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7月28日

【サンフランシスコー台北】
アメリカでの現地時刻の午前1時に出発予定だった私たちのフライトは1時間半遅れでの出発でした。
国際線は最初の日にすでに経験しているので、飛行機への搭乗も大丈夫そうです。サンフランシスコから台北までは12時間ほどのフライトでした。すでに疲れもピークだった研修生たちはほとんどの子が眠って過ごしたようでした。機内食や感想文記入のために起きてしまった子は映画や音楽、ゲームを楽しんでいるようでした。
台北には現地時刻の午前5時30分に着陸し、5時45分頃に飛行機を降りました。私たちは焦っていました。沖縄行きの飛行機の出発は6時45分でした。6時15分には搭乗が始まります。それまでには乗り継ぎ用のセキュリティーゲートを抜け、次の搭乗ゲートまで進まなければなりません。H君とK君を先頭に「Transfer」のサインを頼りに先を急ぎます。セキュリティーゲート入り口は長蛇の列です!私は係員に搭乗時刻が迫っていることを説明し、優先レーンに案内してもらいました。ひとりひとり手荷物検査を受けます。そこで、いくつかの問題が発生し、対応におわれます。先にセキュリティーチェックを抜けた研修生に伝えます。「そこの電光掲示板からBR112便沖縄行きの搭乗ゲートを確認してて!」私たちの沖縄行きのチケットには搭乗ゲートが記されていません。サンフランシスコ空港で多くの研修生が「先生、Gateの部分に何も書かれていないのですが、大丈夫でしょうか?」と聞いてきました。「台北に着いたら、Gateを掲示板で確認してから移動するんだよ。」と伝えてあったので、私の「確認してて!」の声を聞いた研修生は一気に掲示板前に群がり、みんなで次の搭乗ゲートを探し始めました。その間、私は足止めをくらっている研修生のヘルプにはいりました。少し時間がかかりそうだったので、対応中の1名をのぞいた24名がいることを確認し、H君とK君に次のゲートに移動するように伝えました。2人は「OK」と返事をし、みんなを引っ張ります。みんなが移動を開始して少ししてから、私ともう1人の研修生もその場を出発できたので、すぐにみんなに追いつくことができました。台北に向かう機内で気分が悪くなった研修生もいたので、心配しながらも足を止めることができません。次の搭乗ゲートC2までの道のりがとても遠く感じました。6時10分頃にC2に到着。トイレ休憩をはさみ、全員が合流した頃には搭乗がすでに始まっていました。急いで、飛行機に乗り込みます。「はぁ、間に合った。」

【台北ー沖縄】
飛行機は定刻に出発しました。沖縄までは1時間ちょっとのフライトです。沖縄は目の前です。疲れている様子ではありましたが、笑みも見られました。機内は可愛いサンリオキャラクターの内装でした。機内食用に配られたスプーンやフォークはピンク色で、ここにもサンリオキャラクターが形どられていたので、女の子たちからは「かわいいー♪」という声が聞こえてきました。CAさんから「よろしければ、生徒さんたちへどうぞ。」とたくさんのトランプをもらいました。サンリオキャラクターのトランプだったので、みんなが喜ぶと思います。CAさん、ありがとうございました。飛行機は沖縄へ少しずつ近づきます。体調不良の研修生もいたので、様子をうかがいながら、沖縄に着くのを待っていました。
9時15分、着陸です。そこから飛行機を降り、検疫カウンターを抜け、入国審査の列に並びます「ここは日本語が通じる場所です。何かあったら自分で対応できる場所なので、安心してください。」と私は研修生に声をかけます。研修生からも「あ!そうだった!」元気な声が聞こえてきました。私たちは日本人専用レーンでとてもスムーズに入国審査を通過することができました。外国人の列はとても長く、私たちがアメリカへ入国する際に戸惑っていた機械と似たようなものが設置されていました。「へー!日本もアメリカと同じ感じで機械を使うんだね…」新しい発見でした。
預けていた荷物を受け取るためにターンテーブル周辺で待ちます。なかなか荷物が出てこないので「大丈夫かな…」と不安がってはいましたが、無事、全員が荷物を受け取りました。税関でも「アメリカで3週間のホームステイプログラムを受けたグループです。」と説明をし、私を含め26名はスムーズに税関も通過。この扉を出ると、家族のみなさんが待ってくれていると思います。

【解団式】
たくさんの家族がお迎えに来てくれていました。「おかえりー!」「ただいまー!」とやりとりが聞こえます。久しぶりに会う家族との対面にみんな嬉しそうでした。琉球新報社の担当者の方も私たちを出迎えてくれました。
解団式ではMさんが代表してあいさつをしてくれました。Mさんはたくさんの「感謝」を語ってくれました。同行した私への感謝。アメリカでの研修をコーディネートしてくれたパム先生とキャシー先生への感謝。3週間家族の一員として受け入れ、たくさんの愛情を与えてくれたホストファミリーへの感謝。MNCCのM田社長をはじめ、関わってくれたスタッフのみなさんへの感謝。このような素晴らしい経験のチャンスを与えてくれた全ての関係者の方々への感謝。そして、自分たちをアメリカへ送りだしてくれ、いつも支えてくれる家族への感謝。私はMさんのあいさつを聞いたときに「この3週間の研修は成功した。」と思いました。英語や異文化だけではなく、きちんと人としての本質も磨くことができた3週間だったのだと感じました。Mさんが代表であいさつをしましたが、きっと全員が彼女と同じ気持ちだったと思います。

この3週間、私たちはたくさんのことを経験し、学ぶことができました。英語学習の重要性、アメリカでの生活スタイル、異なる文化を理解し受け入れる姿勢、挑戦する前向きな気持ち、感謝を伝えることばと行動力… 25名の研修生はそれぞれのレベルとペースで確実に進化することができたと思います。この研修で学んだこと・得られた力を、これからの自分の進路や生き方に活かして欲しいと思います。

勝手がきかない外国での生活は正直大変でしたが、たくさんの経験と感動を与えてもらったので、とても感謝しています。ありがとうございます。
25名の研修生との出会いはとても大きな宝物となりました。素直で優しい子ばかりです!毎日みんなからパワーをもらい、楽しく過ごすことができました。また、アメリカで出会ったたくさんのステキな方々とのconnection(つながり)を持てたことも宝物です。MNCCのM田社長をはじめ、関係者のみなさまへ心から感謝しています。貴重な体験をありがとうございました。
【Lodiで過ごす最後の1日】
Lodiで過ごす最後の朝をむかえました。3週間。長いようで、短い日々でした。今日は夕方6時から「さよならパーティー」が予定されています。お世話になったホストファミリーやパム先生、キャシー先生へたくさんのありがとうを伝えるために、さよならパーティーでは心をひとつにがんばれたらいいなと思っています。

今朝は発表でゲットした「チケット」のご褒美抽選会から始まりました。キャシー先生がみんなが絶対にほしくなる景品(キャップ、Tシャツ、キーホルダー等)を準備してくれていました。「えー!チケットはスーツケースだよ!」と嘆きの声も聞こえますが、その後には「前に1つはもらえたから、まっいいか!まだの人たち楽しめばいいさー♪」とポジティブ発言!良いですね♪景品をもらえた研修生からは「イェーイ!当たった!」と喜びの声が聞こえます。朝から楽しい雰囲気で1日を始められました。

昨日の段階では私たちのパフォーマンスはまだ未完成の状態でした。14時には一旦帰宅するために、ファミリーのお迎えがきます。それまでには全てのパフォーマンスを仕上げ、リハーサルを数回行いたいとキャシー先生がお話ししていたので… みんなの力を信じて練習をスタートしました。私たちの今日の演目は以下の通りです。

@ラジオ体操(ピアノ伴奏:ゆきえ、英語指示:こうた、全員でのパフォーマンス)
A歌「てぃんさぐぬ花」&「上を向いて歩こう(英語版)」(全員でのパフォーマンス)
Bカップダンス(パフォーマー:きみか/あやか/みな/ゆな/あいり/りりあ/りえる/このみ/れあ/じゅり/あやか/はるか/ゆきえ、音響:ひりゅう)
Cピアノソロ演奏(ゆな)
Dエイサー(パーランクー:りょうま/あいり/くるみ/こうき/はるか/こうた/ようすけ/たいよう、 手踊り:ゆうあ/きみか/みな/じゅり/みく/かりん/あいこ、指笛:ひりゅう)
E歌「You are my sunshine」

研修生たちから「最初はエイサーとカップダンスは別々に練習して、きちんと仕上げたい。」と申し出があったので、3つのパートに分かれましたエイサー隊は振りの練習を何度も確認しました。カップダンス隊は未完成のパフォーマンスをみんなでアイディアを出し合いながら、仕上げていきます。エイサーとのかけもちパフォーマーも多くいたので、調整が大変そうでした。ラジオ体操組はピアノ伴奏と英語での指示をきちんと合わせられるよう、タイミングの練習をおこないました。手が空いてる子はラジオ体操練習に協力してくれました。不安そうだった英語指示担当のこうたも「OK!大丈夫そうです。」と少しほっとした様子でした。

1時間ほど演目別に練習をしたので、キャシー先生の合図でリハーサルを行いました。MCけいたろうの流暢な英語でスタートします。私たちの目標は6つの演目を30分以内におさめることでした。入退場や立ち位置の確認などをするために、何度かリハを止めましたが、30分ぴったりで1回目のリハを終えることができました。ラジオ体操の伴奏と英語指揮も練習の成果があらわれていました。また、気合いのはいったみんなのラジオ体操は見ていて気持ちが良かったです。歌は昨日の練習より声を出せています。しかし、まだ十分なボリュームではないので、次のリハでは声を大きく出せたらいいなと思います。未完成だったカップダンスは工夫を凝らして、しっかり仕上がっています!音響係とのタイミングもバッチリでした。ピアノソロを披露するゆなは練習時間がなかなか確保できない状態でしたが、みんなをうっとりとさせるステキな演奏を聞かせてくれました。エイサーは「Oh! No!! So cool!(なんてすごいの、かっこいい!)」と叫んでしまうぐらい、かっこよかったです。「短期間でよくここまで出来たな!」と感動しました。そして、最後はみんなで「You are my sunshine 」を歌います。アメリカに来て最初に教えてもらった歌です。この歌はしっかりと歌詞を覚えて、心をこめて歌います。リハを重ねれば、動きはよりスムーズになるだろうし、もっと自信を持ってパフォーマンスできると思います。研修生全員の「進化」をしっかり見届けたいと思います。

空き時間に私と数名の女子でさよならパーティーのプログラムを仕上げました。プログラムの表紙と裏表紙を担当してくれたのはりりあ、内側の演目紹介を担当したのはみな&ゆきえです。とても丁寧にそしてカラフルに作成してくれたので、パム先生がカラーコピーをして準備してくれました。そして、そのプログラムにおりがみで折った「ハート」と「手裏剣」を貼り付けました。「おりがみを貼り付ける」というアイディアはパム先生からいただきました。とてもステキなプログラムが出来たと思います!

ランチタイムは「みんなで食べる最後のランチだよ!」と声をかけました。みんなで楽しそうにおしゃべりをしながら食べています。「この光景も今日で見納めか…」と少し寂しい気持ちになりました。みんなでチップスを味見しあったり、「これ美味しいよ!」と分け合ったり、恋バナをして盛り上がったり、カードゲームに一喜一憂したり、高校生の話を聞きながら自分の進路を考えたり… この3週間、私たちはランチタイムを通して、互いを知り、仲良くなって「チーム」として動けるようになってきたと思います。私たちにとって大切な時間でした。

ランチ後は会場の飾りつけ、体験コーナーのセッティングをしました。体験コーナーは「日本のお菓子」「おりがみ」「書道」の3つです。入り口付近にお菓子をどーん!と並べました。研修生たちは沖縄からたくさんのお菓子を持参してくれました。お菓子の山を見たとき「スーツケースの半分はお菓子だったに違いない!」と思いました。おりがみコーナーには研修生たちが折った作品を並べました。ツルやバラの花、風船、手裏剣などを手に取ってもらい、気に入ったものがあれば持って帰ってもらうことにしました。また、実際におりがみを楽しんでもらえるように「おりがみ担当スタッフ」も配置しました。書道コーナーでは半紙を広げ、研修生が書いた文字をお手本に実際に筆を持って、書道を体験してもらおうと考えています。異文化交流会で使用したポスターも掲示しました。日本を楽しんでもらえたら、大成功です!

午後もリハーサルを行いました。午前中のリハで流れも理解し、私の指示が無くても自分たちで動くことができています。パム先生もとてもほめてくれました。でも、相変わらず「Smile(笑顔)」と言われ続けています。本番は笑顔で楽しみながらパフォーマンスできたらいいな… でも、緊張する気持ちもわかるので、心をこめてパフォーマンスすることを目標にするといいなと思います。最後のリハを私は音響操作スペースから眺めていました。きっと本番では私も緊張していると思ったので、みんなのパフォーマンスをしっかり目に焼き付けておこうと思いました。一生懸命な姿を見ていると、自然と涙も流れます。「すごい子たちだな…」と素直に感動しました。本番が楽しみです。

13時40分。全ての練習を終え、3週間お世話になった教室をみんなで片づけました。カーペットに落ちている小さなゴミも拾いました。キッチンシンクもきれいに水滴を拭きました。イスもきちんとテーブルにおさめ、最後に電気を消します。3週間、ありがとうございました。

ファミリーが続々とお迎えにやって来ます。「また後でねー!忘れ物しないでよー!」6時までの4時間、みんなはどんな風に過ごすのかな… と考えながら、私もホストファミリーと帰宅しました。私自身もホストファミリーとお別れするのが寂しいなと感じているので、みんなはそれ以上に寂しい気持ちになっていると思います。

【さよならパーティー】
5時半頃から研修生やファミリーが会場にやって来ました。早めに会場入りしたファミリー達は静かに客席に座っています。体験コーナーをスタートしたくても、人手が足りなくて、思うようにいきません。「どうしよう…」と困っていたとき、美しいピアノの音色が聞こえてきます。ステージを確認すると、そこにはけいたろうが座り、演奏していました。少し退屈そうに座っていた観客席のファミリーからは「Oh! Beautiful!」との声が聞こえます。彼の演奏が終わる頃には研修生も集まり、体験コーナーの時間を繰り上げて、始めることができました。けいたろうに助けられたひと幕でした。好奇心旺盛のファミリーのみなさんは各コーナーに群がり、楽しんでくれているようです。良かった!お菓子はちびっ子達が好きなものを選び、れあが準備してくれたビニール袋に詰めていきます。おりがみコーナーでは作品を見て「Cool! Teach me!(カッコいい!教えて!)」と声をかけられている様子でした。1番人気があったのが書道コーナーでした。「先生!自分、字は上手じゃないけど、いいよね⁈」と言って、熱いハートで筆をとり、漢字やカタカナで体験希望者の名前を書いてプレゼントしたり、その字を手本として実際に書いてもらったりしている姿がありました。筆で書いた文字はどれも味があり、ファミリーを笑顔にしていました。6時25分。パム先生がパフォーマンスの準備をするよう声をかけました。いよいよ始まります!

私たちのパフォーマンスに先駆けて、パム先生とキャシー先生の上司であるスーザンさんが私たちを受け入れてくれたホストファミリーへ敬意と感謝の意を込めて、お話しをしてくれました。そして、親元を離れ、遠いアメリカで3週間の研修を無事終えることができた研修生へも激励のメッセージを伝えてくれました。たくさんの方々の力をかりて、私たちのホームステイプログラムが行われていることを改めて実感しました。本当に感謝です。スーザンさんが退席したあとはいよいよ私たちのパフォーマンスを披露する時間です。見守る私もとても緊張しています。

パム先生が2人のMCを紹介します。けいたろうとゆきえはサッと壇上に上がり、英語であいさつをはじめました。ゆきえは「緊張している」と言っていましたが、堂々としていました。けいたろうもとても落ち着いていて、臨機応変に対応してくれています。流石です!

最初の演目である「ラジオ体操」では、MCの声かけで観客席にいるファミリーにも立ってもらい、こうたの英語指示や研修生の動きを参考に一緒にトライしてもらいました。「Nice exercise!(いい運動だ)」という声も聞こえてきました。ゆきえ&こうた、リードおつかれさまでした。

続いて、歌の披露です。「てぃんさぐぬ花」はしっとりと歌いました。声も大きくはっきりと聞こえました。「上を向いて歩こう(英語版)」もがんばりました。少し悔しかったのが、ファミリーに歌詞カードが渡しそびれていて、一緒に歌ってもらうことができませんでした… ちょっぴり残念でした。

3番目の演目はカップダンスです。13名のGirlsが1列に並び、リズム良く、そして元気よく赤いカップを使ってパフォーマンスしています。間奏では数名が会場に散らばり、お菓子を配っていました。じゅり&あやかが提案したダンスも楽しそうに踊っています。とても可愛くて、自然と笑顔になります。やったね! 音響のひりゅうもGood jobでした!

4番目の演目はゆなのピアノ演奏でした。本人が「曲名は…わかりません。」と言っていたので、曲名は紹介できませんでしたが、とても難しい曲ということはわかります!テンポが速く、「タカタカタカタカ♪」と複雑な指使いでした。曲を弾き終えた後は大きな拍手と「フォー!」と大歓声が聞こえました。ゆな、がんばったね!

