキーも在籍しており、仲良しです。週に2回は、茶道部での活動をしています。また、二人のホストシスターと日本舞踊も習っており、来年3月には、その発表会にも出るそうです。楽しみですね! クラスの友達や担任の東丸先生は、アネッテの日本語の上達ぶりをほめていましたが、アネッテ自身はまだまだ!!と感じている模様。もうすぐクリスマス!アネッテに「そろそろホームシックになりそうじゃない?」と聞くと、「毎日が忙しくて、ホームシックになる暇がない!」とのこと。日本で過ごすクリスマスとお正月を森田ファミリーと楽しんで欲しいと思います。そして、期末テストがんばってね。

 

お正月に森田ファミリーの取り計らいで、着物の着付けをしてもらったアネッテ!とっても綺麗ですね!!3月には習っている日本舞踊の発表会が楽しみですね。アネッテが艶やかな着物姿でどんな舞を披露してくれるのでしょうか!!!!楽しみですね。
日本髪も結ってもらいましたが、これはカツラではなく、彼女の地毛で結ってもらったそうです!すごい!!!森田ファミリーのお知り合いの写真屋さんからこの写真もプレゼントされたらしいです。ありがとうございます!!
ちょうど学年末テストの真っ最中のアネッテ。日本語もだいぶ上達してきました。私たちの話す日本語も大体理解できるようになってきたようです。先日の日本語のテストでは96点、数学のテストも96点取ったと喜んでいました。頑張った甲斐があったねと一緒に喜びを分かち合いました!!!

 

 

4月28日-29日は、志布志市のお釈迦祭りというイベントがありました。そこで、アネッテは日本に来て習い始めた日本舞踊を披露しました。着物姿もご覧の通り艶やかで、踊りも素晴らしく、会場の人たちの視線を一視に集めていました。当日司会を務めていたKTSタレントのたまりさんのインタビューにも、流暢な日本語で答えており、彼女の日本語がだいぶ上達していることに感心いたしました。写真は、踊りの様子と、お母さんとおばあちゃんの経営される居酒屋店(和華)内で、森田ファミリーと記念撮影の様子です。今回はダンディーなお父さんも初登場です!日本での生活もあと残り2カ月となってきました。彼女がこのような素晴らしい体験ができたことも、一重に森田ファミリーのお陰であると、心から感謝しております。これまでのサポート、本当にありがとうございました。

 

 

7月1日、約10ヵ月間の留学生活を終え、アネッテは鹿児島空港をあとにしました。当日、鹿児島空港には、森田ファミリーはもちろんのこと、志布志高校の担任の東丸先生をはじめお世話になった諸先生方、友人達とその保護者、短期のステイでお世話になった田松ファミリーなど、たくさんの方々が見送りにきてくださいました。思い思いに写真を撮ったり、談笑したりと最後の時間を共に過ごしました。最後の別れの時、最初に涙を流したのは、森田さんのお母さんでした。同時にアネッテの目にも涙が...。そして、お父さんと最後のHugをして、彼女は機上の人となりました。彼女の飛行機が飛び立ち、機影が見えなくなるまで、みんなで手を振って見送ってくださいました。別れ際に彼女が渡したという手紙を見せていただきました。そこには、流暢な日本語で書かれた彼女の感謝の思いが綴られていました。(以下に掲載)

   ※ アネッテからホストペアレンツ宛の手紙 ※

  
※ 森田ファミリーからのお便り ※

  先日はお便りありがとうございました。何の心構えもなく、留学生を預かることになり、戸惑いと希望だけで楽しく生活できるものだと軽い気持ちで始まり、トラブルの対処もわからず、事あるごとに相談し、足を運んでもらい本当にご迷惑をご心配をおかけ致しました。この11カ月間を振り返りますと、楽しい事、辛い事たくさんありましたが、私達家族にとっては貴重な体験となりました。

外国人の自己主張や生活態度を見て日本人の良さを再認識できたり、時間を無駄にする事なく、勉強したり読書したりと勤勉である事には感心しました。

近年では、日本人同士でも意思の疎通が難しいと言われている事、短期間で、ましてや外国の17才を理解するには、少し無理があった様に思えます。

しかし、同封の手紙を読まれるとおわかりになられると思いますが、決して私達が厳しく躾をした事が無駄にはなっていないと思いました。

日本人を理解しようと頑張ってくれ、又、遊びに来たいと言っていましたから、私達もこの経験を活かして又、機会がありましたら、是非留学生をお預かりしたいと思います。お声をかけて頂ければ歓迎致します。

本当に色々ありがとうございました。

アネッテから電話が三度ほどあり、元気な様子でした。お母さんの小学校で日本のことを紹介したりと、楽しい日々を送っているみたいです。


一年間のアネッテの高校留学を終えて、大変お世話になりました、森田家・田浦家の皆様、 志布志高校の東丸先生をはじめとする諸先生方、クラスメートの皆さん、そして、鹿児島市内のホームステイさせて頂きました、田松家・M家・田中家の皆様に心より感謝申し上げます。