5番目の演目はエイサーです。使用した曲は「ダイナミック琉球」です。みんなで教え合いながら仕上げたエイサーでした。久米島キッズを中心にヘイシ(かけ声)も事前に確認できたようで、後方まで届くほどの大きな声が聞こえてきます!パーランクーの音も8名が同じタイミングでたたくことができていたので、大きな乱れもありません。手踊りもダイナミックかつ軽快に踊っています。センターのゆあ&きみかは2人だけで踊る場面がありました。力強い空手の形を取り入れたパフォーマンスです。動画を撮っているファミリーもたくさんいました。指笛担当のひりゅうもエイサーを盛り上げました。本番はリハの何十倍もカッコ良かったです!観客席の興奮度もMAXだったらしく、大きな拍手と大量の「フォー!」をいただきました。

最後は全員が壇上にあがり「You are my sunshine」を歌いました。会場からは「Oh... So sweet...」という声が聞こえてきました。再度大きな拍手をいただき、研修生は無事パフォーマンスを披露することができました。

その後は研修生とお世話になったファミリーをステージに呼び、パム先生とキャシー先生から修了証が授与されました。また、リズさんに教わって作ったプレゼントも研修生からファミリーへ手渡されました。みんな互いに抱き合い、感謝を伝えました。 私はじーんと心が温かくなりました。とても心が大きくて、優しい方々ばかりでした。研修生全員が充実した3週間を過ごせたのも納得です。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。修了証を最後に受け取ったのは私でした。私のホストファミリーも一緒に壇上に上がりました。うかつにも私は号泣してしまい… そんな私を見たみんなも泣きはじめ… 泣きすぎました。ごめんなさい。私も自分のことばでパム先生とキャシー先生、そしてファミリーのみなさんにもお礼を伝えたかったので、思いつく限りの単語を並べて、話をさせてもらいました。「Thank you vert much!」のオンパレードでした。私ももっと英語の勉強をがんばらないといけないなと思っています。そして、その場をかりて、パム先生とキャシー先生にプレゼントを渡しました。プレゼントの中身はゆきえがおりがみで作ってくれたバラの花束、みんなで書いたメッセージカード、みんなでお小遣いを出し合って購入したスターバックスコーヒーのギフトカードです。気に入っていただけると嬉しいです。

さよならパーティーは少し早めに終わったので、空いた時間は再び書道コーナーに集まり、習字を楽しんだり、互いのファミリーを紹介しあい記念写真を撮ったり、リラックスした雰囲気で過ごすことができました。7時45分。空港までのバスが到着したとのことで、急いで片づけを済ませ、荷物を持ち会場を後にしました。駐車場にはまだたくさんのファミリーが残ってくれていて、私たちを見送ってくれました。バスの中からみんなで大きく手を振りました。LodiからSan Franciscoへ向かいます。バスの中で女の子達と話しながら、みんなは本当にたくさんの愛情をもらい、ステキな体験をさせてもらったのだと感じました。パム先生も私たちのおしゃべりに加わってくれ、アメリカでの週末の過ごし方や沖縄の家族について耳をかたむけてくれました。辞書を使ったり、お互いにヘルプしあいながら、パム先生に英語で伝えようと一生懸命でした。3週間の研修期間で彼女たちのコミュニケーション力は確実にパワーアップしているのを目の当たりにできて、嬉しかったです。

2時間近くバスに揺られ、サンフランシスコ国際空港に着きました。同行してくれたパム先生とはバスを降りたらお別れです。(キャシー先生は会場に残り、後片づけ等その他諸々の手続きをしてくれました。キャシー先生にも大感謝!)3週間、私たちのプログラムを引っ張ってくれたパム先生。出会ったときから最後のお別れまで、常に大きな笑顔とハートで私たちと過ごしてくれました。感謝の気持ちでいっぱいです。本当にお世話になりました。

空港ではMNCCのM田社長をはじめスタッフの方々が私たちのフライト手続きをサポートしてくれました。私たちは台北経由で沖縄に戻るので、2枚の航空券が発行されなければなりませんでした。しかし、2枚の航空券を手にできた研修生は私を含め6名ほどしかいません。ほとんどの研修生が1枚しか発行されず、このままでは台北でスムーズに乗り継ぎができず、足止めをくらってしまいます。そこで、M田社長が粘り強く航空会社と交渉します。長い交渉の末、全員が2枚の航空券をゲットできました。M田社長のやり取りを目の前で見ていた研修生は「社長すごかったです!かっこよかったです!あんな風にちゃんと英語でやりとりができるようになりたいです!」と話していました。また刺激をもらったようです。

セキュリティーゲートの前でMNCCの方々とお別れしました。私たちの研修を常に見守り、困ったときには的確なアドバイスをいただきました。本当に心強かったです。ありがとうございました。

セキュリティーゲートを抜け、目指すは台北行きの飛行機に乗り込む「G95(ゲート)」です。搭乗時刻が予定時刻から30分遅れたため、離陸時間も1時間半近く遅れました。午前2時25分。台北行きの飛行機が離陸します。サンフランシスコは雨が降っていました。台北までは12時間ぐらいのフライトだと思います。夜遅い時間の出発なので、みんな疲れている様子でした。きっと機内では爆睡だと思います。台北に着くまでに感想文を書き上げることを宿題にしました。「先生、どれぐらい書けばいいのでしょう?」という質問に「あなたの3週間は1枚におさまるの?」と聞き返しました。「いや、おさまらないかもしれません。」「じゃあ、書きたいだけ書けばいいじゃない♪」と伝えると「はい!」と元気な声が返ってきました。

私たちは沖縄に帰ります。沖縄で帰りを待ちわびている家族にどんなことばを伝えるのか楽しみです。

 

【さよならパーティーに向けて】
いよいよ残すところ、あと2日。「明日さよならなんて、信じられなーい!」と研修生たちは話しています。「忘れ物がないようにしてね。重さがオーバーしないようにね。」などとみんなに声をかけました。今日からパッキングを始める子。すでに8割を詰め終え、帰国に向けて気持ちを整えている子。共通しているのは「ホストファミリーと過ごす最後の夜を楽しみたい。」ということでした。「明日はみんな、号泣するんだろうなー」と研修生たちを眺めながら思いました。今日も1日、がんばりましょう。

私たちは8時までにスタディーセンターに登校するようになっています。しかし、今朝はRさんが見当たりません。グループの子に聞いても「まだ来ていないようです。」と答えます。パム先生にRさんが登校していないことを伝えると、「She will come about 9:00. This morning, she’s going to see Mayer Nakanishi.(彼女は9時頃に来る予定です。ナカニシ市長に会いに行くそうよ。)」とビックリする回答が返ってきました。「市長に会いに⁈」と聞き返すと、前回の表敬訪問でナカニシ市長とお会いすることができなかったので、ホストファミリーがナカニシ市長へRさんと会ってもらえるようお願いして、急遽決まったことだったようです。9時過ぎにはホストママとダディに連れられてRさんが笑顔で登校。「市長さんはどんな人だった?」と聞くと、「日本人でした!でも、日本語は話さないようです。いい人でした!」とのこと。本当に貴重な体験ばかりです。ありがとうございます。

今日はすべての活動時間を明日の「さよならパーティー」の準備に当ててよいとのことでした。今日はパフォーマンス練習に集中できそうです。練習前にみんなの日誌をよみました。昨日は「間に合わない。絶対にできない。」と口にしていた研修生の日誌には「明日は練習をがんばって、ファミリーにも喜んでもらえるようにしたい!」「感謝の気持ちを届けられるよう、がんばりたい!」と記されていました。私はほっとしました。朝のミーティングでは「うまく踊れなくても、絶対に下を向かず、一生懸命踊り続けることが大切!一生懸命な人って、絶対にかっこいいから!だから、ぎりぎりまでベストをつくして、感謝の気持ちを伝えられるといいね。私がこの仕事(教師)を続けられているのも、毎年たくさんの感動にふれられるからだと思うの。そして、明日も、私はみんなの姿を見て、また感動して、すごいなー!って感じて、仕事がんばろうって思うはず!」という話をしました。みんなは真剣に聞いてくれました。「うんうん」とうなずきながら「がんばる!大丈夫!」と言ってくれました。心がひとつになれたらいいなと思います。

エイサー隊、カップダンス隊に分かれて練習を始めました。エイサー隊はYさん&Kさんが久米島の手踊りを教えます。とても難しいのですが、Mさん、Mさん、Kさん、Jさんは何回もくり返し練習します。Yさん&Kさんも丁寧に教えています。また、パーランクー隊はR君とHさんをリーダーに自分たちで考えながら、パーランクーを叩くタイミングや動きを決めていきます。パーランクー隊にはAさん、Kさん、K君、K君、Y君、T君が参加し、みんなで「こうしよう。ああしよう。」と話し合いながら音楽や手踊り隊の動きに合わせているようでした。座間味、粟国、久米島、与那原と4つの地域から集まっているので、大変そうです。しかし、前向きな気持ちが全面に見えたので、きっとなんとかなると思います。H君は指笛と音響係を担当するそうです。
エイサー隊とカップダンス隊の両方属している子もいるので、カップダンス隊オンリーの研修生でカップダンスの大体の流れを作っています。音響係のH君に「この曲は1分43秒のところで止めて、次の曲をかけてください。」とオーダーをいれました。パム先生が「パフォーマーが14名いるなら、座ってではなく、立ってパフォーマンスをするといいですよ。」とアドバイスをくれたので、立って練習することになりました。また、別室の大きな講堂を見せてくれ、実際にそこで練習をしてもいいと許可してくれました。長いテーブルを3台用意してもらい、1列になってリズムよくプラスチックカップを使ってパフォーマンスをしています。リズム感の良さに驚きです!
1時間ほどして休み時間をいれました。「9時30分から歌の練習です。歌詞カードをもって集まってください。」

歌の練習は並び方から始まります。「154cm以下の子は最前列です!」「えー!ひどーい!」と反対の声も聞こえましたが、「いいの!」と強引に進めます。「155cmから164cmは2列目。背が高い子は3列目。」と並ばせ、顔がきちんと見えるように調整します。並ばせてみると、「いい感じ!これでいきましょう。」と歌の練習を始めました。「てぃんさぐぬ花」は昨日よりも声が出ています。よかったです。「上を向いて歩こう(英語版)」はキーが高いようで、苦戦していました。でも、回を重ねるごとに歌えるようになっています。午後にもう一度練習したいと思います。歌の練習後はまたエイサー隊とカップダンス隊に分かれての練習です。

MC(司会)を担当するH君はシナリオ作りに取りかかりました。ラジオ体操も披露するのですが、MCの方でその説明もしてほしいとお願いしました。K君は私と相談しながら、ラジオ体操の説明文を考えます。「とても一般的で、夏休み期間は子どもたちはラジオ体操に参加することも宿題になる。」という内容の説明を英語ですることにしました。この内容を聞いて、きっとホストファミリーはびっくりすると思います。

11時になりました。ランチタイムです。みんなでワイワイ食べるランチも今日と明日の2回です。みんな楽しそうに食べています。女の子たちは人数が多いので、3つのテーブルに分かれて食べますが、男の子たちは7名が1つのテーブルに集まり食べています。今日はトランプゲームをしながら、ランチを食べていました。中1から高3と6歳のひらきがあるメンバーですが、仲良く過ごせているようです。最年少のT君はおりがみにはまっていて、ランチ中もおりがみをしていました。T君はエイサーの練習中もおりがみ気になるらしく、よく私のところにやって来て「おりがみをしたい。」と言います。様子を見て「今はおりがみをやってもいい時間」「今は練習をしなければならない時間」とこたえます。すきま時間を使って、Tくんのおりがみスキルもめきめきとアップ中です。すごいなと感心しています。

ランチ後にMさん、H君&K君はファミリーの都合で早めに帰宅しました。「また、明日ね!最後の夜を楽しんで!忘れ物がないようにね!」と声をかけました。午後は歌の練習からスタートです。パッと並び、午前よりもだいぶ歌えるようになっています。披露する2曲の他にアメリカに来て教えてもらった、「You are my sunshine」も練習しました。さよならパーティーの最後の演目として歌います。ホストファミリーに語りかけるつもりで、ありがとう届けるために、心を込めて歌います。

8時過ぎからずっと練習をしているので、研修生にも疲れが見えはじめ、集中できなくなってきました。パム先生が明日はリハを何回もやると言っていたので… 明日の練習にかけたいと思います。14時には片づけを始め、14時半にはファミリーがお迎えにやって来ました。「先生、明日はファミリーにサプライズでプレゼントを考えているんだー!」と数名の研修生が教えてくれました。内容を聞くと、とてもsweet(可愛く、愛らしい)なサプライズでした。明日、うまくいくといいですね!

いよいよ、明日はアメリカでの最後の1日となります。お世話になったパム先生とキャシー先生、受け入れてくれたホストファミリーのみなさん、そして、研修生ひとりひとりの成長した姿を心待ちにしている沖縄の家族、また、このようなビッグチャンスを与えてくださった関係者のみなさんへ「ありがとう」を伝えられる1日にしたいと思います。

今日も1日ありがとうございました。
明日もめいいっぱい楽しみたいと思います!
【午前の活動】
私はいつも7時半頃にスタディーセンターに来ます。すでに登校している研修生が「おはようございまーす!」とあいさつをしてくれます。「Good morning!」とこたえ、所定の席に座ります。「先生、お願いします。」とそれぞれが日誌を提出してくれます。日誌のチェックをしようと準備していると、Yさんがやって来て「先生!バラが完成しました!」と元気よく声をかけてくれました。お世話になっているパム先生とキャシー先生に手渡すプレゼントのひとつである、バラの花です。ストローと竹串(茎)をグルーガンで花に固定する作業を昨日お願いしていたので、それが完成したとのことでした。「見せて!」と彼女の作品を手に取ると、とても丁寧&上手に仕上げてありました。「素敵!」と伝え、用意してきたリボンや包装紙を使って、Yさんと一緒にラッピングをしました。その様子を見て「すごーい!」と他の研修生も感心していました。全員がそろったら、先生方へのプレゼント内容を発表したいと思います。
今日は午前中に授業と保育園訪問が予定されています。アメリカのちびっ子たちとどんな風に交流できるか楽しみです。

今日のJournalのお題は「アメリカに来て出会った人について」でした。それぞれの好きな人物について5文以上の英文で書きます。辞書を片手にみんな真剣です。今日のお題はみんなにとって書きやすいトピックだったらしく、時間をあまりかけることなく、書き上げている様子でした。今朝はHさんのホストママが少しだけ授業を参観していました。発表時間になったので、ひとりひとりアメリカで出会った大好きな人について話します。ホストママやホストダディ、ホストブラザーにホストシスター、ペットのワンちゃん、そして、毎日私たちに様々な体験をさせてくれるパム先生&キャシー先生のことを「大好きな人」「とても優しくて、素敵な人」と紹介します。Hさんのホストママもみんなの発表を聞いて「Oh, so sweet... Oh, so nice.」と嬉しそうに聞いてくれました。

そのあとは比較の表現をキャシー先生が教えてくれました。形容詞にerをつけ比較級にしたり、estをつけ最上級にしたり、中1の研修生にはやや難しい内容だったかもしれませんが、理解しようとしっかり話を聞いていました。また、気温の比較をするなかで、摂氏(℃)と華氏(℉)の違いにもふれていました。私たちは日本で摂氏を使っていますが、アメリカでは華氏です。ちなみに今日のLodiは日射しは強いですが、気温はいつもより低く29℃ぐらいです。華氏にすると85℉です。だいぶ変わるので、少しややこしいです。
休み時間をはさんで、ホストファミリーへのお手紙を書きました。下書きをして、キャシー先生のチェックをうけ、再度、書き直して… という流れです。キャシー先生が丁寧に添削してくれました。みんなの思いが伝わる内容に仕上がるといいですね。

10時15分。キャシー先生がみんなに声をかけます。「これから保育園に行きます。3・4歳の子どもたちです。なので、My name is ◯◯. My favorite American food is △△. と自己紹介をしてください。ゆっくりと大きな声で発表しないと、小さな子どもたちは理解できません。OK?」みんな「OK!」と返事をし、お隣同士で英語の確認をしました。「子どもたちにおりがみを教える」と聞いていましたが、おりがみは教えずに代表者5名(Tくん、Yさん、Yさん、Mさん、Rさん)がちびっ子たちの前でおりがみを折って見せることになりました。
10時25分。スタディーセンターの敷地内にある別棟の保育園を訪れました。私たちが先に部屋に入り、ちびっ子たちがやってくるのを待ちました。「かわいいはずねよね?」とワクワクしている様子です。ちびっ子たちが入室して来ました。とても小さくて、かわいい子ばかりです!「かわいいー!」とみんなはうっとりしています。ちびっ子たちが腰をおろしたら、ミニ交流会がスタートしました。キャシー先生がゆっくりと大きな声でちびっ子たちに説明します。地球儀を使って、「遠い日本から飛行機にのって13時間かけて、カリフォルニアにやって来たのよ。」と説明します。ピンとこないちびっ子たちに、ディズニーアニメのタイトルを伝え「その映画を6回以上見ることができるぐらい長い時間なのよ。」とわかりやすく伝えました。面白い例えだなと思いました。いよいよ、研修生の自己紹介タイムです。高校生組からスタートします(中2のAさんも高校生組に入っていました)。みんなゆっくりと大きな声で発表します。好きなアメリカの食べ物はハンバーガー、チーズバーガー、ピザ、アイスクリームなどが上がりました。ハンバーガーとピザが多数いたので、「My favorite American food is pizza.」という発表に、「Pizza, again!(またピザだよ)」とちびっ子たちが反応します。正直な反応に少々戸惑う研修生たちでした。
保育園の先生が「質問はありますか?」とたずねます。すると、恥ずかしそうにしてはいましたが、きちんと手を上げ発言する権限をもらいます。アメリカではこんなに幼い頃から「発言したい時は手を上げる」という基本姿勢を教えているのだということがわかりました。パム先生やキャシー先生が研修生に挙手を求めるのも納得です。ちびっ子からは「どんな家に住んでいるの?」という質問や「何語を話すの?」といった質問がありました。特に言語に関してはH君が代表で「こんにちは」「さようなら」を教えます。そして、キャシー先生が私に「何でもいいから、とりあえず研修生たちに日本語で話しかけてみて。」と言いました。私は「ちびっ子たち、とってもかわいいよねー!楽しいよねー!」と早口で話すと、研修生たちは「うんうん。」とうなずきます。その様子を見ていたちびっ子たちは「Wow!」と驚きます。最後はみんなで写真を撮って、ちびっ子たちとはお別れです。30分ほどの短い交流会でしたが、楽しかったです。とても癒されました。
【午後の活動】
今日の午後はさよならパーティーに向けての準備時間と聞いていましたが、キャシー先生から「今日で手紙を書き上げ、明日は1日かけて、さよならパーティーに向けての取り組みをしましょう。」とスケジュール変更の説明がありました。午前中に書き上げた下書きを清書し、最初の週にリズさんと作った小箱の中に手紙を入れました。明日は小箱にみんなの写真を入れたら、プレゼント完成です!仕上がりが楽しみです。手紙を早く書き上げた研修生はおりがみを使って、様々な作品を作っていました。さよならパーティーの「おりがみ体験コーナー」で展示したり、プレゼントしたりするためのものです。
全員が手紙を書き終えた頃、パム先生が30分程度余興の練習時間を与えてくれました。エイサーチーム、カップダンスチームに分かれて練習を始めますが… エイサーチームからは「もう間に合わない。もう絶対無理。」と弱気な発言が聞こえてきました。明日はまる1日練習する時間をもらえそうなので、アイディアを出し合いながら、集中して練習に励みたいと思います。あきらめずにがんばりましょう。

今日あたりから帰国の準備を始めるように声をかけました。「スーツケースの重さ」「リュックの中身」「禁止物の持ち込みは絶対にNG」「研修を終えての感想を飛行機内でまとめ、提出しないと帰れない」など具体的な話です。今日が過ぎると、残りはあと2日。パム先生やキャシー先生、そしてファミリーのみなさんへ感謝の気持ちを伝えられる日々でありたいと思います。
今日も1日、ありがとうございました。
【スタディーセンターにて】
今日も研修生たちは笑顔でスタディーセンターにやってきました。そして「金曜日にさよならするなんて信じられない…」と言います。1週目は英語もあまり通じず、ファミリーとの関係作りに必死だったと思います。2週目はファミリーとも仲良くなり、「耳」も英語に慣れ始め、少しずつ英語やアメリカでの生活を楽しめるようになってきました。そして、3週目… あっという間に研修も終わりに近づいています。「これからなのに…」とみんなは思っているかもしれません。この「これからなのに…」という気持ちを沖縄に戻ったあとに、どう生かすかは自分しだいだと思います。無駄にしてほしくないなと思っています。さぁ、今日も新しい1日がスタートです。

今日もJournal(日記)からのスタートです。土、日、月曜日の過ごし方や感想等を書きます。毎日、楽しいことを“盛りだくさん“経験させてもらっているので、「土曜日は何やったっけな?」などの声が聞こえてきます。私に提出している日本語日誌を確認しにくる研修生もいました。「ジェリービーンズ工場はかわいかった。」、「ウエイクボードをした!」などそれぞれの体験や感想を発表していました。

今日の予定は10時30分までスタディーセンターで授業を受けて、そのあとは近くにあるLodi Lake(ローダイ湖)に歩いて出かける予定です。ランチはそこで食べることになっています。

急なアクシデントで授業を担当するキャシー先生の到着が遅れることがわかりました。パム先生が段取りを立て直そうとしています。「ご迷惑でなければ、キャシー先生が到着するまでの間、さよならパーティーで披露したい歌の練習をさせてもらえませんか?」とお願いしてみました。すると、パム先生は「Of course!(もちろん)」と私たちに練習する時間を与えてくれました。沖縄でのオリエンテーションで「さよならパーティー」について話し合いました。そこで、「てぃんさぐぬ花」と「上を向いて歩こう(英語版)」を歌うことを決めていたので、私は歌詞カードを作って、持参しました。その歌詞カードを配り、iPadで音楽を流しました。「てぃんさぐぬ花」はよく耳にする音楽&日本語(方言)歌詞なので、1回聞けば、口ずさむことができていました。問題は「上を向いて歩こう(英語版)」です。アメリカでは昔「SUKIYAKI」というタイトルで人気があった曲です。しかし、実際の日本語歌詞とSUKIYAKIの英語歌詞がマッチしなかったらしく、数年前に「Look Up the Sky」というタイトルでリリースされました。今回はその「Look Up the Sky」の歌詞を使用します。1番は研修生のみで「上をむーいて、歩こーう、涙がこぼれーないようーに…」と歌います。そして、2番の歌詞から英語で歌います。当日はファミリーたちにも一緒に歌ってもらえるように、ファミリーの歌詞カードも用意したいと考えています。研修生たちは曲を聞きながら、眉間にシワを寄せ、英語歌詞を追いかけます。「むずっ!」と言いながらも、回を重ねるごとに歌えるようになりました。歌詞カードに単語の読み方や休符等のメモを書き込む子もたくさんいました。みんな一生懸命だったので、嬉しくなりました。練習時間はあまり取れないかもしれませんが、当日は心をこめて大きな声で歌うことができるように、がんばりたいと思います。
歌のあとは、エイサーチームとカップダンスチームに分かれて、少しだけ練習や話し合いをしました。エイサーチームはパーランクー隊と手踊り隊が各地域の踊り方を尊重しあって、調整していました。「絶対に間に合わない!」とネガティブな声も聞こえてきましたが、「じゃあ、こうしようよ!」とポジティブな声も聞こえます。「+(プラス)」はプラスを生み出します。「OK!じゃ、そうしよう!」とポジティブに切り替えることができました。そんなやりとりを聞いて「この子たちはとても強いな!」と感心しました。カップダンスチームは選曲からスタートです。アップテンポで邦楽と洋楽を使いたいとのことでした。私のiPad に入っている曲の中から選んでもらいました。Rさんをリーダーに「いい!良い!これにしよう!」とサッと決めることができました!ここでも判断力と団結力に感動です。MC(司会)を任されたK君はシナリオ作りに取りかかります。「どんな風に始めましょうか?」と私のもとにやってきます。軽く打ち合わせをすると、「わかりました!」とすぐに英語をスラスラと書いていきます。「うわーすごいなー!」とまたまた感心します。今日は全員の前向きな気持ち、表情、言葉をたくさん見たり、聞いたりできたので、とても嬉しかったです。ステキな子ばかりです!

【Lodi Lake】
10時30分になると、キャシー先生が声をかけます。「Come on guys! Let’s go hiking!! Hurry up! Hurry up!(みんなー!行くよー!歩くよー!急げー!)」 今日も2列に整列して歩きます。Lodi Lakeまでは徒歩で15分から20分とのこと。研修生に置いていかれないように、私も気合いをいれて歩きます!キャシー先生はとても背が高く、足も長い方です。先頭を歩くH君とK君も足が長いのです!彼らの1歩分は私の2歩分に相当します。なので、5分もするとC班の女子と私は最前列から大きく離されてしまいました!「速い!」と後方の女子軍団は小走りで間を詰めようとしますが、前列はぐんぐんと歩いていきます。でも、横断歩道の待ち時間で止まってくれたので、なんとか!追いつくことができました。C班のKさんは「先生、追いついて良かったですね。そして、先生もがんばりましたね。」と私を労ってくれました。ありがとう。

大きなピクニックスペースでランチを食べました。「そのサンドイッチおいしそう!一口ちょうだい!」「いいよー!」「これ誰が作ったの?おいしいね!」と言った声も聞こえます。サンドイッチを食べ終わった後のフルーツ(ぶどうや桃が多いです)を食べる姿やスナックを分け合いながら、おしゃべりをする姿もアメリカンになってきました。最初は戸惑っていたアメリカでのランチタイムでしたが、今ではとても自然です。似合ってます。
今日の連絡係はJさんです。明日の日程をパム先生に確認して、みんなに連絡します。「明日は保育園におりがみを教えに行きます!おりがみを忘れないでください。ランチも準備してください。明日から、さよならパーティーの練習ができるそうなので、必要なものは忘れずに持ってきてください。」とのこと。Jさん、ありがとう。

ランチのあとにパム先生が声をかけます。「カヤックに挑戦したい人は着いてきてー!」カヤック乗り場で説明を聞きました。カヤックは1人乗りで、パドル(オール)を使って乗ります。それ以外にペダル(自転車のような踏み板)をこいで乗るタイプもあり、これは4人乗りです。1人では怖かったらしく、K君K君K君Y君の4名は4名でペダルタイプのボートに乗りたいと申し出ました。Yさん&Yさんも2名でペダルタイプのボートに乗りたいとのこと。6名はライフジャケットを着用し、おそるおそるボートに乗り込みます。男子4名は出発したのはいいのですが… 一向に進みません。同じところをグルグルと回ってばかりです。「はっ!回ってる!どうしたらいいばー!」と叫んでいます。大笑いしました。Yさん&Yさんは順調にペダルをこぎ発進です。あっという間に遠いところまで進んでいきました。それでも男子4名はボート乗り場付近で回っています。またまた大笑いです。しばらくすると、コツをつかんだらしく4名は仲良く湖でのボートを楽しみました。そんな様子を見ていた、RさんRさんJさんHさんの4名も「あのボートに乗りたいです!」とやって来ました。パム先生が手続きをしてくれ、ボートに乗り込みます。「うわー!水がはいってきた!」と大騒ぎしながらも、なんとか出発していきました。この4名もグルグル回っていたので、ここでも大笑いをした私です。30分ほどすると3台のボートが戻ってきました。今日はK君&K君のホストママもLodi Lakeに遊びに来てくれていて、同じ時間帯にカヤックを楽しんでいました。ホストママが使用していたカヤックがあと30分以上も使えるとのことだったので、Y君が1人でカヤックに挑戦です。すいすいとパドルを上手に操り、カヤックを楽しんでいました。お見事!戻ってきたY君は「お尻が全部ぬれてしまいました。お漏らししたみたい…」とショボンとしていましたが、「誰もわからないし、すぐに乾くから大丈夫。」と声をかけました。その後Y君は子犬と楽しそうに遊んで、ズボンがぬれてしまったことも忘れたようでした。良かった。
10名がボートで遊んでいる間、他の研修生はピクニックスペース周辺でガチョウに餌やりをしました。大きなガチョウがいっぱいやって来て、餌(パン)をもらうために近づいてきます。女子を中心にキャーキャー言いながら、楽しんでいました。

パム先生が「今度は湖周辺を歩いてまわろう」と声をかけてくれました。半分の研修生がパム先生と出かけました。残りの半分はピクニックスペースで折り紙を折ったり、サッカーをしたり、湖のほとりでおしゃべりを楽しみました。私は荷物の番をしながら、Yさんに「バラ」の折り方をならっていました。散歩に出かけた研修生の話を聞くと、鹿、リス、アライグマなどの動物を見ることができたそうです。また、野生のブラックベリーもなっていたと話してくれました。アメリカにやって来てよくSquirrel(リス)を見かけます。小さくて、すばしっこくて、可愛いんです。散歩に出かけた研修生が戻ってくる頃、ホストファミリーが続々とお迎えにやってきました。
「また明日ねー!」と笑顔で帰っていきます。

ファミリーと一緒に過ごす夜も残りわずか。楽しんでくださいね。

今日もたくさんの新しい経験をありがとうございました。
【朝:集合ーバスの中】
いよいよ第3週目がスタートしました!アメリカでの研修も今日を含めて、あとと5日。後悔しないように名いっぱい多くのことを吸収してほしいです。
今日は終日研修です。Jelly Belly Factory(ジェリービーンズ工場)見学へ出かけます。大きな貸切バスに乗り込みます。今日はT君&Y君のホストママと、H君&K君のホストママ&ブラザーのジェイコブ君とジョーダン君も一緒です。ホストママ達はとてもフレンドリーで色々なことを教えてくれます。また、ジェイコブ君とジョーダン君も「イケンメンすぎる!」と女の子達がウキウキしています♪楽しみです。

スタディーセンターに登校してきた研修生たちは週末の過ごし方を凄い勢いで話します!
「先生、ゴールデンゲートブリッジをサイクリングしたの!」、「先生聞いてください!海でウェイクボードをしてきたの!(と動画をみせてくれた)」、「家族のために料理を作ったの!カレーと生姜焼き!とても喜んでもらったの!」、「キャンプに出かけた!とても楽しかった!」など、楽しかった出来事をたくさん話してくれました。まだ、全員の話を聞けていないので、あとで聞いてみたいと思います。

バスの中でMさんが「新しい単語を習ったんだけど…何だったけな…」と車窓から見える葡萄畑を眺めながら言いました。「Vine(ぶどうの木)?」とたずねると、「違う…オークチュア…みたい感じ。」と答えます。辞書を出し、一緒に調べました。Mさんのうろ覚えの単語を頼りに、思い浮かぶ単語を探します。ヒットした言葉は「orchard(果汁園)」でした!私とMさんは「これだ!」と喜びます。そしてMさんは「orchard」と覚えた単語をRさんに教えます。新しい発見の連続です。良い経験です!

【Jelly Belly Factory(ジェリベリーファクトリー)】
1時間ちょっと走り、Jelly Belly Factory に着きました。小さくてカラフルな甘ーいおかしをご存知ですか?アメリカではとても有名なおかしなのですが、それを製造している工場の見学です。ジェリービーンズは50種類もの味があるそうです。工場に到着すると「うわー!」と女の子達の声がはずみます。ポップな雰囲気で本当に可愛いんです!私たちは早い時間に到着したので、待ち時間もなく、工場見学ツアーに参加できました。工場内は甘い香りが漂っています。シナモンのにおいが特に強い印象でした。パム先生は「Mm... Good smell!(いいにおい)」とにこやかです。しかし、研修生たちは顔をしかめています。シナモンの甘くて、スパイシーなにおいが苦手のようです。工場見学ツアーに参加している間、いくつかのルールがありました。@見学中はジェリベリーハットを必ずかぶること。A工場内での写真撮影はフラッシュを使わないこと。英語での説明でしたが、ほとんどの研修生が理解できている様子でした。Good! 順路に沿って、工場内を回ります。大きなモニターが18台ほど、感覚をあけてつるされています。そのモニターには工場での作業行程を説明する映像が流れていました。面白かったのは「この味とこの味を一緒に食べると、別の味が楽しめる」というジェリービーンズの足し算でした。「あとで試してみよう!」と思ったのですが、しばらくすると…忘れてしまいました。残念です。きちんとメモをしておけば良かったです。見学ルートにはゲームがあったり、「このかおりは何味でしょう?」といったナゾナゾ的なコーナーもありました。私はKさんと「これは…シナモン味!これは…ココナッツ!」と一緒ににおいナゾナゾを楽しみました。
ジェリービーンズ工場にはジェリービーンズを使って、有名人の肖像画をつくり、それらを展示してあるコーナーもありました。リンカーンやモナリザ、ダースベイダーにマスターヨーダ(スターウォーズ)などです。研修生たちは自分のお気に入りの肖像画の前で写真を撮っていました。
見学が終わると、1階のお店でお土産を購入しました。大人の私も「かわいいー!」と騒いでいたので、研修生にとっても楽しい時間だったと思います。みんな「これは友達へのお土産。これは自分へのお土産。」と楽しそうに話してくれました。
10時45分。ジェリービーンズ工場をあとにしました。私たちが工場を出る頃には見学ツアーを待つ長蛇の列ができていました。人気の観光スポットのようです。

【ショッピングモールにて】
続いて私たちが訪れたのは大きなショッピングモールでした。バスを降りたら集合場所と時間を確認しました。「15時15分にタコベル前に集合です。車には気をつけて行動してください。他の人たちの迷惑になるような行動は絶対に取らないでください。気をつけて、いってらっしゃーい!」「はーい!」と大きな声で返事をし、研修生は思い思いの場所へ移動しました。ほとんどの子が「まずはランチ!」と昼食を食べているようでした。
私はT君&Y君のホストママと一緒に行動をしました。あるスポーツメーカのお店で出会った研修生は「安すぎる!沖縄の半分以下ぐらいの値段ですよね!びっくり!」ととても驚いていました。Yさん&Yさんは「かわいいファンシーショップでお友達へのお土産を買いました!」とご満悦でした。
15時10分。きちんと集合時間5分前にはみんなが集まり、点呼完了。Lodiへ帰ります。今日で買い物は終了です。そろそろ荷物を整理し、帰国に向けての準備を始めなければならないと思います。帰国準備については明日落ち着いて話をしようと思います。

今日は研修生たちとゆっくり話をする時間がなかったので、明日以降「週末をどのように過ごしたか?」、「今日はどんな買い物をしたのか?」と聞いてみたいと思います。
明日は午後からスタディーセンター近くにあるLodi Lake(ローダイ湖)に歩いて出かけるそうです。さよならパーティーの準備が滞っているので心配ですが… みんなの力を信じて…短期集中でがんばります!

帰りのバスでとても面白いものを見ることができました。橋の手前で遮断機がおりました。「電車が来るの?でも川の上だよね!」と不思議に思っていると、ホストママたちが「これから橋が動くから見てて!」と教えてくれました。橋の下を小型ボートが通ろうとしているようです。しかし、橋と川面の間は十分な高さがありません。すると、橋の真ん中部分がゆっくりと動きました!左へ90度動きます。すると、橋が真っ二つに別れ、その別れた部分からボートがすーっと通って行きました。ボートが通過すると再び橋は動き、元の位置に戻りました。初めて見る光景にみんなびっくりです!貴重な瞬間でした!How lucky!!(ラッキー!)

今日も関わってくれた全ての方々に感謝です。ありがとうございます!
【係活動】
今日は金曜日です。私たちの研修も第2週目が終わろうとしています。本当に時間がたつのがはやく、充実した日々を過ごさせてもらっています。研修生も同様で「えっ!今日、金曜日⁈うそー!はやすぎるー!」と声が聞こえます。さ!今日も1日頑張りましょう!
研修生達は早い子は7時半前にはスタディーセンターへ登校しています。8時までの30分間、おしゃべりをしたり、ピアノ演奏を披露したり、日誌を記入したりしています。
私たちLodiグループは3つの係があります。@班長A通信係(新聞発行)Bプレゼン係の3つです。班長は仕事の内容が明確で、毎日その役割を遂行しています。通信係も活動を始めており、現在3つの新聞が出来上がりました。「さて、プレゼン係はどうしよう?」と係活動のタイミングが探せず、困っていました。プレゼン係の仕事内容は「日本や沖縄の紹介ポスターを作成する」です。沖縄を出発する前に「交流会がある」ということを聞かされていたので「ポスター等を用いて発表すれば、切り抜けられるのでは!」ということで、この係を設定しました。
先週末ぐらいから、プレゼン係のYさんが「先生、プレゼン係はなかなか活動ができないのですが、どうしたらいいでしょうか?」と相談されました。係全員が集まって、ポスターを作成するのはほぼ不可能でした。理由はホストファミリーの送迎時間はバラバラで朝早く集まることも、放課後に少し残って活動することもできないからです。また、ランチ時間も午後の活動のために早めに切り上げたりする場合も多く、落ち着いて活動することができません。「どうしようか…?」と私が困っていると、Yさんが「私が家で作ってきます!」と申し出てくれました。彼女はファミリーが帰宅する5時頃までT君&Y君のファミリー宅で過ごさせてもらっているようです。なので、その時間を活用して、作成してくるという申し出でした。「助かる!」と彼女の好意に甘え、ポスター作成をお願いしました。彼女は先週末から作成をスタートし、火曜日までに3つのポスターを作成しました。沖縄の文化・自然・食べ物についてです。写真はグループみんなに声をかけ、持ち寄ってもらった写真を使いました。もう1枚(学校について)作れば、プレゼンポスターは完成です!最後の1枚はK君が担当しました。Yさんが作成したポスタの色ぬりは同じプレゼン係のAさんも手伝います。ちびっ子中学生が大活躍でした。みんな、ありがとう!

【午前:スタディーセンターにて】
今日はYさんがスタディーセンターの研修はお休みして、ファミリーのみなさんと自然体験活動へ出かけています。また、Kさんも午後からファミリーとの自然体験活動のため、早めに帰宅するそうです。私たちにとって最後の週末になるので、ファミリーのみなさんがアメリカの自然を紹介してくれるとのことでした。ありがとうございます。

今日の日程は午前は授業。午後は地元のTokay High School(トーケイ高校)の日本語クラスへ訪問し、交流会が予定されています。上記にあるプレゼン係が急ピッチで活動を進めていた理由はこの午後の交流のためでした。

さて、今日の授業もWritingからスタートです。昨日の小学校訪問の感想でした。「おりがみを教えられ良かった。」「子どもたちがとても可愛かった。」「ありがとうってハグをしてくれた。」「みんな一生懸命におりがみをやってくれた。」「とてもいい経験だった。」等を書いている様子でした。
今度はテキストを使った学習です。今日の内容は「アメリカのイベント」についてでした。結婚式、誕生日、クリスマス、イースター、ハロウィンについてが紹介されました。アメリカ結婚式の様子をパム先生が教えてくれます。パム先生は東京での結婚式にも出席したことがあるらしく、比較しながら違いを説明してくれました。また、誕生日についても面白おかしく紹介していました。みんな爆笑しながら聞いています。さすがパム先生です!クリスマスやイースターについても、詳しく教えてくれました。「クリスマスはキリストの誕生日を祝う日」ということは有名ですが、イースターについては私もよくわからなかったので、とても勉強になりました。
休憩を挟んで、キャシー先生の授業が始まります。教科書にまとめられている語彙群の語彙を使って、グループみんなで英文を10文作成するという課題が出ました。ひとりで10文は無理でも、みんなと協力して10文は研修生にとっては取り組みやすい内容だったらしく、意欲的に英文作りに励みました。「この場合動詞は過去形になるんじゃない?」など、日本で習った文法知識も活用しながら進めていました。良い活動だと思いました。発表タイムでは今日も全員が発表することができ、チケットをゲットできました!やったね!
午前の授業終了時間です。ランチをはさんで、午後はTokay High Schoolを訪問します。楽しみです。

【午後:Tokay High Schoolにて】
ホストファミリーの協力も得ながら、乗り合わせでTokay High Schoolへ移動しました。学校の敷地面積もとても広く、平屋の建物ばかりです。建物には「English」「Mathematic(数学)」と教科名が記されていたので、教科ごとに建物が異なることがわかりました。中庭には大きな円形の集会場があり、ここで、生徒たちがダンスをしたり、応援合戦をしたり、様々な活動で使われるそうです。また、大きなフットボール競技場も新設され、最後の仕上げ作業に入っていました。アメリカの高校は学校を象徴する「スクールカラー」や「キャラクター」があります。「この学校のスクールカラーは何でしょう?」とたずねると、みんなが口をそろえて「紫と黄色(ゴールド)」と答えます。すぐに気づいてしまうぐらい、校内には紫と黄色(ゴールド)が多く使われていました。また「キャラクターは何でしょう?」ときくと、「タイガー(トラ)!」と答えます。トラのイラストや足跡マークがいたるところにありました。面白いシステムだと思いました。

校内を少しまわらせてもらい、ついに日本語クラスの教室に到着です。「失礼します。」と入ると、ジョシュ先生が出迎えてくれました。生徒のみなさんは別の授業中のようで、教室にはいませんでした。ジョシュ先生が「教室内を自由に見て歩いていいですよ。」と言ってくれました。ジュシュ先生はとても上手に日本語をお話しします。お母さんが日本人なのだそうです。生徒が使うプリントがあったので見せてもらうと、ひらがなや簡単な漢字を学習しているようです。カタカナはまだ取り組んでいないとのことでした。
私は高校生6名にプレゼン係が作ってくれたポスターを手渡しました。そして、事前にYさんがまとめてくれた日本の紹介英文をK君に渡し、「K、あなたから発表をスタートしてね。日本の概要を説明して、それから他の5名がポスターで沖縄のこと紹介するから。」と伝えました。突然のことでしたが、K君は「わかりました。」とすぐに引き受けてくれました。H君に食べ物、K君に学校生活、Rさん&Rさんに文化、Mさんに自然と振り分けました。高校生たちは最初びっくりしていましたが、プレゼン係のYさんとK君がとてもわかりやすく上手にポスターを仕上げてあったので、生徒のみなさんが来るまで「イメージトレーニング」を始めました。H君は私を呼び、自分が紹介する内容の英文を確認していました。K君も側に座り、助けてくれます。「ブー」とブザーが鳴りました。いよいよ、生徒さんたちと対面です。上手くいくといいなー!

研修生の隣にアメリカの生徒が座りました。ジョシュ先生が軽く今日の流れを説明します。そして、出席をとります。私たち日本人は名前を呼ばれたら「はい」と返事をし、手をあげます。アメリカは「Here(ここです)」と返事をし、手を上げたり、人差し指1本のみを立てて自分の座っている場所を先生に示していました。
いよいよ、私たちの発表です。6名が前に出ます。K君が英語でスタートしました。「私たちは日本本土から離れた、沖縄という島からやってきました。」と伝えます。MNCCのスタッフさんも同席してくれていたので「地図を使うとわかりやすいと思うよ。」とアドバイスをしてくれました。実物投影機が設置されている教室だったので、投影機に持ってきた地図を広げ、沖縄を指さします。Yさんがわかりやすく日本の大きさをまとめてくれていたので、アメリカの生徒さんたちも「Oh-!」と声があがりました。続いて、H君の食べ物についての発表です。沖縄そばや赤飯、沖縄風みそ汁の紹介をしました。落ち着いて上手にできました。K君は学校の校舎や制服についての発表です。K君もしっかりできました。やったね!Rさん&Rさんは琉球舞踊の衣装やエイサー、シーサーなどを紹介。ジョシュ先生もシーサーにくいついていました。最後はMさんが沖縄の海について発表します。白い砂浜と青い海があることを強調しました。「夕日もとても美しい。」と伝え、発表終了です。6名のホッとした顔がありました。がんばってくれて、ありがとう! 
次は質問タイムです。「沖縄そばって何?」と聞かれました。H君はK君と相談しながら、「沖縄そばは小麦粉で作られたそば、日本そばはそば粉で作られたそば。」と何とか説明できました。お見事!他にも「学校ではどのくらいの時間過ごすの?」という質問もありました。「だいたい8時頃には登校し、部活まで終わらせると7時をまわる。」という内容を知ったアメリカの生徒さんたちは「Wow!」と驚いていました。Tokay High Schoolは7時20分から1時間目が始まり、14時過ぎには下校できるとのことでした。
質問タイムが終わると、近くに座っている生徒さんたちと自由におしゃべりができました。日本語を使いたい生徒さんたちは日本語で話しかけます。研修生もコミュニケーションをとろうと、がんばっていました。お互いの連絡先を交換しあったり、とても楽しそうです。ジョシュ先生がアイスクリームを準備してくれていて、みんなでアイスクリームを食べながら、交流を楽しみました。あっという間に帰る時間がやってきて… 別れを惜しみながら、Tokay High Schoolをあとにしました。ジョシュ先生、生徒のみなさん、ありがとうございました。

今日の連絡係は中学生のRさんでした。パム先生に連絡を確認して、みんなに伝えます。「月曜日はジェリービーンズ工場に行きます。ランチは持ってこなくていいそうです。工場を見学したらショッピングモールに行くので、ランチはそこで食べます。最後の買い物です。」とのこと。
今週末はホストファミリーと過ごす最後の週末です。めいいっぱい楽しんでほしいと思います。

今週も新しい学びと経験が盛りだくさんの1週間でした。関わってくださっている全ての方々へ感謝です。ありがとうございました。
【午前:スタディーセンターにて】
 あっという間に木曜日になってしまいました!時間の経過があまりにもはやいので、とても驚いています。今日はH君&K君はスタディーセンターの研修はお休みして、ファミリーのみなさんと自然体験活動へ出かけています。明日、お話を聞くのが楽しみです。
 午前の授業はいつも「Journal(日記)」から始まります。今日のお題は昨日のボランティア活動についてでした。「What did you learn at the Salvation Army yesterday?(サーベンションアーミーで何を学びましたか)」とキャシー先生が問いかけます。5文以上の英文で書くよう指示がありました。私に提出する日本語日誌には昨日のボランティア活動の感想がたくさん書かれていました。しかし「英文で!」となるとペンは止まったままでした。辞書を使い、難しい顔をして「うーん…」とうなっています。発表の時間になりました。「Any volunteer?」という声にも手があがりません。そんな中、Hさんが手をあげ発表しました。彼女の感想は「ボランティア活動は楽しかった。サポートが必要な人たちを助けることはとても大切だと感じた。日本でもボランティア活動についてもっと考え、実践し、普及すべきだと思う。」という内容でした。キャシー先生も「That’s right! Very good!」とほめていました。

 Writingの後はテキストを使った学習でした。above(少し離れて上にある状態)、やbetween(間)のような「前置詞」の勉強でした。研修生たちは「こんがらがる…」と言いながら、単語を覚えます。キャシー先生は全員にペットボトルを持たせ、発せられる前置詞を聞いて、その場所を示すよう、伝えました。例えば、「Above your head!」と聞こえたら、ペットボトルを頭の上へ移動する。「Between you and your friend!」と聞こえたら、自分と友達の間にペットボトルを移動するといったことです。最初は自信なさげに指示に従っていましたが、慣れてくると笑顔でアクションがとれるようになりました。Good job!

 前置詞以外にも「ding-dong(日本でいうピンポンや鐘の音等をさす)」や「boo-boo(子ども用のことばで“軽いケガ”やヘマやドジを表す)」なども習いました。「難しいー!!」と叫びながらも、必死に問題に取り組んでいます。答え合わせの時は、手をあげ、積極的に答えようとする子が大勢いました。さっきのWritingよりは取り組みやすかったようです。

 休み時間をはさみ、再びWritingです。お題は「アメリカでの“Scared(怖かったこと)” もしくは、”Confused(困惑した)”経験を5文以上の英文で書きなさい。」でした。研修生のほとんどがConfusedしたことを書きつづっています。1番多かったのが、ランチでおなじみの「ピーナツバター&ジェリーサンドイッチ」についてでした。ピーナツバター&ジェリーサンドイッチは片方のパンにピーナツバターをぬり、もう片方のパンにいちごジャムをぬります。そして、そのぬられたピーナツバターとジャムの面をくっつけて完成!というとても簡単なサンドイッチです。ほとんどの子が「別々に食べた方が絶対おいしいのに、なぜ、あえてくっつけて食べるのかがわからない…」と話していました。私的には…まぁまぁいけます!沖縄に戻ったら、ぜひ、家族や友達にも食べさせてほしいと思います。(私はきっと、沖縄に戻ってもピーナツバター&ジェリーサンドイッチを食べると思います!) このお題は全員が発表することができました。6文以上書けた研修生にはチケットが2枚渡されたました。抽選会を楽しみにしている子がたくさんいるようです。

 今日の連絡確認係はK君の指名を受けたT君です。T君はキャシー先生にどのように日程や持ち物を確認したらいいかわかりませんでした。「何って聞けばいいんですか?」と私にたずねてきたので、「仲間に聞いておいで」と言いました。T君はK君のもとへ行き、日程表の内容を説明してもらっていました。内容を理解したうえで、再びキャシー先生のもとへ戻ります。簡単な英語でしたが、きちんと会話は成り立っていました。確認を終えたT君はみんなに伝えます。「明日の日程は特に変更はありません。ランチは持ってきてください。Tokay High Schoolに行きます。」
みんな「OK!」と元気よく返事をしてくれました。T君、がんばりましたね。


【午後:近くの小学校での文化交流】
 午後はスタディーセンターから歩いてすぐの小学校で文化交流です。おりがみを教えます。研修生は「ツルしか折れないよ。」「パックンチョ作れるよ!」と話していました。パム先生が「ちびっ子達はとても楽しみにしているからねー!」と軽くプレッシャーをかけました。がんばって、みんなー!

 3つのグループに分かれ、異なるクラスに入りました。3年生のクラスだったので、ツルなどは難しく手こずっている様子でした。でも、研修生はパックンチョ(?)を作ってあげて、大人気です。アメリカのちびっ子達は本当に必死で、みんな目を輝かせて、おりがみを楽しんでいるようでした。15分程たつと、別の教室へ移動です。でも、最後まで作りきれていないグループもありました。ちびっ子達の期待に応えたい、Kさんはギリギリまでねばります。なんとか作り終えて、ダッシュで次の教室へ移動しました。私が別の教室の入り口で立っていると、小さな女の子がやって来て話しかけました。「さっきのお姉さんに『ありがとう』と「『さようなら』を伝えていないの。」とのことです。研修生の名前は覚えていませんでしたが、服装の特徴を聞くと、どうやらJさんのようです。「私があなたの代わりに伝えておくね。」とその子に言うと、大きな笑顔で「Thank you! I really enjoyed making them!(本当に楽しかったの!)」と答えてくれました。とても嬉しい出来事でした。

 研修生の様子を観察していると、みんな一生懸命におりがみを教えていました。とてもイキイキした表情です。スタディーセンターに戻る道のりでも「三角はトライアングルだよね。四角は?」など、うまく説明ができなかった言葉を互いに確認し合っていました。解散前に「おりがみレッスンは来週も予定されているので、次はもっとうまく説明できるよう、そして、もっとバリエーションを増やしてのぞむことができるといいですね。」と声をかけました。また、今日のようにたくさんのちびっ子たちに「Happy Time」を過ごしてもらえるといいですね。


【番外編:日誌より】
・ファミリーに外で見る映画に連れていってもらった。寒かったし、英語は意味がわからなかったけど、とても楽しめた。
・Salvation Armyの人たちは大変な仕事内容なのに、みんな笑顔で仕事をしていた。疲れた顔を見せずに笑顔でいたので、この仕事を好きでやっているのだなーと思いました。
・Salvation Armyでは忙しかったけど、従業員さんのサポートもあって、何とか頑張れた!
・笑顔が大事だよって言われたから、ブスッとしないように頑張った。
・袋詰めの作業はとても楽しかった。Rさんと一緒にやり、そのスピードについていくのがきつかった。でも、やっていくうちに、つめ方がわかるようになってきて、きれいにつめられるようになっていった。やりがいを感じた。島に帰ってもボランティア活動をしたいなぁと思った。
・ボランティア活動をして、とても疲れたが、同時に達成感も生まれた。
・どんなものを入れたら喜ぶのかを想像しながら、するのがとても楽しかった。(食べ物の箱詰め作業)
・私がパスタを床にバラまいてしまったときに「It’s OK.」と何回も言ってくれ、キャシー先生も(片付けを)手伝ってくれたり、笑い話にしてくれたりと、アメリカの人は優しいなとおもいました。私も人の失敗を優しくすぐに取りつくろえる人になりたいと思いました。

 今日もたくさんの学びがある1日でした。ありがとうございます。
 明日は金曜日!アメリカでの日々も残りわずかです。がんばります!
 【ボランティア活動:Salvation Army】
 今日はボランティア活動第2弾!「Salvation Army(サーベイションアーミー)」のお手伝いをしました。Salvation Armyは慈善活動を行うキリスト教の国際団体なのだそうです。
研修生は8時にスタディーセンターに登校し、8時半にSalvation Armyからのお迎えのバスに乗り込みました。5分もしないうちに、活動場所に到着です。
 リビーさんとリテネーさんがSalvation Armyの活動内容を説明してくれました。129ヶ国で活動している団体なのだそうです。サポートの幅も広く、ドラッグやアルコール依存症の方々のリハビリのお手伝いや、南アフリカの子どもたちのサポート、病院までの送迎や、食べ物が必要な方々への配給、地元の子どもたちのグループ活動等があると紹介してくれました。今日の私たちの活動は配給する食べ物の仕分け、袋詰め、配給のお手伝いでした。はじめての体験なので、少し緊張しています。

【午前のお仕事】
 倉庫のような、広い作業場へ行きました。するとたくさんの保存食品が高く積み上げられていました。「うわー!」みんな声を出して驚きます。これらの食べ物は個人やお店からの寄付でいただいた物なのだそうです。Salvation Armyが買いそろえることはほとんどないとスタッフの方が教えてくれました。最初は3つのセクションに分かれ、作業を行いました。

 1つ目のセクションではシリアル・缶類・パスタ類・ドレッシング類などが並んでおり、紙袋に指定された数を入れていくという作業です。4名の2チームで連携をとりながら、紙袋に詰めて行きます。最初は「あれ?何個?これいれったけ?」などの声が聞こえてきましたが、10分もすると、要領良く仕事をこなしていました。互いに声を掛け合いながら、本当に「チームプレイ」で頑張っていました。教えてくれたスタッフの皆さんも驚いていました!

 2つ目のセクションでは、先ほどの袋詰めと同様のことが行われました。しかし、そこは袋詰めではなく、段ボール箱への箱詰めです。担当スタッフが必ず入れるべき品目と個数を支持します。1つ目のセクションより詰める食品が多いので、きちんとリストが作られていました。研修生はそのリストを確認しながら、連携して指定品目を詰めていきます。指定された物を詰め終わると、まだ箱には空いているスペースがありました。スタッフさんが「この箱いっぱいに自由に食品を詰めてください。」と支持を出します。このセクションの研修生はまるでテトリス(ゲーム)のように空いているスペースに物を詰めていきます。とても上手にスペースを使い、きれいに仕上がるので、スタッフさんも「Wow! So cool!(おー!すごいなー!)」と驚いていました。このチームも時間経つにつれ、どんどん仕事のペースも上がり、素晴らしい動きでした。

 3つ目のセクションは寄付で集まった食品を仕分けする作業です。缶類・箱類(パスタやシリアル等)・ビン類と大きなくくりで分けます。どこに分類されるかわからない物が出てきたら、私に「先生これはどこでしょう?」と聞いてきました。「私は何もわからないので、スタッフの方に聞いてください。」と答えます。英語がすぐに出てこないようでしたが、ジェスチャ等で切り抜けます。こちらのセクションはあっという間に仕事が終わってしまいました。こちらのセクションは自分たちの仕事が終わると、1と2の両セクションに分かれ、作業を行いました。新入りの研修生はすでにベテラン化している研修生から仕事内容を教わっていました。

 Lodiグループの研修生はとても丁寧に物事を進める子が多いらしく、「素早く!そして、美しく!」袋詰めを行なっていました。また、自主的に考えて行動する子も多く見られました。「ここは人手が足りていて、スムーズだから、あちらにまわって、別の動きをしよう!」と先のことを考えて行動していました。感心しました。10時になると「Break time!(休憩)」と声がかかります。しかし、研修生は手を止めません。再び「Break time!」と声があがります。「キリのいいところまでやりたいの!」と研修生は手を止めません。しまいには「Stop!!」と言われ、しぶしぶ動きを止めます。スタッフの方々も「休憩はいらないのかい?」ととても不思議そうでした。研修生は「だって、今止まるとわからなくなるのに… 日本人がキチキチ性なのかな?」と言っていました。国民性の違いかもしれませんね。

 パム先生がSalvation Armyの精神を私に説明してくれました。「It is better to give than to receive.(あたうるは受くるよりも幸いなり)」というキリストの教えなのだそうです。見返りを求めず、必要な人たちをサポートしていくことはとても大切なことだと感じました。
15分ほど休憩を取り、再び作業に戻ります。慣れた手つき、そして、スタッフの方々とも連携を取りながら、たくさんの袋詰め・箱詰めが完了しました。「何袋つくったんだろう?」 あとでスタッフの方に聞いてみようと思います。

【ランチ】
 今日のランチはSalvation Armyのスタッフが準備をしてくれました。ハンバーガー、チーズバーガー、ホットドックの中から食べたいものをキッチンスタッフに伝え、受け取りました。お好みでレタスやケチャップ、ピクルス等をサンドし、いただきます。ソーダ類も好きなものを選びました。スタッフの方々と同じ食堂で食べました。スタッフリーダーに「どのぐらい袋詰めをしたのでしょう?」とたずねてみました。「About 700!(およそ700個)」と答えました。「えー!そんなに⁉︎」と聞き返します。午前中の作業だけで2週間分の袋詰めが用意できたそうです。とても感謝されました。このことを研修生に伝えると、「えー!すごーい!やったねー!」と歓喜の声が聞こえます。感想を聞くと「とても楽しかった!」と答える子ばかりでした。本当に良い経験をさせてもらっています。

 今日の連絡確認係はK君です。K君はパム先生に明日の日程を確認し、みんなに伝えます。「明日はランチを持ってきてください。折り紙を忘れないでください。明日は保育園にいきます。」とのことでした。了解です!

 私もこの時間を使って、また耳が痛い話をしました。おこづかいのことと、ファミリーとのコミュニケーションについてです。おこづかいについては昨日も話しましたが、あるファミリーから「おこづかいはちゃんと足りているのだろうか?あと2週間ちゃんとすごせるのだろうか?」と心配している声が聞こえてきたからです。みんな「大丈夫です。」と言っていたので… きっと大丈夫なのだと思います。また、「ファミリーとコミュニケーションをもっと大切にしてください」とも伝えました。あと10日しかアメリカにいられません。昨日も話したように、後悔しないためにも、自分から発信する勇気と実践が大切だと話しました。また、今週末は「私はこれがしたい!」と自己主張し過ぎてはいけないということも伝えました。あくまでも、ファミリーの計画が優先で、ファミリーと一緒に過ごすことが大切なのだと伝えました。みんなは真剣な表情で聞いてくれています。遠いアメリカにやってきた本来の目的を大切に過ごしてほしいと思います。きっと、みんななら大丈夫だと思うのですが、念には念を… 聞いてくれてありがとう。

【午後】
 午後から袋詰めした食品の配給が始まります。大きなカートに袋詰め食品とパンや野菜・果物、サラダなどといった保存がきかない食品を足して、訪れた人たちに配ります。この作業も流れ作業で各自役割を与え、効率よくすすめます。スタッフの方々カート係に伝えます。「Smile!(笑顔)」笑顔を見せることで、サポートが必要な人たちも安心してこの場所を訪れることができるのだと話していました。カート係はペアで「笑顔!」と声をかけあいながら、食品を運んでいました。

 14時25分。そろそろ私たちもスタディーセンターへ戻る時間です。リテネーさんとスタッフリーダーの方が私たちに「Thank you very very very much!」とお礼の言葉をかけてくれました。そして、「今日の君たちのがんばりは、たくさんの人をハッピーすることができたよ!」とのこと。とても嬉しく思いました。研修生も「わーい!」と拍手して喜びました。

 スタディーセンターへ戻るバスの中では、少し疲れた表情も見られましたが、充実した時間だったと話していました。K君&K君は「乾杯しようぜ、Bro!(BroはBrotherの略で兄弟をさします)」といただいたパックジュースで小さな乾杯をしていました。とてもステキな場面が見れたと思います。

 今日は多くの研修生と話をすることができました。AさんとJさんが「先生、このグループのメンバーは全員が良い人ばかりだよ!最高だよ!沖縄に戻っても絶対につながっていたい!」と話していました。私は「アメリカに向かう初日の様子を覚えている?」とたずねると、2人は「はい!正直、このメンバーとやっていけるか心配だった。」とのこと。今ではみんなのことが大好きだと話していました。

 アメリカで過ごす日々も残り10日。 悔いのないように過ごしたいですね。 今日も1日おつかれさま。 そして、素晴らしい経験を与えてくださった全ての方々に感謝です。ありがとうございます。
【終日研修:州都サクラメントへ 】
今日もみんな元気に登校して来ました。今日はカリフォルニア州都のサクラメントへ出かけます。大きなバスをチャーターし、みんなで乗り込み、出発です!

フリーウェイを走り、大きな建物が並ぶサクラメントへ入ります。バスが止まった場所は美しいバラがたくさん咲いている公園でした。キャピタル公園と呼ばれているらしく、とてもきれいな公園です。パム先生が「バラの香りも楽しんでね。」と声をかけます。とてもいい香りです。また、ここに咲くバラは古ければ古いほど、香りが濃くて、いい香りなのだそうです。
公園にはベトナム戦争で亡くなった方々(カリフォルニア州出身)の名前が刻まれた石碑がありました。研修生からは「糸満にある平和の礎のようなものなのかな。」という声が聞こえてきます。「そうだね。」と答えました。刻まれた名前のとなりに数字がありました。パム先生が「their age(年齢)」と教えてくれました。18歳から30歳前半が多くいました。これから先の未来も平和に暮らせる世の中であってほしいと強く思いました。

そこから、隣接している真っ白な建物・カリフォルニア州議会議事堂へ移動しました。移動する道のりで、パム先生がK君に英語で何か説明しています。そして、K君がその内容をみんなに説明して上げていました。私の通訳がなくてもK君が難しい英語を説明してくれていたので、助かります。そして、そんなK君をみんなは「すごーい!」とほめまくります。「K君のように英語でコミュニケーションがとれるよう、勉強がんばる!」という声が聞こえてきました。いい刺激になったようです。

州議会議事堂はセキュリティーが厳しく、私たちはカメラだけ持ち込みました。空港の手荷物検査場のように持ち物もチェックされ、金属探知機をくぐり、建物へ入ります。とても歴史のある建物のようで美しい内装です。また、今は使われていませんが、昔の知事が使っていたお部屋も残されており、一般人も見学することができます。また、歴代州知事の肖像画も展示されていました。ターミネーターでおなじみのシュワルツェネッガーさんの肖像画もありました。またレーガン元大統領の肖像画もありました。「レーガン?」とパム先生にたずねると、レーガン元大統領はカリフォルニア州の知事を経て、大統領になったそうです。これも初めて知ったことでした。でも、研修生はシュワルツェネッガーさんのことも「誰?」と言っていた子もいたので、レーガンさんのことは全くわからない様子でした。ジェネレーションギャップを感じました。

【オールドサクラメントにて】
州議会議事堂をあとにした私たちは「オールドサクラメント」へ向かいました。今日はオールドサクラメントで昼食をとり、自由時間が予定されています。オールドサクラメントは旧市街地だったそうで、西部劇の舞台にいるような感じでした。研修生からは「レトロー!」という声が聞こえます。みんなは街並みを写真におさめながら、歩きます。昼食の時間まで少し時間があったので、MNCCのM田社長に教えていただいた、キャンディーショップへ立ち寄りました。お店の入り口では甘いにおいが私たちを誘います。パム先生が「買い物や試食はランチの後にしてね。」と言っていたので、みんなは店内を見て歩きました。様々なお菓子(飴やキャラメル、グミ等)が山盛りで置かれています。テンションが上がりました!店員さんが「青い値札の商品は試食ができるよ!」と声をかけてくれました。しばらくすると、店員さんが私たちに「面白いものがあるよ!誰か挑戦してみたい人はいない?」と言いました。私が「I do!」と手をあげると、「Are you sure?(本気?)」と聞き返します。大きくうなずくと、「OK! Here!」と私に小さなチョコレートを1つくれました。「普通のチョコレートだよ。」と言うと、棚から箱を取り、私に見せます。「虫(昆虫)」でした。でも、チョコレートでコーティングされているので、私はかまわず口に放りこみます。「うん!サクサクした普通のチョコレートだ。」と思いました。私が「普通だよ!」とみんなに声をかけると、みんなは「ちょうだい!ちょうだい!(日本語)」で群がります。食べてみた子は「うん。普通だ。」そんなやりとりをしていると、Y君がやって来て、「何騒いでいるの?」と聞いてきました。「虫のチョコレートを食べたよ。」と言うと、「えー!虫!」と顔をゆがめます。「食べてごらんよ!」と女の子たちがすすめます。Y君は「わかった」と挑戦です。「中の虫はこれらしいよ。」と虫を見せると、また、嫌そうな顔をしましたが、挑戦しました。「普通のチョコだ!」と意外そうでした。沖縄では体験できない「虫チョコ」を楽しみました。
今日の昼食はみんなでピザ・サラダの食べ放題レストランへ行きました。沖縄でいうシェイキーズのような雰囲気でした。ピザをたらふく食べて「もうお腹いっぱい!」とみんな満足そうでした。良かったです!昼食後自由時間が設けられました。「15時30分にこの場所に集合です。5分前に全員が集まれるといいですね。」そう伝えると「OK!」と元気な声と笑顔で出発しました。アメリカでの買い物もだいぶ慣れてきた様子です。たいしたものです!

今日はカリフォルニアに滞在している他県の研修生にも会うことができました。「日本人?」と声をかけ、話をしていました。「鹿児島の出身です。」「宮崎の出身です。」それぞれあいさつを交わし「がんばろうねー!」と笑顔で別れました。

15時頃になると、研修生が集合場所に集まって来ました。H君がジンジャーエールを購入したようですが、すごい表情をしていました。私も少し分けてもらったのですが、生姜(ジンジャー)がかなり効いていて、Very Hot(とてもヒリヒリ)でした!みんなも少しずつ分けてもらい、「うわー!」と叫んでいました。これもみんなにとって、新しい体験のひとつとなりました。H君ありがとう。
15時25分。5分前に全員が集合、整列、点呼完了。H君がキャシー先生に「We are all here.(全員います)」と伝え、「Good! OK! Let’s go!」オールドサクラメントに別れを告げ、Lodiへ戻ります。

帰りのバスでは今日の日程連絡係のRさんが明日の連絡を行います。「明日の時間や活動はスケジュール通りです。でも、ランチは持ってこなくていいそうです。」とのこと。明日はボランティア活動第2弾です。意欲的に活動できたらと思います。

【番外編:コインの使い方】
ランチ会場でBoysに「コイン(セント)は使えていますか?」とたずねました。すると、「全然使えていません。たまる一方です。」と答えていました。私は自分の財布をあけ、コインを見せながら「茶色いのがペニー、1セント。これがニッケル、5セント。この小さいのがダイム、10セント…」と説明を始めました。すると「先生、ちょっと待って!逆でしょ?大きい方が10セントで、小さいやつが5セントでしょ?」と聞き返してきました。「違うよ。小さい方が額が大きいの。で、このでっかいのがクオター、25セント。」と比較させます。コインに書かれた小さな文字を読み、「あ、本当だ。やっと意味がわかった。」とつぶやいていました。コインも復習できたので、これからは積極的にコインも使えるといいですね。

今日も1日、お疲れさまでした。そして、私たちを支えてくれている全ての方々に感謝です。
明日も元気にがんばります。
【スタディーセンター 午前の授業 】
研修生たちは今日も元気にスタディーセンターに登校してきました。週末にやったこと、買ったものなどをそれぞれ楽しそうに話しています。今週も1週間がんばりましょう。
8時になると全員がそろいました。私は授業が始まる前にパム先生の了解をえて、少し厳しい話をしました。「みなさんは何をしにアメリカに来ましたか?」とたずねました。先週から授業で発言できた人にチケットが配られ、プレゼントがもらえるシステムになりました。そういった楽しみとともに授業を受けられるのはとても素晴らしいことです。でも、「ご褒美のために積極的にがんばる。」のではなく、アメリカに来た目的を思い出し、その目的の達成のためにがんばってほしいと思ったからです。1週間が過ぎました。残りの2週間を「わからないから。通じないから。」という理由で下を向くのか、それとも、「やってみる!」と顔を上げるのか、それは自分しだいです。「そろそろ殻をやぶってもいい頃じゃない?」と伝えました。2つ目はお金のことです。この1週間、ホストファミリーは研修生にアメリカの良さ紹介し、色々な所に連れて行ってくれています。ごはんもおいしいものをたくさん食べさせてくれています。本当に感謝です。でも、外食や映画など高額の出費が続くと、良い関係をキープするのも難しくなると思います。なので、外へ出かけるときはきちんと自分のお小遣いを持ち、「自分のものは自分で払う」という感覚をもっておくことが大切だと伝えました。 自分で支払おうとしたときに、それをファミリーが「No, you don’t need money.(お金はいいのよ)」と言ってくれたら、感謝してそれを受け入れてもいいと伝えました。また、お小遣いの残金も十分かどうかも確認しました。みんな「大丈夫。」とうなずいていましたが… 大切なお金です。大事に使ってほしいと思います。あと2週間。朝から耳の痛い話ですが… 充実した時間を過ごしてほしと思うので、そう伝えました。がんばって、みんな!
8時5分、パム先生が授業を始めました。「What did you do on Saturday and Sunday?(土日は何をしましたか)」とたずねます。すると… 続々と手が上がります。「良かったー!」と私も喜びなから、授業を見守ります。「お盆フェス(日本のお祭りが近くで開催されていました)に連れて行ってもらった。」「Big Treeを見に行った。大きな木で10名で手をつないで、やっととどく太さだった。」「ハンバーガーをたくさん食べた。」「遊園地に連れて行ってもらった。」「Lodi Lake(湖)の近くを散歩した。」「ロディオキャンプに行った。」「サイクリングをした。」「ショッピングにいった。」「映画館で映画を見た。」ホストファミリーに本当に良くしていただいたことがわかりました。なんて幸せな時間を過ごしているのでしょう!全ての方々に本当に感謝ですね。パム先生も充実した時間を過ごさせてもらっていることにびっくりしていました。Y君が「I went shopping.(アイ ウェント ショッピング)」と言いました。カタカナ英語だったので、パム先生が「ウェン(ット)」と「ト」のアクセントが違うことを指摘しました。Y君は何回か言い直し、アメリカの方々に近い「went」の発音ができるようになりました。耳をきたえ、まねることで、上手な発音ができるようになるのだと思います。なので、たくさん聞いて、まねして、アメリカ英語らしい発音ができるようになると良いなと思いました。その後、パム先生が「写真をたくさんとって思い出を残しておいてくださいね。」と伝えました。そして、それらを放っておくのではなく「アルバム」を作ってほしいとも言っていました。「アルバムを沖縄の家族や友達、将来の自分の子どもにもみせてあげてね。」2018年夏、アメリカで過ごす貴重な3週間をしっかりと形に残してほしいと私も思いました。
休み時間をはさみ、今度はキャシー先生との授業です。最初はListening(聞く活動)から始まりました。キャシー先生が読み上げた英語を聞き取り、単語を書き入れていくという内容でした。みんな真剣に耳を傾けます。そのあとは答え合わせをしました。キャシー先生が「Who knows the answer?(誰がこたえられますか)」と聞きました。すると!一斉に手が上がります!キャシー先生もとてもビックリして、大喜びです!キャシー先生が一人ずつあて、前に出てきて答えを書くように言いました。答えを聞き取れない研修生もいましたが、グループの先輩方が「とりあえず、手を上げろ!教えるから!大丈夫だから!手を上げろ!」と声をかけています。実際にあてられときは優しく教えてあげていました。その子は教えてもらった内容をキャシー先生に伝えます。キャシー先生は優しくやり取りを見ています。わからなくても、参加しようとする「気持ち」が大切だと感じているからだと思います。教科書の問題は22問しかありません。研修生は25名います。今日の研修生のやる気はすさまじいものだったので、キャシー先生がオリジナル問題を作成し、まだ発表できていない子に当てていきます。今日は全員が手を上げて、発表することができました。そして、全員がチケットをゲットすることもできました。キャシー先生が「I like your English!」と大きな笑顔でほめてくれました。研修生は「Yeah-!!」と喜んでいました。喜び方も少しずつアメリカンになってきています。今日の授業に向かう態度はとても良かったと感心しています。後方に座っているGirlsチームはよく発言するので、パム先生とキャシー先生は前方の静かなチームから指名していきました。でも、へこたれないGirlsチームは、@片手をあげる。A両手を上げてアピール。B両手+片足を上げてアピール。C最後は両手を上げながら、立ち上がってアピール。とアピール方法を進化させ、キャシー先生を笑わせていました。Good jobでした。
その後はWriting(書く活動)に取り組みました。お題は「1周目をふりかえり、ホストファミリーへお礼のお手紙」でした。研修生は辞書を片手に英作文に取り組みます。最低6文は書かなければならないという条件があったので、1週間で楽しかったこと、ホストマザーに作ってもらった料理がおいしかったことなど、それぞれの感謝を英文にまとめました。キャシー先生とパム先生からアドバイスをもらいながら、書き上げることができました。キャシー先生はこの手紙を夕食前にファミリーの前で読み上げて、手渡すように伝えました。「えー、恥ずかしいよ。」と照れながらも、読む練習をしている姿をちゃんと目にすることができたので、良かったです。ファミリーにみんなの「感謝」の気持ちが伝わるといいなと思います。

【ランチ&午後の活動】
10時45分頃、全ての荷物を持って、別の場所に移動しました。着いた場所はスポーツセンターで、敷地内にプール、バレーボールコート、バスケットの半コート、サッカーができるような大きなスペース、テニスコートがありました。今日はここでランチを食べ、午後のスポーツ活動をするとのことです。研修生は急いでランチを食べ終え、自分たちが取り組みたいスポーツをたのしみました。バスケ、バレー、水泳、サッカー、男女別には分かれていましたが、楽しそうに過ごしていました。H君&K君のホストブラザーのジェイコブ君も交わりました。ジェイコブ君は水泳チームに所属しているらしく、泳ぎがとても上手でした。Hさんも泳ぎには自信があったようで、Hさんとジェイコブ君の試合が始まりました。クロールでの対決です。H君がスタートの合図を出す係です。Hさんは2秒のハンデをもらい、H君の合図で飛び出します。ジェイコブ君は2秒遅れてのスタートです。大声を出しながら、みんなで両者を応援します。勝ったのは…もちろん、Hさんです。(ハンデをもらった&彼女が2歳年上)そこで、今度はハンデなしで勝負することを提案しました。再びH君のコールでスタートです。両者いい勝負です。勝ったのは…ジェイコブ君でした。勝っても負けても楽しい試合でした。時計が14時をまわる頃、バレーボールコートには男女混合でバレーを楽しむ研修生がいました。ステキです。
スタディーセンターに戻る前に、Rさんが事前にパム先生から明日の日程や持ち物を聞いていたので、その内容をみんなに伝えていました。先週の係だったMさんがRさんを指名したので、Rさんが今日の日程確認係でした。明日の係はもうひとりのRさんです。よろしくお願いします。

今日、2つの「Lodi SHINBUN」が完成しました。アメリカへ向かう初日のフレッシュな気持ちとサンフランシスコへ行った時の感想をまとめたものです。A班とD班の通信係が作成してくれました。明日は終日研修で外に出るので、明後日、みんなにも読んでもらおうと思います。お楽しみにー!

【番外編:日誌より】
・英語で映画を見ました(家で)。あまり意味はわからなかったけど、めっちゃおもしろかった!日本に帰っても見てみたい。
・日本のフェスティバル(お盆フェスティバル)へ行った。日本人がたくさんいて、びっくりした。日本人と会話できてよかった。
・ファミリーに「Can I help you?(お手伝いしましょうか)」と声をかけることができた。
・摂取カロリーが気になる。食べすぎている気がする。明日からは摂取カロリーも考えたい。
・日本のパトカーとアメリカのものは違っていたので、帰ったら(違いを)確認したいです。
・アメリカの人ともっと話せるように、粟国に帰ったら、もっと英語を勉強しようと思いました。(とくにListening!)
・ファミリーに日本語を教えた。
・アメリカに来て1週間で、英語で映画を楽しめるまでレベルが上がって嬉しいです。
・アメリカには心の温かい人がたくさんいる。
・アメリカでは知らない人にでも声をかける。
・ファミリーのためにカレーを作った。好評価だった。

【番外編:見習いたいこと】
Yさんの日誌にはいつもたくさんの「感謝」の言葉と気持ちが書かれています。ファミリーに対して、パム先生とキャシー先生に対して、見学先で案内してくださる方々に対して、そして、自分を支えてくれている全ての方々に対してです。私もYさんを見習いたいと思っています。パム先生とキャシー先生にも「彼女の日誌にはたくさんの「Thank you!」が書かれているよ。」と伝えました。2人もとても喜んでいました。

今日も1日お疲れさまでした。明日はカリフォルニア州の州都・サクラメントへ行きます♪
【スタディーセンター@ 午前の授業 】
スタディーセンターに登校するのも今日で5日目。研修生たちも教室で過ごすことにだいぶ慣れてきました。早めに登校した子たちはおしゃべりを楽しんだり、宿題を確認しあったり、昨日書けなかった日誌の記入をしたり、過ごし方は様々です。
8時15分パム先生が授業をはじめました。昨日課された宿題の成果を聞いていきました。昨日から発表者にはチケットが配られ、景品がもらえるようになったので、昨日よりは手をあげる頻度が増えました。昨日の課題は「ホストファミリー宅と自宅(沖縄)での行動を比較する」でした。「How many rooms are in the home?(家にはいくつの部屋がありますか)」すると、「11!」という答えが聞こえてきます。「とても広いお宅にお世話になっているのねー!」と驚きました。他にも「Who cleans the house?(誰が家を掃除するの)」という問いに、「Everyone!(みんなで)」と答えます。するとパム先生は「Everyone! That’s a good answer! How about your Japanese house?(みんなで!ステキな答えね。じゃあ、日本の家は)」とたずねました。するとまた「Everyone!」と答えます。「OK! We’re same!(そうなの!一緒ね!)」と返してくれました。パム先生やキャシー先生は「答え」をたずねていますが、その答えをベースに簡単な会話でどんどん話を広げていきます。おとなしく、あまり発言をしない研修生ですが、聞かれた英語にしっかり答えていきます。「なーんだ!ちゃんと理解できてるさー!」と感心しながら、その様子を観察しています。「できてる!できてる!がんばれー!」と心の中で応援している私です。キャシー先生との授業はslangについてでした。例えば、「It’s raining cats and dogs.」研修生たちは「ネコとイヌの雨ふり?」「何?」とはてながいっぱいの表情です。二人はわかりやすいようにゆっくり説明してくれます。「That means it’s raining very hard.(それは“雨がはげしく降っている”って意味)」と教えてくれました。意味が理解できた研修生は「えー!そうなの?」ととても驚いていました。他にも日本の授業ではふれられないフレーズをたくさん紹介してもらいました。授業中、私は研修生のために訳をすることはほぼありません。研修生たちはゆっくりと話される英語を聞きながら、わからない言葉は辞書を片手に理解しようと努力しています。その調子です!
午前中の授業が終わろうとする頃、キャシー先生が手前にあるグループに「Are you tired?(疲れているの)」とたずねます。そこに座っている6名の研修生はひとりひとり「No.」と答えました。「OK, you’re not tired. So, you need to talk. Talk, talk, talk!(疲れいないなら、お話をたくさんしましょう。話す話す話す!)」そして、後方に座っているGirlsグループに「You’re good today!」とほめました。このグループには積極的に発言する子がたくさんいたからです。来週はもっと積極的に話せるといいですね。

【ランチ】
今日は家からランチを持ってきて、ダウンタウン近くの公園で食べることになっていました。カップ麺を持参した子が2名いました。移動することを聞いて、慌てています。「先生、どうしたらいいですか?」、「キャシー先生にラーメンを持ってきたと伝えて、どうしたらいいか聞いたらいいさ。」H君とYさんは2人でキャシー先生に対応策を聞きに行きました。すると、キャシー先生は「カップ麺をもってきて。」と言いました。すると、カップ麺のふたをあけさせ、水をそそぎ、電子レンジに入れました。しばらくすると、「Here we go! Done!(はいできた)」と2人にカップ麺を渡します。「This is very very hot! So be careful!(とっても熱いから、気をつけてね)」私が滞在しているお宅でも、よくMicrowave(電子レンジ)を使って調理しますが、ラーメンもMicrowaveを使うなんて、驚きです。新しい発見でおもしろかったです。H君は「公園に着くまで、絶対にのびるさー!失敗した!」と叫んでいました。いい経験です!
公園に着いたら、みんなでランチを楽しみました。ホストファミリーがランチバッグや水筒を買ってくれたとKさんは話していました。おいしそうなサンドイッチをみて、「それ、おいしそうだね!」と声をかけると「おいしいですよ。自分でつくったんだけど!(笑)」と言っていました。まだ、ホストマザーに用意してもらっている子も数名いるようですが、自分でランチを準備する子も増えてきました。
私が食べ始めた頃に、ある1人のアメリカ人男性が近づいてきました。彼は昨日の新聞で私たちの記事を読んだそうです。そして、私たちをたまたま見かけたので、声をかけてくれました。彼は日本語を4年間習っていたそうで、日本語でBoysに話しかけます。彼はおしゃべりをしたいのに、Boysはランチを食べることに一生懸命です。英語も日本語も両方わかる人は少ないので、話しをするいい機会だったのに、もったいないなと思いました。
ランチを食べ終わった研修生は公園の遊具で遊んでいました。ブランコに乗る子、すべり台で遊ぶ子、広場で走りまわって鬼ごっこしてる子、楽しそうでした。
「OK, guys! Time to go!」パム先生の声がかかります。急いで片づけをして、午後の活動が始まります。

【見学@ 警察署】
公園から徒歩で近くにある警察署に移動しました。2列に並んで歩きます。私はいつも最後尾からついていきますが、後ろからみると、整って見えるので、とても満足しています。
警察署に着くと、Lynnさんが案内してくれました。彼は現職の警察官ではなく、警察のお仕事を手伝うためのボランティアスタッフだそうです。彼のような立場の人は他にもいて、誇りをもってお仕事をしていることがわかりました。大きな心を持っている方々がアメリカには大勢いらっしゃいます。最初にLynnさんは施設内を案内してくれました。「ここはブリーフィング(申し送り事項や1日の仕事を確認する)する場所」「ここは科学捜査班の部屋」「ここは押収品を保管する場所」「ここは司令室」など、日頃絶対に目にできない場所を見せてくれました。するとK君が「あのフラッグは何ですか?」と司令室に掲げられている旗を指差し質問しました。Lynnさんは「Good question!」と言って説明します。K君が指差した旗はアメリカの国旗でした。しかし、色が違います。アメリカの国旗は赤と白のしま模様ですが、掲げられている旗は黒と白のしま模様で、中心に青い線が入ったものでした。これは警察や消防など、国民を守る職務につく人へのサポートとリスペクトを表し、公共の秩序を維持するという意味のようです。私もはじめて知った内容でした。その後、留置所も見せてもらいました。実際に牢屋に入っている人もいて、怖かったです。私たちは監視スペースから見せてもらったのですが、少し違和感を感じます。「留置所=鉄格子」というイメージが強くありますが、ここは格子が1本もありません。かわりに特殊素材のガラス窓があり、中の様子を監視できるようになっていました。収監されている人にはきちんと食べ物も与えられるそうです。しかし、食べ物にも配慮していると言っていました。骨つきのチキン等は絶対に与えないそうです。この骨を隠し持ち、何らかの方法で加工して、これを武器として使われたら大変という理由からでした。研修生も「へ…そうなの、考えもつかなかった。」と驚いていました。それから、外の駐車スペースに移動し、パトカーを見せてもらいました。「おー!かっこいい!」「すごーい!」すると、パトカーに近ずく前にLynnさんが「絶対に中のものに触れてはいけません。特に、大きなショットガンもあるので、絶対に、絶対に、絶対に触れてはいけません。」と強めに言いました。「ショットガン!怖いねー!」と驚きながらも、みんなパトカーに近寄り、写真撮影を始めました。しばらくすると、現職の警官も出てきました。どうやらこのパトカーを使いたいようです。短い時間ではありましたが、研修生の写真撮影にも付き合ってくれました。パトカーは出動していきましたが… なんと、次は大きな特殊車両が登場しました。映画でもよく耳にするSWATチームの車両です。K君が大興奮で!「めっちゃかっこいい!」とパシャリパシャリと写真を撮っていきます。SWATの車両は特別な工夫がたくさんありました。もちろん、撃たれても貫通しないように、とてもぶ厚く頑丈な素材でできているそうです。また、車内からでも銃が打てるように、小窓がいくつもありました。これらのことを聞くと、「おー!!」とさらに興奮の声が上がります。そして、特別にSWAT隊員が身につける装備も試着させていただきました。とても重い装備です。これらの装備を身につけ、動く隊員のすごさを実感することができました。また、盾も触らせてもらいました。この盾もとても重く、片手で持つのも一苦労でした。警察官… 命がけのすごいお仕事だなと思いました。案内していただいたLynnさんにお礼と別れを告げ、次の見学地へ移動です。

【見学A 消防署】
警察署の向かいは消防署でした。道を渡り、今度はエミリオさんに対応していただきます。エミリオさんはとっても大きくて長いはしご車を見せてくれました。この大きな消防車は普通のものの2倍以上の長さがあります。なので、出動するときは運転手が2人必要なのだそうです。「2人?」みんなは「ふーん」とあまり気にしていませんでしたが、実際にその内容を知って、ビックリ!前方に運転席がひとつ、そして、はしご車の1番後ろにもうひとつあるのです!前方・後方に運転手が座り、2人ではしご車を操るとのことでした。知らなかった…
それから、建物の中にも案内してくれました。消防署でも警察署同様、出勤するとブリーフィングがあるそうです。Lodiには4カ所の消防署があり、4分以内に到着できるようになっているそうです。勤務はシフト制で3つのグループがあるそうです。48時間勤務で、2日出勤すると4日休みがあり、これを3つでグルグルまわすそうです。48時間は消防署の建物でチームのみんなと寝食を共にします。寝室を見せてもらったら、隊員のベッドがずらりと並んでいました。そこで、Yさんが質問します。「寝るときはどういった格好で寝るのですか?」エミリオさんは「Good question! I’ll show you later!(良い質問!あとで見せてあげる)」と答えました。隊員が2階で活動中に出動要請が出た場合に素早く1階におりる方法を見せてくれました。2階から伸びているポールをいっきに滑り降りてきました。私が「速すぎて、写真間に合わなかったよ。」と残念がっていると、H君が「え?先生今のは動画でしょう!」と突っ込みをいれました。「そうか、動画か…」私の撮影の選択肢が増えました。次は動画にも挑戦してみます。エミリオさんが先ほどのYさんの質問の回答をしてくれました。素早く防火服に着替えるための工夫とまた、装備を実際に見せてくれました。エミリオさんの着替えの早さに「おー!」と驚きます。また、はじめて知る工夫を説明してもらい、みんなうなづきながら聞いていました。ここでも、防火服を試着させてもらいました。Mさんが試着していました。とても重く、暑いそうです。最後に消防署の前で記念撮影をして、エミリオさんとお別れしました。命がけで大変なお仕事だと思いますが、誇りをもって、市民のためにがんばる姿はとてもかっこいいと思いました。
貴重な体験ありがとうございました。
見学後、近くの芝生でファミリーのお迎えを待っていました。Mさんに「パム先生と月曜日の日程を確認して、それをみんなに教えてあげて。」と伝えると、「OK」と言って、パム先生の元へ行き、英語で確認を始めました。わからない場合はパム先生が別のわかりやすい言葉に言い換えてくれたりしていました。Mさんはそれをみんなに日本語で伝えてあげました。「変更は特にありません。でもスポーツをするので、シューズが必要な人は準備して、泳ぎたい人は水着やタオルなど必要なものを持ってきてください。ちゃんと日程表を読んでください。」みんなは「わかりましたー!」と返事をします。アメリカに来て1週間がたつので、そろそろ主体的に動けると思います。来週はMさんから指名を受けた人に日程確認をやってもらおうと考えています。

【番外編:日誌より】
・Car Washではチームワークを発揮できた。
・外での授業も楽し語った。
・ランチタイムでは先輩方からたくさん話が聞けて楽しかった。
・みんなとたくさんしゃべれたし、協力できたので、Car Washはおもしろかった!
・授業で手をあげて、チケットをもらえた。
・ホストママに「プラム好き!」って伝えてみる。
・アメリカ人のくせを知れて、ナゾがとけた!(slangの授業を受けて)
・Car Washはもう少し時間をかけて丁寧に仕上げたかった。でも先生方に「Good job!」とたくさんほめられ、嬉しかった。また、それに対して「Thank you!」としか返せなかったので、もっと会話をしたいと思った。
・授業では今日はじめて発言した。でも自分から手をあげたものではなかったから、次は自分で手をあげて発言したい。まだ恥ずかしい気持ちがあって、積極的にできていないので、これからそれを目標にがんばりたい。
・青空教室、楽しかた。
・洗車後、車の持ち主がThank you.と感謝してくれた。頑張ったかいがあった。嬉しかった。
・ファミリーにもCar Washを喜んでもらえた。
・ファミリーと買い物に行ったとき、「America is cheaper than Japan.(アメリカは日本よりも安い)」と言えた。
・Slangはむずかしいと思った。
・私が持ってきた浴衣を試着した女の子がとても可愛かった。それを欲しがってくれて嬉しかった。
・またみんなでCar Washしたいです!
・進路、夢、直したいところ、この1週間で自信を与えてくれたファミリーに感謝している。どんなふうに恩返しができるか、ファミリーの立場になって考える!
・はじめてCar Washをしました。自分は拭く係でした。けっこう大変でした。日本に帰ったら、お手伝いしてみたいです。
・夕飯に沖縄からもってきたジューシーを食べました。みんなおいしいって言ってくれたので、良かったです。
・最初はサインボードを持って、通り沿いに立っていました。みんな手をふってくれたり、クラクションを鳴らしてくれたり、笑ったりしてくれたけど、全然入ってくれませんでした。


私たちの「学び」に関わってくれた、全ての方々に感謝しています。今週もお疲れさまでした。
【スタディーセンター@ 午前の授業 】
今日もみんな元気に登校してきました。今日の午後は「Car Wash」なので、ほとんどの研修生が
サンダルにショートパンツというラフな格好でした。みんなとても楽しみにしている様子が伝わってきます。中にはパム先生からいただいた、真っ赤なUSA・Tシャツを着けている子もいました。とてもよく似合っています♪
8時15分頃から授業がスタートしました。昨日の宿題チェックからのスタートです。「手紙やポストカードの送り方」について、ファミリーにたずねる内容でした。答えあわせの際、パム先生が「Any volunteer?(自主的に答えてくれる人はいませんか)」と声をかけましたが、全く手が上がりません。アメリカでの授業初日に「発言するときは手をあげて、指名されたら答える」というルールを確認しました。ほとんどの研修生が「○○だよね?」と答えを確かめ合っています。でも、パム先生はその答えが聞こえても、きちんとルールを守ってほしいので、手があがるのを待っています。再び「Any volunteer?」と声をかけます。みんな手をあげるどころか、顔すらあげません… 私は「おい!どうした?みんなの日誌には『明日も積極的に活動できるようにがんばりたい!』ってかいてあるじゃないか!」と心の中で叫びながら、辛抱強く待ちました。すると、こうなることを予想していたパム先生は研修生に「手をあげて発言できた子には『チケット』を渡します。そのチケットをもらった人のみが参加できる抽選会を準備してあるので、当たった子はここから好きなものを選んで、もらうことができます。」と声をかけました。すると、キラリと目を光らせた研修生たち!再び聞こえた「Any volunteer?」に、元気よく「ハイ!」と手をあげはじめます。「おいおーい!」と大笑いしてしまいましたが、その後の授業はとてもスムーズな流れとなりました。パム先生、流石です!チケットを手に入れた子はチケットの裏面に名前を記入し、用意されたビンの中にチケットを戻します。そこから、抽選で選ばれた子だけが、用意された景品から好きな小物をゲットすることができました。「いいなー!」と羨ましそうにしている声が聞こえてきたので、活発なやり取りが期待できそうです。
9時半頃でした。研修生数名がやってきて「先生、臭いです。へんな臭いがします。」と言いました。たしかにアンモニアのような臭いがしました。私はそのことをキャシー先生に報告するよう伝えました。すると、数名でジェスチャーを交えながら、伝えられたようです。キャシー先生はすぐに対応してくれました。施設の責任者と連絡を取り、事情を説明していました。消臭剤を教室やトイレにまいたので、しばらく教室の外に出るよう指示がでました。みんなで外で待っていると、キャシー先生がテキストを持って「Follow me.」と言います。ついて行くと、芝生の上にみんなを座らせ、青空授業が始まりました。とてもユニークでした!10分ほど経ったあと、異臭もおさまり、教室で授業を再開しました。今日の授業は「Slang」についてでした。アメリカの方とお話をしていると、「Do you wanna go to the movies?(映画に行きたいですか)」のように、よくwannaという言葉を聞きます。”wanna”は”want to”のことを指します。このように日本ではあまり教えられない、現地の人がよく使う言葉を教えてもらいました。今日習った内容を頭に入れて、ファミリーをはじめとする、たくさんのアメリカの方々と会話を楽しんでもらいたいと思いました。
その後、絵を描きました。「ホストファミリーの絵を描いてください。」とキャシー先生が伝えます。「えー!絵は苦手だよ。」「無理ー!」などの声は聞こえてきましたが、みんなカメラの再生機能を使い、一生懸命にファミリーの絵を描いていました。そして、描きあげたイラストを用い、みんなに「This is my mom.」と紹介していました。(ここでも発表者にはチケットが配られました。)
【ランチタイム】
私たちのグループは7名の男子と18名の女子で構成されています。なので、ランチタイムになると、自然と男子グループ、女子グループと別れます。今はみんなが互いに声をかけ合える仲になっているので、年齢や出身地など関係なく一緒に過ごすことができています。沖縄を出発した日はポツポツの小さな輪でしたが、今では大きな輪になれています。良かったです!
ランチはほとんどがサンドイッチですが、「超おいしい!」と言いながら、もぐもぐ食べていました。持参したフルーツを友達にシェアしたり、チップスを交換しあって食べたりしています。「アメリカって感じ!」と楽しそうに、談笑しています。

【Car Wash】
今日のビッグイベントである「Car Wash」のために、場所を移動しました。ホストファミリーが連携して、私たちをCar Washが行われる場所まで送ってくれました。早めに会場入りしたパム先生が準備をしてくれていました。感謝です。昨日作った大きなサインボードも持参しました。パム先生の説明を聞きました。「10名はスポンジ隊(洗剤で車を洗う)、10名はタオル隊(車のふきあげ)、5名は看板隊(サインボードを持って通りに立ち、客を呼びこむ)に分かれ、サッと仕上げるよ!」ざっくりとした指示でしたが、わかりやすかったです。「まずは練習」のはずでしたが、お客さんがすぐに入り、即実践です。あわてながらも、パム先生に習いながら、スポンジ隊は一生懸命に洗います。そのあとキャシー先生がすごい勢いでさーっと水で流し、今度はタオル隊の出動です。水滴を残さないようにしっかりふきあげます。通り沿いでは看板隊がサインボードを高くかかげ、「Car Wash! Car Wash!」と叫んでいます。みんな必死でがんばりました。身長の高いH君と2人のK君は高いところを洗ったり、ふいたり、オールラウンダーとして大活躍です。アメリカは背の高い車が多くあるので、タイヤの上にのぼり、屋根やフロントガラスをふきました。私にとってもCar Washははじめての経験だったので、とても楽しかったです。研修生もみんな活き活きとしていました。洗車した台数を数えていなかったので、はっきりとした数はわかりませんが、確実に10台以上は洗っています。いや、20台近くかもしれません!とにかく、研修生たちはがんばりました。ファミリーも洗車に訪れてくれ、みんなの姿を見守っくれました。私がお世話になっているファミリーの車がやってきたので、「私のファミリーの車!よろしくよ!」と声をかけると「先生のファミリー⁉︎ OK!任せて!」と元気の良い声がかえってきました。ありがとう、みんな!
ここでは毎日が新しい発見・経験ばかりです。今日はみんなの満足した表情が見れて、本当に良かったです。言葉が伝わりにくい分、行動で返したいという気持ちが伝わってきました。
私たちのために下準備や指導をしてくれたパム先生とキャシー先生、いつも支えてくれるファミリーのみなさん、私たちに貴重な経験をさせてくれている全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです!本当にありがとうございました! 
今日も1日お疲れさまです。

【番外編@:日誌より】
・やっと熟睡できた。時差ぼけがなおってきたのかも!
・ファミリーと笑い話をすることができた。やったー!
・少しずつ自分から話しかけることができるようになってきた。
・自分からもっと話しかけてみたい。
・宿題をきっかけに、ファミリーに話しかけることができた。
・ドル紙幣だけではなく、コインも使えるようになりたい!
・手のひらサイズのピザに驚き、興奮した!
・May I help you? 声をかけ、夕飯の手伝いができた!
・沖縄のことを紹介できた。
・4日しかいないのに、アメリカに1ヶ月ぐらいいる気分。
・夜になると沖縄や家族、日本の料理が恋しく感じる。
・サインボード作りはグループみんなと協力して出来た。良かったし、楽しかった!
・明日のCar WashはおそろいのTシャツを着て、がんばるぞ!
・誰よりも積極的に!誰よりも働けるようにがんばりたい!
・「Thank you!」って言ったら「No problem!」って返してくれる。思っていることをきちんと口にすることは大切だと思った。とても感謝!
・あと16回寝たら日本に帰る。めいいっぱいファミリーと楽しみたい。
・近所の人とも話してみた!
・ホストママとごはんを作りながら、今日のことについて話した。話題がたくさんあって、とても楽しかった。
・簡単な受け答えしかできないけど、来たときよりは聞けるようになってきた。少しずつがんばりたい。
・少しだけど、地元について紹介できた。伝えたいことが伝わったので、嬉しかった。

【番外編A:新聞】
先日の表敬訪問の記事が新聞に載っていました。朝、パム先生が紹介してくれました。まだ、私も新聞をゲットできていないので、手に入れ次第、またご紹介したいと思います。
【San Franciscoの感想など】
今日から8月です。研修生たちはみんな元気に登校してきました。昨晩は帰宅時間が9時をまわった子ばかりで、とても疲れていたそうです。昨日は帰宅後、シャワーを浴びて、すぐに眠った子がほとんでした。しかし、彼らの日誌には感想がしっかり書かれていました。全員が「英語で買い物ができた!」「注文の仕方はわからなかったけど、欲しいものに指を差し、注文することができた!」「家族や友達へのお土産を買えた!」など、それぞれの嬉しい気持ちがわかりました。中には外国の方に「写真を撮っていただけますか?」と頼み、カメラのシャッターをおしてもらった子もいました。とても前向きな行動でした。研修生は力を合わせて、楽しんだようです。

【スタディーセンター@ 午前の授業 】
午前中の授業は工作でした。Rさん&Kさんのホストマザーのサラさんとサラさんのお母さんのリズさんを講師にむかえて、活動をしました。最初に「Recycle(リサイクル)」についてのお話がありました。リズさんは日頃から「『Repuporse(少し手を加えて再利用する)』を心がけ、使い終わったものをリメイクして別の用途に再び使う。」ということをしているそうです。また、色々な場所でリメイクの仕方を教えたり、リメイクしたものをプレゼントしたりと、とてもステキな活動をしています。今日はリズさんを中心にお世話になっているホストファミリーへのプレゼントを作りました。女の子達は手際よく進めていましたが、苦戦している男の子もいました。リズさんは「Take your time. Don’t be rush.(時間をかけて、ゆっくりでいいのよ)。」と優しく声をかけながら、教えてくれました。それぞれ個性豊かで、ステキなプレゼントが完成しました。リズさんは午後まで残り、私たちの作品をラッピングしてくれ、リズさんの優しさやボランティアスピリッツを目の当たりにしました。研修生にもそれらはきちんと伝わっており、リズさんと別れるときは「Thank you!」と笑顔でお礼を伝える子が多くいました。心をこめて作ったプレゼントをファミリーも喜んでくれると良いなと思います。

【スタディーセンターA ランチ】
今日はキャシー先生のお誕生日でした。パム先生とキャシー先生がピザを用意してくれ、みんなで食べました。チーズピザ(チーズのみで、トッピングなし)が人気で1番早くになくなりました。(私はベジタブルピザをいただきました。)私たちは昨日、キャシー先生の誕生日ということを知り、急遽準備した鉢植えの植物と研修生全員の名前を書いた、バースデーカードをプレゼントしました。Mさんはホストマザーからもらったバースデーカードに「喜詩(キャシー)」と漢字で名前を書き、プレゼントしていました。また、H君&K君もホストマザーに準備していただいプレゼントや日本から持ってきたお菓子(ポッキー)をプレゼントしました。Yさんは自宅の庭に咲いていたきれいな黄色のバラを数本いただき、それをプレゼントしていました。それぞれが今できる精一杯の気持ちを届けました。キャシー先生にも喜んでいただけたようで、良かったです。キャシー先生へ手渡したカードにある漢字やカタカナを見て、パム先生も「私の名前はどうかくの?」と研修生にたずねていました。女の子を中心にホワイトボードに群がり、カタカナで「パム」と教えている様子を目にすることができ、嬉しく思いました。少しずつですが、2人のTCともコミュニケーションを取りるようになってきました。がんばれー!

【スタディーセンターB 午後の授業】
午後はサインボード(看板)を作りました。4つのグループに分かれ、4枚のサインボートを作ります。どんなサインボードを作ったかというと… 「Car Wash(洗車)」と「Stop N Shop(止まって、買い物して)」です。私たちは明日の午後、1つ目のボランティア活動に挑戦します。みんなで車を洗ったり、日本から持ってきたガレージセール用の品物を売る活動を行います。そのための準備として、大きな用紙に一目でわかるように、サインボートを作りました。3つのグループが「Car Wash」のサインを作り、1グループはセール用のサインを作ります。道の側で行うようなので、運転している人がパッとわかるような、短くて、特徴のあるフレーズを記さなければなりません。なので、パム先生が「どんなフレーズにしようかな…?」と悩んでいると、グループの子が「ガレージセール?」と提案してみました。しかし、「There is no garage...(そこにはガレージはないから…)」とパム先生はつぶやきました。すると、R君が「Stop...?」と提案してみると、パム先生は「Oh!」と顔をあげ、ひらめいたようです。「Stop(止まって)N(andの略語)Shop(買い物をする)」という短いけど、きちんと意図が伝わるフレーズをグループに紹介しました。グループの研修生は「おー!R、お手柄!」とR君をほめまくっていました。R君は照れながらも、喜んでいました。良い雰囲気だなと感じました。早めに終わったグループは折り紙でツルをはじめとする色々なものを折り始めました。パム先生が小さい子ども達が来たら、折り紙で作ったものを渡してあげると、喜んでもらえることを教えてくれたからです。男の子たちはひたらすらツルを折り続けていました。みんなに喜んでもらえるといいですね♪
サインボートを作った後は少しだけ、テキストを使って学習を進めました。研修生は今日「宿題」が出されました。「ホストファミリーについての詳細をまとめてくる」という内容でした。ほとんどの研修生が「名前のスペルわからないし… どうしよう?」と言っていました。「なんで?聞いてみたらいさ!Please tell me spelling of your name. どんどん聞きまくって!」と声をかけました。日本の学校では文法を意識しながら、授業をすすめがちですが、ここはアメリカです。文法を気にして、話ができないなんて、もったいないと強く思います。パム先生も「Mistakes, OK! Don’t worry. Please talk your family a lot!」と言っていました。間違いをおそれずに、ハートでアタック!熱い気持ちでコミュニケーションを取ってほしいと思います。
明日のCar Washが楽しみです。Shyな子ばかりですが… ポジティブな気持ちと行動で活動に取り組んでほしいと思います。

【番外編】
私たちLodiグループが一緒に活動を始めて、6日目。研修生の仲もだいぶ良くなりました。特に年下の研修生は自分よりも年上の研修生に興味津々です。中1のT君は高1のK先輩が大好きです。K先輩を観察して、色々なことを吸収しているようです。また、高1のK君も年長者のH君と仲良くなろうと話してかける場面が多くみられます。互いに刺激を受け、良い関係が築けているようです。女の子たちも高校生組に可愛がってもらいながらも、「こんなって言ったら、ダメだよ。」と優しい指導(アドバイス)を受けながら、コミュニケーションを取っています。互いに尊重しあって、もっとステキなグループに進化していけたら良いなと願っています。
【登校】
 今日は1日、外での研修でした。8時に間に合わせて、研修生が登校してきます。大きなバスをチャーターして、サンフランシスコへ向かうそうです。みんな期待いっぱいで、笑顔で登校してきました。T君&Y君のホストマザー、R君&Mさんのホストファミリーも加わり、出発です。

【サンフランシスコにて@】
 ぶどう畑が広がるLodiを抜け、バスはフリーウェイを走ります。サンフランシスコまでは2時間強の長距離です。出発前にバスでは寝ることがないように伝えました。景色を楽しむことも、今日の研修のひとつだと感じたからです。研修生はそのことばを守り、外の景色の変化を眺めていました。「うわぁ?!牛がいる!」「海だ!」など、声が聞こえてきました。2時間ほどたつと、橋の向こうに、うっすらと高層ビルが見えてきました!T君&Y君のホストマザーが「That’s San Francisco!」と教えてくれました。私たちの拠点であるLodiでは見かけない、背の高いビルが立ち並んでいます。大都市の雰囲気が遠目でもわかります。さて、サンフランシスコではどんな経験ができるのでしょうか。

【サンフランシスコにてA】
 サンフランシスコに入ると、「おしゃれー♪」と女の子達が声を上げました。サンフランシスコは坂道が多くあり、そこにはおしゃれな建物が並んでいました。私は長崎を思い出しました。サンフランシスコには長崎のように多くの坂道がたくさんありました。非常階段さえもおしゃれにみえる街並みを車窓から楽しみました。
 サンフランシスコとLodiは同じカリフォルニアにありますが、気温差がだいぶあり、とても寒かったです。また、今朝のサンフランシスコは霧がかかっていて、暗く感じました。T君&Y君のホストママが「サンフランシスコはほとんどの日があんな感じ(霧)。」と教えてくれました。
 11時10分、ゴールデンゲートブリッジに到着です。しかし、霧が濃くかかっていたことと、予想外の寒さのため、そこには長く滞在しませんでした。みんなで「寒すぎる?!」と叫びながら、記念写真を取り、ゴールデンゲートブリッジを後にしました。ゴールデンゲートブリッジを歩くことができず、残念に思いましたが、パム先生が記念にゴールデンゲートブリッジの缶バッジを研修生全員にプレゼントしてくれました。ひとりひとりに手渡してくれ、研修生は「Wow! Thank you!」とお礼を伝えていました。とても嬉しかったようです。パム先生、本当にありがとうございます!

【サンフランシスコにてB】
 サンフランシスコの印象は「どこに行っても渋滞中」です。12時を大きく過ぎた頃、ようやく目的地の「PIER39」に着きました。そこはお土産店やレストラン、水族館、フェリー乗り場等が密集した場所でした。私たちは17時45分の集合時間と、カニのモニュメント前の集合場所、そして行動範囲を確認し、4時間余りの自由行動をスタートしました。さて、昨日の授業で習ったことを生かすことができるでしょうか?自分たちで昼食を頼み、支払う。実際にドルを使い、買い物をする。彼らの実践が楽しみです。

【サンフランシスコにてC】
 私も研修生に混じり、PIER39での自由時間を楽しみました。すると、すれ違う研修生の活き活きとした表情に嬉しくなりました。沖縄の家族やお友達のためにさっそくお土産を購入した子もいました。研修生はオリエンテーションや昨日の授業で「買い物をしたら、必ずレシートを受け取る!」ということをきちんと実践していました。すると、Hさんがレシートを私に見せ、「本当にこの内容は正しいのですか?」と聞いてきました。私はレシートを確認して、「特に問題はないようだよ。」と伝えると、「おかしいな…多く取られてる気がする。」と言いました。「Tax(税金)がついてるみたいよ。」と返すと、「Taxか…」とつぶやきました。自分で計算した額よりも支払額が多かったので、少し不安に感じたようでした。でも、これで8%近いTaxがつくことを理解したので、その後の買い物はスムーズに行えたと思います。また、Jさんは売り場での表示金額とレジでの請求金額が2倍近く多く差額が出たため、「これはおかしい!」と思い、その場で「No! No!」と言って、買い物をやめたそうです。良い判断だったと思います。言葉は伝わりにくくても、「No!」ときちんと言える勇気や判断力はとても大切なことだと感じました。Good job!
 研修生に「What did you have for lunch?(昼食に何を食べたの)」とたずねると、ほとんどの子が「クラムチャウダーとパン」と答えました。感想を聞くと、「スープはまあまあおいしかった。でもパンが…あまりでした。」とのこと。でも、昼食を食べられたということは、@自分たちできちんとメニューを見て、Aオーダーをして、B支払いを済ます。という一連の行動が出来た証拠なので、とても誇らしく感じました。私が15歳だった頃を思い返してみると… 海外でこのような行動がとれるかというと、それは絶対無理だったかもしれません。なので、今、一緒に行動している研修生25名はとてもすごいことをしている!と心から思います。とても勇気のある子ばかりです!
17時40分、集合時間5分前には全員が集合場所のカニのモニュメント前に集合しました。班長を先頭に25名しっかり整列して、TCの指示を待ちます。「We’re all here.(全員います)」と報告すると、一緒に来たホストマザーも「Wow! Impressive!(すごいね!)」と感心してくれました。私たちは再びバスに乗り込み、サンフランシスコをあとにしました。とても疲れましたが、とても充実した1日となりました。もちろん、帰りのバスは…8割の研修生が爆睡していました。スタディーセンターに到着すると、みんな疲れた表情でしたが、笑顔でファミリーの元へ帰って行きました。最後にH君とK君がバスの忘れ物チェックを丁寧に行ってくれ、とても助かりました。
今日も1日おつかれさまでした。

【番外編】
 今朝、早めに登校してきた研修生に「何かファミリーのためにしたことある?」とたずねました。ほとんどの子が「まだ… でも、週末あたりには頑張ってみたい!」、「沖縄の写真を見せて、少しは紹介してみたけど、まだ充分ではない。」とこたえていました。しかし、「ファミリーのために何かしたい!」という思いを、実行した研修生がいます。H君とK君です。2人は同じファミリーにお世話になっています。すると、二人は今朝5時前に起床し、朝ごはんを作ったそうです。「朝ごはんは自分たちの?」と聞くと、「いえ。自分たちも含め、ファミリー全員のために作りました。」とこたえました。何を作ったのかたずねると、「ご飯(米)とたまご焼きなどです。」とのことです。本当に感心しました。
 昨日、私に「ホームシックにかかりました。」と話していたRさんに「昨晩はどうだった?大丈夫だった?」とたずねると、「先生、私、ホームシックやめました!アメリカまで来て、メソメソするなんてもったいないってことに気づいたの!だから、もう大丈夫!」と、頼もしい言葉を発しました。「良かったー!そうよ、その通りだよ!」と私も声をかけ、Rさんの気持ちの切り替えがうまくいったことを喜びました。
アメリカに来て5日目。研修生たちの成長ぶりに、感動しまくっている私です。
【スタディーセンター@ 登校】 今日からスタディーセンターで授業がスタートしました。私たちは教会の活動スペースをおかりして、ここを拠点に学習が進めらます。教室には大きな丸テーブルが4つあり、そこに6?7名が座れるようになっていました。8時に間に合わせて、続々と研修生がセンターにやってきました。K君&K君が早くに登校していて、パム先生のお手伝いをしていました。登校してきた研修生に「週末はどうだった?」とたずねました。すると、全員が口をそろえて「楽しかった!」「ファミリーはとても親切です!」と答えてくれました。週末の過ごし方は様々でした。「海でウエイクボードを楽しんだ。」「映画に行って、最新の映画を楽しんだ(意味はあまりわからなかったけど、とにかく楽しかった)。」「教会に行って自己紹介をしたり、歌を歌ったり、色々な人に話しかけてもらった。」「たくさん寝て、ファミリーと散歩に出かけたり、ゲームをして遊んだ。」「遠出をして、ネバダ州まで出かけた。」など、全ての研修生がそれぞれの家庭でとても良くしていただいたことがわかりました。心から感謝です。 登校したら、研修生に課している「日記」を提出してもらい、金・土・日の3日間の内容を確認しました。日々の感想はもちろんのこと、どの子も新しい発見や挑戦してみたこと、新しく覚えた単語などが書かれていました。その日記からもファミリーに会えた喜びやこれからの不安、そして、週末がどれだけ楽しかったのかがわかりました。研修生のリアルな気持ちを知ることができ、良かったです。 

【スタディーセンターA ミーティング】 時計が8時をまわる頃には、研修生全員がそろい、朝のショートミーティングを行いました。出席をとり、今日のスケジュールを確認しました。そして、「受け身にならず、配布されている「ITINERARY(スケジュール表)」をきちんと自分で確認してほしい。」ということを伝えました。「『英語が読めないから、読まない。』のではなく、読む努力をしてほしい。そして、ファミリー任せで動いてほしくない。」と思ったからです。スケジュールを話題にファミリーとコミュニケーションを重ねるためにも、しっかりと自分でITINERARY を確認することが大切だと思いました。今日の午前中はスタディーセンターで授業をうけ、午後は市長へ表敬訪問することになっています。楽しみです。 

【スタディーセンターB 授業】 パム先生とキャシー先生がテキストを配布してくれました。いよいよ、授業が始まります。今日はアシスタントとして、キャシー先生の11歳の娘さんアディスンも参加してくれました。 「Did you like the BBQ?(バーベキューを楽しみましたか?)」 「What did you eat? Hamburger? Hotdog?(何を食べましたか?ハンバーガー、ホットドッグ?」 これらの質問に英語やイラストを描いて答えるという内容でした。土曜日のウェルカムパーティでの食べ物についての質問でした。また、しばらくすると「What did you do there? (そこで何をしたの?」と聞かれました。それぞれ、「I play volleyball.」「I enjoyed swimming in the pool.」など英語で答えていました。また、ファミリーの用事のため、ウェルカムパーティーに参加できなかったH君とK君はその日に自分たちが行ったことをみんなの前で発表しました。彼らは別の場所で催された、Birthday Partyのお手伝いをしたそうです。彼らのイラストには風船やケーキ、食べ物が描かれていました。ウェルカムパーティーには参加できませんでしたが、アメリカでの誕生会を体験することができ、貴重な体験になったと思います。 午前中の授業ではテキストを使って、アメリカのお金について学習しました。紙幣はdollar (ドル)、コインはcent(セント)という基礎知識についてです。そして、コインにも呼び名があることも知りました。1セントはペニー、5セントはニッケル、10セントはダイム、25セントはクォーターなど、少し難しく感じていたようですが、練習を重ねると、上手に計算したり、答えることができていました。また、買い物に出かけた際の値段の見方も教えてもらいました。明日はサンフランシスコ・大都市に出かけます。そこで実際に使える英会話も習いました。MさんとKさんがデモストレーションを披露しました。「May I help you?」と店員さんが声をかけてきた時の対応です。「No, thank you. I’m just looking.(いいえ、けっこうです。見てるだけです。)」と答える練習です。隣に座っている研修生とペアで練習をしました。 しばらくすると、パム先生とキャシー先生の上司にあたる、スーザンさんが私たちに会いに来てくれました。なんと、今日はスーザンさんのお誕生日だったので、パム先生のはからいで、スーザンさんの入室と同時に全員で「Happy Birthday to you?♪」とお祝いの歌を歌いました。すると、スーザンさんは「How sweet!」ととても喜んでくれました。このように、誰かのスペシャルな日をみんなで温かくお祝いすることやサプライズで喜んでもらうことは日常的にあることがわかりました。 スーザンさんが研修生に覚えていてほしい3つのことをお話ししました。1つ目は「Thank you.」です。アメリカに住む人々は1日の間に何十回、何百回とこの言葉を使うそうです。何かをしてもらったら、いつでも、どこでも「Thank you!」を伝えることが大切だとおっしゃていました。2つ目は「May I help you?(お手伝いしましょうか?)」の気持ちと言葉です。私たちはゲストとしてではなく、家族の一員として迎え入れてもらっています。なので、いつまでもゲスト気分でいるのではなく、自分から「May I help you?」と声をかけてほしいとのことでした。3つ目は「Share your culture.(文化を共有する)」です。ファミリーはBig heart(大きな心)で私たちを受けれ入れてくれています。私たち日本人の文化や気質などを伝えてあげると、とても喜ばれることを話していました。スーザンさんがお話ししていた3つのことは、沖縄を出る前にオリエンテーションでも確認していた内容だったので、すぐに理解できたと思います。何人かの研修生はすでに沖縄のことを伝えている子もいました。また、私のところにYさんがやって来て、「先生、みそ汁の作り方を教えてください。」と聞いてきました。その研修生の質問には、高校生や料理好きの研修生が「こうしたらいいよ。」とアドバイスしていました。すぐに行動に移そうとした、彼女の前向きな気持ちを嬉しく感じました。 

【スタディーセンターC ランチ】 11時。It’s lunch time?! 研修生全員がファミリーが準備してくれたランチをあけ、食べ始めました。今日はみんなサンドイッチを食べていました。その他にはプリツェルやバナナやブドウといったフルーツ、またチップス等のスナック類もありました。K君は教室のキッチンシンク前でスイカを一生懸命食べていました。研修生同士、「サンドイッチの中身は何?」と聞きあっていたのが印象的です。Y君が「先生!このサンドイッチにピーナツバターをぬるって、どう思う?」と話しかけられました。「なんで、やってみたらいいさ?!This is the American style! なのかもしれないさ?♪」と伝えました。きっと、私たちの当たり前が、ここでは当たり前ではなく、逆にここでの当たり前が私たちの当たり前ではない。ということを実感してもらえるひとときできした。もっと、たくさんの異文化を見て、感じ、理解して、それをまた沖縄の仲間たちに伝えてほしいと思いました。ランチを食べ終わったら、日記を記入したり、おしゃべりをしたり、好きなことを楽しみました。すると、私の側にキャシー先生の娘さんのアディスンがやって来て、おしゃべりを始めました。そこにMさんも加わりました。私が数分席を立つと、Mさんがアディスンに折り紙でツルの作り方を教えていました。アディスンに丁寧に折り方を教えている姿を見て、感心しました。アディスンもとても喜び、「Thank you!」と声をはずませ、お礼を伝えていました。スーザンさんがお話ししていた3つ目のことばを実行したMさん。Good jobです! 

【表敬訪問 Mayor’s Office】 12時になると、市長にお会いするために、スタディーセンターを出発しました。残念なことに今日は市長は不在のため、代わりに副市長のジョアンナさんに対応していただきました。Lodi市の市長はMr. Nakanishiです。そう!日系の方でした。その情報を聞いたときの研修生のざわめきは面白かったです。遠いアメリカで活躍している日系人はとてもかっこよく感じたことと思います。Lodi市の歴史や姉妹都市である日本の甲府市との交流についての話を聞いたり、施設の中も案内していただきました。また、年長者のH君が特別に市長席に座る権利をいただき、「gavel(こづち:議長や裁判官が卓上をたたくハンマーのようなもの)」を“ドンドン”と2回叩きました。これは滅多にできない経験です。「お?!」とみんながうなりました。施設を周り、最後は副市長自ら、Lodi市のピンをひとりひとりに手渡し、「Enjoy America, enjoy Lodi!」と声をかけてくれました。ピンにはLodiの名産品であるぶどうの絵と「CITY OF LODI CALIFORNIA」がありました。とてもステキなプレゼントいただき、とても嬉しかったです。私はさっそくリュックにつけました。地元紙の取材も受けました。私たちのことが記事になるようです。 

【Downtown散策】 副市長に見送られ、私たちは近くの映画館前に歩いて移動しました。散策前に行動範囲、集合時間、集合場所の確認を行い、90分の散策スタートです。郵便局に行って、切手を購入した子。アイスクリームショップで好きなアイスを楽しんだ子。飲みたい飲み物を注文して、喜んでいる子。「かわいい」という好奇心で買ったアイスがとても甘くて、周りの仲間に「一緒に食べて?!」とすすめまくる子。あてもなく行ったり来たりする子。インスタ映えする写真撮影を求めて、絵になる場所を探し歩き、記念写真を楽しむ子。様々な過ごし方を楽しんだようです。15時にはファミリーが迎えにくる予定だったので、15分前までには全員が集合場所に集まり、迎えに来てくれたファミリーと帰宅していきました。「Good bye! See you tomorrow!」と元気よく帰っていく姿を見送りました。明日は終日研修でサンフランシスコへ出かけます。今日習った、お金の数え方や英会話の実践演習です。楽しみです。 

【番外編】 私の周りに女の子がよくおしゃべりをしに集まります。そして、ファミリーのことや週末の過ごし方、そして自分の心境について話してくれます。Rさんが「先生、私、ホームシックみたい…」と話しかけてきました。「さびしいの?泣きたくなる?」とたずねると、「みんなと居るときはあまり感じないのだけど、夜、眠ろうとベッドに入ると、とてもさびしく感じる。沖縄の家族はどうしているかな??って思う。きっと、私の家族は私がホームシックにかかっているって知るとびっくりすると思う。自分でも意外だと思う。」と話していました。家族の元を離れて、初めて、空気ように当たり前の存在である家族の大切さを感じているようでした。彼女のファミリーはとても温かく彼女に接してくれています。彼女自身もそのことを十分にわかっています。「家族が恋しいのは当たり前。だから、大丈夫!」と伝え、しばらくおしゃべりを続けました。研修生はこの3週間の間にいくつもの壁を乗り越えると思うのですが、ホームシックもその大きなひとつです。きっと、前向きに頑張ろうとするRさんなので、乗り越えられると思います!

【ホテルにて】
今朝はホテルで7時から9時の間に朝食をとりました。ホテルのフロント前のある小さなスペースで食べました。ワッフルやこんがり焼けたパンのにおいがただよい、アップルジュースやクランベリージュースなど好きな飲み物を各自で準備し、朝食を楽しみました。昨晩は就寝時間が遅かったため、時間ぎりぎりに集まる研修生もいましたが、フルーツとジュースを一気にたいらげ、TCのパム先生とキャシー先生のお迎えを待ちました。
パム先生たちを待っている間、MNCCの方が私に研修生の意識や行動に変化が出てきたことを教えてくれました。例えば、荷物についてです。昨晩サンフランシスコ空港で、「ここは日本とは違って、さまざまな人が集まっています。その辺に荷物を放っておいたら、目を離したすきに無くなっていることもあります。だから、危機感をもって自分の荷物を取り扱ってください。」とお話がありました。そのことをしっかり自覚した女の子たちは、短い時間ではありましたが、声をかけ合いながら、荷物の番をしたり、気を配りながら過ごすことができていたそうです。危機管理の徹底が事件や事故を防ぐ一番の近道だと私も感じました。

【TCとの出会い】
10時にパム先生とキャシー先生がバスで私たちを迎えに来てくれました。お二人とも明るくて、ステキな先生でした。研修生も「うわ〜♪」と声がはずんでいたのが印象的です。先生方が手配してくれたバスに乗り込み、フリーウェイ(高速道路)を突っ走ります。景色がどんどん変わります。高い建物〜海〜平野〜ぶどう畑。私たちがお世話になるLodiはワインの産地として有名な場所なのだそうです。最初は外の景色を楽しんでいた研修生でしたが… 睡魔には勝てず、後半の1時間はほとんどの子が寝てしまっていました。2時間近くバスを走らせ、いよいよスタディーセンターに到着です。バスを降りる前にパム先生が「Smile〜♪」と声をかけてくれました。いよいよ、ホストファミリーとの対面です!

【ホストファミリーとの出会い】
バスを降りると、たくさんのファミリーが私たちを待ってくれていました。パム先生とキャシー先生が研修生をファミリーのもとへ案内してくれました。すると、「Oh! Welcome to America!」と大きな笑顔とハグで研修生を迎え入れてくれました。私はとても嬉しく思いました。きっと研修生は私以上に嬉しかったと思います!みんなは「My name is 〜.」と自己紹介をしていました。あっという間に研修生はホストファミリーに連れられ、一時帰宅。5時からパム先生の自宅でウェルカムパーティーが予定されているので、しばし、お別れです。ここからが勝負です。昨日書いてもらった意気込みを忘れずに、がんばってほしいと思います。

【ウェルカムパーティーにて】
5時頃からファミリーと共に研修生たちが集まって来ました。今日は各家庭から一品持ち寄りのパーティーでした。キャシー先生の旦那さんが一生懸命焼いてくれたハンバーグをバーガーパンにのせ、好きな具材をトッピングしながら、お好みのハンバーガーをそれぞれつくりました。また、持ち寄りの料理も少しずつ取り分けながら、楽しみました。沖縄では食べたことのない料理があり、研修生も初めて食べる料理を楽しんでいました。パム先生のお宅はお庭がとても広く、プールやバレーボールコートもありました。MさんとRさんは水着に着替え、ファミリーの小さな子どもたちと共にプールで水遊びを楽しんでいました。また、多くの研修生がバレーボールでアメリカのキッズと親交を深めました。言葉はなかなか伝わらなくても、スポーツや遊びを通して、楽しい気持ちや時間を共有することができたと思います。ハートでアタック!大切なことだと思いました。私はホストファミリーにごあいさつをしてまわりました。どの方もとても明るく、日本や日本の文化に興味がある様子でした。また、研修生がおとなしく、まだコミュニケーションがうまく取れていない様子がうかがえました。しかし、どのファミリーもとても前向きな方々ばかりです。研修生がshy(人見知り)なことも、英会話に乏しいことも理解し、研修生に向き合ってくれています。あとは、自分次第です。心を開いて、勇気と自信をもって、ファミリーに飛びこんでいってほしいと思いました。
パム先生とキャシー先生が研修生にTシャツを準備してくれていました。Boysには紺色ものをGirlsには真っ赤なTシャツです。最後はこのTシャツを着て、ファミリーも一緒に記念写真を撮りました。3週間お世話になります。どうぞ、よろしくお願いします。
パーティーをあとにする研修生たちに「次は月曜日ね!Have fun!」と声をかけました。不安そうな表情もチラリと見えましたが、笑顔で「はい!」と手をふって帰りました。
月曜日はみんなの話を聞くのが楽しみでなりません。See you on Monday!
【那覇空港にて@】
夕方5時。私たちは那覇空港国際線ターミナルに集合しました。前回のオリエンテーションで友達になった子、今日初めてグループに合流した子、ぎこちなさを感じながら、ご家族が見守るなか出発式が始まりました。琉球新報社の方が会を進めてくれました。研修生を代表してH君があいさつをしました。H君はこの3週間でがんばりたいことを語ってくれました。彼が住む地域は外国人観光客が多く訪れ、英語を使ってコミュニケーションを取らなければならない場面が頻繁にあるそうです。彼はそういった日常の中で英語を当たり前に使えるようなりたいと話していました。また、今回私たちのアメリカ行きを支えてくれている全ての方々への感謝の気持ちも話していました。研修生全員が「ありがとう」の気持ちと言葉を、これから出会うたくさんの方々に伝えていけたらいいなと思いました。もちろん、私たちを笑顔で送り出してくれたご家族のみなさんに対してもです。3週間後、全員が元気にそして笑顔で沖縄に戻ってこれるよう、みんなで力を合わせてがんばります!

【那覇空港にてA】
セキュリティーチェックを済ませ、いよいよ出国ゲートの前にやってきました。H君とK君を先頭にひとりひとりのパスポートに出国スタンプが押されました。みんな緊張した表情でしたが、落ち着いた対応でした。いよいよ、私たちLodiグループは海外へ旅立ちます! 

【那覇空港にてB】
午後7時25分の搭乗時間まで少し時間があったので、飲み物や軽食を食べながら空いているスペースで過ごしました。私たちのグループは5つの班に分かれています。待ち時間の間の様子を観察していると、班員で過ごすよりも、地元が同じ研修生同士で時間を過ごす様子がありました。そして、ポツリポツリと小さな輪がいくつもできていました。これらの小さな輪がどんな風に変化するか楽しみになりました。早く大きな輪になれたらいいなと思いました。
搭乗時間が近づいてきたので、H君とK君を先頭に2列で並び、移動準備を始めました。するとアナウンスが流れました。私たちが乗る予定の飛行機がまだ到着していないため、搭乗時間が1時間近く遅れるという内容でした。「えー!」と一同がっくり。ドキドキの期待感が一気に疲労感へと変わった瞬間でした。近くのベンチで腰を下ろすように指示を出し、再び待機。「次のフライトに間に合うかな…」女の子達を中心にそういった声が聞こえてきました。「ギリギリだったら、ダッシュだよ!」そう答えると、みんなは“ウンウン”と力強くうなづきました。たくましさを感じました。
約1時間後に再び搭乗時間がやってきました。国際線の搭乗は座席位置(ゾーン)に区切られ、ゾーン別の案内でした。研修生にとって、このことは新しい発見でもありました。
20時50分、テイクオフ! See you Okinawa! 

【台北に向かう機内にて】
お腹を空かせた研修生達にとって、機内食は楽しみのひとつでした。カップケーキとおかきのような軽食が出されました。飲み物はお水です。しかし、周りに座っている台湾の方々はCAさんに声をかけアップルジュースをもらっていました。しかし、私の周りに座っていた研修生は誰もアップルジュースを飲む子はいませんでした。その飛行機を降りた後に「どうしてアップルジュースを飲まなかったの?」とたずねました。主な理由は2つありました。@それは無料でもらえるのかわからなかったから。A「アップルジュースをください。」と声をかけることができなかったから。ということでした。「次からは簡単な英語で『Apple juice, please.』と声をかけてみるといいね。」と伝えました。すると、そのアドバイスを聞いていたAさんが「Apple juice, please.」と数回つぶやきました。次のサンフランシスコ行きの機内では、そのフレーズを使って、自分の飲みたいものや食べたいものをオーダーできるようになっているといいなと思います。

【台北空港にて】
空港に着くと、私たちは乗継ぎゲート(Transfer)を目指し移動しました。高校生6名に「Transfer」の表示板を確認しながら進むということを事前に伝えていました。表示板をたよりに、無事に乗継ぎゲートまで来ることができました。セキュリティーチェックを再び受け、私たちはサンフランシスコ行きの搭乗ゲートC8に到着。安心したところで、20分程度の自由時間を設けました。大きな国際空港なので、全てが珍しく、みんなは写真を撮ったり、近くの土産店を見てまわっていました。すると男の子数名がやってきて、「日本円は使えるのでしょうか?」と聞いてきました。「お店の人に自分で聞いてみたらいいよ。」と伝えました。「Can I use Japanese Yen?」というフレーズを教えると、H君が店員さんに話しかけます。「Excuse me? Can I use Japanese Yen?」店員さんは「Yes.」と答えました。「通じた!」H君は嬉しそうでした。店員さんは電卓を使って、日本円ではこの値段と示してくれました。そこで男の子達は表示されている台湾の金額のおよそ3倍が日本円で支払う額ということに気づきました。新しい経験が、新しい知識となりました。ほんの数分のやり取りでしたが、今後につながるとても貴重な場面だったと思います。
20分後にC8ゲートにみんなが戻ってきました。今度はみんなで固まり、アメリカでの入国審査での答え方を練習しました。女の子達は熱心に耳を傾け、聞かれた質問に答えます。「Sightseeing!」「For 3 weeks!」「Lodi, California!」 いざという時に対応できるよう、何度も唱えていました。
このホームステイ期間中、私たちは「Lodi News」という通信を発行することになっています。その最初の通信のために、通信係が25名に付箋紙を配布しました。明日から始まるアメリカ生活への意気込みを書いてもらいました。すると、全員が前向きなコメントを書き込みました。「簡単な言葉だけでもいいから、たくさんの人と色々な会話をしていきたい。」「自分から積極的に話しかける!」「疲れに負けず、楽しむ!」「自分らしさをいかして、乗り越えていく!」その気持ちを忘れずに、明日からの日々をがんばってほしいと思いました。
再び搭乗時間を迎え、いよいよサンフランシスコ行きの飛行機に乗り込みます。フライト時間はおよそ11時間! What a long flight!

【サンフランシスコに向かう機内にて】
台湾行きの飛行機とは異なり、大きな飛行機に乗り込みました。座席の最後尾は72列。その中の69列目から71列目に私たちは座りました。機内では音楽や映画、ゲーム等が充実していました。研修生たちは「すごーい!」「じょうとうだね!」と喜んでいました。この便からはCAさんとも英語でやり取りをしなくてはいけません。機内食でも「Pork or Seafood?」「What would you like to drink?」と聞かれました。そして、それぞれが自分の希望を伝えます。「Pork, please.」「Orange juice, please.」自分の欲しい食べ物を手に入れることができました。やったね!機内食は2回でました。2回目はよりスムーズなやり取りを目にすることができました。2回目の機内食を食べ終えた頃、フライト時間も2時間をきりました。アメリカはもう目の前です!
20時40分、着陸。

【サンフランシスコ空港にて】
いよいよ、アメリカへ到着。人数を確認後、入国審査に向かいます。すると!入国手続き用の機械がずらりと並び、要領を得ないまま、それぞれが機械の前に誘導されます。使用言語を「日本語」で選び、パスポートを機械にかざします。指紋をスキャンし、顔写真も撮りました。戸惑いながらも、それぞれが声をかけあい、助け合いながらその場を乗り越えました。機械をクリアしたと思ったら、いよいよ入国審査です。「高校生組がいち早く審査を終え、中学生を待つ」という段取りでしたが… 中学生組が別レーンで素早く審査を終え、その場を去りました。高校生組と「(中学生)大丈夫かな…?」と心配していましたが、そんな心配は無用でした。中学生Boysを中心にGirlsも手伝いながら、私たちグループ分26個のスーツケースを受け取り、きちんとまとめて待ってくれていました。自分達で考えて、的確な行動をとれた研修生に頼もしさを感じました。22時にようやく全員がそろい、南日本カルチャーセンターの上吹越さんと合流。ホテルのシャトルバスでホテルに向かいます。

【ホテルにて】
ホテルに着いたら、明日の日程やシャワーの使い方等の確認を行いました。「誰かがお話をしている間はしっかりその内容を聞くこと。どうしても確認したいことがあれば、その時は手を挙げて発言する時間をもらうこと。」当たり前のことですが、改めてそのことをみんなで確認しました。私たちは今、自由がきかない外国へ来ています。「少しの油断やミスが大きな事故につながるかもしれない。」そういったことをきちんと踏まえ、行動することが大切だということを研修生一同胸にとめ、明日からの活動もがんばります!
明日はTCのパム先生とキャシー先生、そしてお世話になるホストファミリーとの出会いが待っています。「どんな方々かな…?」新しい出会いを楽しみに、今日を終えます。おやすみなさい。